メタルギアソリッド ポータブル・オプス
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ジャンル | 戦略諜報アクションゲーム |
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対応機種 | PlayStation Portable |
開発元 | 小島プロダクション |
発売元 | コナミデジタルエンタテインメント |
シリーズ | メタルギアシリーズ |
人数 | 1人(通信対戦=最大6人) |
メディア |
Universal Media Disc ダウンロード(ダウンロード版) |
発売日 |
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対象年齢 |
CERO:C(15才以上対象) ESRB:M(17歳以上) BBFC:12 PEGI:16 |
デバイス |
メモリースティックDuo(192KB以上) GPSレシーバー対応 |
売上本数 | 35万8277本[1] |
その他 |
無線LAN対応(インフラストラクチャー、アドホック) ゲームシェアリング対応(最大4人) 型番:VP029-J1(ULJM 05193) |
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/c9/MPO%26PSP.jpg/300px-MPO%26PSP.jpg)
﹃メタルギアソリッド ポータブル・オプス﹄︵METAL GEAR SOLID PORTABLE OPS、略称‥MPO︶は、小島プロダクションが制作し、コナミより発売されたPlayStation Portable︵以下、PSP︶用ゲームソフト。
概要[編集]
本作は、コナミより発売されているゲーム﹁メタルギアシリーズ﹂の一つで、タイトル中の“OPS”とは、"Operations"の略で﹁軍事行動﹂を意味する。 PSP向けに発売された﹃メタルギアアシッド﹄シリーズとは異なり、﹁メタルギアシリーズ﹂本編の時系列に連なる正統続編として制作された。しかし、ストーリーは監督の小島秀夫が担当したものではないため、2015年に発売された﹃メタルギアソリッドVファントムペイン﹄の年表では、本作品で語られるサンヒエロニモ半島事件は掲載されていない。一応は、公式にはパラレルではなく外伝扱いであるらしく、2010年に発売された﹃ピースウォーカー﹄のなかで、本作の出来事であるサンヒエロニモ半島事件にも少しだけ触れられている。また、2023年に発売された﹃METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.1﹄に付属しているデジタルマスターブックでは﹁正史につながる出来事を描いたスピンオフ作品﹂とされ、年表にもサンヒエロニモ半島事件が記載されている。 時代設定は、シリーズ中最古のエピソードを描いた﹃メタルギアソリッド3﹄からメタルギアシリーズ第1作であるMSX版﹃メタルギア﹄の合間にあたるそれまで語られていなかった空白の期間で、主人公は﹃MGS3﹄と同じくネイキッド・スネーク︵ビッグ・ボス︶である。物語は﹁アウターヘブンにつながるミッシングリンク﹂とのことで、スネーク︵ビッグ・ボス︶が悪魔の兵器﹁メタルギア﹂と出会い、伝説の傭兵部隊﹁FOXHOUND﹂と戦士の楽園﹁OUTER HEAVEN﹂を作るようになったきっかけや、﹁ビッグ・ボスは、何故一度救った世界を危機に晒したのか?﹂という理由の一端が描かれている。その為、ストーリー的には本作および﹃MGSPW﹄﹃MGSV﹄によって﹃MGS3﹄~﹃MG﹄の空白が埋められ、﹃MGS3﹄から﹃メタルギアソリッド2﹄までの時系列が一本の線で繋がることになる。 ゲームシステムも、従来の﹃メタルギアソリッド﹄シリーズの流れを汲む﹁敵をたくさん倒せば高得点﹂ではなく、﹁いかに敵に見つからないか﹂を主旨としている﹁戦略諜報アクションゲーム﹂となっている。本作ならではの要素として敵兵を拉致して味方にし、スネーク以外のキャラクターに交代してプレイヤーとして使用したり、サポート部隊を編成できる新システムが導入されている。