インディアナポリス500

アメリカで毎年5月に開催される自動車レース
インディ500から転送)

インディアナポリス500 (Indianapolis 500) は、アメリカ合衆国インディアナ州インディアナポリス市近郊のスピードウェイにあるインディアナポリス・モーター・スピードウェイで毎年5月に開催されるアメリカンモータースポーツイベントである。略称のインディ500 (Indy 500) で呼ばれることもある。

Indianapolis 500
インディカー・シリーズ
開催地 インディアナポリス・モーター・スピードウェイ
初開催 1911
全長 500マイル (805,000 m)
周回 200
旧名 International Sweepstakes (1911–1915, 1920-1980)
Liberty Sweepstakes (1919)
最多勝利
(ドライバー)
A.J.フォイト (4)
アル・アンサー (4)
リック・メアーズ (4)
エリオ・カストロネベス (4)
最多勝利
(チーム)
ペンスキー (17)
最多勝利
(マニファクチャー)
Chassis: ダラーラ (18)
Engine: オッフェンハウザー (27)
Indy 500(1994年)

概要

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Panoz G-Force GF09B
(2004年優勝のバディ・ライスのマシン)

50055243012.5 (4.023 km) 200500 (805 km)11911243GP

世界最速の周回レース

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500362 km/h354 km/h380 km/hF1 (372.4 km/h)  (NHRA 520 km/h) 400 km/h[1]33使

選手権としての位置付け

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1950年から1960年までは世界選手権という体裁を整えるためにF1の一戦として組み込まれていた。しかしF1ドライバーの参戦は少なく、ほとんど名目上のものであった[注釈 1]1996年以降はインディカー・シリーズの最大イベントレースとして組み込まれている。

普段のインディカーレースが平均して50万人程度の視聴者数なのに対し、インディ500は500万人以上がTV観戦するほど注目度は高い[2]。現地でも、普段は空席の目立つオーバルに40万人が大挙し埋め尽くす、国民的な大イベントとして存在している。

2014年シーズンから2022年シーズンの決勝レースでは順位に応じて通常与えられるポイントの2倍が与えられていた。

車両

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1960年代までのインディ500は、様々なエンジン形式、駆動方式が参加可能であった。1952年ポールポジションを獲得したターボディーゼルエンジン搭載のカミンズ・ディーゼル・スペシャルや1967年英語版1968年英語版に登場したガスタービンエンジン搭載車が有名である。

CARTやインディカー・シリーズなどのオープンホイールレース選手権の1戦に組み込まれるようになると、参戦車両は選手権のレギュレーションに対応したものに変わった。インディ500では「スーパースピードウェイ・パッケージ」と呼ばれる高速オーバル用のエアロパーツが取り付けられる。これは前後共に一枚板構造(シングルエレメント)を持ち、空気抵抗を最小限に抑えることで超高速走行を実現している。

危険性

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20211996500

伝統

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2201711

ボルグワーナー・トロフィー

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インディ500の優勝トロフィーとして「ボルグワーナー・トロフィー」がある。このスターリングシルバー製トロフィーのチェッカーフラッグ状の壁面にはインディ500の歴代優勝者全員の顔を立体的にかたどったレリーフが埋め込まれ、それぞれ下のブロックに優勝者の氏名・開催年・優勝者の決勝レースにおける平均速度(マイル毎時 (mph))が刻まれている。トロフィーという名称ではあるが優勝者が持ち回りで所有できるわけではなく、また約153ポンド (69.4 kg) という重さのため持ち上げることもできない。普段はIMS内のミュージアムに展示されていて、インディ500決勝日にヴィクトリーレーンに飾られるモニュメント的な存在である。インディ500優勝者にはトロフィーの壁面に自分の顔のレリーフを埋め込む権利、決勝レースの翌日にトロフィーと一緒に写真を撮る権利が与えられ、後日ボルグワーナー・トロフィーを模したミニトロフィーが授与される(こちらは永久保持が可能)。1935年に制作されてから82年間、アメリカ国外に出たことがなかったが、2017年佐藤琢磨が優勝したことを記念した日本での凱旋ツアーのために史上初めて国外に出ることとなった。

