八幡平 (列車)
日本の東日本旅客鉄道が運行していた快速列車の名称
八幡平(はちまんたい)は、かつて東日本旅客鉄道とIGRいわて銀河鉄道が盛岡駅 - 大館駅間をいわて銀河鉄道線・花輪線経由で運行していた快速列車である。
八幡平 | |
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![]() 八幡平(2015年2月) | |
概要 | |
国 |
![]() |
種類 | 快速列車 |
現況 | 廃止 |
地域 | 岩手県・秋田県 |
前身 | 急行「よねしろ」 |
運行開始 | 1985年3月14日 |
運行終了 | 2015年3月13日 |
運営者 |
日本国有鉄道(国鉄) →東日本旅客鉄道(JR東日本) IGRいわて銀河鉄道 |
路線 | |
起点 | 大館駅 |
終点 | 盛岡駅 |
使用路線 |
JR東日本:花輪線 IGRいわて銀河鉄道:いわて銀河鉄道線 |
車内サービス | |
クラス | 普通車 |
座席 | 自由席 |
技術 | |
車両 |
キハ110系気動車 (盛岡車両センター) |
軌間 | 1,067 mm |
電化 |
非電化(大館 - 好摩間) 交流20,000 V・50 Hz[1](好摩 - 盛岡間) |
備考 | |
廃止時点のデータ |
概要
編集盛岡と秋田県各地を結んだ急行「よねしろ」を引き継いだ列車である。
徐々に運行本数が減少し、2015年3月のダイヤ改正をもって廃止となった。
運行概況
編集廃止時点では1往復の運行で、盛岡行きが昼間時、大館行きが夕刻に設定されていた。
停車駅
編集盛岡駅 - 青山駅 - 厨川駅 - 巣子駅 - 滝沢駅 - 渋民駅 - 好摩駅 -(東大更駅)- 大更駅 - 平館駅 -(北森駅)- 松尾八幡平駅 - 安比高原駅 - 荒屋新町駅 - 田山駅 - 湯瀬温泉駅 - 鹿角花輪駅 - 十和田南駅 -(末広駅)-(土深井駅)-(沢尻駅)-(十二所駅)- 大滝温泉駅 - 扇田駅 - 東大館駅 - 大館駅
- 括弧内の駅は下りのみ停車。
使用車両
編集花輪線優等列車沿革
編集
●1962年‥盛岡駅 - 秋田駅間を花輪線・奥羽本線経由で運行する準急列車﹁よねしろ﹂運行開始。
●1963年‥﹁よねしろ﹂を1往復増発し2往復となる。
●1965年‥﹁よねしろ﹂の1往復を仙台駅発着とする。
●1966年‥﹁よねしろ﹂が急行列車に昇格。また、仙台駅 - 秋田駅間を釜石線・山田線・花輪線経由の急行﹁さんりく﹂運行開始。
●1967年‥﹁よねしろ﹂の仙台駅発着の1往復を上野駅発着の急行﹁みちのく﹂として弘前駅まで乗り入れ。﹁よねしろ﹂は盛岡駅発着の1往復となる。
●1968年‥盛岡駅発着の﹁よねしろ﹂の名称を﹁はちまんたい﹂に変更。
●1970年‥上野駅発着の急行﹁みちのく﹂を系統分割し仙台駅発着とし、﹁よねしろ﹂として分離。
●1972年‥盛岡駅発着の﹁はちまんたい﹂と釜石線・山田線・花輪線経由の急行﹁さんりく﹂の宮古駅 - 秋田駅間を、宮古駅・盛岡駅 - 秋田駅間を花輪線経由で運行される急行列車﹁よねしろ﹂に統合。
