京都市営地下鉄東西線のソースを表示

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{{Infobox 鉄道路線
|路線名   = [[File:Kyoto Municipal Subway Logo.svg|17px|京都市営地下鉄|link=京都市営地下鉄]] 東西線
|路線色   = #FF4500 
|ロゴ     = [[File:Subway KyotoTozai.svg|40px|T]]
|画像     = Kyoto Municipal Subway 50 series.jpg
|画像サイズ = 300px
|画像説明 = 東西線で運用されている[[京都市交通局<span class="ltr">50</span>系電車|50系電車]]
|国       = {{JPN}}
|所在地   = [[京都府]][[宇治市]]、[[京都市]]
|種類     = [[地下鉄]]
|路線網   = [[京都市営地下鉄]]
|起点     = [[六地蔵駅]]<ref group="注釈" name="kp">距離を示す[[距離標|キロポスト]]は醍醐起点である（六地蔵 - 醍醐間はマイナス表示になっている）。</ref>
|終点     = [[太秦天神川駅]]
|駅数     = 17駅
|路線記号 = T
|開業     = [[1997年]][[<span class="ltr">10</span>月<span class="ltr">12</span>日]]
|最終延伸 = [[2008年]][[<span class="ltr">1</span>月<span class="ltr">16</span>日]]
|所有者   = [[京都市交通局]]
|運営者   = 京都市交通局
|車両基地 = 醍醐車庫
|使用車両 = [[#車両|車両]]の節を参照
|路線距離 = 17.5 [[キロメートル|km]]
|軌間     = 1,435 [[ミリメートル|mm]] （[[標準軌]]）
|線路数   = [[複線]]
|電化方式 = [[直流電化|直流]]1,500 [[ボルト (単位)|V]] [[架空電車線方式]]
|閉塞方式 = 車内信号閉塞式
|保安装置 = [[自動列車制御装置|CS-ATC]]、[[自動列車運転装置|ATO]]
|最高速度 = 75 [[キロメートル毎時|km/h]]{{sfn|寺田|2013|p=129}}<ref name="judan">『日本縦断！　地下鉄の謎』{{要ページ番号|title=出版年ならびに記載ページ番号を提示願います。|date=2021年<span class="ltr">12</span>月}} - 小佐野カゲトシ<!-- 提示なき場合は記述を削除します --></ref>
|路線図   = KyotoSubwayRouteMap.png
}}
'''東西線'''（とうざいせん）は、[[京都府]][[宇治市]]の[[六地蔵駅]]から[[京都市]][[右京区]]の[[太秦天神川駅]]までを結ぶ[[京都市営地下鉄]]の路線である。ラインカラーは朱 {{Color sample| #FF4500|border=transparent|size=0.8em}}<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/cmsfiles/contents/0000008/8995/300317route_map.pdf |title=路線図 |access-date=2022-08-21 |publisher=京都市交通局 |quote=路線色（烏丸線：緑 東西線：朱） |archive-url=https://web.archive.org/web/20180417182425/https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/cmsfiles/contents/0000008/8995/300317route_map.pdf |archive-date=2018-04-17}}</ref>、路線記号は「'''T'''」{{sfn|ぎょうせい|2020|p=17}}。

== 概要 ==
{{BS-map
|title=停車場・施設・接続路線
|title-bg=#FF4500
|title-color=white
|map= <!-- 凡例に則りHUBを接続範囲とします --><!-- 京津線は代替廃止直前の駅のみ -->
{{BS|WASSER|||山科川|}}
{{BS3|STRq|O1=HUBrg|hKRZWaeq|O2=HUBq|BHFq|O3=HUBeq|||[[京阪電気鉄道|京阪]]：[[京阪宇治線|{{駅番号s|#1d2088|#fff|KH}} 宇治線]]|}}
{{BS3|BHFq|O1=HUB|hKRZWaeq|STRq|||[[西日本旅客鉄道|JR西]]：{{JR西路線記号|K|D}} [[奈良線]]|}}
{{BS3|tKBHFa|O1=HUBe|||0.0|T01 [[六地蔵駅]]||}}
{{BS3|tBHF|||1.1|T02 [[石田駅 (京都府)|石田駅]]||}}
{{BS3|tBHF|tKDSTa||2.4|T03 [[醍醐駅 (京都府)|醍醐駅]]||}}
{{BS3|tABZg+l|tSTRr|||醍醐車庫||}}
{{BS3|tBHF|||3.6|T04 [[小野駅 (京都府)|小野駅]]||}}
{{BS3|tBHF|||4.9|T05 [[椥辻駅]]||}}
{{BS3|tKRZ|||||[[東海旅客鉄道|JR東海]]：{{rint|ja|新幹線|東海道}} [[東海道新幹線]]|}}
{{BS3|tBHF|||5.9|T06 [[東野駅 (京都府)|東野駅]]||}}
{{BS3|tKRZW|||||山科川|}}
{{BS3|tBHF|O1=HUBa|||7.0|T07 [[山科駅]]||}}
{{BS3|tKRZ|O1=HUB|BHFq|STR+r|||[[京阪山科駅]] 京阪：[[京阪京津線|{{駅番号s|#1d2088|#fff|OT}} 京津線]]|}}
{{BS3|tKRZ|O1=HUBlf|BHFq|O2=HUBeq|KRZu|||JR西：[[東海道本線]]（{{JR西路線記号|K|A}} [[琵琶湖線]]）|}}
{{BS3|tSTR2|tSTRc23|exSTR|O3=tSTR3a||||}}
{{BS3|tSTRc1|tABZ+14|exSTR|O3=tSTRc4||||}}
{{BS3||tBHF|uexSTR|O3=exKBHFe|8.7|T08 [[御陵駅]]||}}
{{BS3||tSTR|uexBHF|||''[[日ノ岡駅]]''|}}
{{BS3||tSTR|exBHF|||''[[九条山駅]]''|}}
{{BS3||tBHF|exSTR|O3=uexKBHFa|10.5|T09 [[蹴上駅]]||}}
{{BS3||tBHF|uexBHF|11.5|T10 [[東山駅 (京都府)|東山駅]]||}}
{{BS3||tSTR|uexSTR|||''[[東山三条駅]]''|}}
{{BS3||tBHF|O2=HUBa|uexKHSTe|O3=exlBHF|12.1|T11 [[三条京阪駅]]||}}
{{BS3||tSTR|O2=HUBlf||O3=HUBlg|||''[[三条駅 (京都府)|京津三条駅]]''|}}
{{BS3|tSTRq|tKRZt|tBHFq|O3=HUBe|||[[三条駅 (京都府)|三条駅]] 京阪：[[京阪本線|{{駅番号s|#1d2088|#fff|KH}}]] [[京阪本線]]→|}}
{{BS|tSTR|||←京阪：[[京阪鴨東線|{{駅番号s|#1d2088|#fff|KH}} 鴨東線]]|}}
{{BS|tKRZW|||[[鴨川 (淀川水系)|鴨川]]|}}
{{BS|tBHF|12.6|T12 [[京都市役所前駅]]||}}
{{BS3|tSTRq|tKRZt|tBHFq|O3=HUBa|||{{rint|kyoto|k}} [[京都市営地下鉄烏丸線|烏丸線]]|}}
{{BS3||tBHF|O2=HUBaq||O3=HUBrf|13.5|T13 [[烏丸御池駅]]||}}
{{BS|tBHF|14.3|T14 [[二条城前駅]]||}}
{{BS3|STRq|tKRZ|BHFq|O3=HUBa|||JR西：[[山陰本線]]（{{JR西路線記号|K|E}} [[嵯峨野線]]）|}}
{{BS3||tBHF|O2=HUBaq||O3=HUBrf|15.1|T15 [[二条駅]]||}}
{{BS3||tBHF|uSTR+1|16.2|T16 [[西大路御池駅]]||}}
{{BS3||tKRZW|uhKRZWae|||[[天神川 (京都市)|天神川]]|}}
{{BS3||tKBHFe|O2=HUBa|uSTR|17.5|T17 [[太秦天神川駅]]||}}
{{BS3||HUBlf|uBHF|O3=HUBeq|||[[嵐電天神川駅]]|}}
{{BS3|||uSTR|||[[京福電気鉄道|京福]]：{{rint|kyoto|a}} [[京福電気鉄道嵐山本線|嵐山本線]]|}}
}}
京都市で<span class="ltr">2</span>番目の市営地下鉄路線として開業した。京都市中心部と同市東南部の[[山科区]]・[[伏見区]]との通勤輸送、および[[滋賀県]][[大津市]]との都市間輸送の一部を担う路線であり、<span class="ltr">1</span>日平均<span class="ltr">18</span>万人が利用している。

