池内紀
日本の独文学者、エッセイスト
池内 紀(いけうち おさむ、1940年11月25日 - 2019年8月30日[1][2][3])は、日本のドイツ文学者・エッセイスト。
池内 紀 | |
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誕生 |
1940年11月25日 兵庫県姫路市 |
死没 | 2019年8月30日(78歳没) |
職業 | ドイツ文学者、エッセイスト、翻訳家 |
国籍 | 日本 |
主な受賞歴 | 亀井勝一郎賞、桑原武夫学芸賞、日本翻訳文化賞、毎日出版文化賞、読売文学賞 |
子供 | 池内恵 |
カフカを中心にドイツ文学の評論・翻訳が専門。旅行記や人物伝、大衆芸能と幅広く文筆活動を行う。著書に『ウィーンの世紀末』(1981年)、『海山のあいだ』(1994年)、『カント先生の散歩』(2016年)など。
来歴・人物 編集
兵庫県姫路市出身。姫路市立城北小学校卒業[4]。兵庫県立姫路西高等学校卒業、東京外国語大学外国語学部卒業、1965年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。神戸大学講師、旧‥東京都立大学助教授、1986年東京大学文学部助教授を経て、1990年に教授。定年前の1996年に早期退官。
以後は文筆業、翻訳家として幅広く活躍し、特にフランツ・カフカの全作品の翻訳・伝記著述[5]で著名。NHKFM放送﹁日曜喫茶室﹂の準レギュラー。将棋の観戦記を執筆したこともあり、2001年から2003年まで将棋ペンクラブ大賞の選考委員も務めた。
子息にアラブ研究者の池内恵、弟に宇宙物理学者・天文学者の池内了がいる[3]。
種村季弘、平賀敬、恩田侑布子、秋山祐徳太子、原田多加司らとも﹁酔眼朦朧湯煙句会﹂を行っていた、俳号は﹁黙念﹂。
2019年8月30日、虚血性心不全のため死去、78歳[2]。
著書・出演 編集
●﹃池内紀の仕事場﹄全8巻 みすず書房、2004-2005︵著作選集︶ (一)世紀末の肖像 (二)︿ユダヤ人﹀という存在 (三)カフカを読む (四)自由人の暮らし方 (五)文学の見本帖 (六)架空の旅行記 (七)名人たちの世界 (八)世間をわたる姿勢詩集・小説 編集
●﹃傀儡師の歌 詩集﹄思潮社 1973 ●﹃喜劇人間百科 あるいはブヴァールとペキュシェ物語﹄村松書館 1980 ●﹃天のある人 二十三の物語﹄河出書房新社 1989 ●﹃開化小説集﹄岩波書店 1991 ●﹃閣下、ご臨終です﹄講談社 1991 ●﹃錬金術師通り 五つの都市をめぐる短篇集﹄文藝春秋 1993 ●﹃街が消えた!﹄新潮社 1992 ●﹃ペトリの祭檀﹄東逸子絵 新書館 1997 ●﹃播磨ものがたり﹄神戸新聞総合出版センター 1997 ●﹃川の司祭 十二の塔の物語﹄マガジンハウス 1999 ●﹃シロターノフの帰郷 短篇集﹄イッセー尾形挿画 青土社 2011 ●﹃昭和の青春 播磨を想う﹄神戸新聞総合出版センター 2020随筆・評論 編集
