AIJ投資顧問
AIJ投資顧問株式会社(エーアイジェイとうしこもん、英: AIJ Investment Advisors CO.,LTD.)は、かつて存在していた日本の投資顧問会社。2012年に企業年金消失事件が発覚し、2013年5月に株式会社MARU(まる)に商号を変更した後、2015年に破産した。
本社所在地の日本橋通り二丁目ビル | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒103-0027 東京都中央区日本橋2-2-6 |
設立 | 1989年4月 |
業種 | その他金融業 |
法人番号 | 6010001019396 |
事業内容 | 投資顧問業 |
代表者 | 浅川和彦(代表取締役)[注釈 1] |
資本金 | 2億3000万0千円[注釈 1] |
売上高 | 営業収益7949万6千円[注釈 2] |
営業利益 | △2億6933万4千円[注釈 2] |
純利益 | 3766万6千円[注釈 2] |
純資産 | 5億6580万4千円[注釈 1] |
総資産 | 5億7885万4千円[注釈 1] |
従業員数 | 8人[注釈 1] |
支店舗数 | 1店[注釈 1] |
決算期 | 12月31日 |
主要株主 | 株式会社AIJ 100%[注釈 1] |
関係する人物 | 破産管財人 坂井秀行 |
外部リンク | AIJ投資顧問(Internet Archiveの2012年4月19日時点のログ) |
特記事項:2013年5月に株式会社MARUに商号変更。 財務データは2010年12月31日時点[1] 関東財務局長(金商)第429号 |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
法人番号 | 6010001019396 |
事業内容 | 投資顧問業 |
代表者 | 破産管財人 坂井秀行[2] |
従業員数 | 12人[2] |
関係する人物 | 浅川実(社長)[2] |
特記事項:2013年5月に株式会社MARUに商号変更。 |
概要
編集浅川和彦
編集年金資産消失事件
編集事件の概要
編集同社はケイマン籍の子会社を通じ日経225オプションの売り戦略を主力としていると顧客に説明していた。株価の急落に備えた保険の引き受け手となるもので、平時であればコンスタントに手数料を獲得できるが、急落時には大きな損失を出す特徴があり、ファンドマネジャーに対し相場の先行きを読む力量が求められる戦略である。
同社が運用成績として提示する月次リターンは良好であったが、大半の月において小数点2位が0または5(例:+1.20%)になっている不自然さがあった。また「年金情報」をはじめとした業界誌の取材を拒否し、顧客に対しても詳細な説明を拒んでいた。これらを理由に解約した機関投資家もいたが、運用に悩む機関投資家にとっては魅力的なリターンであった。
ところが実際にはケイマン籍の子会社が投資している投資先(監査法人の監査対象外)を同社がコントロールできるようになっており、運用損失が出ているのに実態とはかけ離れた基準価額を報告することができていた。このため監査法人は不正を見破ることができず、大半の資金は運用損失として市場に消えたとされている。
2009年の「年金情報」の記事以降も新規契約を取り付けており、顧客に対し設定来で240%の運用利回りを確保していると説明してきたが、2012年1月下旬の証券取引等監視委員会の検査により、運用資産の大部分が消失していることが明らかとなった。
行政処分
編集強制捜査
編集2012年3月23日、証券取引等監視委員会が、企業年金資産消失問題に於いて金融商品取引法違反を理由とし、AIJへの強制捜査に着手した[8]。野村證券や社会保険庁のOBが多数関与していたと見られている。
国会の招致・喚問
編集刑事立件
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集関連項目
編集外部リンク
編集- AIJ投資顧問株式会社(Internet Archiveの2012年4月19日時点のログ)
- The Importance of Being Diligent - Case Study of AIJ[リンク切れ]