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'''ヷ'''は、[[日本語]]の[[仮名 (文字)|仮名]]の一つであり、[[わ|ワ]]に[[濁点]]をつけた文字である。かつて[[ラテン文字]]の va の[[翻字]]として使われた。現在は「[[ヴ|ヴァ]]」を用いる。 |
'''ヷ'''は、[[日本語]]の[[仮名 (文字)|仮名]]の一つであり、[[わ|ワ]]に[[濁点]]をつけた文字である。かつて[[ラテン文字]]の va の[[翻字]]として使われた。現在は「[[ヴ|ヴァ]]」を用いる。 |
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== 歴史 == |
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v音を表すのに﹁ヷ﹂を用いるのは、[[福澤諭吉]]の発案︵﹃[[福澤全集緒言]]﹄の証言による。なお﹁[[ヴ]]﹂も同様︶である<ref>原文‥{{Quotation|<ruby><rb>唯</rb><rp>︵</rp><rt>ただ</rt><rp>︶</rp></ruby>原書のVの字を正音に近からしめんと欲し、<ruby><rb>試</rb><rp>︵</rp><rt>こころみ</rt><rp>︶</rp></ruby>にウワの仮名に濁点を附けてヴヷと記したるは当時<ruby><rb>思付</rb><rp>︵</rp><rt>おもいつき</rt><rp>︶</rp></ruby>の新案と云うべきのみ。|[[福澤諭吉]]|[http://project.lib.keio.ac.jp/dg_kul/fukuzawa_text.php?ID=114&PAGE=55&KEY=%E3%83%B4 福澤全集緒言 - 55 ページ]}}</ref>。[[1860年]]出版の﹃[[増訂華英通語]]﹄に用例が見える<ref>例文‥{{Quotation|河<br />カワ<br />River<br />リーヷル|[[子卿]]著、[[福澤諭吉]]訳|[http://project.lib.keio.ac.jp/dg_kul/fukuzawa_text.php?ID=1&PAGE=16&KEY=River 増訂華英通語. 上 - 16 ページ]}}</ref>。
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== 使用例 == |
== 使用例 == |
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* 文字コードの [[MacJapanese]] には存在していたが [[JIS X 0208]] には含まれていなかった。[[JIS X 0213]] で追加された。 |
* 文字コードの [[MacJapanese]] には存在していたが [[JIS X 0208]] には含まれていなかった。[[JIS X 0213]] で追加された。 |
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* 平仮名の「わ゛」は使われることはほぼ皆無であり、JIS X 0213やMacJapaneseなどには含まれないが、[[Unicode]]では合成用濁点(U+3099)を用いてU+308F U+3099で表すことができる。 |
* 平仮名の「わ゛」は使われることはほぼ皆無であり、JIS X 0213やMacJapaneseなどには含まれないが、[[Unicode]]では合成用濁点(U+3099)を用いてU+308F U+3099で表すことができる。 |
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== 脚注 == |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
2011年12月10日 (土) 11:45時点における版
平仮名 | |
---|---|
文字 |
わ゙ |
字源 | わに濁点 |
Unicode | U+308FU+3099 |
片仮名 | |
文字 |
ヷ |
字源 | ワに濁点 |
JIS X 0213 | 1-7-82 |
Unicode | U+30F7 |
言語 | |
言語 | ja |
ローマ字 | |
発音 | |
IPA | va |
種別 | |
音 | 濁音 |
ヷは、日本語の仮名の一つであり、ワに濁点をつけた文字である。かつてラテン文字のvaの翻字として使われた。現在は﹁ヴァ﹂を用いる。