「幻想交響曲」の版間の差分
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1844年の演奏では、第2楽章でコルネットの[[オブリガート (クラシック音楽)|オブリガート]]が追加された。当時のコルネットの名手である[[ジャン=バティスト・アルバン]]のために書かれたと考えられ<ref>出典:D. Kern Holoman, Berlioz, Harvard University press, 1989, ISBN 0-674-06778-9, 307ページ。</ref>、現在でもこのパートが演奏されることがある<ref>コルネットのオブリガートを含む演奏として、例えば[[クラウディオ・アバド]]指揮[[シカゴ交響楽団]]の録音(1983年)や[[ジョン・エリオット・ガーディナー]]指揮[[オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック]]の録音(1991年)がある。</ref>。<!--音のイメージを当時の舞踏会に近づける狙いがあったとみられる。※主観的記述。要出典-->1855年に全面改訂された際には採用されず、新全集版でもスコア本体への記載は無いが、旧全集版および[[音楽之友社]]スタディ・スコア(OGT235)にて参照できる。 |
1844年の演奏では、第2楽章でコルネットの[[オブリガート (クラシック音楽)|オブリガート]]が追加された。当時のコルネットの名手である[[ジャン=バティスト・アルバン]]のために書かれたと考えられ<ref>出典:D. Kern Holoman, Berlioz, Harvard University press, 1989, ISBN 0-674-06778-9, 307ページ。</ref>、現在でもこのパートが演奏されることがある<ref>コルネットのオブリガートを含む演奏として、例えば[[クラウディオ・アバド]]指揮[[シカゴ交響楽団]]の録音(1983年)や[[ジョン・エリオット・ガーディナー]]指揮[[オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック]]の録音(1991年)がある。</ref>。<!--音のイメージを当時の舞踏会に近づける狙いがあったとみられる。※主観的記述。要出典-->1855年に全面改訂された際には採用されず、新全集版でもスコア本体への記載は無いが、旧全集版および[[音楽之友社]]スタディ・スコア(OGT235)にて参照できる。 |
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幻想交響曲は[[管弦楽法]]の面でも、[[コーラングレ]]、[[小クラリネット|E♭管クラリネット]]、[[コルネット]]、[[オフィクレイド]]、複数の[[ハープ]]、鐘の交響曲への導入、コル・レーニョ奏法の使用、コーラングレと舞台裏のオーボエの対話、4台のティンパニによる雷鳴の表現など、先進的な点が多く、後世に影響を与えた。これは楽器が改良され、音量面や機構などで大きな向上がなされた結果である。例えば、ベートーヴェンの最晩年にようやく開発されたバルブ・システムによって、金管楽器でも[[半音階]]が容易に演奏可能となった。この進取性こそが、ベルリオーズを「近代[[管弦楽法]]の父」たらしめている所以でもある。 |
幻想交響曲は[[管弦楽法]]の面でも、[[コーラングレ]]、[[小クラリネット|E♭管クラリネット]]、[[コルネット]]、[[オフィクレイド]]<ref>1820年から1890年頃まで、フランスやイタリアの教会音楽でよく使われていただけに、この楽器によって怒りの日の旋律が演奏される事で、より大きな効果を生んだのではと見る向きもある。</ref>、複数の[[ハープ]]、鐘の交響曲への導入、コル・レーニョ奏法の使用、コーラングレと舞台裏のオーボエの対話、4台のティンパニによる雷鳴の表現など、先進的な点が多く、後世に影響を与えた。これは楽器が改良され、音量面や機構などで大きな向上がなされた結果である。例えば、ベートーヴェンの最晩年にようやく開発されたバルブ・システムによって、金管楽器でも[[半音階]]が容易に演奏可能となった。この進取性こそが、ベルリオーズを﹁近代[[管弦楽法]]の父﹂たらしめている所以でもある。
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奏法についても楽譜に細かい指示が書き込まれている。例えば、ティンパニに関しては[[マレット (打楽器)|マレット]]について「木」、「皮張り」、「スポンジ(海綿または綿球)」と固さの指示があり、「拍頭の音だけばち2本で、あとは右手だけで」(第4楽章)など叩き方も指定されている。シンバルでも打ち合わせる通常の奏法の他、頭部をスポンジで覆ったマレットで叩くよう指定された箇所もある(指定が脱落している楽譜もある)。 |