大会日程

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インディ500は5月中旬に開幕し、練習走行・予選・決勝レースなどのレースプログラムと、サイン会やパレードなどの観客向けイベントが約3週間に渡って開催される。期間中にはインディカー・シリーズの公式戦である「グランプリ・オブ・インディアナポリス」やインディ・ライツの「フリーダム100」といったレースイベントも開催される。以下は例年行われるレース関連行事である。

ルーキー・オリエンテーション・プログラム (ROP)

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いわゆるルーキーテストのことで、4月中旬または下旬に行われるオープンテスト初日に行われるが、ここでクリアできなかった選手やオープンテスト以後にエントリーした選手向けにレーススケジュール中のプラクティス初日の最初にも行われる場合がある。初出場のドライバーや長らくオーバルでのレースに出場していないドライバー(「リフレッシャー」と呼ばれる)が対象となっていて、これに合格しないとインディ500への出走が認められない。インディ500では常に350 km/h (217 mph) 以上の巡航速度でレースが進むため、極端に遅いマシンはレースの妨げになり大変危険である[注釈 2]。そこでコースレイアウトに慣れることと、安定したペースで周回を重ねられるようになることが主な到達目標に据えられている。細かい部分は年によって異なるが、目標となる平均速度毎にいくつかの「フェーズ」が用意され、それらを1つずつクリアしていく方式がとられる。

練習走行

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5月第3週の火曜日から金曜日に行われる自由練習期間。前半は概ねマシンセッティングの確認が行われる。後半は予選に向けたハイペース走行や、決勝を意識したスリップストリームを使う練習が行われる。特に最終日の金曜日は"ファストフライデー"と呼ばれ、この日のトップタイムを記録したドライバーには賞金が贈られる。

予選

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5月第3週の土曜日、及び翌日曜日の2日間で行われる(2001-2009年などは4日間)。複雑な方式によって行われるため、それについては下記の予選方式にて解説する。

カーブ・デイ

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決勝レース2日前、金曜日 (2004年までは木曜日) 午前に1時間だけ行われる最終練習。予選を通過した33台すべてが決勝レース用のセッティングを施してコースに入り、ドラフティングを利用しながらレースを想定した練習走行をする。カーブ・デイとはカーブレーション・デイの略であり、かつて決勝レースの前にカーブレーター=キャブレターを調整できる最後の時間であったためにこの名がついた。また、この日の正午過ぎにフリーダム100が開始される。午後には一部のドライバーと担当ピットクルーがピット作業の速さを競う「ピットストップ・コンテスト」が行なわれる。

予選方式

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インディ500の予選方式は何度か変更されているが、2022年現在はおおむね以下の方式によって行なわれている[3]

基本事項

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33311

12

14

2112

ドライバー交代

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インディ500では、予選と決勝でドライバーを交代させることができる。これは、予選が「決勝に進出するドライバーではなくマシンを選ぶ」という理念に基づくものであることによる。1960年代までのようにヨーロッパのF1選手権シリーズとの間での人的交流が盛んだった時代には、このシステムを利用して「予選を通過したマシン」に決勝だけ乗り込むF1ドライバーも稀ではなかった。ただし、ドライバー交代が行われたシャシーはグリッドが最後尾に降格する。2台以上で交代があった場合、選手権ポイントが少ない方が最後尾につく。

予選1日目

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予選1日目でまず30位までの決勝進出者が決定する。エントリーする全ての選手が最低1回のアテンプトを行い、その暫定順位によって以下のように振り分けられる。

  • 1位-12位:予選通過確定、予選2日目進出
  • 13位-30位:予選通過、及び予選順位確定
  • 31位以下:予選2日目のラストチャンス・クオリファイへ