●﹃天狗洞食客記 近代文学逍遙5﹄コーベブックス︿南柯叢書﹀1976。牧野信一論 ●﹃諷刺の文学﹄白水社︿白水叢書﹀1978、新装版1995 - 第10回亀井勝一郎賞受賞 ●﹃目玉のひっこし﹄冥草社 1979 ●﹃書斎のコロンブス﹄冬樹社 1982/改訂版﹃本を焚く﹄冬樹社ライブラリー 1990 ●﹃温泉 湯の神の里をめぐる﹄白水社 1982 ●﹃ことばの演芸館 笑いの文章読本﹄白水社 1983 ●﹃恋愛読本﹄彌生書房 1984 ●﹃猿飛レゲンデ 日本文学覗き箱﹄沖積舎 1985 ●﹃風景読本﹄彌生書房 1985 ●﹃M博士 往来の思想﹄青土社 1985 ●﹃私の人物博物館﹄筑摩書房 1987 ●﹃地球の上に朝がくる 懐かしの演芸館﹄河出書房新社 1987/ちくま文庫 1992 ●﹃温泉旅日記﹄河出書房新社 1988/徳間文庫 1996 ●﹃伝綺肖像館﹄日本文芸社 1989 ●﹃文学の森を歩く﹄筑摩書房 1989 ●﹃旅の音楽﹄音楽之友社 1989 ●﹃西洋温泉事情﹄鹿島出版会 1989 ●﹃新編綴方教室﹄平凡社 1989/平凡社ライブラリー 1993 ●﹃恋文物語﹄新潮社 1990/ちくま文庫 1994 ●﹃ガラメキ温泉探険記﹄メディアファクトリー 1990 ●﹃悪魔の話﹄講談社現代新書 1991/講談社学術文庫 2013 ●﹃読書見本帖﹄丸善ライブラリー 1991 ●﹃旅に出たい﹄平凡社 1992 ●﹃少年探検隊﹄平凡社 1992 ●﹃一〇一冊の図書館﹄丸善ライブラリー 1993 ●﹃ことばの引き出し﹄大修館書店 1993 ●﹃海山のあいだ﹄マガジンハウス 1994/角川文庫 1997/中公文庫 2011 - 講談社エッセイ賞受賞 ●﹃20世紀博物館﹄平凡社 1994 ●﹃私はこうして読書をたのしんだ﹄中央公論社 1994 ●﹃幻獣の話﹄講談社現代新書 1994/講談社学術文庫 2020 ●﹃雲は旅人のように 湯の花紀行﹄日本交通公社出版事業局 1995 ●﹃架空旅行記﹄鹿島出版会 1995 ●﹃ああ天地の神ぞ知る ニッポン発見旅﹄講談社 1995 ●﹃とっておき美術館﹄講談社 1996/改題﹃ちょっと寄り道美術館﹄光文社知恵の森文庫 2003 ●﹃見知らぬオトカム 辻まことの肖像﹄みすず書房 1997 ●﹃文学探偵帳﹄平凡社 1997 ●﹃遊園地の木馬﹄みすず書房 1998 ●﹃山の朝霧 里の湯煙﹄山と溪谷社 1998/ヤマケイ文庫 2020 ●﹃いまは山中いまは浜﹄岩波書店 1998 ●﹃はなしの名人 東京落語地誌﹄角川選書 1999 ●﹃湯めぐり歌めぐり﹄集英社新書 2000 ●﹃日本の森を歩く﹄山と溪谷社 2001 ●﹃なじみの店﹄みすず書房 2001 ●﹃ちょん髷とネクタイ 時代小説を楽しむ﹄新潮社 2001 ●﹃マドンナの引っ越し﹄晶文社 2002 ●﹃池内紀生きる知恵﹄日本放送出版協会 2002 ●﹃川の旅﹄青土社 2002 ●﹃無口な友人﹄みすず書房 2003 ●﹃二列目の人生 隠れた異才たち﹄晶文社 2003/集英社文庫 2008 ●﹃生きかた名人 たのしい読書術﹄集英社、2004/改題 ﹃作家の生きかた﹄集英社文庫 2007 ●﹃ニッポン発見記﹄講談社現代新書 2004/中公文庫 2012 ●﹃ひとり旅は楽し﹄中公新書 2004 ●﹃町角ものがたり﹄白水社 2004 ●﹃森の紳士録 ぼくの出会った生き物たち﹄岩波新書 2005 ●﹃山の仲間たち﹄幻戯書房 2005 ●﹃なぜかいい町一泊旅行﹄光文社新書 2006 ●﹃あだ名の人生﹄みすず書房 2006 ●﹃異国を楽しむ﹄中公新書 2007 ●﹃川を旅する﹄ちくまプリマー新書 2007 ●﹃池内式文学館﹄白水社 2007 ●﹃出ふるさと記﹄新潮社 2008/中公文庫 2011 ●﹃ひとつとなりの山﹄光文社新書 2008 ●﹃富の王国-ロスチャイルド﹄東洋経済新報社 2008 ●﹃世の中にひとこと﹄NTT出版︿ライブラリーレゾナント﹀2009 ●﹃日本風景論﹄角川選書 2009 ●﹃東京ひとり散歩﹄中公新書 2010 ●﹃祭りの季節﹄みすず書房 2010。写真 池内郁 ●﹃文学フシギ帖 日本の文学百年を読む﹄岩波新書 2010 ●﹃ことばの哲学 関口存男のこと﹄青土社 2010 ●﹃人と森の物語﹄集英社新書 2011 ●﹃作家のへその緒﹄新潮社 2011 ●﹃今夜もひとり居酒屋﹄中公新書 2011 ●﹃恩地孝四郎 一つの伝記﹄幻戯書房 2012 - 読売文学賞評論・伝記賞受賞[3] ●﹃東京いいまち一泊旅行﹄光文社新書 2012 ●﹃きまぐれ歴史散歩﹄中公新書 2013 ●﹃ニッポンの山里﹄山と渓谷社 2013 ●﹃ニッポン周遊記 町の見つけ方・歩き方・つくり方﹄青土社 2014 ●﹃目玉の体操﹄幻戯書房 2014 ●﹃戦争よりも本がいい﹄講談社 2014 ●﹃本は友だち﹄みすず書房 2015 ●﹃ニッポン旅みやげ﹄青土社 2015 ●﹃亡き人へのレクイエム﹄みすず書房 2016 ●﹃旅の食卓﹄亜紀書房 2016 ●﹃きょうもまた好奇心散歩﹄新講社 2016 ●﹃散歩本を散歩する﹄交通新聞社 2017 ●﹃すごいトシヨリBOOK トシをとると楽しみがふえる﹄毎日新聞出版 2017 ●﹃記憶の海辺 一つの同時代史﹄青土社 2017 ●﹃みんな昔はこどもだった﹄講談社 2018 ●﹃湯けむり行脚 池内紀の温泉全書﹄山川出版社 2019 ●﹃東海道ふたり旅 道の文化史﹄春秋社 2019 ●﹃ことば事始め﹄亜紀書房 2019ドイツ文学・文化論関 編集
●﹃ウィーン 都市の詩学﹄美術出版社︿美術選書﹀1973 ●改訂版﹃ウィーン ある都市の物語﹄ちくま文庫 1989 ●﹃シレジアの白鳥﹄村松書館 1978 ●﹃世紀末と楽園幻想﹄白水社 1981/白水Uブックス 1992 ●﹃ウィーンの世紀末﹄白水社 1981/白水Uブックス 1992 ●﹃ウィーン 都市の万華鏡﹄音楽之友社︿音楽選書﹀1983 ●﹃世紀末の窓 二十一の肖像﹄美術公論社 1983 ●﹃闇にひとつ炬火あり ことばの狩人 カール・クラウス﹄筑摩書房︿水星文庫﹀1985 ●﹃カール・クラウス 闇にひとつ炬火あり﹄講談社学術文庫 2015 ●﹃ザルツブルク 祝祭都市の光と影﹄音楽之友社 1988/ちくま文庫 1996 ●﹃道化のような歴史家の肖像﹄みすず書房 1988。