また、他のゲームプレイヤーとのコミュニケーションを活発化させるために無線LAN機能を特徴的に使っており、当時新しく搭載されていまPSPの機能を最大限に生かしたソフトといえる。ゲーム内のイベント演出面においては、リアルタイムポリゴンデモは用いられず、﹃メタルギアソリッド バンドデシネ﹄のようにアシュレイ・ウッド(en:Wikipedia:Ashley Wood)によるコミック形式の絵でストーリーが展開されていく。 ﹁ファミ通ゲームアワード2006・ポータブル賞﹂受賞作品。 2007年9月20日、拡張ソフトウェアである﹃メタルギアソリッド ポータブル・オプス+﹄が発売された。本作のセーブデータを引き継いで遊ぶことも可能となっている。 なお、Wi-Fi通信を利用したオンラインサービスは2012年3月30日をもって終了している。評価 | ||||||
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ストーリー[編集]
サンヒエロニモ半島事件 コロンビア中部沿岸・サンヒエロニモ半島[3]。軍事的な理由から世界地図に正確な地形が記されていない。別名死者の半島。キューバ危機によって撤退した基地に代わりソ連の中距離ミサイル基地の建設が計画されていたこの土地は、東西の緊張緩和で基地の建設が放棄され、祖国に捨てられたソ連兵が存在していた。 スネークイーター作戦から6年後の1970年11月2日。中央情報局︵CIA︶のある特殊部隊が軍の最高機密である新型の兵器を盗み、半島を占拠した。既にFOX部隊を除隊していたネイキッド・スネーク︵ビッグ・ボス︶はこのクーデターに巻き込まれ、拘置所で捕虜尋問官を名乗る男に﹁賢者の遺産﹂の在り処を問われる。 そこでスネークは同じく拘置所に捕まっていた若きグリーンベレー隊員・ロイ・キャンベルと出会い、共に脱出を図ることとなる。 スネークは、かつての上官であるゼロ少佐が国家反逆罪の容疑で拘束されている事、スネーク自身が反乱の首謀者であるという容疑がかかっている事、そしてクーデターを起こした組織の名が、かつて自らも所属していた特殊部隊・FOXであることを知る。 この嫌疑によって東側はもちろん、西側の陣営からも追われる身となったスネークは、仲間を集め、自らの潔白を証明するためFOXHOUND︵FOXを狩るもの︶を結成、FOX部隊の鎮圧へと乗り出す。ゲームシステム[編集]
PSPで以前に発売されていた、カードを用いた﹃メタルギアアシッド﹄シリーズとは違い、本作は﹃メタルギアソリッド﹄シリーズの流れを汲む戦略諜報アクションゲームとなっており、本作ならではの数々の新システムも導入されている。
チームでの潜入任務[編集]
最大の特徴は、今までのシリーズでは基本的に主人公のみを操作していたのに対し、本作では捕えた敵を味方にし、それらと交代して潜入任務を遂行するというシステム。ストーリーモードではマップ上にいる敵兵をCQC︵近接格闘︶や麻酔弾を利用して捕まえ、トラックに運ぶ事で味方にすることができる。味方になった兵士はミッション間のブリーフィング時にチームに組み込むことが可能で、潜入チームは1チーム最大4人で編成する。操作キャラの交代は危険フェイズ以外であれば任意に行うことが可能︵ボス戦では不可︶で、未操作のキャラは自動的にダンボールを被って隠れて待機するようになっている。 仲間にはLIFE︵体力、 ゼロになると死亡。メディカルキットで回復︶、STMN︵スタミナ、 ゼロになると気絶。レーションで回復︶、SNS︵センス、 敵の位置を把握する能力︶、スキル︵銃器の使い方、兵器開発技術、医療レベルなどの能力︶が設定されており、キャラクターによって千差万別︵捕獲時に持っているアイテムである程度判別可能︶。また、同じ服装の敵兵に気づかれにくくなる。例えば病院では白衣を着たタイプのキャラクターは同じ白衣を着た敵兵に気づかれにくいため、場所に応じて潜入チームを組むと敵兵に発見されずに有利に作戦を進めることができる。 また、実際に操作する潜入チームの他にも情報を集める諜報チーム、新しいアイテムを開発する技術チーム、メンバーの体力回復の促進及び医薬品の開発を行う医療チームを編成することが可能で、それによって様々な恩恵を得られるシミュレーションゲーム的な要素も入っている。 仲間兵士の収集方法は、ストーリーモード、対戦モード、WiFiトレード︵すれ違いトレード、アドホックトレードの2種類︶、APスキャン、パスワード、GPSスキャンと大きく6つの種類がある。サブミッション[編集]