奏法についても楽譜に細かい指示が書き込まれている。例えば、ティンパニに関しては[[マレット (打楽器)|マレット]]について「木」、「皮張り」、「スポンジ(海綿または綿球)」と固さの指示があり、「拍頭の音だけばち2本で、あとは右手だけで」(第4楽章)など叩き方も指定されている。シンバルでも打ち合わせる通常の奏法の他、頭部をスポンジで覆ったマレットで叩くよう指定された箇所もある(指定が脱落している楽譜もある)。 |
2017年1月29日 (日) 19:58時点における版
音楽・音声外部リンク | |
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H. Berlioz:Symphonie fantastique - Sinfonía fantástica - Slobodeniouk - Sinfónica de Galicia - ディーマ・スロボデニューク(Dima Slobodeniouk)指揮ガリシア交響楽団による演奏。ガリシア交響楽団公式YouTube。 | |
Berlioz:Symphonie fantastique (complete performance) - ステファン・デネブ指揮シカゴ交響楽団による演奏。シカゴ交響楽団公式YouTube。 | |
Berlioz:Symphonie fantastique ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Andrés Orozco-Estrada - アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮hr交響楽団による演奏。hr交響楽団公式YouTube。 | |
Hector Berlioz:Symphonie fantastique, Op.14 - シャルル・デュトワ指揮National Youth Orchestra of the USA (NYO-USA)による演奏。NYO-USA公式YouTube。 | |
Berlioz:Symphonie Fantastique - Kevin Noe指揮ミシガン州立大学交響楽団(MSU Symphony Orchestra)による演奏。ミシガン州立大学音楽学部公式YouTube。 |
概要
作曲の経緯と初演
曲の構成
第1楽章「夢、情熱」 (Rêveries, Passions)
彼はまず、あの魂の病、あの情熱の熱病、あの憂鬱、あの喜びをわけもなく感じ、そして、彼が愛する彼女を見る。そして彼女が突然彼に呼び起こす火山のような愛情、胸を締めつけるような熱狂、発作的な嫉妬、優しい愛の回帰、厳かな慰み[6]。 形式的には伝統的なソナタ形式をとっている。ハ短調→ハ長調第2楽章「舞踏会」 (Un bal)
とある舞踏会の華やかなざわめきの中で、彼は再び愛する人に巡り会う[7]。 ﹁固定観念﹂の旋律が随所に現れ、最後はテンポの速い流麗なワルツと共に華やかに終わる。複数のハープが華やかな色彩を添える。イ長調第3楽章「野の風景」 (Scène aux champs)
ある夏の夕べ、田園地帯で、彼は2人の羊飼いが﹁ランツ・デ・ヴァッシュ﹂︵Ranz des vaches︶を吹き交わしているのを聞く。牧歌の二重奏、その場の情景、風にやさしくそよぐ木々の軽やかなざわめき、少し前から彼に希望を抱かせてくれているいくつかの理由﹇主題﹈がすべて合わさり、彼の心に不慣れな平安をもたらし、彼の考えに明るくのどかな色合いを加える。しかし、彼女が再び現われ、彼の心は締めつけられ、辛い予感が彼を突き動かす。もしも、彼女に捨てられたら…… 1人の羊飼いがまた素朴な旋律を吹く。もう1人は、もはや答えない。日が沈む…… 遠くの雷鳴…… 孤独…… 静寂……[8] 羊飼いの吹く Ranz des vaches はアルプス地方の牧歌︵牛追い歌。ロッシーニの﹃ウィリアム・テル﹄序曲の第3部参照︶。コーラングレと舞台裏のオーボエによって演奏される。この楽章の主要旋律︵20小節目からフルートと第1ヴァイオリンとで奏される︶は、破棄するつもりだった自作﹃荘厳ミサ﹄のGratias agimus tibiでも使用されている。ヘ長調第4楽章「断頭台への行進」 (Marche au supplice)
彼は夢の中で愛していた彼女を殺し、死刑を宣告され、断頭台へ引かれていく。行列は行進曲にあわせて前進し、その行進曲は時に暗く荒々しく、時に華やかに厳かになる。その中で鈍く重い足音に切れ目なく続くより騒々しい轟音。ついに、固定観念が再び一瞬現われるが、それはあたかも最後の愛の思いのように死の一撃によって遮られる[9]。 1845年版のプログラムでは、ここでアヘンを飲んで夢を見ることになっている。ト短調第5楽章「魔女の夜宴の夢」 (Songe d'une nuit du Sabbat)
