カヴァルケード
アメリカの映画作品
(大帝国行進曲から転送)
﹃カヴァルケード﹄︵原題・英語: Cavalcade︶は1933年のアメリカ映画で、ロングランした舞台劇︵Cavalcade︶を映画化したもの。日本で最初に公開された際の邦題は﹃大帝国行進曲﹄で、再公開された際に﹃カヴァルケード﹄に改題された。フランク・ロイド監督。ダイアナ・ウィンヤード主演。イギリスの上流階級の歴史を描いている。第6回アカデミー賞で作品賞、監督賞、室内装置賞を受賞、主演女優賞にノミネートされた。
カヴァルケード(大帝国行進曲) | |
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Cavalcade | |
![]() ジョーイ(フランク・ロートン)とファニー(ウルスラ・ジーンズ) | |
監督 | フランク・ロイド |
脚本 | レジナルド・バークレー |
原作 | ノエル・カワード |
製作 |
フランク・ロイド ウィンフィールド・R・シーハン(ノンクレジット) |
出演者 |
ダイアナ・ウィンヤード クライヴ・ブルック |
撮影 | アーネスト・パーマー |
編集 | マーガレット・クランシー(ノンクレジット) |
製作会社 | フォックス·フィルム |
配給 | フォックス・フィルム |
公開 |
![]() ![]() |
上映時間 | 110分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | 1,180,280ドル |
興行収入 |
8,000,000ドル(全世界興行収入) 2,960,782ドル(北米配収) |
あらすじ
編集
﹁歴史のうねりの中で
ある家族の幸福と悲劇を
妻であり母である女性の目を通し
描かれた物語である﹂
1899年、20世紀の直前の大晦日の夜から、1932年大晦日の夜までを大英帝国︵イギリス︶とともに﹁カヴァルケード﹂︵﹁大行進﹂︶していく、ロンドンのある家族の物語。各時代の世相や事件、流行がロバートと妻ジェーンのマリヨット家の歩みに重ねあわされる。ブリッジス家の方はアルフレッドと、妻のエレンがマリヨット家に召使いとして仕えている。
●1899年 ボーア戦争
●ジェーン・マリヨットの夫ロバートと、マリヨット家の召使いアルフレッド・ブリッジスが、南アフリカのマフェキンへ出征
●アルフレッドとエレンの娘、ファニー・ブリッジスはまだ乳児
●1901年ヴィクトリア女王の逝去
●1902年 ボーア戦争終戦
●エドワード、ジョーイ、エディス・ハリスがおもちゃ遊びでけんか
●ロバートとアルフレッドの帰還
●ブリッジス一家が独立し、ロンドンでパブをはじめる
●1908年 アルフレッドの乱れ
●ファニーがジェーンらにダンスを披露
●アルフレッド、馬車にはねられて死亡
●1910年 ビーチ
●ダンス大会でファニーが優勝
●エドワードがエディスにプロポーズ
●1912年4月14日 エドワードとエディス、豪華客船タイタニック号での新婚旅行
●エドワード、エディス死亡
●1914年 世界大戦︵第一次世界大戦︶勃発
●ロバート出征、ジョーイも出征を決意
●ジョーイ、ショー・レストランでファニーに出会う。その後、出兵
●1915年、1916年、1917年 続く戦争
●1918年
●ジョーイ、休暇をもらい一時帰還。ファニーやジェーンと会う
●エレン、ファニーとジョーイの結婚の相談をしに、ジェーンのもとへ
●終戦直前、ジョーイ死亡
●第一次世界大戦終戦、ロバート帰還
●1920年代 戦後の堕落・混乱した社会
●歌うファニー。﹁20世紀ブルース﹂
●1932年 大晦日
●ロバートとジェーン、﹁蛍の光﹂[1]とともに歩んできた道のりを振り返る
キャスト
編集- ジェーン・マリヨット:ダイアナ・ウィンヤード
- ロバート・マリヨット(夫):クライヴ・ブルック
- エドワード・マリヨット(長男):John Warburton
- ジョーイ・マリヨット(次男):フランク・ロートン
- マーガレット・ハリス:Irene Browne
- エディス・ハリス(娘):マーガレット・リンゼイ
- エレン・ブリッジス:ウナ・オコナー
- アルフレッド・ブリッジス(夫):ハーバート・マンディン
- ファニー・ブリッジス(娘):ウルスラ・ジーンズ
- ベティ・グレイブル(ノンクレジット)
スタッフ
編集- 監督:フランク・ロイド
- 製作:フランク・ロイド、ウィンフィールド・R・シーハン
- 脚色:レジナルド・バークレー
- 撮影:アーネスト・パーマー
- 編集:マーガレット・クランシー(ノンクレジット)
- 美術:ウィリアム・S・ダーリング
- 衣裳:アール・リュイック
脚注
編集- ^ 大晦日の定番で原曲は「旧友は忘れていくものなのだろうか、古き昔も心から消え果てるものなのだろうか…」という歌詞である。