プレイヤーはマップ上から情報を得るために偵察部隊︵諜報チーム︶をマップごとに送ることができる。そして、彼らから送られてくる報告によってサブミッションができるようになる。このゲームには何十ものサブミッションがあり、それらを達成することでRPG-7やモシン・ナガンのような珍しい武器やユニークキャラクター︵ストーリーに関係、または前作で登場︶も手に入る。サラウンドインジケーター[編集]
敵の位置を表示するレーダーが新たなタイプになり登場。﹃MGS3﹄は特定のアイテムを装備しなくてはならなかったが、本作では﹃MGS﹄﹃MGS2﹄のような常に表示されるタイプである。しかし、敵の位置を点で表示するソリトンレーダー︵﹃MGS﹄﹃MGS2﹄に登場︶と違い、どの方向で物音がしたか視覚化して表示する﹁サラウンドインジケーター﹂となっている。ソリトンレーダーとは違い、敵に発見されても表示される︵ソリトンレーダーは敵に発見されると使えない︶。無線LAN機能[編集]
PSPのWi-Fi機能を使用した要素として、オンライン対戦、すれ違い通信による兵士のトレード、付近にあるアクセスポイントに接続することによって兵士をゲットできる﹁APスキャン﹂などがある。通信対戦[編集]
最大2人から6人までの対戦が可能である。もちろん、シングルでプレイして獲得した武器や、味方の使用も可能である。APスキャン[編集]
無線LANのアクセスポイントをサーチし、アクセスすることで兵士を入手できる。入手できる兵士はアクセスポイント毎に違い、スポットによって特殊な兵士が入手できる場合もある。WiFiトレード[編集]
アドホックを利用して、ブリーフィング時に兵士のステータス画面からお互いに集めた兵士をトレードすることもできる。また﹁すれ違いトレード︵TRADE SLEEP MODE︶﹂では、あらかじめトレードに出したい兵士を選んでスリープモードにしておくと、同様にすれ違いトレードにした他プレイヤーが接近した際に自動的に通信が行われてお互いに兵士を交換する。兵士によってある程度のランクが設定されているため、ランクの違いすぎる兵士は交換されない。GPSスキャン[編集]
別売りのGPSレシーバーを接続することで、兵士を取得できるポイントが表示され、実際にそこに移動することで兵士を取得できる。登場人物[編集]
FOXHOUND[編集]
スネーク︵ビッグ・ボス︶ 声 - 大塚明夫 元FOX隊員。スネークイーター作戦では世界を全面核戦争の危機から救い、BIGBOSSの称号を授与される。その後部隊を除隊したが、FOXの陰謀によって拘束され、カニンガムより賢者の遺産のありかを尋問される。本編ではその後、FOXの反乱を鎮圧した功績を讃えられ、ゼロ少佐の意志を継いでFOXHOUNDを創設した︵エンディング時点ではFOXHOUND隊章を付けているが、この時点で創立されていたのかは不明︶。前作では主に無線での会話にて、毒のある生き物の味さえも聞くなど変人ぶりを見せていたが、今作では無線の会話自体が少ない関係もあり、そのような姿はほとんど見ることができない。 ロイ・キャンベル 声 - 古川登志夫 グリーンベレー所属。サンヒエロニモ半島に派遣されたがFOXによって部隊はキャンベルを除いて壊滅、自身も捕虜となった。その収容所でビッグ・ボスと出会い、ともに脱出を図ることとなるが、負傷のため戦闘には参加せずトラックを運転したり、スネークを無線でサポートしたりする。スネーク不在と言う事態に陥っても冷静に指揮をして、実際に救出に成功させるなど、晩年に見せた指揮能力の片鱗を見せている。この頃から女好きな一面があり、女性を口説くために学んだ心理学︵キャンベルに何回か無線連絡すると聞ける︶を活かして捕まえた敵兵の説得も担当する。FOX[編集]