エゴン・フリーデル論 ●﹃ウィーンの森の物語 ウィーン耳の旅﹄主婦の友社 1989。CD付き ●﹃モーツァルトとは何か﹄文藝春秋 1991/﹃モーツァルト考﹄ 講談社学術文庫 1996 ●﹃カフカのかなたへ﹄青土社 1993/講談社学術文庫 1998 ●﹃ハプスブルクの旗のもとに﹄NTT出版︿気球の本﹀1995 ●﹃ぼくのドイツ文学講義﹄岩波新書 1996 ●﹃姿の消し方-幻想人物コレクション﹄集英社 1998 ●改題﹃モーツァルトの息子 史実に埋もれた愛すべき人たち﹄光文社知恵の森文庫 2008 ●﹃ちいさなカフカ﹄みすず書房 2000 ●﹃ゲーテさんこんばんは﹄集英社 2001/集英社文庫 2005 - 桑原武夫学芸賞受賞[3] ●﹃ドイツ 町から町へ﹄中公新書 2002 ●﹃カフカの書き方﹄新潮社 2004 ●﹃カフカの生涯﹄新書館 2004/白水Uブックス 2010 ●﹃となりのカフカ﹄光文社新書 2004 ●﹃自由人は楽しい モーツァルトからケストナーまで﹄日本放送出版協会︿NHKライブラリー﹀2005 ●﹃ある女流詩人伝﹄青土社 2012。ユーリエ・シュライダー︵1882〜1939︶伝 ●﹃カント先生の散歩﹄潮出版社 2013/潮文庫 2016 ●﹃消えた国 追われた人々 東プロシアの旅﹄みすず書房 2013/ちくま文庫 2019 ●﹃闘う文豪とナチス・ドイツ トーマス・マンの亡命日記﹄中公新書 2017 ●﹃ドイツ職人紀行﹄東京堂出版 2018 ●﹃ヒトラーの時代 ドイツ国民はなぜ独裁者に熱狂したのか﹄中公新書 2019翻訳 編集
●﹃カール・クラウス詩集﹄思潮社 1967 ●カール・クラウス﹃人類最期の日々﹄法政大学出版局﹁著作集9・10﹂1971、新版︵上下︶2016 ●エリアス・カネッティ﹃眩暈﹄法政大学出版局 1972、新版2004、改版2014 ●エリアス・カネッティ﹃猶予された者たち 戯曲﹄法政大学出版局 1975。小島康男共訳 ●カール・クラウス﹃著作集5アフォリズム﹄法政大学出版局 1978。編 ●﹃ガレッティ先生失言録﹄創土社 1980。編訳 ●改訂版﹃象は世界最大の昆虫である﹄ 白水社 1992/白水Uブックス 2005 ●フランツ・ブライ﹃同時代人の肖像﹄法政大学出版局・叢書ウニベルシタス 1981。新版刊 ●ジャン・アメリー﹃さまざまな場所 死の影の都市をめぐる﹄法政大学出版局・叢書ウニベルシタス 1983 ●﹃ホフマン短篇集﹄岩波文庫 1984 ●ジャン・アメリー﹃罪と罰の彼岸﹄法政大学出版局・叢書ウニベルシタス 1984/みすず書房︵改訂版︶2016 ●アーデルベルト・フォン・シャミッソー﹃影をなくした男﹄岩波文庫 1985 ●﹃カフカ短篇集﹄岩波文庫 1987。編訳 ●パトリック・ジュースキント﹃香水-ある人殺しの物語﹄文藝春秋 1988/文春文庫 2003 ●﹃ウィーン世紀末文学選﹄岩波文庫 1989。編訳 ●ヨーゼフ・ロート﹃聖なる酔っぱらいの伝説﹄白水社 1989、白水Uブックス 1995/岩波文庫 2013。