彼はサバト︵魔女の饗宴︶に自分を見出す。彼の周りには亡霊、魔法使い、あらゆる種類の化け物からなるぞっとするような一団が、彼の葬儀のために集まっている。奇怪な音、うめき声、ケタケタ笑う声、遠くの叫び声に他の叫びが応えるようだ。愛する旋律が再び現われる。しかしそれはかつての気品とつつしみを失っている。もはや醜悪で、野卑で、グロテスクな舞踏の旋律に過ぎない。彼女がサバトにやってきたのだ…… 彼女の到着にあがる歓喜のわめき声…… 彼女が悪魔の大饗宴に加わる…… 弔鐘、滑稽な怒りの日のパロディ。サバトのロンド。サバトのロンドと怒りの日がいっしょくたに[10]。 ﹁ワルプルギスの夜の夢﹂と訳される事もある。グレゴリオ聖歌﹃怒りの日﹄︵Dies Irae︶が主題に用いられ、全管弦楽の咆哮のうちに圧倒的なクライマックスを築いて曲が閉じられる。また曲の終結部近くでは弓の木部で弦を叩くコル・レーニョ奏法が用いられている︵弓を傷める可能性があるので高価な弓を使う奏者はそれを嫌い、スペアの安い弓をこの演奏で使うこともある︶。ハ長調→ハ短調→ハ長調演奏時間
約55分 - 第1楽章と第4楽章のすべての繰り返しを含む。繰り返し無しでは約50分。
楽器編成
編成表 木管 金管 打 弦 Fl. 2(2番ピッコロ持ち替え) Hr. 4 Timp. 4台(3楽章1人1台4人、4楽章~2人2台ずつ) Vn.1 15 Ob. 2(2番コーラングレ持ち替え) Trp. 2,(ピストン付き)コルネット 2 他 シンバル、大太鼓、小太鼓、
鐘 2(C音と完全4度下のG音)Vn.2 15 Cl. 2(1番E♭管持ち替え) Trb. アルト 1, テナー 2 Va. 10 Fg. 4 他 オフィクレイド 2 Vc. 11 他 Cb. 9 その他 ハープ(少なくとも4台あることが好ましい) 1844年の演奏では、第2楽章でコルネットのオブリガートが追加された。当時のコルネットの名手であるジャン=バティスト・アルバンのために書かれたと考えられ[11]、現在でもこのパートが演奏されることがある[12]。1855年に全面改訂された際には採用されず、新全集版でもスコア本体への記載は無いが、旧全集版および音楽之友社スタディ・スコア︵OGT235︶にて参照できる。 幻想交響曲は管弦楽法の面でも、コーラングレ、E♭管クラリネット、コルネット、オフィクレイド[13]、複数のハープ、鐘の交響曲への導入、コル・レーニョ奏法の使用、コーラングレと舞台裏のオーボエの対話、4台のティンパニによる雷鳴の表現など、先進的な点が多く、後世に影響を与えた。これは楽器が改良され、音量面や機構などで大きな向上がなされた結果である。例えば、ベートーヴェンの最晩年にようやく開発されたバルブ・システムによって、金管楽器でも半音階が容易に演奏可能となった。この進取性こそが、ベルリオーズを﹁近代管弦楽法の父﹂たらしめている所以でもある。 奏法についても楽譜に細かい指示が書き込まれている。例えば、ティンパニに関してはマレットについて﹁木﹂、﹁皮張り﹂、﹁スポンジ︵海綿または綿球︶﹂と固さの指示があり、﹁拍頭の音だけばち2本で、あとは右手だけで﹂︵第4楽章︶など叩き方も指定されている。シンバルでも打ち合わせる通常の奏法の他、頭部をスポンジで覆ったマレットで叩くよう指定された箇所もある︵指定が脱落している楽譜もある︶。 準備が難しい楽器は演奏の際に他の楽器で代用されたり、省略されたりする場合がある。オフィクレイドは現在は多くチューバで演奏される。2つの鐘はしばしばチューブラーベルのC5音とG4音︵国際式階名表記、以下同じ︶で代用される[14]が、ベルリオーズは低く深い音︵C4とG3、またはC3とG2、またはC2とG1[15]︶を要求しており、充分に低い音の鐘が用意できない場合はピアノで演奏するようにと指示している[15][16]。スコア上では鐘のパートが2段のピアノ譜で書かれていることや、求められている音が低いことなどから、むしろ鐘でなくピアノを使うべきだとする見解もある[17]。4台以上のハープの指定についても現在では2台で演奏されることが圧倒的に多いが、オリジナル楽器による演奏ではベルリオーズの指示に従うことが多く、なかには6台も使用した演奏もある。 初演の際の楽器の調達について、コーラングレや鐘はオペラ座から、E♭管クラリネットやオフィクレイドは軍楽隊から用意した事実が明らかとなっている。 幻想交響曲で先進的に用いられている楽器とその後世での使用法をみると、コーラングレはドヴォルザークの管弦楽曲など、ワーグナー以降の3管編成によくみられる。また、ワーグナー以降の3管編成は主にバスクラリネットが使われ、E♭管の小クラリネットが本格的に使われるのは、四管編成が用いられるマーラーの交響曲以降、ラヴェルやショスタコーヴィチなどからである。4本のファゴットはヴェルディの﹁ドン・カルロ﹂や﹁オテロ﹂に見ることができる︵フランスでは当時︵今日でも一部で︶ドイツ式のファゴットではなく、フランス式のバッソンが使用されているが、これは音量が大きくないため、本数が多めに指定されることがしばしばあった︶。 2本のコルネットはフランクの管弦楽曲、ドビュッシーの管弦楽曲などで用いられている。ビゼーの﹁カルメン﹂でも2本のトランペットかコルネットのどちらかが用いられる。フランス以外でも チャイコフスキーなどのロシア系の作曲家や、ヴェルディの﹁ドン・カルロ﹂や﹁オテロ﹂などに用例が見られる。オフィクレイドはチューバが発明されるまで使用された金管の低音楽器であるが、2本以上のチューバはリヒャルト・シュトラウスの管弦楽曲に、3本以上はメシアンの管弦楽曲に用例がある。 