ジーン 声 - 若本規夫 FOX隊員。ビッグ・ボス除隊後のFOXの中心人物。CIAから核兵器を盗み出し、ICBMをソ連へ発射すると脅迫する。強化版CQCである﹁CQCエンハンサー﹂を使う。最高の司令官を作り出すための﹁相続者計画﹂により産み出された兵士であり、ザ・ボスをモデルとしている。その為、彼女に直接指導を受けていたスネークとはある意味での兄弟にあたると本人は語っている。またヴォルギン大佐の凶行とザ・ボスの抹殺が、何者かにより仕組まれていたものだと語るが真相は不明。ヌルを一撃で倒すほどのESP能力者であり、兵士の心に直接語りかける圧倒的な演説力を持つ。スネークに敗北後、兵士達の楽園﹁アーミーズヘブン﹂を作るための遺産を彼に受け渡した。﹁ジーン︵Gene︶﹂とは﹁遺伝子﹂を意味する。コードネームは﹁ヴァイパー︵毒蛇︶﹂。特定の条件を満たせばプレイヤーキャラとして使用可能。専用武器﹁ボウイナイフ﹂を持っている。 カニンガム 声 - 郷里大輔 FOX隊員。戦闘による負傷で第一線から引退し、現在は義足である。FOXの捕虜尋問官であり、スネークから残り半分の賢者の遺産のありかを尋問する。FOXの母体であるCIAに恨み︵彼が片足を失うことになったのはCIAのFOXへの処遇の悪さが原因︶があり、現在では裏でCIAと予算の奪い合いをしている国防省と繋がり、CIAに泥を塗り国防省の権限を高めるための任務を与えられていた。目的達成後はスネークに自身が知っている情報を教え、スネークを英雄として迎えるために仲間を捨ててヘリで基地から脱出するよう促した。その後﹁デイビークロケット﹂で基地を消滅させるつもりだったが、スネークがそのやり方に反発したため戦闘となる。敗北後、﹁デイビークロケット﹂を使用しスネークを道連れにしようとしたが、直前に機体共々爆散した。コードネームは﹁ボア︵王蛇︶﹂。特定の条件を満たせばプレイヤーキャラとして使用可能。専用武器﹁レーザー﹂を持っている。 パイソン 声 - 屋良有作 FOX隊員でスネークのかつての戦友。北ベトナムでの秘密工作作戦時に死亡したと思われていたが、CIAによってスネークを倒すためのアンチスネーク兵士として密かに生かされていた。しかし、後遺症は残っており、体温調節機能に異常が生じているため、液体窒素を満たした特殊な冷却スーツを身に着けている。そのため常に冷気に包まれており、頭に無数の針が刺さっている。特定の条件を満たせばプレイヤーキャラとして使用可能。専用武器﹁液体窒素グレネード﹂を持っている。彼はライフキルかスタミナキルかで直後のデモは変化するがその後のストーリーは変化せず、設定上生存したのか戦死したのかは不明。 ヌル 声 - 福山潤 ﹁絶対兵士﹂と呼ばれる青年兵士。後のグレイ・フォックス。ヌルはラテン語で﹁無﹂、ドイツ語では﹁ゼロ﹂を意味する。確実に任務を遂行する最強兵士として育てられ、五感を遮断する棺桶状の水槽に入れられている。絶対兵士を生み出すプロジェクトの中では、彼が唯一の成功例である。卓越した身体能力を持ち、マチェット︵鉈︶を使った戦いを得意とする。任務を終える度に記憶と感情をリセットされていたらしいが、完全には消去できていなかった模様。少年兵として別の戦場に参加した経験があり、その際の愛称は﹁フランク・イェーガー(Frank Jeager)﹂。ビッグ・ボスとは2度に渡り争うが敗北、記憶とアイデンティティを完全に取り戻し、最終的に彼は帰国して入院した。特定の条件を満たせばプレイヤーキャラとして使用可能。専用武器﹁マチェット︵山鉈︶﹂を持っている︵ボス戦ではこちらの銃弾を弾いてくるが、プレイヤーキャラで使用したときには銃弾を弾くことはできない︶。 ウルスラ 声 - 後藤沙緒里 静かにジーンに付き従い、強力なESP能力を持つFOXの﹁少女隊員﹂。核の被爆を受けた時に人格が2つに分かれており、医療チーフのエルザとは双子の姉妹ということになっている。冷淡な性格で、スネークが世界を滅ぼすという予知をしたためメタルギアRAXAに乗り込み、スネークを追いつめるもスネークにメタルギアRAXAを撃破され、消息不明となる。特定の条件を満たせばプレイヤーキャラとして使用可能だが、既にエルザがいる場合は登場しない。エルザとの違いは、髪の色、目つき、口調、ステータスと初期装備。 エルザ 声 - 後藤沙緒里 FOXの医療チーフでウルスラのもう一方の人格。