1日目は予選時間中であれば、回数に制限なくアテンプトを行える。1回目は前日のくじ引きにより決まった順番にアテンプトする。2回目以降のアテンプトに臨む際は、直前に記録されたタイムを取り消すか残すかを選択できるが、取り消した選手が優先的に出走でき、取り消して再アテンプトする選手がいない場合に限り、取り消さない選手の再アテンプトが可能となる。 なお、エントリーが33台以下で予選落ちが発生しない場合は、1日目で予選13位-33位の予選順位が確定し、予選2日目の「ラストチャンス・クオリファイ」は行われない。

予選2日目(ポール・デイ)

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23212

12
11267-12


3133131131 - 333343031


61216

歴代優勝者

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優勝者 車体・エンジン チーム/オーナー レース距離[歴代 1]
マイル
平均時速[歴代 2]
マイル毎時 (mph))
1 1911年英語版   レイ・ハルーン[歴代 3] マーモン英語版 マーモン 500 74.602
2 1912年英語版   ジョー・ドーソン ナショナル ナショナル・モーター・ビークル 78.719
3 1913年英語版   ジュール・グー[歴代 3] プジョー プジョー 75.933
4 1914年英語版   ルネ・トーマ[歴代 3] ドラージュ英語版 ドラージュ 82.474
5 1915年英語版   ラルフ・デパルマ メルセデス E.C Patterson 89.840
6 1916年英語版   ダリオ・レスタ プジョー プジョー 300[歴代 4] 84.001
1917年・1918年: 第一次世界大戦の影響により開催されず
7 1919年英語版   ハウディ・ウィルコックス プジョー I.M.S Corporation 500 88.050
8 1920年英語版   ガストン・シボレー フロンテナック ウィリアム・スモール・カンパニー 88.618
9 1921年英語版   トミー・ミルトン ルイ・シボレー 89.621
10 1922年英語版   ジミー・マーフィー デューセンバーグミラー英語版 ジミー・マーフィー 94.484
11 1923年英語版   トミー・ミルトン ミラー H. C. S.モーターカンパニー 90.545
12 1924年英語版   ローラ・L・コラム
  ジョー・ボイヤー[歴代 5]
デューセンバーグ 98.545
13 1925年英語版   ピーター・デパオロ 101.127
14 1926年英語版   フランク・ロックハート[歴代 3] ミラー ピーター・クライス 400(雨) 95.904
15 1927年英語版   ジョージ・サウダース[歴代 3] デューセンバーグ ウィリアム・S・ホワイト 500 97.545
16 1928年英語版   ルイス・メイヤー ミラー アルデン・サンプソン2世 99.904
17 1929年英語版   レイ・キーチ M. A. Yagle 97.585
18 1930年英語版   ビリー・アーノルド サマーズ・ミラー ハリー・ハルツ 100.448
19 1931年英語版   ルー・シュナイダー スティーブンス英語版・ミラー B. L. シュナイダー 96.629
20 1932年英語版   フレッド・フレイム ウェッタロス英語版・ミラー ハリー・ハルツ 104.144
21 1933年英語版   ルイス・メイヤー ミラー ルイス・メイヤー 104.162
22 1934年英語版   ビル・カミングズ H. C. ヘニング 104.863
23 1935年英語版   ケリー・ペティロ ウェッタロス・オッフェンハウザー英語版 ケリー・ペテイロ 106.240
24 1936年英語版   ルイス・メイヤー スティーブンス・ミラー ルイス・メイヤー 109.069
25 1937年英語版   ウィルバー・ショウ ショウ英語版・オッフェンハウザー ウィルバー・ショウ 113.580
26 1938年英語版   フロイド・ロバーツ ウエッタロス・ミラー ロウ・ムーア 117.200
27 1939年英語版   ウィルバー・ショウ マセラティ ボイル・レーシング 115.035
28 1940年英語版 114.277
29 1941年英語版   フロイド・デイビス
  マウリ・ローズ[歴代 6]
ウェッタロス・オッフェンハウザー ロウ・ムーア 115.117
1942年~1945年: 第二次世界大戦の影響により開催されず。
