「イル・トロヴァトーレ」の版間の差分
m r2.7.2) (ロボットによる 変更: sv:Trubaduren (opera) |
|||
112行目: | 112行目: | ||
[[Category:ヴェルディのオペラ]] |
[[Category:ヴェルディのオペラ]] |
||
[[Category:19世紀のオペラ]] |
[[Category:19世紀のオペラ]] |
||
[[Category:イタリア語のオペラ]] |
|||
[[Category:戯曲を原作とするオペラ]] |
[[Category:戯曲を原作とするオペラ]] |
||
[[Category:スペインを舞台とした作品]] |
[[Category:スペインを舞台とした作品]] |
2012年5月24日 (木) 11:19時点における版
クラシック音楽 |
---|
「Template:クラシック音楽」を このページに使わないで ください。代わりに 「Template:Portal クラシック音楽」を ご利用ください。 ![]() |
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 ルネサンス - バロック 古典派 - ロマン派 近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 木管楽器 - 金管楽器 打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 交響曲 - ピアノ協奏曲 ピアノソナタ ヴァイオリン協奏曲 ヴァイオリンソナタ チェロ協奏曲 フルート協奏曲 弦楽四重奏曲 - オペラ 指揮者 - 演奏家 オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 宗教音楽 |
イベント |
音楽祭 |
メタ |
ポータル - プロジェクト カテゴリ |
- 原語曲名:Il Trovatore
- 原作:アントニオ・ガルシア・グティエレスの戯曲『エル・トロバドール』(El Trovador 吟遊詩人)
- 台本:サルヴァトーレ・カンマラーノ、彼の死後レオーネ・エマヌエーレ・バルダーレにより補作
- 演奏時間:約2時間20分 (カット無し)
- 初演:1853年1月19日、ローマ・アポロ劇場にて
作曲の経緯
舞台構成
全4幕
- 第1幕「決闘」Il Duello:ルーナ伯爵の居城
- 第2幕「ジプシーの女」La Gitana:ビスカヤの山中
- 第3幕「ジプシーの息子」Il Figlio della Zingara:野営地―城の礼拝堂
- 第4幕「処刑」Il Supplizio:ルーナ伯爵の居城
編成
主な登場人物
楽器構成
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
あらすじ
第1幕
第2幕
夜明け。ジプシーの一団が陽気に酒を酌み交わし、鍛冶の仕事に精を出している。アズチェーナは彼女の昔話をする。「母親が火刑に処せられた時、自分は伯爵の子供を誘拐して火にくべた。しかし気付いてみるとそれは自分の実の息子だった。」自分の出自を訝しく思うマンリーコだったが、アズチェーナは「お前は自分の実子だよ。伯爵に復讐してくれ。」と焚きつける。
前幕の決闘でマンリーコが落命したと思い込んでいるレオノーラは修道院入りを決心する。ルーナ伯爵は彼女を誘拐しようとするが、マンリーコが阻止する。
第3幕
第4幕
戦いは伯爵軍の勝利に終わり、マンリーコは城の牢獄に捕われの身となる。レオノーラは伯爵に、自分の体と引換えにマンリーコの命を救うことを提案、伯爵はそれを受け入れ釈放命令を出す。レオノーラは隙を見て服毒する。
レオノーラは牢獄へ赴き、マンリーコを解放しようとする。マンリーコは彼女が貞操を犠牲にしたことを非難する。レオノーラの飲んだ毒が効目を現し始め、彼女は愛するもののために死を選択した心情を訴える。ルーナ伯爵も登場、虫の息のレオノーラを見て自分が騙されたことを悟り、マンリーコの即時処刑を命令する。アズチェーナはマンリーコの処刑を確認し、伯爵に「あれはお前の弟だよ」と告げ、「母さん、復讐は成った!」と狂乱の叫び声を上げ、幕。
著名なアリア・重唱等
第1幕
- フェルランドの歌う物語Abbietta zingara, fosca vegliarda
- 「穏やかな夜」Tacea la notte placida: レオノーラのアリアとカバレッタ
- マンリーコ、レオノーラ、ルーナ伯爵の三重唱
第2幕
- 鍛冶屋の合唱Vedi! Le fosche notturne spogile
- 「炎は燃えて」Stride la vampa: アズチェーナのアリア
- 「君の微笑み」Il balen del suo sorriso: ルーナ伯爵のアリア
第3幕
- 「ああ、美しい人」Ah si, ben mio: マンリーコのアリア
- 「見よ、恐ろしい炎を」Di quella pira: マンリーコのカバレッタ
第4幕
- 「恋は薔薇色の翼に乗って」D'amor sull'ali rosee: レオノーラのカヴァティーナ
- ミゼレーレMiserere: 舞台表のレオノーラ、舞台裏での合唱、マンリーコによる重唱
- 「我らの山へ」Ai nostri monti: アズチェーナとマンリーコの二重唱
「見よ、恐ろしい炎を」での高音
派生
映画に登場した「イル・トロヴァトーレ」
宝塚歌劇団での上演
オペラを題材に、2005年に宝塚歌劇団宙組にて『炎にくちづけを~イル・トロヴァトーレ~』が上演された。新たに物語の主軸となるメッセージとして、演出家の個人的なキリスト教批判を加えたことや、残虐な処刑シーンが多かったことから波紋を呼ぶ作品となった。
参考文献
- Julian Budden, "The Operas of Verdi (Volume 2)", Cassell, (ISBN 0-304-31059-X)
- 永竹由幸『ヴェルディのオペラ―全作品の魅力を探る』 音楽之友社 (ISBN 4-2762-1046-1)