スネークがメタルギアを破壊する予知を見たため、スネークの仲間になる。ウラル核惨事で被曝しており、核に対して強い嫌悪を示す。事故の影響でESPを身に付けた。人間の体に触れている場合に、心の中でお互いに会話が出来る。ウルスラに体を乗っ取られた際にRAXA共々爆死したと思われたが生存しており、自身を死んだと思い込み精神のガードが甘くなったジーンの思考を読んで、彼が本気で核を使用しようとしていることを知り、それを止めようとするが、肉体自体は生身の女性の為ジーンの速度についていけずナイフを刺される。その際にエルザとウルスラが予知したビッグ・ボスの将来や彼の子供達︵ソリッド・リキッド・ソリダス︶について伝えた後、息を引き取った︵この際はエルザとウルスラ2つの人格が表に出ている様に見える︶。特定の条件を満たせばプレイヤーキャラとして使用可能だが、既にウルスラがいる場合は登場しない。アメリカ[編集]
ゼロ少佐 声 - 銀河万丈 本名デイビット・オウ。本作の黒幕。国家反逆罪の容疑で米軍に拘束されるが、実は裏でオセロットと共謀しており、賢者の遺産を手に入れるため暗躍していた。元SAS所属で、当時のザ・ボスの同期。特殊部隊﹁FOX﹂の創設者。バーチャスミッションおよびスネークイーター作戦では、作戦全体の指揮官を務めた。本編では、特定の条件を満たせばプレイヤーキャラとして使用可能。オセロット以外で彼の存在に気付いていたのはジーンのみである。 パラメディック 声 - 桑島法子 バーチャスミッション及びスネークイーター作戦の際にビッグ・ボスの医療サポートを務めた。1970年にはワシントン州シアトルに米国初のパラメディック制度を導入し、自らもパラメディック部隊の設立に成功。特定の条件を満たせばプレイヤーキャラとして使用可能になり、無線相手のリストにも名前が載る。無線で話が聞けるが、映画オタクは相変わらず。スネークイーター作戦以来、野生動物の調理法を勉強したようであり、今回は十分な食料があると聞いた時はがっかりした所がうかがえる。 シギント 声 - 藤原啓治 元FOX隊員。スネークイーター作戦の際にビッグ・ボスの技術サポートを務めた。1965年にFOXからARPAへと転向し、ARPAnetの立ち上げに大きく貢献した。パラメディックと同じく、特定の条件を満たせばプレイヤーキャラとして使用可能、やはり無線で話も聞ける。サンヒエロニモ半島事件当時ARPAでは兵士が五日間にわたり食事を取らずに戦闘を続けられるようにする、メタボリック・ドミナンスという極秘プロジェクトが進められていた[4]。また、CIAにおいてUMA探求クラブ副会長を務める。会長はゼロ少佐。 CIA長官 声 - 佐藤正治 前作のラストでオセロットと連絡を取っていた人物。 ラングレー︵CIA本部︶が核攻撃の標的にされていると悟り、賢者のリストを持ち出して核シェルターに避難しようとしたところを待ち伏せしていたオセロットに殺害され、賢者の遺産を奪われる。同じくオセロットの根回しにより、CIA長官の死亡はメタルギア強奪事件の責任を感じての引責自殺と処理された。この後、CIA上層部にて大幅な人事入れ替えが起きた。 ザ・ボス 本作では会話の中でのみ登場。スネークの師であり、戦闘技術(CQC)を教えた。作中ではジーンによって、なぜザ・ボスが国を裏切ったのか、スネークイーター作戦の真実を明かされることになる。ソ連[編集]
ジョナサン 声 - 藤本たかひろ 元ソ連兵。ジーンに賛同して蜂起をするがスネークとキャンベルの説得により仲間になる。ジーンの演説により暴走したソ連兵の流れ弾からスネークを庇い死亡する。どのエリアでどの敵兵を捕まえても最初の一人目は必ずジョナサンになる。 説得の際に、スネークに優秀な兵士だと褒められただけあって、全体的にスキルが高めである︵スネークとほぼ同じ威力のCQCを使える︶ことと、コードネームではなく固有の名前を持つ点以外の特性は声も含めて他のソ連兵と同じ。エンディングに名前は登場しない。 スコウロンスキー大佐 声 - 稲田徹 サンヒエロニモ半島の本来の司令官。逃走中の身で、第二次世界大戦中は戦闘機のパイロットだったらしく、︵彼のいた輸送船内にも彼のコレクションとしてラボーチキンLa-5が保管されている︶ジーン率いるFOX部隊の反乱により兵士の統率を完全に失ったことにより、狂人となる。RAXAにいつの間にか搭乗していたが、ウルスラのESPでコクピットから落とされた。作中での生死は不明だったが、METAL GEAR SOLID 4 DATABASEによれば、死亡したことになっている。 エヴゲニー・ボリソヴィッチ・ヴォルギン 本作では会話の中でのみ登場。GRUの大佐。前作でソコロフ設計局にアメリカ製の核ミサイルを撃つという凶行をした。作中ではジーンによって、なぜあの凶行をしたのか、スネークイーター作戦の真実を明かされることになる。その他[編集]