30 1946年英語版   ジョージ・ロブソン アダムス・スパークス Thorne Engineering 500 114.820
31 1947年英語版   マウリ・ローズ デート英語版・オッフェンハウザー ロウ・ムーア 116.338
32 1948年英語版 119.814
33 1949年英語版   ビル・ホランド 121.327
34 1950年   ジョニー・パーソンズ カーティス英語版・オッフェンハウザー カーティス 345(雨) 124.002
35 1951年   リー・ワラード Murrell Belanger 500 126.244
36 1952年   トロイ・ラットマン クズマ英語版・オッフェンハウザー Christopher J.C. Agajanian 128.922
37 1953年英語版   ビル・ブコビッチ カーティス・オッフェンハウザー ハワード・ケック 128.740
38 1954年英語版 130.840
39 1955年英語版   ボブ・スウェイカート ジョン・ジンク 128.209
40 1956年   パット・フラハーティ ワトソン英語版・オッフェンハウザー 128.490
41 1957年   サム・ハンクス エパリー・オッフェンハウザー Geoge Salih 135.601
42 1958年   ジミー・ブライアン 133.719
43 1959年   ロジャー・ウォード ワトソン・オッフェンハウザー Leader Cards 135.875
44 1960年   ジム・ラスマン Ken-Paul 138.767
45 1961年英語版   A.J.フォイト Bignotti-Bowes Racing 139.130
46 1962年英語版   ロジャー・ウォード Leader Cards 140.293
47 1963年英語版   パーネリー・ジョーンズ Christopher J.C. Agajanian 143.137
48 1964年英語版   A.J.フォイト Ansted-Thompson Racing 147.350
49 1965年英語版   ジム・クラーク ロータスフォード チーム・ロータス[歴代 7] 150.686
50 1966年英語版   グラハム・ヒル[歴代 3] ローラ・フォード メコン・レーシング・チーム 144.137
51 1967年英語版   A.J.フォイト コヨーテ・フォード Ansted-Thompson Racing 151.207
52 1968年英語版   ボビー・アンサー イーグル・オッフェンハウザー Leader Cards 152.882
53 1969年英語版   マリオ・アンドレッティ ブラウナー・ホーク英語版・フォード STP英語版 156.867
54 1970年英語版   アル・アンサー PJコルト・フォード ヴェルズ・パーネリ・ジョーンズ・レーシング 155.749
55 1971年英語版 157.735
56 1972年英語版   マーク・ダナヒュー マクラーレン・オッフェンハウザー ペンスキー・レーシング 162.692
57 1973年英語版   ゴードン・ジョンコック イーグル・オッフェンハウザー オール・アメリカン・レーサーズ 332.5(雨) 159.063
58 1974年英語版   ジョニー・ラザフォード マクラーレン・オッフェンハウザー マクラーレン[歴代 7] 500 158.589
59 1975年英語版   ボビー・アンサー イーグル・オッフェンハウザー A.J.フォイト・エンタープライゼス英語版 161.331
60 1976年英語版   ジョニー・ラザフォード マクラーレン・オッフェンハウザー マクラーレン 255(雨) 148.725
61 1977年英語版   A.J.フォイト コヨーテ・フォイト A.J.フォイト・エンタープライゼス 500 161.331
62 1978年英語版   アル・アンサー ローラ・コスワース シャパラル・レーシング 161.363
63 1979年英語版   リック・メアーズ ペンスキー・コスワース ペンスキー 158.899
64 1980年英語版   ジョニー・ラザフォード シャパラル・コスワース シャパラル・レーシング 142.862
65 1981年英語版   ボビー・アンサー ペンスキー・コスワース ペンスキー・レーシング 139.084
66 1982年英語版   ゴードン・ジョンコック ワイルドキャット・コスワース STPパトリック・レーシング 162.029
67 1983年英語版   トム・スニーバ マーチ・コスワース Bignotti-Cotter 162.117
68 1984年英語版   リック・メアーズ ペンスキー 163.612
69 1985年英語版   ダニー・サリバン 152.982
