南海1201形電車(なんかい1201がたでんしゃ)は、南海電気鉄道に在籍した一般車両(通勤形電車)の1形式である。 本稿では、基幹形式であるモハ1201形を中心に、同系の制御付随車であるクハ1901形、およびモハ1201形の出力強化型であるモハ1551形などを含めて述べることとする。

1241 伊太祁曽駅

概要

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19349194318200115m133

19472272[1]

1901105110211201120115511901155115511201

車体

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車内

12115m18md3D8D3d32

使

520011

19602

主要機器

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主電動機

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使

GE-244A / (GE)

675V185kW[2]890rpmMT41051[3]MB-146-SFR15m1201

WH-558-J6 / (WH)

600V174.6kW985rpm7MB-146-SFR

MB-146-SFR / 

750V193.3kW750rpm1251WHWH-556-J6750V74.6kW985rpm750V600V12019361201

K7-1253-AR / 

MB-146-SFR12019

MT40 / 

750V1142kW870rpm631501600V1151.5(113.6kW)12011551使1551MT401501[4]131551 - 1563155111600V2051

制御器

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使

PC-14-A / GE

RPC-54 / 

PR-200-N5 / 

ALF-PC / 

PCM-150-K / 

2001使285128512852155115541556 - 1560ALF-PC15511551 - 1553PCM-150-K3[5]PC-14-A

台車

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使

K-16 / 

D-16 / 

KN-16 / 

N-16 / [6]

Brill 27MCB-2 / J.G.Brill

FS9 (F-19) / 

KS-8 (K-19) / 

FS26 (S-19) / 



Brill 27MCB-21551FS9AAKN-161551KN-16KS-8 (K-19)FS9 (F-19)FS26 (S-19)[7]

K-16SKFK-16R

ブレーキ

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ブレーキは当初J動作弁使用のGE社系AVR自動空気ブレーキ(制御管式)が採用されたが、これは後年AMA自動空気ブレーキ(元空気溜管式)に交換されている。

変遷

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戦前・モハ1201形の登場

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19349716 - 721722722133133 - 142[8]3258 - 260140 - 14219361112011207 - 120913312011201 - 120613310511051

1936111210 - 12178920cm使1021102119011901319371210511052 - 1055[9]105291053 - 10551110521053MCB10541055D-16

19371212011218 - 122219011902 - 190619381312011234

1939141051102112011051105112331052 - 10551228 - 123110211021123219011902 - 190612011227 - 1223[10]

19401519011902 - 19091902 - 19062194116120119011910 - 191912011218 - 12221910 - 19141942171235 - 12391235 - 123712011235 - 1237

1942171910 - 1914219431819441912011245 - 1249[11]112011201 - 12371245 - 1249421238123919011901 - 191919

1201

戦後・モハ1551形の誕生

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19452012015[12]19012[13]719051[14]1238123912011501

194823150115191520MT40TR25A(DT13)120112191220194924MT401245 - 124915511555 - 1551[15]19011915 - 19191560 - 155612381564123825123812391562156119542912371563

1551使使19553015511901

195732156215631201MB-146SFR1563124115621238[16]155111

更新修繕

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195530H[17]196237[18]19691210

19011912 - 191431201123912401237191119684310451047使

12011201 - 124115511551 - 156119011901 - 1910

ATS取り付けによる運転台撤去

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南海電鉄では、1967年4月から1968年1月までの9ヶ月間に、3件の重大事故(「南海3大事故」)を起こし、近畿陸運局(現・近畿運輸局)より南海に警告書が出されたため、急遽1968年度中にATSを導入することになり、機器取り付けに関連して、クハ1901形は運転台を完全に撤去してサハ1901形となった。また、両運転台車についても、支線用に1201 - 1205およびモハ1559 - 1561[注 19]を残し、片側の運転台を撤去している。

紀勢本線直通列車への充当

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48012001197045720011551

20011551M4使1551114313M1T2197045113M1T1959345555015551

19724734801[20]

昇圧による転用と廃車

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水間鉄道501形

1965401973481,500V197146[21]

600V使15m10511201使19714689[22]120119734812011028

1551使[23]1045104761023

155120511521

貴志川線での使用と終焉

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和歌山駅に到着する1213

101201 - 1204,1210,1213,1217,1218,1234,1241

10姿使使198661[24][25]

227019957331[1]60[2]使

他社への譲渡

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野上電気鉄道に譲渡された水間鉄道501形

120110[26]19012[27]120116[28]300130120

501581

使[29]501[30]551

使199027000[3]

2001使1982571985605231

保存車両

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水間鉄道クハ553
 
南海1201形電車モハ1202号(加悦SL広場、京都府与謝野町。喫茶店の一部として利用されていた)

1210SL12021[4]SLK-16200315SL20202331

5531240[31]

脚注

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注釈

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(一)^ 190018m200128512194318710811801610811801170

(二)^ 600V75.5kW1105(78kW)1051

(三)^ 11331051

(四)^ MB-280-AFR

(五)^ PR-200-N5

(六)^ K-16/D-16

(七)^ FS9 (F-19)FS26KS-81551 - 1558KS-81559 - 1561FS26FS91201156215631201

(八)^ 133 - 135136 - 139

(九)^ 

(十)^ 

(11)^ 1240 - 12441915 - 1919

(12)^ 121112161223122512355

(13)^ 190519172

(14)^ 

(15)^ 

(16)^ 1238190151238

(17)^ 1959343

(18)^ 

(19)^ 1561

(20)^ 1551

(21)^ 197045111971462使使

(22)^ 1201,1205,1210,1213,1214,1219 - 12229

(23)^ 197348615使1559 - 1561使

(24)^ 

(25)^ 1201 - 1204H

(26)^ 1206 - 08,1211,1212,1214,1215,1237,1239,1240

(27)^ 1905,1908

(28)^ 1216,1219 - 1221,1223,1225,1226,1228,1230 - 1233,1235,1236,1238,1239

(29)^ NEC1201使

(30)^ 5021207,5041212,5101240

(31)^ 

出典

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  1. ^ 交友社鉄道ファン』1995年8月号 通巻412号 p.106
  2. ^ “南海貴志川線 全車冷房化に置換 4月から ワンマン運転、増発も”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1995年3月15日) 
  3. ^ 『ローカル私鉄車輌20年 西日本編』2002年。ISBN 4-533-04102-7 
  4. ^ 「車両総説」『鉄道ピクトリアル』1995年12月臨時増刊号、電気車研究会、1995年、35頁。