TOHOシネマズ日劇
TOHOシネマズ日劇(とうほうシネマズにちげき、英: TOHO CINEMAS NICHIGEKI)は、東京都千代田区有楽町二丁目にあった、TOHOシネマズ株式会社が経営・運営する3つの映画館の総称。
TOHOシネマズ日劇 TOHO CINEMAS NICHIGEKI | |
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情報 | |
正式名称 | TOHOシネマズ日劇 |
旧名称 | 日本劇場、日劇東宝、日劇プラザ、日劇PLEX(日劇1・日劇2・日劇3) |
完成 | 1984年 |
開館 | 1984年10月6日 |
開館公演 |
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(日劇1) おはん(日劇2) アンナ・パブロワ(日劇3) |
閉館 | 2018年2月4日 |
最終公演 |
もののけ姫(日劇1) ゴジラ(日劇2) トップガン(日劇3) |
収容人員 | (3館合計)2,136人 |
設備 | ドルビーデジタルサラウンドEX、DTS、SDDS |
用途 | 映画上映 |
運営 | TOHOシネマズ株式会社 |
所在地 |
東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町センタービル・阪急側9階~11階 |
位置 | 北緯35度40分25.2秒 東経139度45分45.8秒 / 北緯35.673667度 東経139.762722度座標: 北緯35度40分25.2秒 東経139度45分45.8秒 / 北緯35.673667度 東経139.762722度 |
アクセス | JR有楽町駅銀座口、地下鉄有楽町駅A7出口よりすぐ |
外部リンク | 有楽町・日比谷 上映スケジュール(TOHOシネマズ) |
概要
編集TOHOシネマズ日劇は有楽町センタービル(有楽町マリオン)の阪急MEN'S TOKYO側にあり、「スクリーン1」は11階に、「スクリーン2」と「スクリーン3」は9階にあった。「日劇」の名称は、かつてこの地にあった「日本劇場」に由来する。
- 沿革:日本劇場、日劇東宝、日劇プラザ(1984年10月6日 - 2002年3月1日)→日劇PLEX(日劇1・日劇2・日劇3)(2002年3月2日 - 2009年2月16日)→TOHOシネマズ日劇(2009年2月17日 - 2018年2月4日)
- 経営・運営:東宝(1984年10月6日 -?)→東宝経営、東宝サービスセンター運営(? - 2006年9月30日)→TOHOシネマズ(2006年10月1日 - 2018年2月4日)
各館の特徴
編集スクリーン
編集スクリーン | 座席数 | 車いす席 | 音響設備 | スクリーンサイズ | フロア |
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1 | 944 | 2 | デジタル5.1ch | 7.20×17.30m | 有楽町マリオン11~13階 |
2 | 666 | 1 | 8.00×16.86m | 有楽町マリオン9~10階 | |
3 | 522 | 5.40×13.00m |
スクリーン1(旧:日劇1)
編集オープン当時は「日本劇場」。常に洋画の大作が上映されていた。東宝洋画系チェーンで、最大のチェーンマスターでもあった。新宿TOKYU MILANOの閉館に伴い、2015年1月1日から、日本最多の座席数を持つスクリーンとなっていた。なお、日劇閉館に伴い、2018年2月5日以降は、同じく有楽町マリオンにある丸の内ピカデリー1が日本最多の座席数を持つスクリーンとなった(日劇閉館当時は804席だったが、2021年にリニューアルしたことで623席となっていることで一位の座をTOHOシネマズ梅田のスクリーン1(733席)に譲った)。
代表作
編集日本劇場時代
編集『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984年、オープニング上映作品)
『ゴーストバスターズ』(1984年)
『ネバーエンディング・ストーリー』(1985年)
『ターミネーター』(1985年)
- 007シリーズ
- 『007 美しき獲物たち』(1985年)
- 『007 消されたライセンス』(1989年)
- 『007 ゴールデン・アイ』(1995年)
『宇宙からの帰還』(1985年)
『女と男の名誉』(1985年)
『フライトナイト』(1985年)
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年)
『コマンドー』(1986年)
『アリオン』(1986年、アニメーション映画)
『ナイルの宝石』(1986年)
『第5惑星』(1986年)
『植村直己物語』(1986年)
