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エルナーニ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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Ernani418445

作曲の経緯

ヴェネツィアとの契約


1842)(1843退1835

4

1843-4421118436



(一)12,000

(二)

(三)

(四)

(五)

1.4,0008,0002.3311840

題材検討






18351842

台本作家ピアーヴェ


31842Alain Cameron2

18439Hernani, ou l'Honneur Castillan

戯曲『エルナニ』とそのオペラ化

「エルナニ事件」

1830(règle des trois unités)(enjambement)La bataille d'Hernani

1843

5沿1-312

2沿184310219

配役の問題




18191840

完成と初演

オペラは1844年年初頃には完成、リハーサルと平行してのオーケストレーションを経て、3月9日にフェニーチェ劇場で初演された。主役テノール歌手カルロ・グアスコの喉の不調、主役ソプラノ、ソフィア・レーヴェの気の抜けたような歌唱、舞台装置の一部が未完成等々の障害にもかかわらず、この『エルナーニ』は大成功であった。同オペラは、ヴェルディの初期のオペラとしては世界初演からイタリア半島外各都市での初演までの間隔が最も短い部類に属している。オペラ作曲家ヴェルディが単なるイタリア半島の新進という位置づけから、ヨーロッパ全体における有望新人へと飛躍したのはこの作品からだった。

編成

主な登場人物


  

  5119

  

  

  

  

  


舞台構成

全4幕

  • 前奏曲
  • 第1幕 「山賊」:
    • 第1場 アラゴンの寂しい山中
    • 第2場 シルヴァの居城にあるエルヴィーラの部屋の中
  • 第2幕 「客人」: シルヴァの居城。大広間
  • 第3幕 「慈悲」: アクィスグラーナ(現ドイツアーヘン)、アーヘン大聖堂の中
  • 第4幕 「仮面」: サラゴサにある、ドン・ジョヴァンニ(エルナーニ)の館

あらすじ


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


時代: 1519年、カール5世即位直前

前奏曲

3分少々の短いもの。第2幕終盤の「角笛の場面」で用いられるテーマが主題となる。

第1幕

第1場



第2場

同夜、エルヴィーラの居室。彼女もエルナーニが自分を救出してくれると信じている。ドン・カルロ(スペイン王)がお忍びで登場する。彼はエルヴィーラに自分の熱愛を告げ、彼女を強引に連れ出そうとする。そこへエルナーニが登場、彼はカルロを国王であると見抜き、国王によって家名断絶したと考えていることから敵愾心をより燃やす。カルロの方は、山賊エルナーニの素性までは知らない。2人の争いがエルヴィーラの仲裁で収まった刹那、老人シルヴァも現れる。シルヴァは、エルヴィーラの居室に2人までも若い男性がいることに驚き、城内の部下を集め2人を手討ちにしようとするが、そこに現れた従者ドン・リッカルドがカルロ王の素性を明かし、(エルナーニ、エルヴィーラ以外の)一同は驚愕する。カルロは恥じ入るシルヴァを赦免してやり、またエルナーニを自分の従者の一人であるかの如くシルヴァに言って、エルナーニの命も救ってやる。

第2幕


2

第3幕


35

第4幕



各国での初演




18444

184538

1846

1847413


1925311

1979119

2120021026

原作者ユーゴーの抗議


2Il proscritto1840-50Elvira d'AragonaL'onore castigliano

183418441849

『エルナーニ』の位置付け


233




参考文献