マルシンハンバーグ
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マルシンハンバーグは、1962年以降マルシンフーズより発売されているハンバーグ状の食品の商品名である。
概要
さまざまな肉類︵2011年現在は鶏肉、豚肉、牛肉︶とタマネギ、パン粉、植物性たんぱく質などを練り合わせたものをラードでコーティングしてあり、フライパンに油を引かずに焼くことができるほか、︵冷蔵庫に入れなくても︶10℃以下で鮮度を長く保持できる。食感は豚肉や牛肉を主原料として用いた通常のハンバーグとはやや異なる。 パッケージには紙製の背面に隙間があり、中のハンバーグが見えるものが長年使われていた︵現在は完全密封に変更されている︶。これは製造工程上加熱後さらに冷却し包装するため、中の水蒸気を逃がすための工夫だった。またパッケージに描かれている女の子﹁みみちゃん﹂はその後マルシンフーズ全体のキャラクターとなっており、髪の毛のカール、リボンの曲線でそれぞれ魚、豚のしっぽと発売当初の本商品の原材料を表現したものとなっている。 ルウが別添の﹁マルシンルウバーグ﹂、さらに本格的な味を追求した﹁マルシンニューハンバーグ﹂などの亜種も、同社から発売された[1]。 近年は電子レンジの普及の高まりを考慮して、電子レンジでも調理できる形に改良されている。歴史
マルシンフーズ創業者の新川有一がハンバーグを食べたことがきっかけとなって生み出された。発売当初は牛肉は高価だったこともあり、鯨肉、豚肉、マグロが使われていた。当時はハンバーグ自体が認知されておらず、薩摩揚げと間違えられることもあったという。その後地道な営業活動や食の欧米化、積極的なテレビCM[2]により1975年には日産100万食を達成する。 しかし1980年代以降は本来のハンバーグが容易に食べられるようになり、1個100円前後と安価なマルシンハンバーグは敬遠されるようになっていく。またバブル崩壊により長年続いていたテレビCMの提供も1990年に一時中断された。それでも2000年代に入ってからは弁当への需要や昭和ノスタルジーなどで売り上げも下げ止まり、2005年以降はテレビCMも復活している。脚注
関連項目
外部リンク
- マルシンハンバーグ商品紹介
- 「ニッポン・ロングセラー考 マルシンハンバーグ」『COMZINE』、NTTコムウェア、2008年11月24日閲覧。