1997年に[[醍醐駅 (京都府)|醍醐駅]] - [[二条駅]]間が開業し、2004年に醍醐駅から六地蔵駅まで延伸、[[2008年]][[<span class="ltr">1</span>月<span class="ltr">16</span>日]]には二条駅から太秦天神川駅までが開業した。同駅からはさらに[[西京区]]の洛西付近までの延伸が予定されているが、京都市の[[京都市役所#財政|財政事情]]が厳しいことから建設の見通しは立っていない（[[#西部への延伸構想|西部への延伸構想]]節も参照）。<!-- 京津線の乗り入れ区間延伸検討の件は「建設までの経緯」に移動 -->

六地蔵駅から[[山科駅]]までは伏見区東部・山科区を[[京都外環状線]]の地下を通って南北に走る。山科駅から[[蹴上駅]]まで山を迂回するようにカーブし、蹴上駅から太秦天神川駅までは市内中心部を[[三条通]]・[[御池通]]・[[押小路通]]の地下を通って東西に走っている。京都市中心部で東西方向に走っていることから、'''東西線'''と名付けられているが、東西方向に走っているのは全体の半分程度である。

[[ファイル:Higashiyama Station - Kyoto - Dec 30 2021 various.jpeg|thumb|none|東山駅ホーム（2021年<span class="ltr">12</span>月）]]
すべての駅にフルスクリーンタイプの[[ホームドア]]が設置されている{{sfn|寺田|2013|p=129}}<ref>{{Cite news|url = https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/673279|title = 天井まで達したホームドアからどう逃げる 列車内で相次ぐ事件、地下鉄の安全対策|newspaper = 京都新聞|archiveurl = https://web.archive.org/web/20211227183126/https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/673279|date = 2021-11-10|archivedate = 2021-12-27|accessdate = 2022-01-01}}</ref>。太秦天神川駅から[[御陵駅]]では、<span class="ltr">4</span>両編成と<span class="ltr">6</span>両編成の両方が発着する関係で、これらの駅ではホームドアは<span class="ltr">4</span>両部分のみの開閉も行うことが可能である。地下鉄でのホームドアの採用は[[東京地下鉄|東京メトロ]][[東京メトロ南北線|南北線]]に次いで、当路線が日本国内<span class="ltr">2</span>例目である。また、各駅毎にステーションカラーと呼ばれるシンボルカラーが選定されており、ホームドアのほか、駅名表示部、駅名パネル、駅務室の外壁、エレベーターの扉などがその色で統一されている。このステーションカラーは[[#駅一覧|下の表]]のようにグラデーションしていく。

=== 路線データ ===
* 路線距離（[[営業キロ]]）：六地蔵 - 太秦天神川間 17.5km{{sfn|寺田|2013|p=129}}<!-- 2009年度から全線直営化 http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008051300018 -->
* [[軌間]]：1435mm{{sfn|寺田|2013|p=129}}{{sfn|ぎょうせい|2020|p=17}}
* 駅数：<span class="ltr">17</span>駅（起終点駅含む）
* 複線区間：全線{{sfn|寺田|2013|p=129}}
* 電化区間：全線電化（直流1500V・[[架空電車線方式]]）{{sfn|ぎょうせい|2020|p=17}}
* [[閉塞 (鉄道)|閉塞方式]]：車内信号式（[[自動列車制御装置|ATC]]、[[自動列車運転装置|ATO]]）{{sfn|寺田|2013|p=129}}
* 最高速度：75km/h{{sfn|寺田|2013|p=129}}<ref name="judan" />
* 総建設費：6483億円<ref group="注釈">二条・醍醐間 4537億円（うち、三条京阪・御陵間 1543億円）、醍醐・六地蔵間 556億円、太秦天神川・二条間 390億円。</ref>

== 運行形態 ==
[[京阪京津線]][[びわ湖浜大津駅]]からの列車が[[御陵駅]]から[[太秦天神川駅]]まで乗り入れている。平日は朝時間帯、土休日は<span class="ltr">6</span>時台までに[[京都市役所前駅]]発着列車が運転されるほかは、すべて太秦天神川駅まで直通する{{sfn|ぎょうせい|2020|p=17}}<ref name="otsu-ekimei/dia">{{Cite web|和書|url = https://www.keihan.co.jp/traffic/news/otsu-ekimei/dia.html|title = 京阪電車 大津線ダイヤを変更します|publisher = 京阪電気鉄道|deadlinkdate = 2022年<span class="ltr">1</span>月|archiveurl = https://web.archive.org/web/20180226030352/https://www.keihan.co.jp/traffic/news/otsu-ekimei/dia.html|archivedate = 2018-02-26|accessdate = 2022-01-01}}</ref>。交通局の車両を使用する列車は東西線内六地蔵 - 太秦天神川間の運転で、交通局車<!--登山電車とは性質が異なるため補足願います-->は京津線へは乗り入れない{{sfn|ぎょうせい|2020|p=17}}。

日中のダイヤは東西線開業当初、<span class="ltr">15</span>分間隔で運転されていた京津線直通列車を除けば、全線で<span class="ltr">10</span>分間隔（<span class="ltr">1</span>時間に<span class="ltr">6</span>本）だったが、[[2000年]]3月に[[烏丸御池駅]]で連絡する[[京都市営地下鉄烏丸線|烏丸線]]と運転間隔をそろえるためもあり<span class="ltr">7</span>分半間隔（<span class="ltr">1</span>時間に<span class="ltr">8</span>本）に増発され、これにより<span class="ltr">15</span>分間に東西線内列車<span class="ltr">2</span>本・京津線直通列車<span class="ltr">1</span>本のパターンになった。[[2008年]]1月<span class="ltr">16</span>日の太秦天神川延伸開業後は京津線直通列車を含めると京都市役所前 - 太秦天神川間で昼間<span class="ltr">1</span>時間に<span class="ltr">10</span>本の運転間隔となり、烏丸線よりも本数が多くなった。[[2018年]][[<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">17</span>日]]のダイヤ改正で京津線直通列車が昼間<span class="ltr">20</span>分間隔ですべて太秦天神川発着となったため、御陵 - 太秦天神川間は昼間<span class="ltr">1</span>時間に<span class="ltr">11</span>本となり、御陵 - 京都市役所前間は<span class="ltr">1</span>本減便、京都市役所前 - 太秦天神川間は<span class="ltr">1</span>本増便となった。

[[1997年]]までの京阪京津線が御陵駅以西で地上を走っていた時期は、下記のような所要時間であった。
* 京津三条駅 - 御陵駅：準急<span class="ltr">10</span>分 普通<span class="ltr">12</span>分
現在の地下鉄東西線の所要時間は、下記のとおりである。
* 三条京阪駅 - 御陵駅：6 - 7分

営業列車は京津線直通列車の京都市役所前駅発着を除けば途中駅始発・終着の列車はないものの[[車両基地]]は途中の醍醐駅近くに所在（ただし配線の関係で醍醐駅からの入出庫が不可能のため、入出庫対応駅は[[小野駅 (京都府)|小野駅]]となる）するため、入出庫の目的で一部時間帯に六地蔵駅 - 小野駅間で回送列車が設定されている。

== 利用状況 ==
山科の[[京都外環状線|外環状線]]沿いや醍醐地域の住民の貴重な足となっている。この地域は[[団地]]や新興住宅地が多く、京都や大阪の[[ベッドタウン]]を形成しているが、人口の増加に道路整備が追い付かなかったことから各所で[[渋滞]]が慢性化している土地柄である。地下鉄開業前は、路線バス（[[京阪バス]]・[[京都市営バス|京都市バス]]）や一部路面区間を抱える京阪京津線ぐらいしかなく時間の読めないことが多かったが、地下鉄開業により大幅にアクセスが改善された。