70 1986年英語版   ボビー・レイホール トゥルースポーツ英語版 170.722
71 1987年英語版   アル・アンサー ペンスキー 162.175
72 1988年英語版   リック・メアーズ ペンスキー・シボレー 144.809
73 1989年英語版   エマーソン・フィッティパルディ ペンスキー・シボレー パトリック・レーシング 167.581
74 1990年英語版   アリー・ルイエンダイク ローラ・シボレー ダグ・シアソン・レーシング英語版 185.981
75 1991年英語版   リック・メアーズ ペンスキー・シボレー ペンスキー 176.457
76 1992年英語版   アル・アンサーJr. ギャルマー・シボレー ギャレス・クラコ・レーシング英語版 134.477
77 1993年英語版   エマーソン・フィッティパルディ ペンスキー・シボレー ペンスキー 157.207
78 1994年英語版   アル・アンサーJr. ペンスキー・メルセデス 160.872
79 1995年英語版   ジャック・ヴィルヌーヴ レイナード・フォード チーム・グリーン 153.616
80 1996年英語版   バディ・ラジアー ヘメルガーン・レーシング英語版 147.956
81 1997年英語版   アリー・ルイエンダイク Gフォースオーロラ(オールズモビル) トレッドウェイ・レーシング英語版 145.827
82 1998年英語版   エディ・チーバーJr. ダラーラ・オーロラ チーバー・レーシング英語版 145.155
83 1999年英語版   ケニー・ブラック A.J.フォイト・エンタープライゼス 153.176
84 2000年英語版   ファン・パブロ・モントーヤ[歴代 3] Gフォース・オーロラ チップ・ガナッシ・レーシング 167.607
85 2001年英語版   エリオ・カストロネベス[歴代 3] ダラーラ・オーロラ ペンスキー 153.601
86 2002年英語版   エリオ・カストロネベス ダラーラ・シボレー 166.499
87 2003年英語版   ジル・ド・フェラン パノスGフォース・トヨタ 156.291
88 2004年英語版   バディ・ライス パノスGフォース・ホンダ レイホール・レターマン・レーシング 450(雨) 138.518
89 2005年英語版   ダン・ウェルドン ダラーラ・ホンダ アンドレッティ・グリーン・レーシング 500 157.603
90 2006年英語版   サム・ホーニッシュJr. ペンスキー 157.085
91 2007年英語版   ダリオ・フランキッティ アンドレッティ・グリーン・レーシング 415(雨) 151.774
92 2008年英語版   スコット・ディクソン チップ・ガナッシ・レーシング 500 143.567
93 2009年英語版   エリオ・カストロネベス ペンスキー 150.318
94 2010年英語版   ダリオ・フランキッティ チップ・ガナッシ・レーシング 161.623
95 2011年   ダン・ウェルドン ブライアン・ハータ・オートスポート英語版 170.265
96 2012年   ダリオ・フランキッティ チップ・ガナッシ・レーシング 167.734
97 2013年   トニー・カナーン ダラーラ・シボレー KVレーシング・テクノロジー 187.433
98 2014年英語版   ライアン・ハンター=レイ ダラーラ・ホンダ アンドレッティ・オートスポーツ 186.563
99 2015年英語版   ファン・パブロ・モントーヤ ダラーラ・シボレー チーム・ペンスキー 161.341
100 2016年英語版   アレクサンダー・ロッシ[歴代 3] ダラーラ・ホンダ アンドレッティ・オートスポーツ 166.634
101 2017年   佐藤琢磨 155.395
102 2018年英語版   ウィル・パワー ダラーラ・シボレー チーム・ペンスキー 166.935
103 2019年英語版   サイモン・パジェノ 175.794
104 2020年英語版[歴代 8]   佐藤琢磨 ダラーラ・ホンダ レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング 157.824
105 2021年英語版   エリオ・カストロネベス メイヤー・シャンク・レーシング英語版 190.690[歴代 9]
106 2022年英語版   マーカス・エリクソン チップ・ガナッシ・レーシング 175.428
107 2023年英語版   ジョセフ・ニューガーデン ダラーラ・シボレー チーム・ペンスキー 168.193
108 2024年英語版 167.763