ティンパニを複数奏者に演奏させるのは、リストのダンテ交響曲やワーグナーの﹁タンホイザー﹂、﹁ローエングリン﹂、﹁ニーベルングの指環﹂、﹁パルジファル﹂にみられる。またマーラーやストラヴィンスキー、ショスタコーヴィチ、ベルント・アロイス・ツィンマーマン、ノーノまでのティンパニもこの作品の強い影響下にある。また鐘の使用は、イタリアやロシアのオペラにおける教会などの場面や、マーラーやショスタコーヴィチの交響曲にみられる。 さらに、弦楽器の数の指定は、ワーグナーを経てリヒャルト・シュトラウス、メシアンなどに見られる。複数のハープの指定は、ワーグナーの﹁ニーベルングの指環﹂で6台の指定がある他、マーラーやリヒャルト・シュトラウスは2声部で書くことが多いが出来るだけ倍にするようにと指定されていることもある。ブルックナー、メシアンやブーレーズの管弦楽曲でも3台のハープが指定されているものがある。脚注
(一)^ 出典‥"Leitmotiv"ならびに"idée fixe"の項, The Concise Oxford Dictionary of Music, 4th Edition, (Eds. Michael Kennedy and Joyce Bourne), Oxford University Press, 1996. (二)^ 出典‥Leonard Bernstein (1969年). “Young People's Concert: Berlioz Takes a Trip” (英語). 2009年4月15日閲覧。 (三)^ ︽トロイアの人びと︾作曲の経緯と上演史、そして日本のベルリオーズ受容における日本初演の意義について︵森佳子、音楽学者︶ (四)^ 引用元は Berlioz, Hector, Notes of "Symphonie fantastique, op. 14," Complete works v. 1, New York: E.F. Kalmus [n.d.] pp. 1-2 (reprint; originally published Leipzig: Breitkopf & Härtel, [19--]) http://purl.dlib.indiana.edu/iudl/variations/score/BHS9470 (五)^ 原文‥Un jeune musicien d'une sensibilité maladive et d'une imagination ardente, s'empoisonne avec de l'opium dans un accès de désespoir amoureux. La dose de narcotique, trop faible pour lui donner la mort, le plonge dans un lourd sommeil accompagné des plus étranges visions, pendant lequel ses sensations, ses sentiments, ses souvenirs se traduisent dans son cerveau malade, en pensées et en images musicales. La femme aimée, elle-même, est devenue pour lui une mélodie et comme une idée fixe qu'il retrouve et qu'il entend partout. 1845年版のプログラムでは、アヘン服毒については第4楽章ではじめて登場する。 (六)^ 原文‥Il se rappelle d'abord ce malaise de l'âme, ce vague des passions, ces mélancolies, ces joies sans sujet qu'il éprouva avant d'avoir vu celle qu'il aime, puis l'amour volcanique qu'elle lui inspira subitement, ses délirantes angoisses, ses jalouses fureurs, ses retours de tendresse, ses consolations religieuses. (七)^ 原文‥Il retrouve l'aimée dans un bal au milieu d'une fête brillante. (八)^ 原文‥Un soir d'été, à la campagne, il entend deux pâtres qui dialoguent un Ranz des vaches. Ce duo pastoral, le lieu de la scène, le léger bruissement des arbres doucement agités par le vent, quelques motifs