: Chivalry
1878
16西 
1901

概要

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[1]姿西[2] 西[1]

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起源と歴史

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西[3][2]

1011[2]

11[2]

[4][2]

[2]

中世盛期騎士道

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[2]1113

PROWESS

COURAGE

DEFENSE

HONESTY

LOYALTY

CHARITY

FAITH

COURTESY

[2]


騎士道の書

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ラモン・リュイ『騎士道の書』(ケルムスコット・プレス版、1892)

1275年頃、騎士にして神学者であるラモン・リュイが著した『騎士道の書』は「騎士道の法典[5]とも呼ばれ、中世を通し騎士の必読書であったのみならず、聖職者にも教本として親しまれた。(武田秀太郎訳より抜粋)[2]

騎士の起源

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博愛心、忠誠心、品格、正義、そして真実が世に陰る時、残虐さ、暴力、不実と偽りが姿を表す。そして世に秩序を戻すために選ばれし者こそ、騎士である。 愛と尊敬、それは憎しみと不正義の対極である。騎士は、その気高い勇気、善い振る舞い、寛大さ、そして名誉をもって、人々より愛され畏敬される存在たらねばならない。そうして騎士は、愛によって博愛と秩序を世に回復させ、畏敬によって、正義と真実を世に取り戻すのである。

騎士の責務

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従騎士の試験

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騎士への叙任を望む従騎士につき、相応しい試験を実施せねばならないのは全く当然である。まず試験官は、従騎士に対し、神を愛し、畏敬するかを問わねばならない。そして騎士の序列に加わろうとする従騎士には、騎士道を貫く者にもたらされる重大な責任と危険とを良く知らせねばならない。騎士とは、自らの死の危機より、人々からの非難と不名誉を恐れるべき存在なのだから。

騎士に授けられる武具の意味

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騎士たる者の美徳と善行

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騎士の名誉

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騎士の十戒

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レオン・ゴーティエ『騎士道』(1884)

フランスの騎士道文学の研究者レオン・ゴーティエが長年の武勲詩の研究に基づいて編纂した中世盛期騎士道の『十戒』とその概要は以下の通りである[2]

第一の戒律 汝、須らく教会の教えを信じ、その命令に服従すべし

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第二の戒律 汝、教会を護るべし

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第二の戒律は第一の戒律を補完するものであり、キリストの戦士たちは常にこの文言を守ることを求めらる。騎士とは、教会の教えを守護する戦士であり、その血は一滴残さず聖なる教会の守護に流されねばならない。

第三の戒律 汝、須らく弱き者を尊び、かの者たちの守護者たるべし

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第四の戒律 汝、その生まれし国家を愛すべし

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騎士は生まれ故郷の街や、自らの領地への狭い愛着心でなく、国全てを愛する「愛国心」を持たねばならない。

第五の戒律 汝、敵を前にして退くことなかれ

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使

第六の戒律 汝、異教徒に対し手を休めず、容赦をせず戦うべし

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第七の戒律 汝、神の律法に反しない限りにおいて、臣従の義務を厳格に果たすべし

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第八の戒律 汝、嘘偽りを述べるなかれ、汝の誓言に忠実たるべし

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騎士は偽りに警戒し、そして嘘を述べることは唾棄すべきことと知らねばならない。

第九の戒律 汝、寛大たれ、そして誰に対しても施しを為すべし

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寛大さこそ騎士道の本質の一つである。寄進や贈答ほど偉大なことはなく、騎士は救貧院や病院の建設や、貧しい部下への寄付など、進んで喜びを持って手放さねばならない。

第十の戒律 汝、いついかなる時も正義と善の味方となりて、不正と悪に立ち向かうべし

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騎士とは、常に助けを求められているがごとく耳を傾ける者である。そして騎士は秩序の守護者、不正義の復讐者なることをゆめ忘れてはならない。

その他文献

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聖ヨハネ騎士団の紋章(マルタ十字



488



 



使使

近世騎士道

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[2]姿




武士道と騎士道

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騎士道とは西洋一般の行動規範であるが、日本にも武士道と呼ばれる規範が存在し、騎士道と対比されることがある。武田による対比を以下に示す。

騎士道と武士道の時代的変遷の比較(武田による[2]
騎士道 武士道
ゲルマン 戦場での武勲が第一、決して引いてはならない 戦国 勝利が第一、戦うべき時に戦う = 戦場における行動原理
(キリスト教の影響) (儒教思想の影響)
中世盛期 神への献身、異教徒との戦い、弱者の守護 江戸 主君への忠誠、誠実である、世のため行動する = 道義論的価値観
(国家主義、中世騎士物語の影響) (国家主義の影響)
近世 主君への忠誠、名誉と礼節、貴婦人への愛 明治 主君への忠義、名誉と敬意、フェア・プレイ精神 = 民の上に立つ者としての規範

[2]

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関連した作品

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ドン・キホーテギュスターヴ・ドレによる挿絵)
文学
ミュージカル

脚注

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注釈

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(一)^ 

(二)^ 2

(三)^ 

出典

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  1. ^ Francis Warre-Cornish (1908). Chivalry. Swan Sonnenschein & Co., Lim. 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n レオン・ゴーティエ (2020年1月). 武田秀太郎. ed. 騎士道. 中央公論新社 
  3. ^ From Sarmatia to Alania to Ossetia: The Land of the Iron People | GeoCurrents
  4. ^ トマス・ブルフィンチ 野上弥生子訳 『中世騎士道物語』岩波書店
  5. ^ アンドレア・ホプキンズ. 西洋騎士道大全. 東洋書林 
  6. ^ 「神道にあらず儒道にあらず仏道にあらず、神儒仏三道融和の道念にして、中古以降専ら武門に於て其著しきを見る。鉄太郎(鉄舟)これを名付けて武士道と云ふ」山岡鉄舟・勝海舟『武士道』(慶応四年)

参考文献

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関連項目

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行動規範

外部リンク

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