強酸

水溶液中で平衡に達したとき、プロトンをほとんど完全に電離する電解質

強酸(きょうさん、Strong acid)とは、水溶液中で平衡に達したとき、プロトンをほとんど完全に電離する電解質のことである。

概要

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 HA(aq) H3O+(aq)A-(aq) 

A-(aq)  HA(aq) 

A-(aq)  HA(aq) 



 pKa

pKa < 0 Ka >1Ka >>1

 



 (H(CHB11Cl11) 100

 (HF) 

強酸のpH

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C



 


酸濃度の高い場合

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が成り立つとき、

 

すなわち、

 

が成り立つ。

酸濃度の低い場合

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が成り立たないとき、

 

すなわち、

 

が成り立つ。

共役酸としての強酸

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BBH+

 



  , pKa= -12

 z rpKaz2/r

4Zr4+(aq)pKa = 0.2
 

非水溶媒中における強酸

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HASHS+HAS

 




 

主な強酸

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主な強酸のKapKa
HA A- Ka pKa
ヨウ化水素 HI I- 1011 -11
過塩素酸 HClO4 ClO4- 1010 -10
臭化水素 HBr Br- 109 -9
塩化水素 HCl Cl- 107 -7
硫酸 H2SO4 HSO4- 105 -5
硝酸 HNO3 NO3- 102 -2
オキソニウムイオン H3O+ H2O 55.5 -1.74

 (H3O+)  (H+) 

その他

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 (HClO3)

 (HBrO3)

 (HIO3) pKa=0.77

 (HBrO4)

 (HIO4)

 (HMnO4) pKa=-2.4

 (HSCN) pKa=-1.32

XOm(OH)n  m-n>2

超酸

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100%硫酸よりも強い酸性媒体のことを超酸と呼ぶ。

関連項目

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外部リンク

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