他四篇を新訳 ●アルトゥル・シュニッツラー﹃夢小説・闇への逃走﹄岩波文庫 1990 ●ヨーゼフ・ロート﹃蜘蛛の巣﹄白水社 1991 ●ブルース・チャトウィン﹃ウッツ男爵-ある蒐集家の物語﹄文藝春秋 1993/白水Uブックス 2014 ●ハインリヒ・シュリーマン﹃古代への情熱﹄小学館地球人ライブラリー 1995。編訳 ●G.C.リヒテンベルク﹃リヒテンベルク先生の控え帖﹄平凡社ライブラリー 1996。編訳 ●クルト・パーレン﹃音楽家の恋文﹄西村書店 1996 ●R・ヴァイセンベルガー編﹃ウィーン 1890-1920 芸術と社会﹄岩波書店 1995。岡本和子と共訳 ●﹃カフカ寓話集﹄岩波文庫 1998。編訳 ●ネイハム・N・グレイツァー﹃カフカの恋人たち﹄朝日新聞社 1998 ●ゲーテ﹃ファウスト﹄︵全2巻︶、集英社 1999-2000/集英社文庫、2004。毎日出版文化賞受賞[3] ●ベーツァ・カネッティ︵夫人︶﹃黄色い街﹄法政大学出版局 1999 ●﹃フランツ・カフカ小説全集﹄白水社 全6巻、2000-2002/白水Uブックス 全8巻 2006 ※前者で2002年度日本翻訳文化賞受賞。 ●失踪者 カフカ小説全集 2000/河出書房新社﹁世界文学全集 Ⅱ-02﹂に収録。2009 ●変身 カフカ小説全集 2001 ●城 カフカ小説全集 2001 ●万里の長城 カフカ小説全集 2001 ●審判 カフカ小説全集 2001 ●掟の問題 カフカ小説全集 2002 ●ギュンター・グラス﹃蟹の横歩き ヴィルヘルム・グストロフ号事件﹄集英社 2003 ●イヌマエル・カント﹃永遠平和のために﹄綜合社︵集英社︶2007、新版2015 ●ギュンター・グラス﹃ブリキの太鼓﹄河出書房新社﹁世界文学全集12﹂ 2010 ●クラウディオ・マグリス﹃ドナウ-ある川の伝記﹄NTT出版 2012 ●フランツ・カフカ﹃ミレナへの手紙﹄白水社 2013 ●ジャン・アメリー﹃罪と罰の彼岸 打ち負かされた者の克服の試み﹄みすず書房 2016児童向け 編集
●﹃魔女様御優待乗車賃無料﹄書肆山田﹁世界のライト・ヴァース﹂1982。編訳、高岸昇絵 ●グリム兄弟﹃グリム童話集﹄新書館︵全3巻︶1985。アーサー・ラッカム絵/ちくま文庫︵上下︶1989 ●アンドレ・オデール﹃かめのスープはおいしいぞ﹄ほるぷ出版 1985 ●アネリース・シュヴァルツ﹃ふしぎないきもの﹄ほるぷ出版 1990 ●パトリック・ジュースキント﹃ゾマーさんのこと﹄文藝春秋 1992。ジャン=ジャック・サンペ絵 ●ミヒャエル・エンデ﹃レンヒェンのひみつ﹄岩波書店 1992 ●エーリヒ・ケストナー﹃ケストナーの﹁ほらふき男爵﹂﹄泉千穂子共訳、筑摩書房 1993/ちくま文庫 2000 ●ミヒャエル・エンデ﹃魔法の学校 エンデのメルヒェン集﹄佐々木田鶴子・田村都志夫・矢川澄子共訳、岩波書店 1996/岩波少年文庫︵上下︶2017 ●リスベート・ツヴェルガー﹃ちいさなヘーヴェルマン﹄太平社 1997 ●ヴィルヘルム・ハウフ﹃鼻のこびと﹄太平社 1999 ●トミー・ウンゲラー﹃アデレード そらとぶカンガルーのおはなし﹄ほるぷ出版 2010 ●エーリヒ・ケストナー﹃飛ぶ教室﹄新潮文庫 2014TV出演 編集