『子猫物語』(1986年、拡大ロードショー)
『スペースキャンプ』(1986年)
『サンダーアーム 龍兄虎弟』(1986年)
『エイリアン2』(1986年)
『ベスト・キッド2』(1986年)
『ハスラー2』(1986年)
『オーバー・ザ・トップ』(1987年)
『ペギー・スーの結婚』(1987年)
『ダブルボーダー』(1987年5月)
『トップガン』『愛と青春の旅立ち』(1987年6月、同時上映)
『プレデター』(1987年6月)
『ジョーズ'87 復讐篇』(1987年)
『ハンバーガー・ヒル』(1987年)
『アンタッチャブル』(1987年)
『ニューヨーク東8番街の奇跡』(1987年)
『ロボコップ』(1988年)
『赤ちゃんはトップレディがお好き』(1988年)
『ブロードキャスト・ニュース』(1988年)
『死海殺人事件』(1988年)
『ランボー3/怒りのアフガン』(1988年)
『ウィロー』(1988年)
『レッドブル』(1988年)
『タッカー』(1988年)
『3人のゴースト』(1988年)
『ダイ・ハード』(1989年)
『カクテル』(1989年)
『キャノンボール3 新しき挑戦者たち』(1989年)
『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989年)
『ブラック・レイン』(1989年)
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989年)
『オールウェイズ』(1990年)
『ドライビング Miss デイジー』(1990年、先行ロードショー)
『ローズ家の戦争』(1990年)
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』(1990年)
『48時間PART2/帰って来たふたり』(1990年)
『ゴースト/ニューヨークの幻』(1990年)
『トータル・リコール』(1990年)
『エア★アメリカ』(1991年)
『ゴッドファーザー PART III』(1991年)
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1991年)
『バックドラフト』(1991年)
『ターミネーター2』(1991年)
『ケープ・フィアー』(1991年)
『愛と死の間で』(1992年)
『サウス・キャロライナ 愛と追憶の彼方』(1992年)
『嵐の中で輝いて』(1992年)
『愛人/ラマン』(1992年)
『フック』(1992年)
『エイリアン3』(1992年)
『チンギス・ハーン』(1992年)
『ユニバーサル・ソルジャー』(1992年)
『ホーム・アローン2』(1992年)
『ラスト・オブ・モヒカン』(1993年)
『ロボコップ3』(1993年)
『幸福の条件』(1993年)
『ジュラシック・パーク』(1993年)
『クリフハンガー』(1993年)
『三銃士』(1994年)
『ミセス・ダウト』(1994年)
『メジャーリーグ2』(1994年)
『ライオン・キング』(1994年)
『トゥルーライズ』(1994年)
『スピード』(1994年、第2作は日比谷スカラ座(現・TOHOシネマズスカラ座)で上映)
『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1995年)
『ロブ・ロイ/ロマンに生きた男』(1995年)
『ポカホンタス』(1995年)
『ウォーターワールド』(1995年)
『クリムゾン・タイド』(1995年)
『アメリカン・プレジデント』(1996年)
『ブロークン・アロー』(1996年)
『陽のあたる教室』(1996年)
『アンカーウーマン』(1996年)
『ツイスター』(1996年)
『ザ・ロック』(1996年)
『戦火の勇気』(1996年)
『インデペンデンス・デイ』(1996年)
『デビル』(1997年)
『ザ・エージェント』(1997年)
『ロスト・ワールド ジュラシック・パーク』(1997年)
『ボルケーノ』(1997年)
『フェイク』(1997年)
『エアフォース・ワン』(1997年)
『タイタニック』(1997年、126日長期間興行、次作上映日から日劇プラザにて上映延長)
『エイリアン4』(1998年、初日封切るも約一ヶ月後には未だ満席・立ち見が続く『タイタニック』と入れ換えて上映)
『タイタニック』(1997年、日劇プラザからシフト、引き続き上映を継続、1998年6月19日が事実上最終上映日となる)
『ジャッカル』(1998年)
『GODZILLA』(1998年、ハリウッド版)
『フラッド』(1998年)
『プライベート・ライアン』(1998年)
『アルマゲドン』(1998年)
『エネミー・オブ・アメリカ』(1999年)
『ペイバック』(1999年)
