: Out of the Aeons[1]
永劫より
Out of the Aeons
作者 ヘイゼル・ヒールドハワード・フィリップス・ラヴクラフトが代作した)
アメリカ合衆国
言語 英語
ジャンル ホラークトゥルフ神話
初出情報
初出ウィアード・テイルズ』1935年4月号
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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ムー大陸の邪神ガタノトーアにまつわる作品。ロバート・E・ハワードが創造した「無名祭祀書」が用いられている。

『永劫より』

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193319354[2]

稿193020[1]

 

1935420[2]

あらすじ

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1878調

1931

19329122

調

登場人物

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 - 1878

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 - 50

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 - 100

2 - 11姿



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 - 姿

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収録

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  • 青心社『クトゥルー7』大瀧啓裕
  • 創元推理文庫『ラヴクラフト全集別巻下』大瀧啓裕訳(新訳)
  • 国書刊行会『ク・リトル・リトル神話集』大野二郎

評価・影響

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ラヴクラフト流神話とスミス流神話をミックスしたような味わいのある佳品。しかもハワードが創造した魔道書『無名祭祀書』が、『ネクロノミコン』や『エイボンの書』以上に重要な役どころを担うなど、さながら先行作家による神話アイテム総ざらえの趣もある。ガタノトーアが登場する作品は珍しい。

東雅夫(学研『クトゥルー神話辞典第四版』「永劫より」344ページ)
ヒールドの神話作品には、“ゴーゴン幻想”とでも呼ぶべき、人が石と化すことの恐怖と魅惑が共通して顕われており、それなりに独自の世界を作っている。

東雅夫(学研『クトゥルー神話辞典第四版』「ヘイゼル・ヒールド」477ページ)[注2]
邪神の呪いをテーマに、石化の恐怖を扱ったものだが、古代ムー大陸の英雄伝説とミイラを巡る因縁、謎を明かす『無名祭祀書』、はたまた、現代社会の邪教集団の暗躍と、クトゥルフ神話要素が横溢するファン垂涎の作品だ。現代では邪神扱いのシュブ=ニグラスが、ムー大陸では人々に優しい大地母神として登場するほか、前作に続き、ハワードの『無名祭祀書』が登場、『ネクロノミコン』に代わって謎解きの情報源として多用される。さらに、途中、プライスとの合作『銀の鍵の門を越えて』に登場するランドルフ・カーターの代理人チャンドラプトゥラ師まで登場するなど、ほかの神話作品との連携が強調される作品であった。

朱鷺田祐介(新紀元社『クトゥルフ神話ガイドブック』第16夜 石化幻想(ヘイゼル・ヒールド)超古代へ、145-146ページ)
謎のミイラとフォン・ユンツトの『黒の書』[注3]にまつわる本篇は、「ヒールド作品」のなかでラヴクラフトらしさが最もよく出た力作だといえるだろう。

大瀧啓裕(創元推理文庫『ラヴクラフト全集別巻下』作品解題「永劫より」387-388ページ)


ガタノトーア

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:Ghatanothoa



18






初出作品『永劫より』

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姿姿

[4]姿

20



1878

第二世代作家による展開

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稿

[3][4]
  • フランシス・レイニーは暗黒神ガタノトーアを地の精にカテゴリしている。また一方で、クトゥルフの息子ということで水の精になることもあり、ガタノトーアの四大霊での位置づけは混沌としている。
  • コリン・ウィルソンの『ロイガーの復活』では、アンドロメダ星雲から飛来した「ロイガー族」[注 5]首領の名前がカタノトーアとされる。TRPGでは、ロイガー族ガタノトーアに仕えるという設定になっている。

日本における展開

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『永劫より』とガタノトーアの関連作品

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ラヴクラフト作品
ムー大陸関連

脚注

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【凡例】

  • 全集:創元推理文庫『ラヴクラフト全集』、全7巻+別巻上下
  • クト:青心社文庫『暗黒神話大系クトゥルー』、全13巻
  • 真ク:国書刊行会『真ク・リトル・リトル神話大系』、全10巻
  • 新ク:国書刊行会『新編真ク・リトル・リトル神話大系』、全7巻
  • 定本:国書刊行会『定本ラヴクラフト全集』、全10巻
  • 新潮:新潮文庫『クトゥルー神話傑作選』、2022年既刊3巻
  • 新訳:星海社FICTIONS『新訳クトゥルー神話コレクション』、2020年既刊5巻
  • 事典四:東雅夫『クトゥルー神話事典』(第四版、2013年、学研)

注釈

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(一)^ 

(二)^ 5

(三)^ 

(四)^ 

(五)^ 

出典

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(一)^  (2018412).  3 [App]. App. 2021718

(二)^ ab387-388

(三)^ 

(四)^