なお、交通局の合理化政策の一環として、開業に合わせて、1997年に同地区の市バスはすべて京阪バスに移管され、市バスは事実上撤退した（ただし[[2021年]]に山科区内の市バス路線が復活している）<ref>{{Cite web|和書|url = https://trafficnews.jp/post/111738|title = 京都市バス 山科区へ<span class="ltr">24</span>年ぶり乗り入れ「河原町三条〜東野」新設 京阪バス減便を補完|website = 乗りものニュース|date = 2021-10-16|accessdate = 2021-12-25}}</ref>。従来から<span class="ltr">JR</span>山科駅を起点とした外環状線沿いから山科地区を経由し醍醐地域に路線バスを走らせていた京阪バスは、移管・地下鉄開業にあわせて大幅に路線を変更した。現在、この京阪バスは、[[三条京阪駅|三条京阪]]・[[京都河原町駅|四条河原町]] - 山科駅、三条京阪・四条河原町 - [[椥辻駅]]・小野駅（[[五条通]]（[[国道<span class="ltr">1</span>号]]）または[[三条通]]経由）、山科駅 - 六地蔵駅などで、東西線と競合する路線を走らせている。上記<span class="ltr">3</span>区間ではいずれも地下鉄東西線より安い運賃であることや、繁華街である四条河原町に乗り入れていることで、東西線の有力な競争相手となっている。

地下鉄東西線の開業にともなうバス路線再編成により、醍醐地域ではバス交通に不便が感じられるようになった。そこで、[[2003年]]には、地域の住民が主体となる[[醍醐コミュニティバス]]が設立され、地下鉄東西線と地域とをきめ細かく結んだ。

また山科駅での乗り換えで[[西日本旅客鉄道]]（<span class="ltr">JR</span>西日本）[[東海道本線]]（[[琵琶湖線]]）・[[湖西線]]、京阪京津線を経由して滋賀県方面や、二条駅で乗り換え、JR[[山陰本線]]（[[嵯峨野線]]）経由で京都府[[南丹]]方面から京都市中心部に流入する利用も多く、六地蔵駅で[[京阪宇治線]]やJR[[奈良線]]乗り換えで宇治・奈良方面への流動も見られる。沿線には[[平安神宮]]・[[南禅寺]]・[[二条城]]といった観光地が近傍にあるが、現在の段階では観光客利用はそれほど多くない<ref name="nikkei20210710">{{Cite news|url = https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF285U80Y1A620C2000000/|title = 京都の地下鉄運賃なぜ高い<span class="ltr">?</span>埋蔵文化財で工費かさむ|newspaper = 日本経済新聞|date = 2021-07-10|accessdate = 2021-12-25}}</ref>。京都市では渋滞のないスムーズさを売りにして<span class="ltr">JR</span>西日本とともに山科駅での乗り継ぎを積極的に<span class="ltr">PR</span>している。太秦天神川駅への延伸開業後の[[2008年]][[<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">28</span>日]]に[[京福電気鉄道]][[京福電気鉄道嵐山本線|嵐山本線]]（嵐電）にも乗り換え駅として[[嵐電天神川駅]]が新設され<ref name="mynavi20200112">{{Cite web|和書|url = https://news.mynavi.jp/article/20200112-randen/|title = 京都市の交通事情改善の一翼担う<span class="ltr">?</span>他路線との「結節」推進する嵐電|website = [[マイナビニュース]]|date = 2020-01-12|accessdate = 2021-12-25}}</ref>、二条駅での<span class="ltr">JR</span>嵯峨野線に続いて嵐山方面との接続ルートが形成され、利用が増加した。
<div style="float: right;">
{{Bar chart
| title      = 1日平均乗車人員の推移<ref>[https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000073257.html 京都市交通事業白書]</ref>
| label_type = 年度
| data_type  = 乗車人員（人）
| data_max   = 200,000
| label9 = 2009年 | data9 = 145,550 | comment9 = 
| label10 = 2010年 | data10 = 146,763 | comment10 = 
| label11 = 2011年 | data11 = 148,245 | comment11 = 
| label12 = 2012年 | data12 = 150,255 | comment12 = 
| label13 = 2013年 | data13 = 152,057 | comment13 = 
| label14 = 2014年 | data14 = 157,445 | comment14 = 
| label15 = 2015年 | data15 = 164,457 | comment15 = 
| label16 = 2016年 | data16 = 168,358 | comment16 = 
| label17 = 2017年 | data17 = 174,090 | comment17 = 
| label18 = 2018年 | data18 = 177,799 | comment18 = 
| label19 = 2019年 | data19 = 178,915 | comment19 = 
| label20 = 2020年 | data20 = 123,290 | comment20 = 
| label21 = 2021年 | data21 = 132,015 | comment21 = 
| label22 = 2022年 | data22 = 149,647 | comment22 = 
}}</div>

== 車両 ==
京都市交通局が保有する車両と、[[京阪電気鉄道]]の京津線から乗り入れる同社が保有する車両が運転されている。

=== 自局車両 ===
* [[京都市交通局<span class="ltr">50</span>系電車|50系]]{{sfn|ぎょうせい|2020|p=17}}

<gallery widths="200">
Kyoto Municipal Subway 50 series.jpg|50系
</gallery>

=== 乗り入れ車両 ===
* [[京阪電気鉄道]]
** [[京阪800系電車 (<span class="ltr">2</span>代)|800系（<span class="ltr">2</span>代）]]

<gallery widths="200">
Keihan-Series-800.jpg|800系（<span class="ltr">2</span>代）
</gallery>

== 歴史 ==
=== 建設までの経緯 ===
[[戦後]]、京都市交通局は[[京都市電]]の新たな計画青写真として六地蔵 - 醍醐 - 山科 - 蹴上から御池通を縦断する路線（高架式も考えられた）を検討したが、やがて[[モータリゼーション]]の進展により計画は頓挫する。しかし、その計画は地下鉄路線として新たに練り直されることとなった。

東西線沿線は、著しい人口の伸びに周辺の道路整備が追い付かず渋滞が深刻化していた京都市東部地域（山科区・伏見区東部）と都心部をつなぐための交通機関として1965年頃から計画が進められ、[[1969年]]の市議会で建設が正式に決定した。1975年頃にまず醍醐 - 二条間の建設を行うことが決定された。

しかし、その時計画されたルートのうち、御陵駅 - 三条京阪駅間は京阪京津線が地上を走っており、この競合が問題となった。併設については、過当競争を招く恐れがあったほか、この区間の地下鉄を公営地下鉄方式で建設し、そこに京津線が乗り入れることは民営鉄道である京津線の改良を公営方式で行うことになるために、不適当とされた。

協議の結果、京都市と京阪電気鉄道で[[第三セクター]]会社を設立し、そこが[[鉄道事業者#第三種鉄道事業|第三種鉄道事業者]]の免許を取得した上で、京都市が[[鉄道事業者#第二種鉄道事業|第二種鉄道事業者]]の免許を取得してその区間の列車運行を行うことに決まった。こうしてできたのが[[京都高速鉄道]]株式会社である。[[1988年]]に発足し{{sfn|寺田|2013|p=273}}、社長には当時の[[京都市長]][[今川正彦]]が就任した。こうして、京都高速鉄道が[[日本鉄道建設公団]]方式で地下鉄を新設し、乗り入れに伴って京阪京津線の地上区間は廃止されることとなった。

当初は平安建都1200年にあたる[[1994年]]の開業を予定していた。しかし、京都の市街地の多くの地下には[[埋蔵文化財]]が存在するため、その場所に[[開削工法]]による地下鉄工事を行う際には、[[文化財保護法]]によって事前の発掘調査が義務づけられており、それにかかわる経費と期間を予定しておく必要があった。[[シールドトンネル#シールド工法|シールド工法]]による工事の場合にはこの問題は発生しないが、京都市は工事の直接経費の節減を優先し、また地上の道路整備も同時に行うために、[[史跡]]の「旧二条離宮（[[二条城]]）」の区域に入っていた[[押小路通]]を中心に、工区のうちかなりの部分を開削工法で掘削することとした。[[東海道新幹線]]や[[鴨川 (淀川水系)|鴨川]]を潜るなどかなりの難工事であった。また、東西線では安全対策としてフルスクリーンタイプのホームドアを採用したが、結果的にこれも建設費を増大させる一因となった。

こうした経緯を経て、[[1997年]]に醍醐駅 - 二条駅間が開業。京阪京津線が御陵駅 - 京都市役所前駅間に乗り入れを開始した。

二条駅までの開業の際、京阪京津線の乗り入れが当初予定していた三条京阪ではなく、その次の京都市役所前までだった理由は、三条京阪駅西側はすぐ急カーブとなっている上、直上に鴨川が流れているため折り返し線設置には向いておらず、同駅付近では折り返し運転をするのに必要な空間が確保できなかったためである。