『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』(1999年)
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)
『シックス・センス』(1999年)
『エンド・オブ・デイズ』(1999年)
『アンナと王様』(2000年)
『グリーンマイル』(2000年)
『チャーリーズ・エンジェル』(2000年)
『ホワット・ライズ・ビニース』(2000年)
『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』(2001年)
『トゥームレイダー』(2001年)
『スパイ・ゲーム』(2001年)
『地獄の黙示録(2002年の特別完全版)』(本作品上映を最後に当館並びに日劇東宝・日劇プラザと共に改修工事に入る)
日劇1時代
編集『アメリカン・スウィートハート』(改称後の第1作)、『ブラックホーク・ダウン』、『マイノリティ・リポート』、『戦場のピアニスト』、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』、『ザ・コア』、『バッドボーイズ 2バッド』、『アイ,ロボット』、『デイ・アフター・トゥモロー』、『ターミナル』、『ゴジラ FINAL WARS』、『ステルス』、『ボーン・スプレマシー』、『キング・コング(2005)』、『ジャーヘッド』、『イーオン・フラックス』、『ダ・ヴィンチ・コード』、『マイアミ・バイス』、『ワールド・トレード・センター』、『エラゴン 遺志を継ぐ者』、『デジャヴ』、『ハンニバル・ライジング』、『トランスフォーマー』、『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』、『ボーン・アルティメイタム』、『ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記』、『マイ・ブルーベリー・ナイツ』(TOHOシネマズスカラ座と同時上映)、『大いなる陰謀』、『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』、『ウォンテッド』、『地球が静止する日』、『マンマ・ミーア!』ほか
TOHOシネマズ日劇に改称後
編集シリーズ作品
編集スクリーン2(旧:日劇2)
編集千代田劇場の東宝邦画系チェーンのチェーンマスター機能を受け継ぎ、かつて日本劇場の地下にあった丸の内東宝の名から日劇東宝としてオープン。1カ月に1作程度の割合で、新作が公開されていた。
代表作
編集日劇東宝時代
編集公開年 | タイトル |
---|---|
1984年 | 『おはん』(オープニング上映作品) |
1985年 | 『乱』、『ビルマの竪琴(1985)』、『夜叉』、『姉妹坂』&『雪の断章 -情熱-』 |
1986年 | 『鹿鳴館』 |
1987年 | 『竹取物語』(沢口靖子主演、市川崑監督版) |
1988年 | 『となりのトトロ』&『火垂るの墓』、『敦煌』 |
1990年 | 『タスマニア物語』、『稲村ジェーン』 |
1991年 | 『就職戦線異状なし』、『あの夏、いちばん静かな海。』、『超少女REIKO』 |
1992年 | 『奇跡の山 さよなら、名犬平治』 |
1993年 | 『まあだだよ』、『水の旅人 侍KIDS』、『虹の橋』、『高校教師』 |
1994年 | 『ヤマトタケル』、『ヒーローインタビュー』、『四十七人の刺客』 |
1995年 | 『バースデイプレゼント』、『ひめゆりの塔』 |
1996年 | 『Shall we ダンス?』、『八つ墓村』(豊川悦司主演、市川崑監督版) |
1997年 | 『パラサイト・イヴ』、『誘拐』、『CAT'S EYE』&『シャ乱Qの演歌の花道』、『ラヂオの時間』 |
1998年 | 『らせん』、『卓球温泉』、『絆 -きずな-』、『スプリガン』、『踊る大捜査線 THE MOVIE』 |
1999年 | 『死国』、『秘密』、『ISOLA 多重人格少女』、『催眠』 |
2000年 | 『どら平太』、『クロスファイア』、『世にも奇妙な物語 映画の特別編』 |
2001年 | 『みんなのいえ』 |
2002年 | 『仄暗い水の底から』 |
日劇2時代
編集『ソウル』(改称後の第1作だが最終週のみ)、『黄泉がえり』、『世界の中心で、愛をさけぶ』、『いま、会いにゆきます』、『ローレライ』、『交渉人 真下正義』、『容疑者 室井慎次』、『あらしのよるに』、『NANA2』、『愛の流刑地』、『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』、『眉山』、『舞妓Haaaan!!!』、『Life 天国で君に逢えたら』、『クローズド・ノート』、『マリと子犬の物語』、『チーム・バチスタの栄光』、『クローバーフィールド/HAKAISHA』(レイトショー)、『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』、『花より男子FINAL』、『容疑者Xの献身』、『ハッピーフライト』、『K-20 怪人二十面相・伝』ほか
