吉松速之助

吉松 速之助︵よしまつ はやのすけ、1845年3月1日︿弘化2年1月23日﹀ - 1877年3月23日︶は日本の陸軍軍人。

履歴

土佐藩の幕末の志士。幼名保都衛、のち秀枝。1845年︵弘化2年︶1月23日、高知城下本丁筋︵現在の高知市︶の土佐藩士吉松省平の長男に生まれた。母は前野氏の出。1863年︵文久3年︶藩兵として上洛。1868年︵明治元年︶鳥羽・伏見の戦いには藩兵隊長として伏見を守る、その時の速之助の決断が官軍としての土佐藩の以後の行動を決定する。さらに東征軍に参加、今市、日光、白浜、会津に転戦。会津戦争の時、捕らえられた会津藩家老職であった神保修理︵鳥羽・伏見の戦いの責任を取って自害)の妻・雪子の自刃を見届けたエピソードがある。

1871年︵明治4年︶薩長土三藩の献兵によって御親兵が創立されたとき、陸軍大尉、中隊長となる。1876年︵明治9年︶陸軍少佐八大隊長となり福岡分営に屯した。同年神風連の乱が起るや鎮し、翌年西南戦争には福岡分営を出発、熊本城救援に赴く。しかも城外において西郷軍と戦い城中に入ることなく戦死、1877年︵明治10年︶3月23日、享年33。

参考資料

• 『高知県人名事典』高知市民図書館、1970年。