●1982年11月15日‥﹁よねしろ﹂が盛岡駅 - 大館駅・弘前駅間に運転区間を変更。
停車駅
●盛岡駅 - 好摩駅 - 大更駅 - 荒屋新町駅 - 湯瀬駅︵現・湯瀬温泉駅︶ - 八幡平駅 - 陸中花輪駅︵現・鹿角花輪駅︶ - 十和田南駅 - 大滝温泉駅 - 扇田駅 - 東大館駅 - 大館駅 - 碇ケ関駅 - 大鰐駅︵現・大鰐温泉駅︶ - 弘前駅
●1985年3月14日‥﹁よねしろ﹂が快速列車﹁八幡平﹂に格下げ。2往復で運行される。
急行﹁よねしろ﹂と、その後継の快速列車に使用されたキハ58・28系 気動車。
︵2008年2月3日︶
花輪線扇田駅に停車中の奥羽本線への快速列車。
︵2008年2月3日︶
●1986年11月1日‥快速﹁八幡平﹂、大館駅発着列車を廃止。弘前駅発着のみとなる。また、秋田駅 - 陸中花輪駅︵現‥鹿角花輪駅︶間を運行する急行﹁よねしろ﹂運行開始。
﹁よねしろ﹂の急行区間は秋田駅 - 大館駅間のみ、花輪線内各駅停車。
●1992年3月14日‥盛岡駅 - 大館駅間に快速﹁八幡平﹂1往復増発。
●1997年1月10日‥上野駅→安比高原駅間で臨時寝台急行﹁ホワイトスノー安比﹂運転開始[2]。
●1998年1月9日‥臨時寝台急行﹁ホワイトスノー安比﹂の一部車両を盛岡駅で分割。﹁ホワイトスノー安比・盛岡﹂に名称を変更。
●1999年12月4日‥弘前発盛岡行き快速﹁八幡平﹂を大館で系統分離、全列車が盛岡駅 - 大館駅間の運行となる。
●2000年3月11日‥快速﹁八幡平﹂1往復を普通列車に格下げ。1往復のみの運行となる。
●2001年12月1日‥﹁八幡平﹂の停車駅に渋民駅・滝沢駅を追加。
●2002年12月1日‥東北新幹線八戸駅乗り入れ。これに伴い、以下のように変更。
(一)急行﹁よねしろ﹂廃止、無名の快速列車へ格下げ[3]となり、停車駅に井川さくら駅が加わった他、全車禁煙となる。
(二)東北本線盛岡駅 - 好摩駅間がIGRいわて銀河鉄道となったため﹁ホワイトスノー安比・盛岡﹂が廃止。
廃止直前の急行列車﹁よねしろ﹂停車駅
秋田駅 - 土崎駅 - 追分駅 - 大久保駅 - 八郎潟駅 - 森岳駅 - 東能代駅 - 二ツ井駅 - 鷹ノ巣駅 - 早口駅 - 大館駅 - 鹿角花輪駅間の各駅
●花輪線内︵大館駅 - 鹿角花輪駅間︶は普通列車として運行し、各駅に停車。
使用車両
秋田車両センター︵現・秋田総合車両センター南秋田センター︶所属国鉄キハ58・28系気動車3両、全車自由席。
●2007年3月‥﹁八幡平﹂の車両をキハ52・58系からキハ110系に置き換え。
●2008年3月15日‥鹿角花輪駅 - 秋田駅間の快速列車︵旧﹁よねしろ﹂︶が大館駅で分断され、鹿角花輪 - 大館間はキハ110系、大館駅 - 秋田駅間は701系電車での運行となり、奥羽本線直通列車が消滅。
●2009年3月14日‥夕方の盛岡駅 - 松尾八幡平駅間普通列車廃止の代替として、下り﹁八幡平﹂の好摩駅 - 松尾八幡平駅間が各駅停車となる。
●2010年12月4日‥いわて銀河鉄道線内が各駅停車となる。
●2015年3月14日‥下りが盛岡発大館行き、上りが大館発鹿角花輪行きの普通列車に格下げされる形で、﹁八幡平﹂は廃止となる[4]。