エイボンの書 クトゥルフ神話カルトブック

霊廟の落とし子から転送)


エイボンの書』(エイボンのしょ、原題:: The Book of Eibon)は、クトゥルフ神話の作品集である。架空の文献「エイボンの書」を再現したという体裁をとる。

エイボンの書
The Book of Eibon
作者 クラーク・アシュトン・スミスリン・カーターほか
言語 英語
ジャンル クトゥルフ神話
刊本情報
出版元 新紀元社
出版年月日 2008/07/08
日本語訳
訳者 坂本雅之中山てい子立花圭一
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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1988MJ

20012008

[1]

基礎知識

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本記事では、「エイボンの書」と『エイボンの書』を区別して記載する。

「エイボンの書」

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ハワード・フィリップス・ラヴクラフト(以下HPL)の「ネクロノミコン」に続く、クトゥルフ神話第二の文献。古代ハイパーボリアの魔道士エイボンが記したとされる。『白蛆の襲来』(本書1-9)は、「エイボンの書」の一部。

『エイボンの書』

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 - 196321-92-10

 - 19881121422312

M - 831122411[2]

J - 61323[3]

&3

作品リスト

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  • 序(4):黒檀の書 / 『エイボンの書』の歴史と年表 / ヴァラードのサイロンによるエイボンの生涯 / エイボンは語る
  • 第一の書『古の魔術師たちの物語』(13):二相の塔 / スリシック・ハイの災難 / モーロックの巻物 / 深淵への降下 / 羊皮紙の中の秘密 / 下から見た顔 / アボルミスのスフィンクス / 万物溶解液 / 白蛆の襲来 / 極地からの光 / 窖に通じる階段 / 星から来て饗宴に列するもの / 緑の崩壊
  • 第二の書『ムー・トゥーランのエイボンの逸話』(10):最も忌まわしきもの / ウトレッソル / 『夜の書』への注釈 / 地を穿つもの / ナスの谷にて / シャッガイ / ウスノールの亡霊 / 霊廟の落とし子 / 指輪の魔物 / 土星への扉
  • 第三の書『暗黒の知識のパピルス』(1)
  • 第四の書『沈黙の詩篇』(22)
  • 第五の書『エイボンの儀式』(24)
  • 補遺(4):炎の侍祭 / 月の文書庫より / アトランティスの夢魔 / エイボン書簡

1・2章は時系列順。1-5までは人類以前の種族の歴史で、1-6以降はハイパーボリア人の物語、2章はエイボン主人公となる。

0-1:黒檀の書

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黒檀の書 『エイボンの書』序論』(原題:: The Ebony Book: Introduction to The Book of Eibon)。ロバート・M・プライスによる編集序文。

0-2:『エイボンの書』の歴史と年表

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: History and Chronology of the Book of Eibon1884HPL

13Livre d'Eibon

0-3:ヴァラードのサイロンによるエイボンの生涯

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: The Life of Eibon1888

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0-3あらすじ

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10236520

132

100

0-3登場人物

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 - 140

 - 

 - 

 - 1-6

 - 

 - 1-6

 - 7



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 - [1]

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0-4:エイボンは語る

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エイボンは語る もしくはエイボンの箴言』(原題:: Eibon Saith; or, The Apophthegmata of Eibon)。作者はロバート・M・プライス。エイボンの名言集20。

1-1:二相の塔

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: The Double Tower1973


1-1あらすじ

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Crxyxll使




1-1登場人物

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 - 宿

Crxyxll - 

1-1関連作品

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 - HPL

1-2:スリシック・ハイの災難

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: The Devouring of S'lithik HhaiR19972012

[5]退

HPL[5]HPL[2]

1-2あらすじ

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調

調

3姿

20R

1-2登場人物

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 - 

 - 

 - 

 - 

 - 

1-2関連項目

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  • 七つの呪い - スミスの神話作品。ツァトゥグァと蛇人間が登場する。

1-3:モーロックの巻物

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: The Scroll of Morloc19768



HPLHPL/HPL

HPL[6]

1-3あらすじ

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殿殿殿

姿

1-3登場人物

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 - 殿

 - 

 - 

 - 



 - 

 - 

 - 

1-3関連作品

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 - HPL

 - 

1-4:深淵への降下

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魔術師ハオン=ドルの物語。スミスの『七つの呪い』のカーター版。

1-5:羊皮紙の中の秘密

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: The Secret int the ParchmentCrypt of Cthulhu541988

