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2017年10月17日 (火) 15:17時点における版
| 日本南極探検 | |
|---|---|
| Japanese Expedition to Antarctica | |
 白瀬矗。 | |
| 製作 | 梅屋庄吉 |
| 出演者 | 白瀬矗 |
| 撮影 | 田泉保直 |
| 製作会社 | M・パテー商会 |
| 配給 |
 M・パテー商会 |
| 公開 |
1912年6月28日 |
| 上映時間 | 20分 |
| 製作国 |
日本 |
| 言語 | 日本語 |
﹃日本南極探検﹄︵にっぽんなんきょくたんけん︶は、1911年︵明治44年︶から1912年︵大正元年︶にかけて製作された日本の短篇ドキュメンタリー映画である[1][2][3]。﹃南極実景﹄︵なんきょくじっけい︶とする資料も存在する[4]。梅屋庄吉のM・パテー商会︵現在の日活の前身の一社︶が製作・配給し、1912年に公開された[1][4]。
略歴・概要
白瀬矗は1910年︵明治43年︶11月28日に南極探検を開始、その後天候の不順からオーストラリアのシドニーに一時戻っていた[1][3]。同探検のスポンサーである大隈重信は、映画会社であるM・パテー商会を経営する梅屋庄吉にドキュメンタリー映画の撮影を依頼、梅屋は同社の撮影技師田泉保直をシドニーに派遣、随行させて﹁第二次南極探検﹂の撮影を行った[1][3]。田泉は同隊に随行する全期間で、35mmフィルムを4,000フィート回した[1]。撮影機材は、ワーウィック貿易のワーウィック撮影機[1][5]。 本作は、1912年に完成し、同年6月28日、M・パテー商会が配給して、浅草の国技館で公開した[1][4]。同年9月1日には、同社は他3社と合併して日活となった。日活は、同年11月15日に、浅草公園六区の大勝館を筆頭に﹃南極探検﹄という映画を公開しているが、これは牧野省三監督、尾上松之助主演の劇映画であり、本作とは異なる[6][7]。 その後、白瀬は本作のフィルムプリントを使用しての講演を行い続けた[1]。 2012年︵平成24年︶5月現在、東京国立近代美術館フィルムセンター、早稲田大学の両者が上映用プリントを所蔵している[1][3]。前者は35mmフィルム・20分、後者は16mmフィルム・15分である[1][3]。フィルムセンターのプリントは、2001年︵平成13年︶にイタリア・ポルデノーネで行われた第20回ポルデノーネ無声映画祭で上映されている[1]。スタッフ・作品データ
- 製作 : M・パテー商会
- 上映時間（巻数 / メートル） : 約20分[8]（1巻[2] / 1,210尺 / 366メートル[9]）
- フォーマット : 白黒映画 - スタンダードサイズ（1.37:1） - 16fps - サイレント映画
- 映倫番号 : なし[2]
- 公開日 :
日本 1912年6月28日 - 配給 : M・パテー商会
- 初回興行 : 浅草・国技館
脚注
(一)^ abcdefghijklNIPPON NANKYOKU TANKEN, ポルデノーネ無声映画祭 , 2012年5月16日閲覧。
(二)^ abcd日本南極探検、日本映画情報システム、文化庁、2012年5月16日閲覧。
(三)^ abcde日本南極探検︵白瀬南極探検隊ドキュメントフィルム︶、早稲田大学、2012年5月16日閲覧。
(四)^ abcde南極実景、日本映画データベース、2012年5月16日閲覧。
(五)^ 展覧会 映画遺産、東京国立近代美術館フィルムセンター、2012年5月16日閲覧。
(六)^ 南極探検、東京国立近代美術館フィルムセンター、2012年5月16日閲覧。
(七)^ 南極探検、日本映画情報システム、文化庁、2012年5月16日閲覧。
(八)^ Film Calculator換算結果、コダック、2012年5月16日閲覧。
(九)^ Googleによる尺単位からの換算結果、2012年5月16日閲覧。
参考文献
- 白瀬矗『私の南極探検記』、日本図書センター、1998年8月25日 ISBN 4820543067
