「冷静と情熱のあいだ」の版間の差分
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﹃'''冷静と情熱のあいだ'''﹄︵れいせいとじょうねつのあいだ、''Calmi Cuori Appassionati''︶は、[[1999年]]に出版された[[辻仁成]]と[[江國香織]]による[[恋愛小説]]。 |
﹃'''冷静と情熱のあいだ'''﹄︵れいせいとじょうねつのあいだ、''Calmi Cuori Appassionati''︶は、[[1999年]]に出版された[[辻仁成]]と[[江國香織]]による[[恋愛小説]]。またこの小説を原作とし、[[2001年]]に公開された[[日本映画]]。また、2001年5月25日に発売された、この小説から生まれたアルバム。
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== 概要 == |
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小説は、月刊誌にまず江国香織がストーリーを書き、次の刊行時に辻仁成が続きのストーリーを掲載するという、交互連載の形をとりながら書き上げられていった︵掲載誌は、1997年から1998年まで﹃[[月刊カドカワ]]﹄、1998年から1999年まで﹃[[月刊カドカワ|feature]]﹄︶。同じ時系列に起こる出来事を、江國はあおいの目線で、辻は阿形順正︵あがたじゅんせい︶の目線で描いている。小説は連載が完結すると、江國のパートは赤い[[装幀]]で﹁Rosso︵ロッソ︶﹂、辻のパートは青い装幀で﹁Blu︵ブリュ︶﹂というネーミングが冠され、別々の単行本としてセット発売された。この小説は、当時50万部を超えるベストセラーとなった<ref>[http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=39840 冷静と情熱のあいだ] CINEMA TOPICS ONLINE</ref>。
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* 冷静と情熱のあいだ |
* 冷静と情熱のあいだ Blu〜フィレンツェの異邦人〜辻仁成プロデュース([[Yuma]]、[[溝口肇]]、[[葉加瀬太郎]]、[[Arico]]、[[つのだたかし]]) |
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* 冷静と情熱のあいだ |
* 冷静と情熱のあいだ Rosso〜ミラノに似た孤独〜江國香織プロデュース([[フレイ・ファド・デル・レイ]]、[[二村英仁]]、[[ジュリアーノ・カルミニョーラ]]、[[宮本文昭]]、[[ミヒャエル・シェファー]]、[[横山幸雄]]、Arico、[[赤坂達三]]、[[ジョナサン・イライアス]]、[[古澤巌]]) |
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== 映画 == |
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映画の撮影は、日本のほか、イタリアの[[フィレンツェ]]や[[ミラノ]]でも行われた。イタリアの美しい街並みと日本の学生街、そして[[エンヤ]]の神秘的な音楽が、絶妙に絡みあっている。
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映画の撮影は、日本のほか、イタリアの[[フィレンツェ]]や[[ミラノ]]でも行われた。イタリアの美しい街並みと日本の学生街、そして[[エンヤ]]の神秘的な音楽が、絶妙に絡みあっている。
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大学を卒業後、絵画の修復士を志し[[イタリア]]の[[フィレンツェ]]の工房で学んでいた阿形順正(あがたじゅんせい)は、同じフィレンツェに住む芽実(めみ)という日本人の彼女にも慕われ、周りの人々から見たら一見順調な人生を歩んでいるようにみえた。しかし、彼の心の中には常に空虚感があった。[[香港]]からの留学生で、日本での学生時代をともに過ごし、深く愛し合いお互いを分かり合えた女性、あおいをいまだ忘れられなかった。 |
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あるとき順正は、フィレンツェを訪れた友人の崇︵たかし︶から、あおいが同じイタリアのミラノにいることを知る。崇から得た情報をたよりにミラノを訪れてみると、あおいはアメリカ人ビジネスマンと生活を共にしていた。全く異なる人生をお互いが歩んでいることを知った順正は、日本に逃げ帰る。
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あるとき順正は、フィレンツェを訪れた友人の崇︵たかし︶から、あおいが同じイタリアのミラノにいることを知る。崇から得た情報をたよりにミラノを訪れてみると、あおいはアメリカ人ビジネスマンと生活を共にしていた。全く異なる人生をお互いが歩んでいることを知った順正は、日本に逃げ帰る。
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[[Category:日本の恋愛小説]] |