一方、二条駅まで乗り入れなかったのは、京都市交通局にとって[[車両使用料]]がかさむこと（相互乗り入れではなく、京阪車両の東西線への片乗り入れのため、乗り入れ車両の延べ走行距離に応じた車両使用料を、京都市交通局が京阪電気鉄道に支払わなければならない）、地上側の電力設備の増強が必要なこと、二条 - 京都市役所前間で輸送力が過剰になることなどが理由である。その結果、京都市役所前駅の西隣にある烏丸御池駅での[[京都市営地下鉄烏丸線|烏丸線]]との接続に問題が生じる結果を招いた。

[[1999年]]には[[京都商工会議所]]から二条駅まで京津線乗り入れ区間の延長要望が出され<ref name="keihanencho">{{Cite web|和書|url = http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007052800083&genre=B1&area=K10|title = 太秦天神川まで京阪乗り入れ 京都市地下鉄 東西線西伸で|publisher = 京都新聞|deadlinkdate = 2022年<span class="ltr">1</span>月|archiveurl = https://web.archive.org/web/20070926234141/http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007052800083&genre=B1&area=K10|date = 2007-05-28|archivedate = 2007-09-26|accessdate = 2022-01-01}}</ref>、[[#運行形態|先述]]のとおり、[[2008年]]1月<span class="ltr">16</span>日の太秦天神川までの延伸開業に併せて太秦天神川駅に変電所を新設し、京阪京津線列車の乗り入れ区間を同駅まで延長することになった。もっとも、乗り入れ区間の延長に伴う余力の捻出のために、当初は京津線列車毎時<span class="ltr">4</span>本のうち<span class="ltr">2</span>本が太秦天神川駅まで運転されたが、[[2018年]]のダイヤ改正で京津線列車が昼間以降すべて太秦天神川駅まで直通するようになった一方で運転間隔が<span class="ltr">15</span>分から<span class="ltr">20</span>分になり、京津線列車の運転本数は東西線開業以前より減便された。

1997年の開業時（京阪京津線の地上区間廃止時）に[[九条山駅]]と[[日ノ岡駅]]が廃止された。日ノ岡駅が御陵駅に統合される形で残ったのとは違い、代替駅の建設予定がなかった九条山駅周辺住民からは地下鉄駅設置の要望が出ていたが、難工事が予想された上に利用者があまり見込めないことから、計画段階当初より代替駅を建設することは見送られた。2020年<span class="ltr">3</span>月時点で九条山バス停（九条山駅とほぼ同一場所）から三条京阪方面や山科駅方面には[[京阪バス]]が走っているが、日中の三条京阪行きのバスは<span class="ltr">1</span>時間に1 - 2本であり<ref>[https://busnavi.keihanbus.jp/pc/diagrampoledtl?mode=1&fr=%E4%B9%9D%E6%9D%A1%E5%B1%B1&frsk=B&tosk=&dt=202003292248&dgmpl=%E4%B9%9D%E6%9D%A1%E5%B1%B1%E3%80%94%E4%BA%AC%E9%98%AA%E3%83%90%E3%82%B9%E3%80%95%3A2%3A1&knext=1&p=0%2C8%2C10&qry= 九条山バス停の三条京阪方面時刻表]</ref>、<span class="ltr">1</span>時間に<span class="ltr">4</span>本の停車列車があった京阪京津線時代に比べて大幅に削減されている。

=== 京都市営地下鉄東西線と京阪電気鉄道京津線 ===
京都市営地下鉄東西線の建設は、[[1971年]]（昭和<span class="ltr">46</span>年）の都市交通審議会の答申で具体化したが、山科 - 三条間のルートが当時営業していた京阪京津線の京阪山科駅 - 三条駅間と競合するため、京都市と京阪電気鉄道との間で協議が必要となった。その協議の場において京都市側は、山科から現ルートよりも北側を山岳トンネルで貫いて京都市都心部へ直行する案を提示したが、京阪電気鉄道側は両線が競合するほどの輸送量はないとしてこれに反対し、京阪電気鉄道が京津線の京阪山科駅 - 三条駅間を廃止し、京都市営地下鉄東西線へ乗り入れることで決着した。その後、東西線の山科付近のルートの都合（京津線とほぼ直角に交差）により、浜大津方面から京津線の山科での乗り入れは物理的に不可能となり、京津線と東西線との接続駅として、三条通を走る日ノ岡 - 御陵間に地下鉄御陵駅を新設し、ここに京津線の御陵駅を移設・地下化することに決まった。

京都市営地下鉄東西線の建設主体は、醍醐駅 - 御陵駅間6.3kmと三条京阪駅 - 二条駅間3.3kmの計9.4kmは京都市の施工、京阪京津線の置き換え区間となる御陵駅 - 三条京阪駅間3.3kmは京都市・京阪電気鉄道などが出資する第三セクター京都高速鉄道を設立して[[日本鉄道建設公団]]（現在の[[鉄道建設・運輸施設整備支援機構]]）の施工となった。そして鉄道施設の完成後、京都高速鉄道が日本鉄道建設公団から（建設費など約959億円<ref group="注釈">正確な譲渡金額は958億8717万<span class="ltr">5</span>千円。</ref>を）<span class="ltr">25</span>年間の分割払いで鉄道施設を譲り受けて京都市交通局に貸与し、京都市交通局が醍醐駅 - 二条駅間を一体的に運営することになった。

<!-- ↓文字を見やすくするため薄めの色を選んでいます。-->
{| style="text-align:center;"
|+'''施設保有・運送の関係'''（2008年度まで）
|-
|rowspan="2"|&nbsp;
|colspan="4"|&nbsp;
|colspan="3" style="border-bottom:solid 4px #fc0;"|京阪京津線
|rowspan="2"|&nbsp;
|-
|colspan="7" style="border-bottom:solid 4px #5ba094;"|京阪車両運転区間
|-
!rowspan="3"|運送者
|rowspan="6" style="background-color:#ff9; width:1.2em;"|太秦天神川
|rowspan="6" style="background-color:#fc6;"|京都市交通局<br />（第一種）
|rowspan="6" style="background-color:#ff9; width:1.2em;"|三条京阪
|rowspan="3" style="background-color:#fc6;"|京都市交通局<br />（第二種）
|rowspan="6" style="background-color:#ff9; width:1.2em;"|御陵
|rowspan="2" style="background-color:#9e9;"|京阪電気鉄道<br />（第一種）
|rowspan="2" style="background-color:#ff9; width:1.2em;"|浜大津<span class="ltr">!</span>運送者
|-
!施設保有者
|-
|colspan="3"|&nbsp;
|-
!rowspan="3"|施設保有者
|rowspan="3" style="background-color:#fdf;"|京都高速鉄道<br />（第三種）
|colspan="3"|&nbsp;
|-
|rowspan="2" style="background-color:#fc6;"|京都市交通局<br />（第一種）
|rowspan="2" style="background-color:#ff9; width:1.2em;"|六地蔵<span class="ltr">!</span>運送者
|-
!施設保有者
|-
|&nbsp;
|colspan="7" style="border-top:solid 4px #ff4500;"|地下鉄東西線 / 交通局車両運転区間
|&nbsp;
|}
* 浜大津は現在のびわ湖浜大津。
* 御陵 - 太秦天神川間は京阪電気鉄道所属車両も運行されるが、京阪電気鉄道線から京都市営地下鉄線への乗り入れ（[[直通運転]]）であり、京阪電気鉄道が第二種鉄道事業（他事業者の線路を借り受けて運送）をしているのではない。このため、交通局から京阪へ車両使用料が発生する。
** 京都市交通局所属車両は京阪電気鉄道線に乗り入れない。
* 三条京阪駅 - 御陵駅間は、京都高速鉄道が所有し、京都市交通局が借り受けて旅客運送（第二種鉄道事業）を行っていた。市交通局から京都高速鉄道へ[[線路使用料]]が発生していた。
* 2009年度からは太秦天神川駅 - 六地蔵駅間全線を市が所有（第一種鉄道事業者）{{sfn|寺田|2013|p=129}}。
** 京阪車の直通運転の形態は変わらない。