RM[7] [7]

1-5あらすじ

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ウルティマ・トゥーレ島のヴーア族は、暗黒の知識を探究していた。やがて、ハイパーボリアとウルティマ・トゥーレの種族は世代交代し、ヴーアのことは忘れ去られる。

魔術師プトメロンは、失恋をきっかけに、「ヴーアの荒廃」と呼称されるウルティマ・トゥーレ島の砂漠に隠棲する。いっそう陰鬱になった性格が、黒魔術の探究に拍車をかける。彼は魔術師ハオン=ドルが羊皮紙に記録したヴーア族の秘密を解き明かそうとするも、アクロ文字で記されていたために読むことができなかった。

しかしプトメロンの探究は実を結び、「Z光線」と「深奥のデンドーにあるヴーアのドーム」という語を解読することに成功する。ヴーア族は他種族に追いやられ、地下世界に避難したらしいことが暗示されていた。プトメロンは、Z光線で深淵の闇を照らす装置を開発する。材料を調達するために町に行ったついでに、ふと昔の恋人ゼータを訪ねてみるが、彼女は浮気男と共に消息を絶っていた。プトメロンは苦々しい思いを抱えたまま帰宅し、装置を完成させる。

Z光線を照射しながら地下洞窟を歩くプトメロンは、大量の人骨を発見する。彼は、魔術師が推測することもできなかった深淵に、なぜこのような物があるのか疑問に思う。続いて彼は、虫のように小さな者たちが、骨抜きにされた無力な大女の体表をうごめく様子を目撃する。小さな者たちはヴーア族であり、裸の大女は、知性が崩壊していたが、まぎれもなくかつて恋した乙女ゼータの成れの果ての姿であった。

秘密を知ったプトメロンは、装置を破壊する。そして研究の分野を限定して、自分からゼータの記憶を消そうと努めるようになる。

1-5登場人物

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  • ヴーア族 - ウルティマ・トゥーレ島の先住種族。地上から姿を消した。
  • ハオン=ドル - ヴーアに追い出された、マイナーな種族の魔術師。ヴーアの儀式を記録する。
  • 魔術師プトメロン - 主人公。陰鬱な性格。羊皮紙に記された秘密を解き明かそうとする。
  • 乙女ゼータ - プトメロンのかつての恋人。

1-5関連作品

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 - HPL

 - 

1-5関連項目

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 - [7]

1-6:下から見た顔

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: The Face from BelowJ


1-6あらすじ

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2姿

2使


1-6登場人物

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 - 

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 - 

1-6関連作品

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  • ダニッチの怪 - HPLによる作品、ヨグ=ソトースの落とし子テーマ作品の元祖。

1-7:アボルミスのスフィンクス

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: The Sphinx of AbormisJ



[8][9]

[9]

1-7あらすじ

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1-7登場人物

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 - 

 -  

 - 

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1-7関連作品

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 - 

 - 

1-8:万物溶解液

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: The AlkahestJ2001



M[10]

1-8あらすじ

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使





調

姿

1-8登場人物

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 - 

 - 1

 - 

 - 

 - 

 - 

1-8関連作品

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  • 緑の崩壊 - ヴェルハディスを滅ぼしたという呪法。

1-9:白蛆の襲来

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9

1-10:極地からの光

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: The Light from the Pole

稿1980#1


1-10あらすじ

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2

1-11:窖に通じる階段

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: The Stairs in the CryptFantastic19768

HPLE



RM[11]

1-11あらすじ

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姿

調




1-11登場人物

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 - 使

 - 

 - 

 - 

 - 

 - 

1-12:星から来て饗宴に列するもの

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隠遁者イズドゥゴールの物語。ツァトゥグァの子ズヴィルポグアを題材とする。

1-13:緑の崩壊

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: The Green DecayM

HPL[12]

5

1-13あらすじ

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使



姿

1-13登場人物

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 - 

 - 

 - 

1-13関連項目

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2-1:最も忌まわしきもの

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: The Utmost Abomination1973

E[13]

2-1あらすじ

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2-1登場人物

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 - 

 - [3]

 - 

 - 

2-1関連作品

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  • 二重の影 - スミスの作品。あらすじがそのままと批評される。

2-2:ウトレッソル

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: Utressor

4JL[14]



