五十円硬貨
五十円ニッケル貨
編集五十円ニッケル貨(無孔) | ||||||||||||||||||
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五十円ニッケル貨(有孔) | |||||||||||||||||||
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名称 | 発行開始日 | 製造終了年 | 量目 | 孔径 | 図柄 | 周囲 |
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五十円ニッケル貨(無孔) | 1955年(昭和30年)9月1日[2] | 1958年(昭和33年) | 5.5 g | 穴なし | 表面:菊花(横から見たもの) 裏面:分銅 |
ギザあり |
五十円ニッケル貨(有孔) | 1959年(昭和34年)2月16日[3] | 1966年(昭和41年) | 5.0 g | 6 mm | 表面:菊花(真上から見たもの) 裏面:文字のみ |
平滑 |
五十円ニッケル貨(無孔)
編集五十円ニッケル貨(有孔)
編集1955年(昭和30年)から発行されていた五十円ニッケル貨(無孔)は当時の百円銀貨(鳳凰百円銀貨)とよく似ていて紛らわしいという問題点があった。共に銀白色でギザがあり、サイズも近かったためである。この問題点を解決すべく検討された結果、50円ニッケル貨はギザを除くとともに穴あきのデザインに変更されることになった。そのデザインは再び公募され、表面は小泉二三男(東京)、裏面が大熊喜英(東京)のものが採用された。こうして1959年(昭和34年)1月5日[5]に様式制定された五十円ニッケル貨(有孔)が同年2月16日[3]から発行された[6]。図柄の題材は従前と同じく菊であるが異なるデザインであり、表面には1輪の菊の花(大菊)を真上から見た図柄および「日本国」と「五十円」の文字が、裏面には上部に「50」、下部に製造年がそれぞれデザインされている。
五十円白銅貨
編集五十円白銅貨 | ||||||||||||||||||
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概要
編集1967年(昭和42年)2月1日に発行開始[7]し、2024年(令和6年)現在も製造発行されている五十円硬貨である。表面には「日本国」と漢数字で「五十円」及び3輪の菊花(一重菊)の図案が、裏面にはアラビア数字で「50」と製造年がデザインされており、中央に穴が空いている。側面にはギザギザが付いており、そのギザ数は120本である。なお、この「表」と「裏」は造幣局での便宜的な呼称であり、明治時代の硬貨とは違って法律上表・裏の規定はない。日本の明治時代以降の硬貨の中で、ギザと穴を同時に有するものはこれが唯一である。発行開始当初は臨時通貨法が有効であったため臨時補助貨幣として発行され、1988年(昭和63年)4月の「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」施行後は「貨幣」として引続き発行されている。
同日に発行開始した百円白銅貨と同じく白銅製(銅75%、ニッケル25%の組成)であるほか、裏面の額面金額のアラビア数字の書体も類似したものとなっている。また記念硬貨を除く日本の硬貨(かつて発行されたものも含む)において、製造年の刻印が「昭和42年」のようにアラビア数字表記であるのは五十円白銅貨と百円白銅貨の2種の硬貨のみである。
十円硬貨や百円硬貨、五百円硬貨と比べると発行枚数は少ないものの、これら3種類と同様に自動販売機などで広く使われている硬貨である。
造幣局で製造されてから日本銀行に納入される際に用いられる麻袋については、五十円硬貨は1袋に4000枚(金額20万円、正味重量16kg)詰められる。
歴史
編集未発行貨幣・試鋳貨幣等
編集変遷
編集発行枚数推移
編集現在、技術上の問題で一時的にグラフが表示されなくなっています。 |
「独立行政法人造幣局 貨幣に関するデータ 年銘別貨幣製造枚数」より
脚注
編集注釈
編集- ^ 通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律第七条に規定されている。21枚以上の使用については受け取り側は拒否することができ、その場合には支払い側が受け取るように強いることは出来ないが、双方の合意の上で使用するには差し支えない。
- ^ 当時発行されていたB五拾円券、肖像は高橋是清。
- ^ 五百円硬貨でも同様に題材を固定している事例がみられるが、五百円硬貨の場合は改鋳前のデザイン自体をそのまま流用している点で異なる。
- ^ 昭和62年銘の通常プルーフ貨幣セットは1986年(昭和61年)に4万セット、1987年(昭和62年)に19万セット、通常貨幣セットは1987年(昭和62年)に54万5000セットを販売。
- ^ 平成22年銘のミントセット、プルーフ貨幣セット、行事用貨幣セット、その他の貨幣セットの合計は50万9700枚。
- ^ 昭和30年6月20日政令第88号
- ^ 昭和34年1月5日政令第1号
- ^ 昭和41年9月30日政令第341号