=== 開業以降 ===
東西線は、前述の建設時に当初よりも建設費が膨らんだほかに<ref name="nikkei20210710"/><ref name="asa20210529">{{Cite news|url = https://www.asahi.com/articles/ASP5X7JN3P5XPLZB00L.html|title = 京都の地下鉄が開業<span class="ltr">40</span>年 コロナ直撃、運賃上げ議論も|newspaper = [[朝日新聞デジタル]]|archiveurl = https://web.archive.org/web/20210529013721/https://www.asahi.com/articles/ASP5X7JN3P5XPLZB00L.html|date = 2021-05-29|archivedate = 2021-05-29|accessdate = 2021-12-25}}</ref>、開業時年間約<span class="ltr">18</span>万<span class="ltr">4</span>千人の利用客を見込んでいたが一度も想定の利用客数を達成したことがない<ref name="yomi20210526">{{Cite news|url = https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210526-OYT1T50096/|title = 京都市「財政破綻」の危機…高い職員給与・手厚い敬老パス・バブル期に地下鉄建設|newspaper = [[読売新聞オンライン]]|archiveurl = https://web.archive.org/web/20210526234437/https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210526-OYT1T50096/|date = 2021-05-26|archivedate = 2021-05-26|accessdate = 2021-12-25}}</ref>。そのため慢性的な赤字を抱えている。

京都市交通局は[[2008年]]に、同年度中に京都高速鉄道を解散し、2009年度より京都高速鉄道保有区間（三条京阪駅 - 御陵駅間）を含めて東西線全線を市が直接経営する（施設保有と運送の両方を行う第一種鉄道事業化）方針を決定した<ref>{{PDFlink|[http://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/cmsfiles/contents/0000040/40332/kousokutetudou_hosei.pdf 平成<span class="ltr">20</span>年度京都市高速鉄道事業特別会計補正予算]}} {{リンク切れ|date=2011年<span class="ltr">11</span>月}} - 平成<span class="ltr">20</span>年<span class="ltr">5</span>月市会定例会提出議案</ref><ref name="kyoto0000046157">{{Cite web|和書|url=https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000046157.html|title=新たな取組として，　第三セクター区間である地下鉄東西線御陵・三条京阪間の直営化を図ります。|accessdate=2021-12-27|publisher=京都市交通局|date=2008-08-26}}</ref>。これは、京都市交通局が京都高速鉄道に建設費返済の財源として年間<span class="ltr">55</span>億円の線路使用料を支払っている<ref group="注釈">杉浦克典「関西地方における上下分離・第三セクター」（関西鉄道協会都市交通研究所編『都市交通事業の経営手法：新たな展開』収録）によれば、当初は<span class="ltr">3</span>年ごとに線路使用料が10%ずつアップする計画であったが、京都市交通局の経営不振により<span class="ltr">55</span>億円のまま据え置かれた。</ref>が、当初の借入金が高金利であること、人件費など会社の経費もかさむことなどが、地下鉄の経営悪化の要因となっているため、2005年に創設された国の公営地下鉄の支援策（地下鉄事業における資本費平準化債）の適用を受けることとしたが、直営ではない区間は適用されないためである<ref name="kyoto0000046157" /><ref>[http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008051300018 地下鉄東西線・御陵－三条京阪 京都市 来年度直営化] {{リンク切れ|date=2011年<span class="ltr">10</span>月}} - 京都新聞 2008年<span class="ltr">5</span>月<span class="ltr">13</span>日</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/cmsfiles/contents/0000056/56726/kaigisiryo.pdf 第一回京都市バス・地下鉄事業経営健全化有識者会議資料]}} - 京都市交通局 2009年<span class="ltr">1</span>月、p.14</ref><ref>{{PDFlink|[https://www.soumu.go.jp/iken/pdf/chisai_17_3.pdf 平成<span class="ltr">17</span>年度地方債計画の概要]}} - [[総務省]] p.8 </ref>。2009年<span class="ltr">4</span>月<span class="ltr">1</span>日に京都高速鉄道が解散し同日より京都市交通局が第一種鉄道事業者として東西線を経営している{{sfn|寺田|2013|p=129}}。

東西線の赤字状態が続いていることから、2004年度より一般会計からの損失補填を行った（2017年度まで）<ref name="yomi20210526"/>。京都市交通局は2008年度に[[財政健全化団体|経営健全化団体]]の指定を受けて<ref name="kyo20210210">{{Cite news|url = https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/502691|title = 50億円超の赤字予算、京都市営地下鉄と市バス「地下鉄は経営健全化団体となる可能性」|newspaper = 京都新聞|archiveurl = https://web.archive.org/web/20210210153754/https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/502691|date = 2021-02-10|archivedate = 2021-02-10|accessdate = 2021-12-25}}</ref>、2017年度に解除したものの2021年度に再指定となっている（年度は市営地下鉄が対象）<ref name="asa20210529"/><ref name="kyo20210210"/><ref name="keieirep">{{Cite web|和書|url = https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/cmsfiles/contents/0000267/267760/20201225_management_report.pdf|title = 京都市交通局経営レポート（令和<span class="ltr">2</span>年<span class="ltr">12</span>月発行）|publisher = 京都市交通局|date = 2020-12-25|accessdate = 2021-12-25|format = PDF}}</ref><ref name="nori20210212">{{Cite web|和書|url = https://trafficnews.jp/post/104537|title = 京都市交通局 過去最大級の赤字で合理化に舵 減便 設備投資抑制 「京カード」廃止etc…|website = 乗りものニュース|date = 2021-02-12|accessdate = 2021-12-25}}</ref><ref name="nikkei20210804">{{Cite news|url = https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF045VF0U1A800C2000000/|title = 京都市決算、大幅赤字 地下鉄は「経営健全化団体」確定|newspaper = 日本経済新聞|date = 2021-08-04|accessdate = 2021-12-25}}</ref>。また、[[バブル経済]]時に進められた東西線の建設費が京都市の財政に影響を与えており<ref name="yomi20210526"/><ref name="san20210319">{{Cite news|url = https://www.sankei.com/article/20210319-VVESJIBW6VL2JJX2GA7P7I2RZI/|title = 古都・京都、実は崖っぷち財政 コロナが追い打ち|newspaper = 産経ニュース|date = 2021-03-19|accessdate = 2021-12-25}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url = https://www.mbs.jp/4chantv/news/kansai/article/2021/11/086316.shtml|title = 京都市の財政難「地下鉄の車両部品売ります」…『車号銘板』『方向幕』『ヘッドマーク』少しでも足しになれば|website = [[よんチャン<span class="ltr">TV</span>]]|archiveurl = https://web.archive.org/web/20211101063808/https://www.mbs.jp/4chantv/news/kansai/article/2021/11/086316.shtml|date = 2021-10-29|archivedate = 2021-11-01|accessdate = 2022-01-01}}</ref>、[[2028年]]度に[[財政再生団体]]になる可能性があることから<ref name="san20210319"/><ref>{{Cite web|和書|url = https://www.asahi.co.jp/webnews/pages/abc_11000.html|title = このままでは<span class="ltr">7</span>年後に“破産”…財政難の京都市が<span class="ltr">5</span>年で約1600億円の収支改革案を発表|website = [[ABCニュース (朝日放送テレビ)|ABCニュース]]|archiveurl = https://web.archive.org/web/20210607123502/https://www.asahi.co.jp/webnews/pages/abc_11000.html|date = 2021-06-07|archivedate = 2021-06-07|accessdate = 2021-12-25}}</ref>、京都市は財政再生団体への転落を避けるため行財政改革を実施している<ref>{{Cite web|和書|url = https://www.city.kyoto.lg.jp/gyozai/page/0000276230.html|title = 本市財政の課題|publisher = 京都市行財政局財政室|date = 2021-01-25|accessdate = 2021-12-25}}</ref>。その一環として、[[地下鉄・バス一日券|一日乗車券]]の値上げなどがある<ref name="keieirep"/><ref name="nori20210212"/>。