L

2-2あらすじ

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ウトレッソルの谷へ

殿殿2調

2殿22









1






2-2登場人物

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 - 20

 - 

 - 

 - 

 - 

 - 殿

2-3:『夜の書』への注釈

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『夜の書』への注釈』(よるのしょへのちゅうしゃく、原題:: Annotation for the Book of Night)。作者はロバート・M・プライス。

プライスは、スミスが残していたタイトルだけから内容を膨らませた。「夜の書」とは何か、スミスは全く書き遺しておらず、また別に「ヴィズーラノスの夜想録」というタイトルも残していたため、プライスはこの2つを結び付けて物語とした。[15]

2-3あらすじ

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2225

宿

2-3登場人物

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  • エイボン - 語り手。ムー・トゥーランの魔術師。
  • ヴィズーラノス - 古代の魔術師。「夜想録」という書物を遺したと伝わる。
  • リトンドリエル - ウズルダオロムの魔術師。墓が2つある。
  • リトンドリエルの神官たち - 墓が2つあるため、自分たちの方こそ本物だと信じ、偽物と証明されるのを嫌がる。

2-4:地を穿つもの

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穿: The Burrower BeneathM

[4]4穿

穿[5]

The Terror from the DepthThe Tunnelers Below

稿

[16]

2-4あらすじ

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調殿




2-4登場人物

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 - 

 - 使

 - 

 - 

 - 穿

2-4関連作品

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 - HPL

 - 

2-5:ナスの谷にて

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: In the Vale of Pnath1975Nameless Places

CAHPL

[17]

MHPL[17]

2-5あらすじ

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調

寿

2-5登場人物

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 - 

 - 

 - 

 - 

2-5関連作品

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 - 

 - HPL

 - 

穿 - 

2-6:シャッガイ

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: Shaggai1971



HPL1960

2-6あらすじ

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2-6登場人物

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 - 

 - [18]

 - [19]

 - 2

2-6関連項目

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2-6収録

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2-7:ウスノールの亡霊

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: The Haunting of UthnorJ

RM1987Spawn of Azathoth[20][21]

2-7あらすじ

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2



222調[7]

使

2-7登場人物

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 - 

- 

2-7関連作品

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2-8:霊廟の落とし子

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: The Offspring of the TombJ

[22]

TRPG1987[22]

2-8あらすじ

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100


2-8登場人物

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 - 100

 - 

 - 

 - 

2-8関連作品

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2-9:指輪の魔物

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: The Demon of the RingJ



HPL[23]

2-9あらすじ

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殿殿殿殿

殿

殿

使

2-9登場人物・用語

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 - 

 - 殿

 - 殿姿

 - 

2-9関連項目

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2-10:土星への扉

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3:暗黒の知識のパピルス

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神々の系譜学。

4:沈黙の詩篇

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詩22。作者はリチャード・L・ティアニー(14)、マイケル・ファンティナ(4)、アン・K・シュウェーダー(3)、ロバート・M・プライス(1)。

5:エイボンの儀式

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呪文や魔法陣など。作者はスティーブン・セニット(8)、ジョゼフ・S・パルヴァー(11)、マイケル・シスコ(1)、トーマス・ブラウン(4)。

補遺

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月の文書庫より
作者はリン・カーター。月世界人の記録。
アトランティスの夢魔
作者はロバート・M・プライス。神ゾタクァは、敬虔な信徒エイボンを、死後に転生させた。エイボンの7回目の転生体が、アトランティスの神官クラーカシュ=トンである。
エイボン書簡
作者はロバート・M・プライスとローレンス・J・コーンフォード。6の掌編から成り、内訳はプライス作が4、コーンフォード作が2。

関連項目

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脚注

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【凡例】

  • 本書:新紀元社『エイボンの書 クトゥルフ神話カルトブック』

注釈

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(一)^ HPL

(二)^ HPL

(三)^ 

(四)^ HPL

(五)^ 穿

(六)^ 

(七)^ 

出典

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(一)^ 391

(二)^ 2013M479-480

(三)^ 2013J432

(四)^ 24

(五)^ ab47

(六)^ 56

(七)^ abc76

(八)^ 1322

(九)^ ab91

(十)^ 98

(11)^ 137

(12)^ 154

(13)^ 162

(14)^ 172

(15)^ 184

(16)^ 穿191

(17)^ ab198

(18)^ 205

(19)^ 206

(20)^ 210

(21)^ Seed of Azathoth26

(22)^ ab217

(23)^ 226