●NHK - ハイビジョンスペシャル 煙はるかに 世界SL紀行 第1回﹁魔女の森ドイツ・ハルツ地方﹂2001年4月23日、2022年10月25日・26日、2023年5月9日・10日、2023年10月17日 放送共編著 編集
共著 編集
●﹃翻訳の日本語﹄川村二郎共著、日本語の世界15‥中央公論社 1981/中公文庫 2000 ●﹃世紀末ウィーンを歩く﹄写真‥南川三治郎、新潮社 とんぼの本 1987 ●﹃ウィーン四季暦﹄東京書籍 1991。画‥喜多木ノ実 ●﹃ハプスブルク物語﹄写真‥南川三治郎、新潮社 とんぼの本 1993 ●﹃ドイツ四季暦 春・夏﹄﹃秋・冬﹄東京書籍 1994。画‥喜多木ノ実 ●﹃地球の上に朝がくる―川田晴久読本﹄中央公論新社 2003 ●﹃世界の名作を読む-海外文学講義-﹄工藤庸子・柴田元幸・沼野充義、放送大学教材 2007、改訂版2011/角川ソフィア文庫 2016 ●﹃澁澤龍彦の記憶﹄巖谷國士・酒井忠康・中沢けい・養老孟司、河出書房新社 2018 ●﹃万葉集の詩性﹄角川新書 2019。随想﹁自伝的万葉の旅﹂座談・対談 編集
●安野光雅﹃空想茶房﹄平凡社 1986 ﹁世紀末 貴族のたそがれ﹂ ●川本三郎・奥本大三郎﹃快著会読﹄リクルート出版 1990 ●松山巌﹃うその学校﹄筑摩書房 1994。画‥高岸昇 ●保阪正康﹃戦争とこの国の150年﹄山川出版社 2019 ﹁太平洋戦争期の日本の言論と熱狂は、第一次大戦のドイツとソックリです﹂ ●川本三郎﹃すごいトシヨリ散歩﹄毎日新聞出版 2021 ●CD2枚組﹃対談 池内紀vs川本三郎 本は友達﹄書肆フローラ 2021編訳︵共著︶ 編集
●フランツ・カフカ﹃禿鷹﹄﹁バベルの図書館﹂国書刊行会 1988、新編2013 ●カフカ﹃万里の長城﹄﹁澁澤龍彦文学館10迷宮の箱﹂筑摩書房 1990。各・アンソロジー ●ヴィクトール・マルカ編﹃ユダヤの言葉﹄紀伊国屋書店 1996。マルク・シャガール絵 ●﹃カフカ クラシック・コミックス﹄ 西岡兄妹構成・作画、ヴィレッジブックス 2010。池内訳編著 編集
●﹃ドイツの世紀末︿1﹀ウィーン 聖なる春﹄国書刊行会 1986、新装版1997 原研二・須永恒雄・中居実・檜山哲彦訳 ●﹃名随筆選 音楽の森5旅の音楽﹄音楽之友社 1989 ●﹃西洋温泉事情﹄編著 鹿島出版会 1989 ●﹃日本幻想文学集成7石川淳﹄国書刊行会 1991 ●﹃読んで旅する世界の歴史と文化 ドイツ﹄新潮社 1992 ●佐藤春夫﹃美しき町・西班牙犬の家 他六篇﹄岩波文庫 1992 ●﹃日本幻想文学集成13小川未明﹄国書刊行会 1992、新編2017 ●﹃日本幻想文学集成19神西清﹄国書刊行会 1993 ●﹃日本幻想文学集成29花田清輝﹄国書刊行会 1994、新編2016 ●﹃読んで旅する世界の歴史と文化 オーストリア﹄新潮社 1995 ●﹃ドイツ名句事典﹄恒川隆男・檜山哲彦共編 大修館書店 1996 ●﹃深田久弥の山さまざま﹄編・解説 