=== 年表 ===
* [[1989年]]（[[平成]]元年）[[<span class="ltr">11</span>月<span class="ltr">8</span>日]]：起工式<ref name="kotsu">[https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000219240.html　京都市交通局：京都市交通局のあゆみ〜年表〜]</ref>。
* [[1997年]]（平成<span class="ltr">9</span>年）[[<span class="ltr">10</span>月<span class="ltr">12</span>日]]：醍醐駅 - 二条駅間が開業{{sfn|寺田|2013|p=273}}<ref name="asa20210529"/>。京阪京津線が浜大津駅（現在のびわ湖浜大津駅）から御陵駅を経て京都市役所前駅まで乗り入れを開始{{sfn|寺田|2013|p=275}}。
* [[1999年]]（平成<span class="ltr">11</span>年）[[<span class="ltr">11</span>月<span class="ltr">19</span>日]]：六地蔵駅 - 醍醐駅間延伸起工式<ref name="kotsu"/>。
* [[2000年]]（平成<span class="ltr">12</span>年）[[<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">15</span>日]]：昼間の全線通し<!--←この一言により、大津線乗り入れ列車を除外-->の列車本数を、毎時<span class="ltr">6</span>本から<span class="ltr">8</span>本に増発。
* [[2002年]]（平成<span class="ltr">14</span>年）[[<span class="ltr">12</span>月<span class="ltr">12</span>日]]：二条駅 - 天神川駅間延伸起工式<ref name="kotsu"/>。
* [[2004年]]（平成<span class="ltr">16</span>年）[[<span class="ltr">11</span>月<span class="ltr">26</span>日]]：六地蔵駅 - 醍醐駅間が延伸開業{{sfn|寺田|2013|p=273}}。
* [[2008年]]（平成<span class="ltr">20</span>年）
** [[<span class="ltr">1</span>月<span class="ltr">7</span>日]]：太秦天神川延伸開業に対応したダイヤ改正を先行実施。ただし、京阪京津線から乗り入れる列車は同月<span class="ltr">15</span>日までは京都市役所前駅までの運転。
** [[<span class="ltr">1</span>月<span class="ltr">16</span>日]]：二条駅 - 太秦天神川駅間が延伸開業<ref name="mynavi20200112"/>{{sfn|寺田|2013|p=273}}。京阪京津線が太秦天神川駅まで乗り入れ区間を延伸（一部列車のみ）{{sfn|寺田|2013|p=273}}。
* [[2009年]]（平成<span class="ltr">21</span>年）[[<span class="ltr">4</span>月<span class="ltr">1</span>日]]：京都高速鉄道が御陵駅 - 三条京阪駅間の施設を京都市交通局に譲渡し、同区間の第三種鉄道事業を廃止。全線において京都市交通局が第一種鉄道事業者となる{{sfn|寺田|2013|p=273}}。
* [[2010年]]（平成<span class="ltr">22</span>年）[[<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">19</span>日]]：白紙ダイヤ改正を実施。<span class="ltr">21</span>・<span class="ltr">22</span>時台の増発や、烏丸御池駅での乗り継ぎ時間の均等化などを行う。また、烏丸御池駅での烏丸線・東西線終電の全方向一斉発車作戦「シンデレラクロス」を開始。
* [[2013年]]（平成<span class="ltr">25</span>年）
** [[<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">23</span>日]]：[[交通系<span class="ltr">IC</span>カード全国相互利用サービス|交通系<span class="ltr">IC</span>カードの全国相互利用]]を開始。
** [[<span class="ltr">9</span>月<span class="ltr">16</span>日]]：台風<span class="ltr">18</span>号の豪雨により御陵駅が冠水。同月<span class="ltr">19</span>日夜まで小野駅 - 烏丸御池駅でバス代行輸送となる。
* [[2014年]]（平成<span class="ltr">26</span>年）
** [[<span class="ltr">12</span>月<span class="ltr">19</span>日]]：六地蔵駅 - 山科駅の駅間が携帯電話のサービスエリア化<ref>{{Cite web|和書|url = https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/680360.html|title = 京都市営地下鉄東西線が携帯エリアに、<span class="ltr">12</span>月<span class="ltr">19</span>日から|website = ケータイWatch|date = 2014-12-15|accessdate = 2021-12-25}}</ref>
* [[2015年]]（平成<span class="ltr">27</span>年）
** [[<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">27</span>日]]：携帯電話の通信環境が全線で整備完了<ref>{{Cite web|和書|url = https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/694350.html|title = 京都市交通局、<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">27</span>日より地下鉄全線の駅間およ全駅で携帯電話が使用可能に|website = トラベルWatch|date = 2015-03-24|accessdate = 2021-12-25}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url = https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1503/24/news143.html|title = 京都市営地下鉄東西線の山科駅〜太秦天神川駅間で携帯電話サービスが利用可能に|website = ITmedia|date = 2015-03-24|accessdate = 2021-12-25}}</ref>。
** [[<span class="ltr">10</span>月<span class="ltr">2</span>日]]：年末年始およびお盆期間を除いた毎週金曜日のみ終電を<span class="ltr">30</span>分延長する「コトキン・ライナー」の運転を開始（烏丸御池駅での「シンデレラクロス」も実施）。
* [[2018年]]（平成<span class="ltr">30</span>年）[[<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">17</span>日]]：白紙ダイヤ改正を実施。始発 - 9時台（土休ダイヤは始発 - 6時台）を除く全時間帯で、京阪京津線の全列車が太秦天神川駅まで乗り入れる<ref name="otsu-ekimei/dia" />。同日白紙改正を行う京阪京津線の大幅な減便に伴い、御陵駅 - 京都市役所前駅間は<span class="ltr">12</span>往復減便、京都市役所前駅 - 太秦天神川駅間は<span class="ltr">25</span>往復増便となる。
* [[2021年]]（[[令和]]3年）[[<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">26</span>日]]：「コトキン・ライナー」の運行を当面の間休止<ref name="nori20210212"/><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000279907.html|title=【令和<span class="ltr">3</span>年<span class="ltr">3</span>月実施】市バス新ダイヤ及び地下鉄のコトキン・ライナー（終電延長）の休止|accessdate=2021-2-20|publisher=京都市交通局|date=2021-1-23|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210130050025/https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000279907.html|archivedate=2021-1-30}}</ref>。

== 現状と今後 ==
=== 西部への延伸構想 ===
烏丸線整備計画の当初から、東西線は[[西京区]]の洛西（[[洛西ニュータウン]]）方面および[[長岡京市]]までの延伸が構想として存在する<ref>{{Cite web|和書|author=島本由紀|title=地下鉄烏丸線開業前史|url=https://kyotolove.kyoto/I0000332|work=Kyoto Love. Kyoto|publisher=サンケイデザイン|accessdate=2021-07-11}}</ref><ref group="注釈">{{Cite web|和書|url=https://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/shingi/toshin/huzu.pdf#page=2 |title=付図<span class="ltr">1</span>、付図２ |accessdate=2013-12-15 |author=近畿地方交通審議会 |date=2004-10-08 |format=pdf |work=答申第<span class="ltr">8</span>号 |publisher=国土交通省 |page=2}} - 天神川〜梅津〜上桂〜洛西 7.7kmが「・洛西地域の開発状況の成熟化に伴い発生する輸送需要に対応するとともに、京都都心部へのアクセス機能の強化に資する路線である。・桂川以北までの段階的な整備を検討する必要がある。」として「中長期的に望まれる鉄道ネットワークを構成する新たな路線」に位置づけられている。<br />{{Cite web|和書|url=https://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/shingi/toshin/bessi.pdf#page=3 |title=別紙<span class="ltr">1</span>、別紙２ |accessdate=2013-12-15 |author=近畿地方交通審議会 |date=2004-10-08 |format=pdf |work=答申第<span class="ltr">8</span>号 |publisher=国土交通省 |page=3}} - 長岡京市までは洛西〜長岡 5.0kmが提案のあった路線として審議会での評価の対象となった。<br />{{Cite web|和書|url=https://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/shingi/pdf/8-6.pdf#page=3 |title=路線評価一覧表 |accessdate=2013-12-15 |date=2004-10-08 |format=pdf |work=第<span class="ltr">8</span>回近畿地方交通審議会 参考資料 |publisher=国土交通省 |page=3}} - 上記の<span class="ltr">2</span>区間についてそれぞれ評価が行われ、天神川〜洛西間では整備後<span class="ltr">50</span>年での費用対効果が2.55となり、開業<span class="ltr">40</span>年で資金収支ベースでの黒字化が見込める一方、洛西〜長岡京間では同数値が1.28にとどまって<span class="ltr">40</span>年での黒字化も見込めないとされた。その結果、答申自体では天神川〜洛西間のみが整備検討路線として記載された。</ref>が、太秦天神川から先の延伸の具体的な進展はいまだ見られない。

2001年に策定された第<span class="ltr">1</span>期『西京区基本計画』では東西線の延伸について「早期完成に努めます」としていたが、2011年策定の第<span class="ltr">2</span>期『西京区基本計画』では延伸について『（切に）願っています』という表現になり、2021年<span class="ltr">8</span>月に京都市が策定した第<span class="ltr">3</span>期『西京区基本計画』では、東西線の延伸に関する項目自体がなくなった一方、「新たな交通システムの構築や交通事業者と連携した利便性向上策の検討」「既存の交通ネットワークを縦横断的に結ぶ新たな環状ネットワークの検討」が新たに明記された<ref>{{Cite web|和書|url=https://news.railway-pressnet.com/archives/29110 |title=京都地下鉄東西線「洛西延伸」西京区の基本計画から削除　「新たな環状交通」検討 |publisher =鉄道プレスネット |accessdate=2021-12-03}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.city.kyoto.lg.jp/nisikyo/cmsfiles/contents/0000287/287932/dai3kinishikyokukihonkeikaku_honsatsu.pdf|title=西京区基本計画（第<span class="ltr">3</span>期）|accessdate=2021-12-04|publisher=京都市|date=2021-08|format=PDF}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.city.kyoto.lg.jp/nisikyo/cmsfiles/contents/0000096/96420/honnsatu.pdf|title=西京区基本計画（第<span class="ltr">2</span>期）|accessdate=2021-12-04|publisher=京都市|date=2011-03|format=PDF}}</ref>。

