ワイパー

自動車や鉄道車両、船舶や航空機等の乗り物のガラス外側表面に付着した雨滴・雪を払拭することで、視界を確保する装置

ワイパー: Wiper)とは、汚れや不純物を拭き取る機構である。

この項目では自動車等の輸送機器に装備される部品および、住宅などで用いる清掃用具について記述する。

輸送機器のワイパー

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自動車のワイパー

Wiper

Windshield wiperWindscreen wiper 

66[1]

歴史

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(1866-1953) 使1903111920

19836[2]

構造

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100

1950使使194019502CV



使




 

[3]




 




 

[4]1980[5]


種類

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形状

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ワイパーの形状は時代背景や技術の向上そして試験的要素もあいまって、いくつかの種類が見られる。

装備箇所

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リアウインドーワイパー
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バンのリアウインドーワイパー

2[7]12
ヘッドランプワイパー
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乗用車サーブ・900のヘッドランプワイパー



 (UNECE) 調2000
ウインターブレード
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乗用車のウインターブレード

ワイパーシステムの構成部位であるブレードに降雪対策を施した特殊部品である。

降雪の程度によってはブレードの複雑なリンク部が雪詰まりによる凍結で払拭ゴムを正しくガラス面に当てられなくなり、ワイパー機能を十分に発揮しなくなる。これを防ぐためリンク部全体が薄い合成ゴムで袋状に被覆され雪付しないようにされている。また払拭ゴムは通常型の2倍程度に高さを持たせており、流動性のない雪を払い落としやすくされている。 高速走行時において、構造上風抜けが悪いためフロントガラスではモーターの負担が大きいことや、ブレードが長い場合は高さのある払拭ゴムの端が風下へ捲れやすくなる。このためウインターブレードは標準装備の通常型ブレードより1サイズ短いものを選択するのが一般的である。

フロントガラスおよびリアガラスの通常型ブレードを環境に応じ適宜付け替えて使用する。

ワイパーの取り替え

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使12ITW$5$10$20J-HookU[8][9] 

ワイパーを立てる意味

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日本の降雪地では、ワイパー本体が積雪の匍行圧で歪まないよう、またゴムが凍結によりフロントガラスに張り付き損傷しないよう、冬場は駐車時にワイパーを立てておく光景が良く見られる。これは雪質が重い日本独特の対策であるため、海外ではあまり見られない。欧州車にはワイパーを立てられない車種も存在する[10]

ワイパー以外の除去装置

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使

 DC-8

清掃用具

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特に不織布製などのシート(クロス)状の使い捨て化学ぞうきんを装着して用いる、柄の付いたモップ型の道具を指す。

  • フロアワイパー(フローリングワイパー) - 日本では1994年[11]花王が「クイックルワイパー」を発売開始して以降一般家庭に普及した。
  • 網戸ワイパー

など

「ワイパー」と呼称されるその他の清掃用具

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工作機械のワイパー

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工業製品の製造機器の汚れや不純物の混入を防ぐ機構(シール)をワイパー、または長音を抜いたワイパと呼称する場合がある。

脚注

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関連項目

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  • ロバート・カーンズ - 自動車の間欠式ワイパーの発明者。アメリカ合衆国で複数の大手自動車メーカーを相手に特許を巡って長く争った。
  • 旋回窓 - 一部の船舶や鉄道車両に見られる、回転するガラス面の遠心力で水滴などを除去する装置。