EVA 声 - 渡辺美佐 元中国諜報機関のスパイ。EVAとは偽名であり、本名不明︵本物のEVAは男性︶。前作でオセロットの策略により偽の遺産データを持ち帰ったためクビになり、現在はフリーの傭兵パイロットをしている。特定の条件を満たすことで仲間になり、プレイヤーキャラとして使用可能。 オセロット 声 - 山崎たくみ CIA及びアメリカの賢者達のスパイ。ゼロ少佐と思われる人物が用意したメタルギアの軌道計算データをジーンに見せ、計画の為に彼を利用した。CIA本部が核攻撃の標的になっていることを知り、賢者達のリストを持ち出して核シェルターに避難しようとしたCIA長官を待ち伏せして殺害し、賢者達のリストを入手。作中の歴史では1970年内にアメリカが遺産の残りを回収し終えた事から、そこから遺産を入手していったと思われる。特定の条件を満たすことでプレイヤーキャラとして使用可能。 ニコライ・ステパノヴィッチ・ソコロフ 声 - 龍田直樹 シャゴホッドを設計した科学者。ヴォルギン大佐の拷問で殺されたと思われていたが、命からがら生還した様である。ジーンに強制収容所から助け出され、グラーニンが発案したメタルギアを作っていたが、計画の真意を知りスネークに対し﹁ゴースト﹂と名乗り、無線でサポートする︵ゴースト時のソコロフは様々な博士の話をしてくる。映画オタクも垣間見える︶。特定の条件を満たすことで仲間になり、プレイヤーキャラとして使用可能になるが、仲間になる条件と手順が他のキャラクターより多い。 イワン・ライデノヴィッチ・ライコフ 声 - 堀内賢雄 元GRU少佐。ヴォルギン大佐死後の権力競争に敗北し、サンヒエロニモ半島に左遷されたが、そこでも相変わらず奇行が目立ったため、反乱軍に拘束されてしまう。接触することで仲間になり、プレイヤーキャラとして使用可能。 テリコ・フリードマン 声 - 永島由子 ﹃メタルギアアシッド﹄に登場。アシッドのデータを連動させることにより使用可能になる。また特定の条件を満たすことで本編に登場。諜報ユニット曰く﹁奇天烈な格好﹂。捕獲する事でプレイヤーキャラとして使用可能になる。スネークを知っているような素振りを見せるが、彼女が言っているのはソリッド・スネークの事であり、それと掛けて原作での交戦時の台詞を言う。 ヴィナス 声 - 小松里歌 ﹃メタルギアアシッド2﹄に登場。﹃2﹄のデータを連動させることにより使用可能になる。また特定の条件を満たすことで本編に登場。諜報ユニット曰く﹁金星人としか思えない女﹂。捕獲する事でプレイヤーキャラとして使用可能になる。仲間にすると原作の最終ミッション時の台詞を言う。かなり冷酷で殺すことに罪の意識がない。使用された歌曲[編集]
●Calling To The Night ナターシャ・ファロー - ﹃大乱闘スマッシュブラザーズX﹄にも原曲で使用されている。脚注[編集]
(一)^ ﹃ファミ通ゲーム白書2008﹄エンターブレイン、2008年、383頁。ISBN 978-4-7577-4272-7。
(二)^ “Metal Gear Solid: Portable Ops”. All Game (2006年12月5日). 2012年8月24日00:50閲覧。
(三)^ 位置はコロンビア北部のバランキージャ付近と思われる。
(四)^ しかし、それを聞いたスネークからは﹁戦場での唯一の楽しみを奪う最悪のプロジェクト﹂と酷評された。
外部リンク[編集]
- 公式サイト
- 旧公式サイト - ウェイバックマシン(2013年12月29日アーカイブ分)
- i-revo METAL GEAR PORTAL