=== 災害対策 ===
{{See also|御陵駅#水害対策}}
[[2013年]][[<span class="ltr">9</span>月<span class="ltr">16</span>日]]の[[平成<span class="ltr">25</span>年台風第<span class="ltr">18</span>号|台風<span class="ltr">18</span>号]]による[[御陵駅]]の冠水により<span class="ltr">19</span>日夜まで烏丸御池駅 - 小野駅間で運休した<ref>{{Cite web|和書|url = http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20130917000047|title = 地下鉄東西線の一部で運休続く 台風<span class="ltr">18</span>号、大雨影響|publisher = 京都新聞|deadlinkdate = 2022年<span class="ltr">1</span>月|archiveurl = https://web.archive.org/web/20130917030433/http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20130917000047|date = 2013-09-17|archivedate = 2013-09-17|accessdate = 2022-01-01}}</ref>。これは折り返し用の非常渡り線が烏丸御池駅東側と小野駅の醍醐車庫への出入庫線にしかなかったことを理由としたためで<ref group="注釈">実際には[[蹴上駅]]の六地蔵寄りにも非常渡り線は存在するが、使用されなかった。</ref>、浸水していなかった烏丸御池駅 - 蹴上駅間・山科駅 - 小野駅間も運休となった。御陵駅の水害は近くを流れる[[安祥寺川]]が豪雨で溢れ線路敷伝いに京阪京津線の乗り入れ口から大量の水（推計15600トン）が流入、御陵駅東の地下30mにあるポンプ室の毎分1.8トンの排水能力を超えポンプ室の動力盤が冠水し排水ポンプが停止したことによる<ref name=kotsu2603-01-1>{{Cite web|和書|format=pdf|url=http://www2.city.kyoto.lg.jp/shikai/img/iinkai/kousui/kotsu2603-01-1.pdf|title=台風<span class="ltr">18</span>号により被災した地下鉄東西線の災害対応に係る総括について|year=2014|month=3|publisher=京都市交通局|accessdate=2017-8-2}}</ref>。この対策として、安祥寺川に水位計の設置、電源設備を地上もしくは冠水しない所へ移設・予備電源を用意する。京津線の乗り入れ口には京阪電鉄が[[止水板|止水扉]]を設置するとしている<ref>出典・京都新聞2013年<span class="ltr">10</span>月<span class="ltr">23</span>日朝刊<span class="ltr">21</span>面『ポンプ 電源高所へ移設』・同新聞2013年<span class="ltr">9</span>月<span class="ltr">22</span>日朝刊<span class="ltr">27</span>面『豪雨 危機管理に甘さ』</ref><ref name=kotsu2603-01-1 />。
<!-- 京阪が止水板を設置することになったのは安祥寺川からの溢水部近くの民有地。乗り入れ口ではない。ちなみに乗り入れ口には毎分4.8トン（毎時288トン）の排水ポンプがすでにあるため、代わりに[[土嚢|土のう]]を常備した。<ref name=kotsu2603-01-1 /> -->

