「アイソーポス」の版間の差分
WikitanvirBot (会話 | 投稿記録) m r2.7.1) (ロボットによる 追加: diq:Aisopos |
m リンクの追加 |
||
(27人の利用者による、間の33版が非表示) | |||
2行目: | 2行目: | ||
{{Infobox 作家 |
{{Infobox 作家 |
||
| name = アイソーポス |
| name = アイソーポス |
||
| image = |
| image = Velázquez - Esopo (Museo del Prado, 1639-41).jpg |
||
| caption = [[ディエゴ・ベラスケス]]によって描かれた |
| caption = [[ディエゴ・ベラスケス]]によって描かれた『[[イソップ (ベラスケスの絵画)|アイソーポス]]』 ([[プラド美術館]]) |
||
| birth_date = [[紀元前619年]] |
| birth_date = [[紀元前619年]] |
||
| birth_place = [[小アジア]]のどこか |
| birth_place = [[小アジア]]のどこか |
||
19行目: | 19行目: | ||
}} |
}} |
||
{{wikisourcelang|el|Αισώπου Μύθοι|イソップ寓話}} |
{{wikisourcelang|el|Αισώπου Μύθοι|イソップ寓話}} |
||
[[File:Kauffmann_print.JPG|thumb|355px|イソップとロードピス]] |
|||
'''アイソーポス'''︵{{ |
'''アイソーポス'''︵{{翻字併記|grc|Αἴσωπος|Aísōpos|n|区=、}}、[[紀元前619年]] - [[紀元前564年]]ごろ︶は、[[古代ギリシア]]の[[寓話]][[作家]]。[[奴隷]]だったと伝えられる。
|
||
日本では英語読みの'''イソップ''' (Æsop, {{Lang|en|Aesop}}) という名で[[イソップ寓話]]の作者として知られる。 |
日本では英語読みの'''イソップ''' (Æsop, {{Lang|en|Aesop}} {{IPA-en|ˈiːsɒp|}}) という名で[[イソップ寓話]]の作者として知られる。
|
||
== 人物 == |
== 人物 == |
||
当時の記録がなく、半ば伝説の人物 |
当時の記録がなく、半ば伝説の人物と言われることもあるが、実在したのは確からしい。[[ヘロドトス]]の﹃[[歴史 (ヘロドトス)|歴史]]﹄2.134 に、歴史上の人物として名が出てくるのが、アイソーポスに関する最初の記述である<ref>[https://web.archive.org/web/20060819160734/http://www.omphaloskepsis.com/ebooks/pdf/hrdts.pdf 'The Histories of Herodotus of Halicarnassus'], Book Two, p132頁。</ref>。
|
||
一般に伝えられる話では、元はサモスの市民イアドモンの奴隷だったが、語りに長けており、解放されたという。 |
一般に伝えられる話では、元は[[サモス島|サモス]]人の市民イアドモンの奴隷だったが、語りに長けており、解放されたという。また、同じくイアドモンの奴隷だった[[トラキア|トラキア人]]の美女[[ロドピス|ロードピス]]と秘密の恋仲にあったとされている。後に[[寓話]]の語り手として各地を巡ることになるが、{{要出典範囲|それを妬まれ[[デルポイ]]の市民に殺されたとされる|date=2021年3月}}。
|
||
彼にまつわる有名な逸話に、主人の[[旅行]]の荷物持ちをした時のエピソードがある。かさばる為に他の奴隷達が持つのを嫌がった食料を進んで持ち、旅の終わりには他の奴隷達が疲れ果てながら荷物を運ぶ傍らで、中身が減って軽くなった袋を口笛を |
彼にまつわる有名な[[逸話]]に、主人の[[旅行]]の荷物持ちをした時のエピソードがある。かさばる為に他の奴隷達が持つのを嫌がった食料を進んで持ち、旅の終わりには他の奴隷達が疲れ果てながら荷物を運ぶ傍らで、中身が減って軽くなった袋を口笛を吹きながら運んでいたと言われる。
|
||
== 主な業績 == |
== 主な業績 == |
||
多くの[[寓話]]を残したが、現在伝わっている「イソップ寓話」すべてがアイソーポスの創作ではない。それ以前から伝えられていた寓話、後に創作された寓話があとからイソップ寓話とされたりしたほか、アイソーポスの出身地(恐らく、[[小アジア]]のどこかだろうといわれている)の[[民話]]を基にしたものも多数含まれているとされる。 |
多くの[[寓話]]を残したが、現在伝わっている「イソップ寓話」すべてがアイソーポスの創作ではない。それ以前から伝えられていた寓話、後に創作された寓話があとから[[イソップ寓話]]とされたりしたほか、アイソーポスの出身地(恐らく、[[小アジア]]のどこかだろうといわれている)の[[民話]]を基にしたものも多数含まれているとされる。 |
||
17世紀に[[ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ]]がイソップ寓話を改めて詩の形に書き直したものがよく読まれている。 |
|||
== 脚注 == |
|||
{{reflist}} |
|||
== 関連項目 == |
|||
* [[イソップ寓話]] |
|||
== 外部リンク == |
|||
{{Commonscat-inline|Aesop}} |
|||
* {{Kotobank|イソップ}} |
|||
⚫ | |||
{{Normdaten}} |
|||