(一)^ 

(二)^ 500

(三)^ abcdefghi500

(四)^ 1916300

(五)^ 1924L

(六)^ 1941

(七)^ ab19651974F1

(八)^ 2019823

(九)^ 

記録

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予選速度の変遷

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レース

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  • 最多ポール・ポジション - リック・メアーズ/6回 (1979年, 1982年, 1986年, 1988年, 1989年, 1991年)
  • 最高レース平均速度 - 190.690 mph (306.885 km/h)/エリオ・カストロネベス (2021年)
  • 最高予選速度(1周) - 237.498 mph (382.216 km/h)/アリー・ルイエンダイク (1996年)
  • 最高ファステストラップ - 236.103 mph (379.971 km/h)/エディ・チーバー (1996年)
  • 最多ラップリード - 198周 (3 - 200周目)/ビリー・アーノルド (1930年)
  • 優勝ドライバーの最少ラップリード - 1周/ダン・ウェルドン (2011年)
  • 最多リーダー人数 - 15人 (2017年, 2018年)
  • 最多リードチェンジ - 68回 (2013年)
  • 1位と2位の最小タイム差 - 0.043秒/1位:アル・アンサーjr, 2位:スコット・グッドイヤー (1992年)
  • 最大ポジション上昇 - 32 (38番手スタートから6位フィニッシュ)/ジーク・メイヤー (1932年)

ドライバー

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  • 最年少優勝 - トロイ・ラットマン/22歳80日 (1952年)
  • 最年少出走 - A・J・フォイト4世/19歳0日 (2003年)
  • 最年長優勝 - アル・アンサー/47歳360日 (1987年)
  • 最年長出走 - A・J・フォイト/57歳128日 (1992年)

勝利数

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回数 ドライバー
4   A・J・フォイト 1961年、1964年、1967年、1977年
  アル・アンサー 1970年、1971年、1978年、1987年
  リック・メアーズ 1979年、1984年、1988年、1991年
  エリオ・カストロネベス 2001年、2002年、2009年、2021年
3   ルイス・メイヤー 1928年、1933年、1936年
  ウィルバー・ショウ 1937年、1939年、1940年
  マウリ・ローズ 1941年、1947年、1948年
  ジョニー・ラザフォード 1974年、1976年、1980年
  ボビー・アンサー 1968年、1975年、1981年
  ダリオ・フランキッティ 2007年、2010年、2012年
2   トミー・ミルトン 1921年、1923年
  ビル・ブコビッチ 1953年、1954年
  ロジャー・ウォード 1959年、1962年
  ゴードン・ジョンコック 1973年、1982年
  エマーソン・フィッティパルディ 1989年、1993年
  アル・アンサーJr. 1992年、1994年
  アリー・ルイエンダイク 1990年、1997年
  ダン・ウェルドン 2005年、2011年
  ファン・パブロ・モントーヤ 2000年、2015年
  佐藤琢磨 2017年、2020年
  ジョセフ・ニューガーデン 2023年、2024年

連勝

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2連勝したドライバーが6名いる(3連勝以上したドライバーは存在しない)。