== 駅一覧 ==
{{色|節}}
* 全駅[[京都府]]内に所在。
* 2013年<span class="ltr">1</span>月時点で、<span class="ltr">9</span>つの駅の駅名標には近隣施設名が広告として併記されている<ref>{{Cite web|和書|url = http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20130206000084|title = 駅別名<span class="ltr">?</span>実は広告です 京都市地下鉄、増収へ<span class="ltr">23</span>駅導入|publisher = 京都新聞|deadlinkdate = 2022年<span class="ltr">1</span>月|archiveurl = https://web.archive.org/web/20130206210445/http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20130206000084|date = 2013-02-06|archivedate = 2013-02-06|accessdate = 2022-01-01}}</ref>。
<!-- 所在地は電話帳記載のものを基準とした。 -->
<!-- 英語版がありますので英語表記は不要です（横または上にある「他の言語」からEnglishを選べます）-->
{| class="wikitable" style="font-size: 88%; clear:right;" rules="all"
|-
!style="width:3.5em; border-bottom:solid 3px #ff4500;"|駅番号<br/>{{sfn|ぎょうせい|2020|p=17}}
!style="width:8em; border-bottom:solid 3px #ff4500;"|駅名<br/><ref>[https://www2.city.kyoto.lg.jp/kotsu/tikadia/hyperdia/line01.htm 京都市営地下鉄時刻表 東西線駅一覧] - 京都市交通局</ref>
!colspan="2" style="width:7em; border-bottom:solid 3px #ff4500;"|ステーション<br />カラー
!style="width:2.5em; border-bottom:solid 3px #ff4500;"|駅間<br />キロ
!style="width:2.5em; border-bottom:solid 3px #ff4500;"|営業<br />キロ
!style="width:7em; border-bottom:solid 3px #ff4500;"|1日平均<br />乗降客数<ref>{{PDFlink|1=[https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/cmsfiles/contents/0000073/73257/03_kousoku04.pdf#page=17 『京都市交通事業白書（事業概要）』令和<span class="ltr">4</span>年度版]}} - 京都市交通局</ref><br />（2022年度）
!style="border-bottom:solid 3px #ff4500;"|接続路線
!colspan="2" style="border-bottom:solid 3px #ff4500;"|所在地
|-
!T01
|[[六地蔵駅]]
|style="background-color:#9cf; width:1em;"|&nbsp;
|style="white-space:nowrap;"|[[ワスレナグサ|勿忘草]]色
|style="text-align:center;"|-
|style="text-align:right;"|0.0
|style="text-align:right;"|11,458
|[[西日本旅客鉄道]]：{{JR西路線記号|K|D}} [[奈良線]] (JR-D06)<br />[[京阪電気鉄道]]：[[File:Number prefix Keihan lines.svg|20px|KH]] [[京阪宇治線|宇治線]] (KH73)
|colspan="2"|[[宇治市]]
|-
!T02
|[[石田駅 (京都府)|石田駅]]
|style="background-color:#cff;"|&nbsp;
|[[藍白]]<!--or瓶覗-->
|style="text-align:right;"|1.1
|style="text-align:right;"|1.1
|style="text-align:right;"|6,536
|&nbsp;
|rowspan="16" style="width:1em; text-align: center; letter-spacing:0.5em;"|{{縦書き|[[京都市]]|height=6em}}
|rowspan="2" style="white-space:nowrap;"|[[伏見区]]
|-
!T03
|[[醍醐駅 (京都府)|醍醐駅]]
|style="background-color:#fcc;"|&nbsp;
|[[桜色]]
|style="text-align:right;"|1.3
|style="text-align:right;"|2.4
|style="text-align:right;"|12,029
|&nbsp;
|-
!T04
|[[小野駅 (京都府)|小野駅]]
|style="background-color:#f09;"|&nbsp;
|[[紅梅色]]
|style="text-align:right;"|1.2
|style="text-align:right;"|3.6
|style="text-align:right;"|6,650
|&nbsp;
|rowspan="5"|[[山科区]]
|-
!T05
|[[椥辻駅]]
|style="background-color:#c69;"|&nbsp;
|[[秋桜色]]
|style="text-align:right;"|1.3
|style="text-align:right;"|4.9
|style="text-align:right;"|16,514
|&nbsp;
|-
!T06
|[[東野駅 (京都府)|東野駅]]
|style="background-color:#96c;"|&nbsp;
|[[藤色]]
|style="text-align:right;"|1.0
|style="text-align:right;"|5.9
|style="text-align:right;"|11,018
|&nbsp;
|-
!T07
|[[山科駅]]
|style="background-color:#93c;"|&nbsp;
|[[藤色#藤紫・藤鼠|藤紫]]
|style="text-align:right;"|1.1
|style="text-align:right;"|7.0
|style="text-align:right;"|39,253
|西日本旅客鉄道：{{JR西路線記号|K|A}} [[東海道本線]]（[[琵琶湖線]]:JR-A30）・{{JR西路線記号|K|B}} [[湖西線]] (JR-B30)<br />京阪電気鉄道：[[File:Number prefix Otsu lines.svg|20px|OT]] {{Color|#aace24|■}} [[京阪京津線|京津線]]（[[京阪山科駅]]:OT31）
|-
!T08
|[[御陵駅]]
|style="background-color:#33c;"|&nbsp;
|[[桔梗色]]
|style="text-align:right;"|1.7
|style="text-align:right;"|8.7
|style="text-align:right;"|<ref group="*">京阪京津線直通客を含む。</ref> 13,505
|京阪電気鉄道：[[File:Number prefix Otsu lines.svg|20px|OT]] {{Color|#aace24|■}} 京津線（[[びわ湖浜大津駅]]まで直通）
|-
!T09
|[[蹴上駅]]
|style="background-color:#309;"|&nbsp;
|[[菫色]]
|style="text-align:right;"|1.8
|style="text-align:right;"|10.5
|style="text-align:right;"|9,343
|&nbsp;
|rowspan="3"|[[東山区]]
|-
!T10
|[[東山駅 (京都府)|東山駅]]
|style="background-color:#939;"|&nbsp;
|[[菖蒲色]]
|style="text-align:right;"|1.0
|style="text-align:right;"|11.5
|style="text-align:right;"|15,864
|&nbsp;
|-
!T11
|[[三条京阪駅]]
|style="background-color:#c39;"|&nbsp;
|[[牡丹色]]
|style="text-align:right;"|0.6
|style="text-align:right;"|12.1
|style="text-align:right;"|22,600
|京阪電気鉄道：[[File:Number prefix Keihan lines.svg|20px|KH]] [[京阪本線]]・[[File:Number prefix Keihan lines.svg|20px|KH]] [[京阪鴨東線|鴨東線]]（[[三条駅 (京都府)|三条駅]]:KH40）
|-
!T12
|[[京都市役所前駅]]<br />（河原町御池）
|style="background-color:#f36;"|&nbsp;
|[[唐紅|韓紅]]
|style="text-align:right;"|0.5
|style="text-align:right;"|12.6
|style="text-align:right;"|24,404
|&nbsp;
|rowspan="5"|[[中京区]]
|-
!T13
|[[烏丸御池駅]]
|style="background-color:#f30;"|&nbsp;
|[[朱色]]
|style="text-align:right;"|0.9
|style="text-align:right;"|13.5
|style="text-align:right;"|<ref group="*">烏丸線の乗降客数を含み、東西線・烏丸線相互間の乗換客数は含まない（つまり、烏丸御池駅の改札を通過した人数である）。</ref> 44,872<!--烏丸線34215+東西線10657-->
|[[京都市営地下鉄]]：[[File:Subway KyotoKarasuma.svg|18px|K]] [[京都市営地下鉄烏丸線|烏丸線]] (K08)
|-
!T14
|[[二条城前駅]]
|style="background-color:#f63;"|&nbsp;
|[[柿色]]
|style="text-align:right;"|0.8
|style="text-align:right;"|14.3
|style="text-align:right;"|6,866
|&nbsp;
|-
!T15
|[[二条駅]]
|style="background-color:#f93;"|&nbsp;
|[[ヤマブキ#文化|山吹色]]
|style="text-align:right;"|0.8
|style="text-align:right;"|15.1
|style="text-align:right;"|17,894
|西日本旅客鉄道：{{JR西路線記号|K|E}} [[山陰本線]]（[[嵯峨野線]]、JR-E04）
|-
!T16
|[[西大路御池駅]]
|style="background-color:#ffc20e;"|&nbsp;
|[[向日葵色]]
|style="text-align:right;"|1.1
|style="text-align:right;"|16.2
|style="text-align:right;"|10,247
|&nbsp;
|-
!T17
|[[太秦天神川駅]]
|style="background-color:#fff450;"|&nbsp;
|[[檸檬色]]
|style="text-align:right;"|1.3
|style="text-align:right;"|17.5
|style="text-align:right;"|16,042
|[[京福電気鉄道]]：[[File:Number prefix Randen Arashiyama mainline.svg|18px|A]] [[京福電気鉄道嵐山本線|嵐山本線]]（[[嵐電天神川駅]]:A5）
|[[右京区]]
|}
{{Reflist|group="*"}}
駅はすべて[[プラットホーム|島式ホーム]]で、[[エレベーター]]、[[エスカレータ|エスカレーター]]を完備しているほか、トイレの段差をなくしたり、車いす用スペースを設けたりして、[[バリアフリー]]が図られている。醍醐駅、烏丸御池駅以外は、改札口が<span class="ltr">1</span>箇所となっている。エレベーターはほぼすべての駅で油圧式、<span class="ltr">11</span>人乗り、点字表示、音声案内付きに統一されている。エスカレーターは駅により上りのみか、上下とも完備されている駅と<span class="ltr">2</span>タイプあり、全駅ともセンサー式自動運転である。

駅の案内サインは烏丸線とは異なるものが使われている。東西線では駅名標の下部にステーションカラーを採用しているため、基本的な様式は東西線全駅で共通ながらもステーションカラーの部分のみ各駅ごとに異なっている。2008年の二条駅 - 太秦天神川駅間の開通を機に駅の案内サインを一部更新し、同時に[[日本語]]・[[中国語]]・[[朝鮮語|韓国語]]・[[英語]]の<span class="ltr">4</span>か国語の表示（一部の駅のみ）{{sfn|ぎょうせい|2020|p=17}}や、[[ユニバーサルデザイン]]の[[ピクトグラム]]も導入されている。

== 発車メロディ・列車到着アナウンス ==
東西線では全駅に[[発車メロディ]]が導入されており、<span class="ltr">4</span>曲すべてが京都の長い歴史をイメージした[[琴]]や[[鈴]]などによる古風な雰囲気の曲である。曲名は以下の通り。

# 古都の朝靄（各駅共通・六地蔵方面）
# [[醍醐寺]]の[[ウグイス|鶯]]（各駅共通・太秦天神川方面）
# 春開き（御陵駅<span class="ltr">2</span>番線のみ・京阪京津線からの太秦天神川方面）
# [[詩仙堂]][[ししおどし|猪脅し]]（御陵駅<span class="ltr">4</span>番線のみ・京阪京津線びわ湖浜大津方面）

いずれの曲も[[東日本旅客鉄道]]（<span class="ltr">JR</span>東日本）のメロディを手がけた[[櫻井音楽工房]]の製作で、これらの発車メロディは、京都市交通局公式サイト<ref>[https://www2.city.kyoto.lg.jp/kotsu/tikadia/guide/sound_signal.htm 京都市交通局公式サイト＞『ハイパー地下鉄ダイヤ』内『東西線の発車合図楽曲』ページ]</ref>で聞くことができる。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Notelist}}
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}

== 参考文献 ==
* 『京都市営地下鉄東西線建設記録』二条・醍醐間（1998年）、醍醐・六地蔵間（2005年）、太秦天神川・二条間（2008年）
* {{Cite book | 和書 | author = 今尾恵介（監修） | title = [[日本鉄道旅行地図帳]] - 全線・全駅・全廃線 | publisher = [[新潮社]] | volume = 9 関西2 | year = 2009 | id = ISBN 978-4-10-790027-2 | ref = imao }}
* {{Cite book|和書|title = 改訂新版 データブック日本の私鉄|author = [[寺田裕一]]|publisher = [[ネコ・パブリッシング]]|date = 2013-01-19|isbn = 978-4-7770-1336-4|ref = {{sfnref|寺田|2013}} }}
* {{Cite book|和書|title = 完全版 世界の地下鉄|author = [[日本地下鉄協会]] (編)|publisher = [[ぎょうせい]]|date = 2020-10-14|isbn = 978-4-324-10876-5|ref = {{sfnref|ぎょうせい|2020}} }}

== 関連項目 ==
{{Commons cat|Kyoto%20Municipal%20Subway%20T%C5%8Dzai%20Line}}
* [[日本の鉄道路線一覧]]

{{京都市営地下鉄東西線}}

{{DEFAULTSORT:きようとしえいちかてつとうさいせん}}
[[Category:日本の地下鉄路線|とうさい]]
[[Category:近畿地方の鉄道路線|とうさいせん]]
[[Category:京都市営地下鉄|路とうさいせん]]
[[Category:京都府の交通]]<!--宇治市があるため「京都市」にはしないこと。-->