: Ignition system

火花点火内燃機関

編集

内燃機関の点火装置は、最初期はグローエンジン焼玉などに代表される加熱管を直火で熱する方法がとられていたが、19世紀末に電気火花を用いた方式が開発されるとほぼすべてのガソリンエンジンで用いられるようになり、火花点火内燃機関と分類されるようになった。

種類

編集

マグネトー式点火装置

編集

マグネトー式点火装置は磁石コイルによる電磁誘導によって電気を発生する方式である。

切り替え式点火装置

編集

マグネトーにより発生する点火電圧はエンジンの回転数に依存するため、初期のマグネトーにおいては始動時などの極低回転時には点火電圧が不足しがちになる問題点があった。そのため、1908年登場のフォード・モデルTなどの黎明期の自動車や航空機においては、マグネトーと同時にクランキング時の点火電圧供給専用の非充電式乾電池を搭載する切り換え式点火装置を採用するものが存在した。

このような点火装置を持つエンジンは、クランク棒による手動クランキングの際には乾電池からの電力を使用して始動を行い、始動及び暖機が完了した後は手動スイッチで点火電圧供給をマグネトーに切り換えて運転を開始することになる。マグネトーの信頼性向上や後述のバッテリー式点火装置の出現により、現在ではほぼ廃れた点火装置である。


バッテリー式点火装置

編集

1910

[1]

使[2]/[3]

機械制御式点火装置

編集
 
ディストリビューターキャップ

4

()


 

LC



8:

2 - 146V8V124222使

2 - V122314



調1970

電子制御式点火装置

編集

調61970
 

1970

()198090

1948-[4]1955BRMF11962F1[4]AutoLiteTransistor 201en:Tung-SolEI-4[5]Delcotronic1963[5]19622550019641965[5]1958en:Earl W. Meyer1961NASCAR[5]

1965en:Prest-O-LiteCD-65CDI50,000[5]1972Prest-O-LiteCD1975[5]Prest-O-LiteCDI1966[4]1967breakerless CD[5]

1968197119731975

1980ECUECU

CDI式点火装置

編集

CDICDICDI

1969CDI242008CDI

1967Prest-O-Lite"Black Box"CDIBlack BoxBlack Boxen:Dodge Coronet1971340_V8426 Street HemiBlack Box197245.6L 340cu-in7.0L 400cu-in1973

CDI

ダイレクトイグニッション

編集

11使ECU

使

寿en:wasted spark

ECUによる点火時期制御

編集

近年の車両に搭載されるECUは燃料噴射装置の制御だけではなく、ダイレクトイグニッションの点火時期や点火順序をも制御するものが多い。エンジンに取り付けられたカム角センサーやクランク角センサーで上死点を判断し、スロットル開度と燃料噴射量などを総合的に判断して、点火時期を細かく調整することでエンジンの性能をどのような回転数でも最大限発揮出来るようになっている。

なお、このような制御システムは1980年代初頭のアメリカ車でも、アナログコンピュータを使用したシステムがディストリビューターを用いた電子制御式点火装置に用いられていた。

ガスタービンやジェットエンジンの点火装置

編集



APU


関連項目

編集

脚注

編集
  1. ^ Automobile Ignition System History
  2. ^ 日本製オートバイでは、マグネトー点火式はバッテリーを含め6V、バッテリー点火式は12Vで、倍の開きがある。
  3. ^ セルフスターターに比してバッテリー式点火装置は消費電力が格段に少ない
  4. ^ a b c Super Street Cars, 9/81, p.34.
  5. ^ a b c d e f g Super Street Cars, 9/81, p.35.

外部リンク

編集