他カテゴリとの間の記録

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モナコグランプリル・マン24時間レースと関係する記録は世界三大レースを参照のこと
アメリカ合衆国の他カテゴリと複数制覇
ドライバー インディ500優勝 CART/インディカー・シリーズチャンピオン デイトナ500優勝 デイトナ24時間レース優勝
  ジミー・ブライアン 1958年 1956年、1957年
  ロジャー・ウォード 1959年、1962年 1959年、1962年
  A・J・フォイト 1961年、1964年、1967年、1977年 1960年、1961年、1963年、1964年、
1967年、1975年、1979年
1972年 1983年、1985年
  ボビー・アンサー 1968年 1968年、1974年
  マリオ・アンドレッティ 1969年 1965年、1966年、1969年、1984年 1967年 1972年
  アル・アンサー 1970年、1971年、1978年、1987年 1970年、1983年、1985年 1985年
  マーク・ダナヒュー 1972年 1969年
  ゴードン・ジョンコック 1973年、1982年 1976年
  ジョニー・ラザフォード 1974年、1976年、1980年 1980年
  リック・メアーズ 1979年、1984年、1988年、1991年 1979年
  トム・スニーバ 1983年 1977年、1978年
  ダニー・サリバン 1985年 1988年
  ボビー・レイホール 1986年 1986年、1987年、1992年 1981年
  エマーソン・フィッティパルディ 1989年、1993年 1989年
  アル・アンサーJr. 1992年、1994年 1990年、1994年 1986年、1987年
  ジャック・ヴィルヌーヴ 1995年 1995年
  バディ・ラジアー 1996年 2000年 (IRL)
  ケニー・ブラック 1999年 1998年 (IRL)
  ファン・パブロ・モントーヤ 2000年、2015年 1999年 (CART) 2007年、2008年、2013年
  ジル・ド・フェラン 2003年 2000年、2001年 (CART)
  ダン・ウェルドン 2005年、2011年 2005年 (IRL) 2006年
  サム・ホーニッシュJr. 2006年 2001年、2002年、2006年 (IRL)
  ダリオ・フランキッティ 2007年、2010年、2012年 2007年 (IRL)、2009年、2010年、2011年 2008年
  バディ・ライス 2004年 - 2009年
  トニー・カナーン 2013年 2004年 (IRL) 2015年
  スコット・ディクソン 2008年 2003年 (IRL)、2008年、2013年、2015年、
2018年、2020年
2006年、2015年
  ライアン・ハンター=レイ 2014年 2012年
  ウィル・パワー 2018年 2014年
  サイモン・パジェノ 2019年 2016年 2022年
  エリオ・カストロネベス 2001年、2002年、2009年、2021年 2021年、2022年
  アレキサンダー・ロッシ 2016年 2021年

ゲームソフト

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日本では、1968年に関西精機製作所(Kasco)からエレメカゲームの「インディ500」がリリースされている。また、トミー(現:タカラトミー)から1997年5月23日にプレイステーション用ゲームソフトとして「Indy500」がリリース、セガからもアーケードゲームとして「インディ500」がリリースされている。

日本との関係

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日本以外では、インディ500にアジアの国が関わった例はほとんどないため[注釈 3]、「日本初」としている記録はたいてい「アジア初」となる。

ドライバー

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1991201710[4][4]

199116[5]

[6]2003511

20032

2017

2020

2020

20203


1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022
ヒロ松下[注釈 7] DNQ 16 DNQ 18 14 10
桃田健史 DNQ
松田秀士 24 15 8 DNQ 10 DNQ
服部茂章 DNQ 20 30
中野信治 14
高木虎之介[注釈 8] 5 19
ロジャー安川[注釈 9] 10 10 18 16 21 DNQ
松浦孝亮 11 17 15 16
武藤英紀 7 10 28
佐藤琢磨 20 33 17 13 19 13 26 1 32 3 1 14 25
色と結果
優勝
2位
3位
4位・5位
6位 - 10位
完走
(11位以下)
リタイア[注釈 10]
予選落ち
(DNQ)

チーム

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2004200620072020 with 

500

1960F1[5]

サプライヤー

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19952003199720022003 - 20052003

19871991500CART

1995[11]

日本インディ

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1966年10月、神彰の呼びかけにより、当時のインディ500出走ドライバーを招聘して「日本インディー200マイルレース」(通称「日本インディ」)が富士スピードウェイで開催された[6]

テレビ放送

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TBS20032012GAORA2019NHK BS1

19652018ABCThe Delta Force Theme 使201924NBC[7]201620202124

エピソード

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優勝者は牛乳を飲む

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5001933193619471955

2017

調 (whole milk) (2% fat milk) (fat-free milk) Milk List[8]2[9][10]