{{DEFAULTSORT:あいそほす}} |
{{DEFAULTSORT:あいそほす}} |
||
[[Category:古代ギリシアの著作家]] |
[[Category:古代ギリシアの著作家]] |
||
[[Category:児童文学作家]] |
[[Category:古代ギリシアの児童文学作家]] |
||
[[Category:吃音の人物]] |
|||
[[Category:サモス島]] |
|||
[[Category:紀元前619年生]] |
[[Category:紀元前619年生]] |
||
[[Category:紀元前560年代没]] |
[[Category:紀元前560年代没]] |
||
⚫ | |||
{{Normdaten|PND=118647180|LCCN=n/81/66350|VIAF=100165505|TSURL=viaf/100165505}} |
|||
[[ar:إيسوب]] |
|||
[[be:Эзоп]] |
|||
[[be-x-old:Эзоп]] |
|||
[[bg:Езоп]] |
|||
[[br:Aisopos]] |
|||
[[bs:Ezop]] |
|||
[[ca:Isop]] |
|||
[[cs:Ezop]] |
|||
[[da:Æsop]] |
|||
[[de:Äsop]] |
|||
[[diq:Aisopos]] |
|||
[[el:Αίσωπος]] |
|||
[[en:Aesop]] |
|||
[[eo:Ezopo]] |
|||
[[es:Esopo]] |
|||
[[et:Aisopos]] |
|||
[[eu:Esopo]] |
|||
[[fa:ازوپ]] |
|||
[[fi:Aisopos]] |
|||
[[fr:Ésope]] |
|||
[[fy:Aesopus]] |
|||
[[gl:Esopo]] |
|||
[[he:איזופוס]] |
|||
[[hi:ईसप]] |
|||
[[hr:Ezop]] |
|||
[[hu:Aiszóposz]] |
|||
[[hy:Եզովպոս]] |
|||
[[ia:Esopo]] |
|||
[[id:Aesop]] |
|||
[[it:Esopo]] |
|||
[[kn:ಈಸೋಪ]] |
|||
[[ko:아이소포스]] |
|||
[[ku:Aysopos]] |
|||
[[la:Aesopus]] |
|||
[[lt:Ezopas]] |
|||
[[lv:Ēzops]] |
|||
[[mk:Езоп]] |
|||
[[ml:ഈസോപ്പ്]] |
|||
[[nl:Aisopos]] |
|||
[[nn:Æsop]] |
|||
[[no:Æsop]] |
|||
[[pl:Ezop]] |
|||
[[pms:Esòp]] |
|||
[[pt:Esopo]] |
|||
[[qu:Esopus]] |
|||
[[ro:Esop]] |
|||
[[ru:Эзоп]] |
|||
[[sh:Ezop]] |
|||
[[simple:Aesop]] |
|||
[[sk:Ezop]] |
|||
[[sl:Ezop]] |
|||
[[sr:Езоп]] |
|||
[[sv:Aisopos]] |
|||
[[ta:ஈசாப்]] |
|||
[[te:ఈసపు]] |
|||
[[th:อีสป]] |
|||
[[tl:Esopo]] |
|||
[[tr:Ezop]] |
|||
[[uk:Езоп]] |
|||
[[ur:ایسپ]] |
|||
[[vi:Aesop]] |
|||
[[zh:伊索]] |
|||
[[zh-yue:伊索]] |
2024年2月5日 (月) 10:08時点における最新版
アイソーポス | |
---|---|
![]() | |
誕生 |
紀元前619年 小アジアのどこか |
死没 |
紀元前564年ごろ デルポイ |
職業 | 元奴隷、寓話作家 |
国籍 | 古代ギリシア |
ジャンル | 寓話 |
代表作 | イソップ童話 |
![]() |
人物[編集]
当時の記録がなく、半ば伝説の人物と言われることもあるが、実在したのは確からしい。ヘロドトスの﹃歴史﹄2.134 に、歴史上の人物として名が出てくるのが、アイソーポスに関する最初の記述である[1]。 一般に伝えられる話では、元はサモス人の市民イアドモンの奴隷だったが、語りに長けており、解放されたという。また、同じくイアドモンの奴隷だったトラキア人の美女ロードピスと秘密の恋仲にあったとされている。後に寓話の語り手として各地を巡ることになるが、それを妬まれデルポイの市民に殺されたとされる[要出典]。 彼にまつわる有名な逸話に、主人の旅行の荷物持ちをした時のエピソードがある。かさばる為に他の奴隷達が持つのを嫌がった食料を進んで持ち、旅の終わりには他の奴隷達が疲れ果てながら荷物を運ぶ傍らで、中身が減って軽くなった袋を口笛を吹きながら運んでいたと言われる。主な業績[編集]
多くの寓話を残したが、現在伝わっている﹁イソップ寓話﹂すべてがアイソーポスの創作ではない。それ以前から伝えられていた寓話、後に創作された寓話があとからイソップ寓話とされたりしたほか、アイソーポスの出身地︵恐らく、小アジアのどこかだろうといわれている︶の民話を基にしたものも多数含まれているとされる。 17世紀にジャン・ド・ラ・フォンテーヌがイソップ寓話を改めて詩の形に書き直したものがよく読まれている。脚注[編集]
- ^ 'The Histories of Herodotus of Halicarnassus', Book Two, p132頁。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
ウィキメディア・コモンズには、アイソーポスに関するカテゴリがあります。