トルコ石

青色から緑色の色を持つ不透明な鉱物

turquoise CuAl6(PO4)4(OH)8·4H2O
トルコ石 turquoise
トルコ石
トルコ石の小石
分類 リン酸塩鉱物
化学式 CuAl6(PO4)4(OH)8·4H2O
結晶系 三斜晶系
へき開 不明瞭
断口 貝殻状
モース硬度 5.5 – 6
光沢 ガラス光沢ロウ光沢
青色から緑色
条痕 白色、薄い青色
比重 2.6 – 2.9
蛍光 なし
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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その色合いのために、数千年の昔から装飾品とされてきた。近年では他の多くの不透明の宝石と同様に、表面処理されたものや模造品・合成品が市場に出回っていて問題となっている。専門家でもその鑑定は難しい。宝石学者ジョージ・フレデリック・クンツによれば、大プリニウスの『博物誌』に「カッライス(callais)」として登場する宝石が現在のトルコ石の古名に当たるが、当時から盛んに模造品が作られていたという。

語源

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ターコイズブルーJIS慣用色名
  マンセル値 5B 6/8

 turquoise  pierre turquoise 西"turquoise"

20009

貿

性質

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特徴
  • 純度の高いものは鮮やかな青色だが、不純物に鉄を含むと緑色に近くなる。青色のものほど上級とされるが、チベットでは緑色のトルコ石が珍重される。
  • アルミニウムを含むリン酸塩の岩石に水の作用が働いたときにできる。鉱床は、乾燥地帯で発見されることが多い。
  • 熱と日光に弱いため屋外に放置しない。
物性
 
蜘蛛の巣模様の入るトルコ石

6[1]

X 2.60  2.90 







 1.61  1.62 589.3nm1.61 - 1.650.040432nm460nmX

生成

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西2020沿

沿殿殿90190

 

産出

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トルコ石は人類が初期に掘り出した宝石のひとつであり、歴史的な産出場所は既に多くが枯渇しているが、今日でも稼動しているものもある。これらは、鉱脈の範囲が狭く、また人里離れているために、いずれも小規模で、季節限定の操業である。ほとんどが手作業で、機械化はわずかか、またはまったくされていない。しかし、特に米国では、トルコ石はしばしば大規模な銅の採掘事業の副産物として回収されている。

イラン

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少なくとも2000年以上にわたり、ペルシャとして知られたこの地域は、トルコ石のもっとも主要な産地だった。というのも、高品位の素材が最も一貫して採取されていたためである。この「完璧な色合い」の鉱脈は、イランホラーサーン地方の主要都市マシュハドから25キロメートルにある標高2012メートルのアリ・メリサイ山(Ali-mersai)に限られる。これらの採掘所はシナイ半島のものと合わせて、最も古くから知られている。

イランのトルコ石はしばしば長石と置き換わる形で見つかる。一般に白い斑点が付いているが、その色合いと硬さは他の産地のものより優れていると考えられている。イランのトルコ石は何世紀にも渡って採掘され、取引されてきており、おそらくヨーロッパに最初に渡ったのはイランのものであったろう。

シナイ半島

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13000Monitu6506殿4

使


アメリカ合衆国

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西191920

75100$10,000

19121mm198027


その他の産地

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3000YunxianZhushan

Derge西Nagari-Khorsum


歴史

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 [2]

西14使

18


 
使



使

西1880



使使 

調使

使1

pectorals使 



13西217

1920調西1810

西西12 

28:15-30121213412[3]

模造品

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殿bayerite1972使simulant
 

()






人工処理

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1950Colbaugh



使

貿E使

使

価値付けと手入れ

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アメリカンロビン の卵と巣

使

西





退使

脚注

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参考文献

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  • 国立天文台 編『理科年表 平成20年』丸善、2007年。ISBN 978-4-621-07902-7https://web.archive.org/web/20060703125140/http://www.rikanenpyo.jp/ 

関連項目

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外部リンク

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