196821993[11][12]

1998Winner's Milk2[13]

「Back home again in Indiana」

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オープニングセレモニーの終盤、スタートコマンドの直前に「Back home again in Indiana」の独唱が行われる。セレモニーにおいてアメリカ合衆国国歌よりも後に歌われるこの曲は、インディアナ州の「州歌」と言えるほど有名な曲だが、1946年にジェームス・メルトンが、自分が代表を務める自動車クラブのパレードに合わせて歌ったものがセレモニー内で歌われた最初である。この歌が好評となり、メルトンは1947年以降は招待されてこの歌を歌うようになった。この歌が正式にスタートコマンドの直前に歌われる現在の形に決められたのは、1948年のことである。以降、現在に至るまで何人もの歌手が独唱を披露してきた。

もっとも知られている歌手は、1972年から2014年までの42年間に渡り、36回歌ったカントリー歌手のジム・ネイバースである。2014年、36回目にして最後の歌唱を終えたネイバースは、マリ・ハルマン・ジョージとともにスタートコマンドも行っている。

2017年以降はセレモニーなどでの国歌歌唱を行う歌手ジム・コーネリソン英語版が行っている。

スタートコマンド

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Ladies and gentlemen, start your engines!

IMS19771978198219984199820152016201720192020IMS

Gentlemen, start your engines!A(One) lady and gentlemen, start your engines!Ladies and gentlemen, start your engines!201720182020使Drivers, start your engines!使2019Lady and gentlemen, start your engines![14]

優勝者にはキルトが贈られる

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1976年以降、優勝者には手作りのキルトが贈られている。これは、地元のキルターであり、自らも元女性レーサーであったジャネッタ・ホールダーが手作りしたもの。レースをこよなく愛するホールダーは、レーサーのサインを集めて刺繍(ししゅう)したオリジナルのアップリケキルトを毎年作り、優勝者に贈っている。そのため、彼女は「キルト・レディ」として、レーサーや関係者に親しまれている。 そのうちの一人、数回の優勝経験をもつボビー・アンサーはヘンリー・フォード・博物館(ミシガン州ディアボーン)にキルトを寄贈した。また、アル・アンサーは自ら設立したアンサー・レーシング博物館(ニューメキシコ州アルバカーキー)に授与されたキルトを飾っている。 [15]

チャンピオンリング

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19832016Herff Jones2017JostensJostensNASCAR400[16]

優勝者の超過密日程

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935500 1000 kmFOX5CNBC9:30 3000 kmNFL201220192022[17]

脚注

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注釈

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(一)^ F1195219581960

(二)^ 500ROP

(三)^ 使1992使2011使2017

(四)^ 

(五)^ 51

(六)^ 

(七)^  (Hiro Matsushita)

(八)^ Tora Takagi

(九)^ 

(十)^ 

(11)^ 1988191111970500

出典

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(一)^ 6 Vol.. . 2023422

(二)^ UPDATED TV Ratings: Indy 500, Coca-Cola 600, Monaco GP

(三)^ 2022 QUALIFYING FORMAT - INDYCAR202259

(四)^  (2017).  - 500 (Japanese). . 2018520

(五)^ Honda (Japanese). . 2018520

(六)^ STINGER. 55  (Japanese). STINGER. 2018520

(七)^ 2019NBC |  GAORA INDYCAR . 2019420

(八)^ This Is The 2017 Indy 500 Milk List - BLACKFLAG2017525

(九)^ Why the Indy 500 winner drinks milk, and why it can't be buttermilk - IndyStar2021524

(十)^ 500 - TAG Heuer

(11)^ 500? Vol.3

(12)^ 5001994p.114

(13)^ Racing OnNo.271 1998p.116

(14)^ [1]

(15)^ "Quilter's Newsletter Magazine" No.421

(16)^ IMS Shifts Winners Ring Supplier - Inside Indiana Business2017513

(17)^ [2] - 500=  - FORMULA1 DATA 201819

関連項目

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外部リンク

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