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[[Category:フィレンツェを舞台とした作品]] |
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2017年11月8日 (水) 10:52時点における版
概要
小説は、月刊誌にまず江国香織がストーリーを書き、次の刊行時に辻仁成が続きのストーリーを掲載するという、交互連載の形をとりながら書き上げられていった︵掲載誌は、1997年から1998年まで﹃月刊カドカワ﹄、1998年から1999年まで﹃feature﹄︶。同じ時系列に起こる出来事を、江國はあおいの目線で、辻は阿形順正︵あがたじゅんせい︶の目線で描いている。小説は連載が完結すると、江國のパートは赤い装幀で﹁Rosso︵ロッソ︶﹂、辻のパートは青い装幀で﹁Blu︵ブリュ︶﹂というネーミングが冠され、別々の単行本としてセット発売された。この小説は、当時50万部を超えるベストセラーとなった[1]。アルバム
- 冷静と情熱のあいだ Blu〜フィレンツェの異邦人〜辻仁成プロデュース(Yuma、溝口肇、葉加瀬太郎、Arico、つのだたかし)
- 冷静と情熱のあいだ Rosso〜ミラノに似た孤独〜江國香織プロデュース(フレイ・ファド・デル・レイ、二村英仁、ジュリアーノ・カルミニョーラ、宮本文昭、ミヒャエル・シェファー、横山幸雄、Arico、赤坂達三、ジョナサン・イライアス、古澤巌)
映画
冷静と情熱のあいだ | |
---|---|
Calmi Cuori Appassionati | |
監督 | 中江功 |
脚本 | 水橋文美江 |
原作 | 江國香織、辻仁成 |
製作 | 大多亮 |
出演者 |
竹野内豊 ケリー・チャン ユースケ・サンタマリア 篠原涼子 マイケル・ウォン 椎名桔平 |
音楽 | エンヤ |
主題歌 | エンヤ「Wild Child」 |
撮影 | 津田豊滋 |
製作会社 |
フジテレビジョン 角川書店 東宝 |
配給 | 東宝 |
公開 | 2001年11月10日 |
上映時間 | 124分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 27億円[2] |
あらすじ
大学を卒業後、絵画の修復士を志しイタリアのフィレンツェの工房で学んでいた阿形順正︵あがたじゅんせい︶は、同じフィレンツェに住む芽実︵めみ︶という日本人の彼女にも慕われ、周りの人々から見たら一見順調な人生を歩んでいるようにみえた。しかし、彼の心の中には常に空虚感があった。香港からの留学生で、日本での学生時代をともに過ごし、深く愛し合いお互いを分かり合えた女性、あおいをいまだ忘れられなかった。 あるとき順正は、フィレンツェを訪れた友人の崇︵たかし︶から、あおいが同じイタリアのミラノにいることを知る。崇から得た情報をたよりにミラノを訪れてみると、あおいはアメリカ人ビジネスマンと生活を共にしていた。全く異なる人生をお互いが歩んでいることを知った順正は、日本に逃げ帰る。 順正の頭の中には、学生時代にあおいが言った﹁わたしの30歳の誕生日に、フィレンツェのドゥオーモのクーポラで会ってね。約束してね。﹂という言葉が常にあった。しかし、10年も前の約束をあおいが覚えているとは思えなかった。それにあおいがまだ順正のことを好きでいるはずはないと思っていた。 ある時イタリアの恩師が自殺をしたと工房の同窓生から電話が入る。フィレンツェでの葬式に参列した際、旧友の高梨からかけられた言葉をきっかけに、生活の場をまたイタリアにもどすことを決心をする。そして、芽実に別れを告げる。また以前と変わらない、イタリアでの時間が流れていき、その日はついにやってきた。順正はゆっくりとドゥオーモの階段を、クーポラ︵聖堂の丸屋根︶をめざして上っていく。やはり、あおいはそこにはいない。ドゥオーモの閉館時間も刻一刻と迫っていた。キャスト
- 阿形順正(あがたじゅんせい) - 竹野内豊
- あおい - ケリー・チャン
- 崇(たかし) - ユースケ・サンタマリア
- 芽実(めみ) - 篠原涼子
- マーヴ - マイケル・ウォン
- 高梨 - 椎名桔平
- 清治 - 松村達雄
- 清雅 - 大和田伸也
- 麻美 - 広田レオナ
- 弁護士 - 塩見三省
- 中古レコード店店員 - 安斎肇
- チェリスト - 柏木広樹
スタッフ
- 原作:江國香織、辻仁成
- 脚本:水橋文美江
- 監督:中江功
- 音楽:エンヤ「Wild Child」
- 音楽プロデュース:吉俣良
- 撮影:津田豊滋
- 照明:川井稔
- 字幕:駒谷卓
- 製作者:宮内正喜、江川信也、高井英幸
- 助監督:兼重淳
- 企画:石丸章一郎、大川裕、島谷能成
- プロデュース:大多亮
- プロデューサー:臼井裕詞、和田倉和利
- 製作協力:シネバザール
受賞歴
- 第20回ゴールデングロス賞優秀銀賞
サウンドトラック
- オリジナルサウンドトラック「冷静と情熱のあいだ」(2001年11月7日発売、ポニーキャニオン)
参考資料・脚注
外部リンク
- 『冷静と情熱のあいだ』 映画のオフィシャルサイト
- 冷静と情熱のあいだ - allcinema
- 冷静と情熱のあいだ - KINENOTE
- 冷静と情熱のあいだ Calmi Cuori Appassionati - IMDb(英語)