TOHOシネマズ日劇に改称後
編集シリーズ作品
編集スクリーン3(旧:日劇3)
編集代表作
編集日劇プラザ時代
編集公開年 | タイトル |
---|---|
1984年 | 『アンナ・パブロワ』(オープニング上映作品) |
1985年 | 『プロテクター』、『ミコイサンマン』、『ランボー/怒りの脱出』、『コクーン』 |
1986年 | 『トップガン』 |
1988年 | 『グレート・ブルー』、『ロジャー・ラビット』、『AKIRA 日劇プラザのみ70mm6chプリント』 |
1988年 | 『ロックアップ』 |
1991年 | 『キンダガートン・コップ』 |
1992年 | 『スタートレックVI 未知の世界』、『美女と野獣』 |
1993年 | 『硝子の塔』 |
1994年 | 『平成狸合戦ぽんぽこ』 |
1995年 | 『ジャッジ・ドレッド』、『9か月』 |
1996年 | 『マネー・トレイン』、『陪審員』 |
1997年 | 『エビータ』、『もののけ姫』 |
1998年 | 『ピースメーカー』、『アミスタッド』、『ドクター・ドリトル』 |
1999年 | 『恋におちたシェイクスピア』、『プリンス・オブ・エジプト』、『エリザベス』、『ターザン』 |
2000年 | 『トイ・ストーリー2』、『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI』、『60セカンズ』、『タイタス』 |
2001年 | 『ウェディング・プランナー』、『PLANET OF THE APES/猿の惑星』、『ブリジット・ジョーンズの日記』 |
日劇3時代
編集『エネミー・ライン』(改称後の第1作)、『光の旅人 K-PAX』、『スチュアート・リトル2』(第1作は日比谷映画で上映)、『ボーン・アイデンティティー』、『シモーヌ』、『ピーター・パン2 ネバーランドの秘密』、『阿修羅のごとく』、『ブルース・オールマイティ』、『サンダーバード』、『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』(第1作は日比谷スカラ座で上映)、『AVP』、『AVP2 』(レイトショー)、『2046』、『オペラ座の怪人』、『ナショナル・トレジャー』、『フォーガットン』、『ロボッツ』、『NANA』、『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』、『THE 有頂天ホテル』、『連理の枝』、『ゲド戦記』、『オープン・シーズン』、『ドリームガールズ』、『ホリデイ』、『レミーのおいしいレストラン』、『ミス・ポター』、『スターダスト』、『椿三十郎(2008)』、『シルク』、『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』、『魔法にかけられて』、『少林少女』、『ザ・マジックアワー』、『ハプニング』、『セックス・アンド・ザ・シティ』(第2作は丸の内ピカデリー1で上映)、『アイアンマン』(第2作はTOHOシネマズスカラ座で上映)、『私は貝になりたい』、『チェ』(28歳の革命・39歳 別れの手紙)ほか
TOHOシネマズ日劇に改称後
編集脚注
編集- ^ 「東京ミッドタウン日比谷」2018年3月29日オープン,三井不動産,2017年9月4日
- ^ “日劇”のフィナーレイベント『さよなら日劇ラストショウ』開催決定! || TOHOシネマズ
- ^ 日劇が都心最大シネコンに生まれ変わる!18年オープン、座席数3000,スポーツ報知,2015年3月24日
- ^ TOHOシネマズ 日劇 閉館 のお知らせ,TOHOシネマズ,2017年8月31日
- ^ TOHOシネマズ「日劇」2月に閉館へ…「シャンテ」は継続決定,cinemacafe.net,2017年8月31日
- ^ 「日劇」84年の歴史に幕… 有楽町の3館、来年閉館,サンケイスポーツ,2017年8月31日
- ^ 有楽町マリオンにプラネタリウム 「日劇」の跡,朝日新聞デジタル,2017年10月17日
- ^ 日本初のツインドームを備えた「コニカミノルタプラネタリア TOKYO」,コニカミノルタプラネタリウム,2018年3月30日
外部リンク
編集- TOHOシネマズ株式会社 - 運営会社
- 有楽町・日比谷 上映スケジュール - TOHOシネマズによる劇場案内(他にスカラ座・みゆき座・シャンテも掲載されている)
- 東宝株式会社
- TOHOシネマズ日劇(旧日劇1・2・3) - 「港町キネマ通り」サイト内(2002年5月取材のもの)