五月書房 1996︵池内紀のちいさな図書館︶ ●﹃山下清の放浪日記﹄編・解説 五月書房 1996︵池内紀のちいさな図書館︶ ●﹃早川良一郎のけむりのゆくえ﹄編・解説 五月書房 1997︵池内紀のちいさな図書館︶ ●﹃福田蘭童の釣った魚はこうして料理﹄編・解説 五月書房 1997︵池内紀のちいさな図書館︶ ●﹃江上波夫の蒙古高原横断記﹄ 編・解説 五月書房 1997︵池内紀のちいさな図書館︶ ●﹃福沢一郎の秩父山塊﹄編・解説 五月書房 1998︵池内紀のちいさな図書館︶ ●岩本素白﹃素白先生の散歩﹄編・解説、みすず書房 2001︵大人の本棚︶ ●内田百閒﹃百間随筆1・2﹄編、講談社文芸文庫 2001-2002 ●若山牧水﹃新編 みなかみ紀行﹄編・解説、岩波文庫 2002 ●﹃カフカ事典﹄若林恵共編、三省堂 2003 ●﹃尾崎放哉句集﹄編、岩波文庫 2007 ●﹃森毅の置き土産﹄青土社 2010、﹃森毅ベスト・エッセイ﹄ちくま文庫 2019 ●野尻抱影﹃ろんどん怪盗伝﹄編・解説、みすず書房 2011︵大人の本棚︶ ●シュテファン・ツヴァイク﹃女の二十四時間 ツヴァイク短篇選﹄編、みすず書房 2012︵大人の本棚︶ ●森鷗外﹃椋鳥通信﹄編・注解、岩波文庫︵上中下︶2014-2015 ●松井邦雄﹃ル・アーヴルの波止場で 二十世紀歌謡・映画・ノスタルヒア・港町﹄龜鳴屋 2014。私家版 ●串田孫一ほか﹃ちいさな桃源郷 山の雑誌﹁アルプ﹂傑作選﹄編・解説、中公文庫 2018アンソロジー 編集
●﹃温泉百話―東の旅﹄﹃温泉百話―西の旅﹄︵種村季弘と共編︶ちくま文庫 1988 ●﹃ちくま文学の森﹄︵安野光雅、井上ひさし、森毅と共編︶筑摩書房 1988-1989、新編・ちくま文庫 2010-2011 ●﹃ちくま哲学の森﹄︵鶴見俊輔、安野光雅、井上ひさし、森毅と共編︶筑摩書房 1989-1990、新編・ちくま文庫 2011-2012 ●﹃燐寸文学全集﹄安野光雅と共編 筑摩書房 1993 ●﹃新・ちくま文学の森﹄︵鶴見俊輔、安野光雅、井上ひさし、森毅と共編︶筑摩書房 1994-1996 ●﹃ちいさな桃源郷﹄編 幻戯書房 2003 ●﹃山の仲間たち﹄編 幻戯書房 2005 ●﹃日本文学100年の名作﹄全10巻︵川本三郎、松田哲夫と共編︶、新潮文庫 2016 ●﹃読鉄全書﹄松本典久共編、東京書籍 2018脚注 編集
(一)^ “ドイツ文学者の池内紀さん死去”. 共同通信. (2019年9月4日) 2019年9月4日閲覧。[リンク切れ]
(二)^ ab“ドイツ文学者の池内紀さん死去 エッセイストとしても活躍”. 共同通信. (2019年9月4日) 2019年9月5日閲覧。[リンク切れ]
(三)^ abcde“ドイツ文学者・池内紀さん死去 エッセーでも人気博す”. 朝日新聞. (2019年9月4日) 2019年9月5日閲覧。
(四)^ 文藝春秋編﹃少年少女小説ベスト100﹄︵文春文庫︶P.383
(五)^ “池内紀さん死去 ドイツ文学者 78歳”. TOKYO Web (2019年9月5日). 2024年1月18日閲覧。