指詰め

けじめを付ける行為のひとつ
指つめから転送)

指詰め(ゆびつめ)とは、刃物切断する行為である。主に暴力団に見られる慣習であり、反省、抗議、謝罪などの意思表示として用いられ、エンコ詰めともいう。

小指の第二関節から先が無いヤクザ

概要

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2021[1]150[1][2]


手段

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反省の手段

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2015



退

仲裁の手段

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自分が直接責任のない問題の責任を被る時や、対立する暴力団同士を和解させる時に、指を詰めることで自分の誠意を示し、問題を仲裁することがある。このような目的で切り落とした指は「生き指」と呼ばれ、反省を示すために切り落とした指である「死に指」とは区別される。

抗議の手段

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日本及び韓国極右民族主義運動が好んで行う。古くは日韓併合に抗議する義兵運動、最近では反日的と目された政治家への抗議として、また竹島の日制定に抗議する運動で行われた。

切り落とした指を抗議先に送りつける場合もある。

背景

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暴力団は一般に『一家』などの呼名にも見られるように、擬似家族の関係を結んでいる。現実の家族でない以上、情を疑わせる行為があれば、目に見える形で情を示してもらわなくてはならないという思想から。

江戸時代の指詰め

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古来から誓約の証として自身の体を傷つける行為が行われており、その行為の中に指詰めも見られた。

誓いだてに指を切らせた例として、井原西鶴の『武道伝来記』で泉川修理大夫が妻の不倫を疑い、「密夫なければ諸神誓文に五つの指を自ら離せ」といって、裸にし、指を断たせたことが見える。また吉原遊女が常連客に「一途であること」を示すために自分の小指を切って送ることがあった。ただしこの際に新粉(しんこ、米粉の餅)細工の作り物や、首切り役人から死体の指を調達して自分の指として送る例も見られた。売れっ子の花魁はその行為は「粋ではない」とし、「離れるなら離れればいい。身請けされる時にみっともない。」と決して行わなかった。身請けをされる見込みがない遊女は逆に必死になり、間男や惚れた男に誓いを立てていた。

その他

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2

西西👉1980👉西[3]

脚注

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注釈

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  1. ^ 暴力団対策法では「指詰め」を「暴力団員が、その所属する暴力団の統制に反する行為をしたことに対する謝罪又はその所属する暴力団からの脱退が容認されることの代償としてその他これらに類する趣旨で、その手指の全部又は一部を自ら切り落とすこと」と定義している。

出典

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  1. ^ 西日本新聞 2003年5月21日
  2. ^ 組員に「指詰め」強要、容疑の組長ら逮捕 大阪 産経新聞 2013年2月5日
  3. ^ asahi.com(朝日新聞社):【指づめ注意】ズバリ危のうございます - 関西 - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分) - 朝日新聞デジタル

関連項目

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外部リンク

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