d'espoir qu'il a conçus depuis peu, tout concourt à rendre à son cœur un calme inaccoutumé, à donner à ses idées une couleur plus riante, mais Elle apparaît de nouveau, son cœur se serre, de douloureux pressentiments l'agitent: si elle le trompait... L'un des pâtres reprend sa naïve mélodie, l'autre ne répond plus. Le soleil se couche... Bruit éloigné du tonnerre... Solitude... Silence... (九)^ 原文‥Il rêve qu'il a tué celle qu'il aimait, qu'il est condamné à mort, conduit au supplice. Le cortège s'avance, aux sons d'une marche tantôt sombre et farouche, tantôt brillante et solennelle, dans laquelle un bruit sourd de pas graves succède sans transition aux éclats les plus bruyants. A la fin, l'idée fixe reparaît un instant comme une dernière pensée d'amour interrompue par le coup fatal. (十)^ 原文‥Il se voit au sabbat, au milieu d'une troupe affreuse d'ombres, de sorciers, de monstres de toute espèce réunis pous ses funérailles. Bruits étranges, gémissements, éclats de rire, cris lointains auxquels d'autres cris semblent répondre. La mélodie-aimée reparaît encore, mais elle a perdu son caractère de noblesse et de timidité, ce n'est plus qu'un air de danse ignoble, trivial et grotesque, c'est Elle qui vient au sabbat... Rugissements de joie à son arrivée... Elle se mêle à l'orgie diabolique... Glas funèbre, parodie burlesque du Dies Irae. Ronde du sabbat. La Ronde du sabbat et le Dies Irae ensemble. (11)^ 出典‥D. Kern Holoman, Berlioz, Harvard University press, 1989, ISBN 0-674-06778-9, 307ページ。 (12)^ コルネットのオブリガートを含む演奏として、例えばクラウディオ・アバド指揮シカゴ交響楽団の録音︵1983年︶やジョン・エリオット・ガーディナー指揮オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティックの録音︵1991年︶がある。 (13)^ 1820年から1890年頃まで、フランスやイタリアの教会音楽でよく使われていただけに、この楽器によって怒りの日の旋律が演奏される事で、より大きな効果を生んだのではと見る向きもある。 (14)^ チューブラーベルが発明されるのは1867年のことであり、﹃幻想交響曲﹄が作曲された1830年にはまだ存在しない。 (15)^ abHector Berlioz and Hugh Macdonald (2002), Berlioz's Orchestration Treatise: A Translation and Commentary, Cambridge University Press, ISBN 0521239532, p.275. (16)^ スコアの5楽章冒頭部分の脚注参照。 (17)^ 鐘ではなくピアノを用いた演奏として、例えばヨス・ファン・インマゼール指揮アニマ・エテルナの録音︵2008年︶がある。参考文献
- 旧全集版のリプリント(gifファイル。インディアナ大学図書館)
- Hector Berlioz Website スコアや、ベルリオーズによるプログラムノート(1845年、1855年それぞれ)のテキストなどが閲覧可能(フランス語・英語訳)