画面アスペクト比

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Display Aspect RatioScreen Aspect RatioDARSAR

4:311:1.334:31.33:1

[]

[]


1.375:11.33:1

1.33:14:31.33:11.19:1使19321.375:14.135:3Academy ratioIMAX1.33:1

1.33:14:3

ビスタサイズ[編集]


1.66:1VistaVision35mm2使21961

1.66:11.85:121.78:116:92

[]

使RKO
使使

2:120[ 1][1]

1953[2]

1956121957429!195742[2]

シネマスコープ[編集]


2.35:112:5使1.37:12.66:112.55:142.66:12.35:1

65mm使AO195355.625mm使35mm55使AO

[]


2.35:135mm35mm2

[]


Panavision2.35:12.4:1使

スーパースコープ[編集]


RKO3535mm

[]



35[]


使

使35使

使[ 2][ 3]

2135mm353/43perfo32使2perfo2201035使[ 4]

その他の大画面映画[編集]

70mmフィルム[編集]

撮影時に、65mmネガフィルムを使う規格と、ビスタビジョンカメラにアナモルフィックレンズを使う規格がある。

65mmネガフィルムを使う規格には、サウンドトラックを付加して70mmにしたトッドAOやスーパーパナビジョン70、さらに撮影時1.25:1のアナモルフィックレンズで圧縮するウルトラパナビジョン70があり、スーパーパナビジョンのアスペクト比は2.06:1、ウルトラパナビジョンは2.75:1である。

ビスタビジョンカメラを使って撮影する規格はスーパーテクニラマ70と呼ばれ、ビスタビジョンカメラに1.5:1のアナモルフィックレンズを装着して撮影する。70mmプリント時のアスペクト比は、2.06:1となる。

フィルム解像度の向上で、1970年代後半以降の70mm映画は35mmシネマスコープネガで撮影し、70mmポジフィルムに焼き付けるものが多い。当時の35mmフィルムは磁気4トラックが上限で、70mm映画で標準であった高音質な磁気6トラックのサウンドも魅力のひとつで、ブローアップ上映が多く行われた。

70mmフィルム映画の種類は次の通り。

スーパーテクニラマ70
テクニカラー社が開発した。横駆動テクニラマのカメラにアナモルフィックレンズをつけて撮影し、後に70mmのフィルムに焼き付ける方式。日本では大映が映画『釈迦』(1961年)で最初に採用したが、焼き付けに手間が掛かることなどから現在では使われていない。なお日本ではテクニラマカメラが使えず、大映がパラマウント社から購入したビスタビジョンカメラで代用した。
トッドAO・スーパーパナビジョン70
65mmネガに撮影し、上映プリントは6本のサウンドトラックを持つ70mmポジに焼き付ける。スーパーテクニラマ方式に比べて手間が掛からないのが特長。
ウルトラパナビジョン70
トッドAO方式によく似ていて、65mmネガで撮影して70mmプリントを得るのは同じだが、アナモルフィックレンズで左右を圧縮して撮影するところが違う。アメリカMGMが『愛情の花咲く樹』と『ベン・ハー』を撮影するためにパナビジョン社と共同で「MGMカメラ65」として開発した。
ディメンション150
65mmフィルムを使い、70mmに焼き付けする方法は従来と同じだが、人間の視野角の限界である150度までスクリーンを歪曲させて、観客を包み込むような巨大スクリーンで上映する方式。特殊な超広角レンズを使い撮影、上映時にはやはり特殊なレンズを使い、歪曲したスクリーンでも歪みを抑えている。『パットン大戦車軍団』『ウエスタン』などで使用された。
シネラマ
そもそもは後述のように3本のスタンダード35mmフィルムを同期させ、これを湾曲したスクリーンに上映して巨大画像を得ていたが、取り扱いが煩雑になるうえ設備も複雑なものが求められるという欠点があった。このため上記「スーパーパナビジョン70」のシステムを応用して、アナモルフィックレンズを付けたスーパーパナビジョン70方式のカメラで撮影して左右圧縮し、上映時に左右を伸長させて巨大横長画面を得るという方式に替わった。

IMAX[編集]

IMAXと70mmフィルム、35mmフィルムの比較

1.44:170mm使70mmIMAX

[]

 - 3

9m25m2.88:1

3[2]3319551964[2]3退2

65mm3退西使

70mm使70mm12001[3]OS

[]


NTSC1.37:11.33:14:3NTSCBS1.78:116:9NTSC640×4804:3D使D1NTSC720×480D31920×108016:9D1D3D

SDD14:316:916:94:34:316:9使

[]


4:3NTSC4:34:3

[]


16:9HDTV

レターボックス[編集]

2.35:1のワイドスクリーン映像が1.33:1のノーマル画面にレターボックスとして映し出されている

4:316:916:9[ 5]2.35:14:316:94:34:316:916:916:9

4:32007便[ 6]16:94:34:3

4:316:94:316:9

DVD-Video[]


DVD-Video3[ 7]4:316:9

16:94:3RCAS使DVDDVD使

[]


4:3NTSCDVD4:34:34:34:3

DVDSDTV720×480704×4804:34:3=640×480PCDVD[ 8]

NTSC-JSDTV:=10:11704×10÷11=64010:11DVD1:1PC[ 9]DVDDVD

[]


16:9HDTVDVD16:9DVD16:9 LB16:92DVD[ 10]

[]


16:94:3DVDLB16:9 LB

SS1S2使

DVD16:9216:916:916:916:9DVDHDD

DVD-Video4:316:9216:916:9 LBDVD[ 11]

HBO MaxParamount+20103K8K2:116:9

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 日本における商標登録番号は第4428908号。
  2. ^ スーパー35で撮影し上下をカットしてスコープ公開された『トップガン』や『ブラック・レイン』の初期のビデオリリースは、露光範囲を殆ど捨てずスタンダード{{{1}}}TVサイズで行われた。
  3. ^ 1990年代までに作られたTVドラマがリマスターされる際、製作当時トリミングにより画面に映らなかった要素が不注意から映り込む例がある。
  4. ^ IMDBによれば、テレビドラマ『ER緊急救命室』や『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』が3perfo撮影に拠っているデータがある。フィルム性能の向上とグレインまである程度増減可能なデジタルプロセスの常態化に伴い、作品によっては意図的にザラつきを際立たせるために16mmや8mmフィルムを用い、乱れた色調を得るため銀残し等の特殊現像処理や旧式のレンズ、長期保存された古い生フィルムを使用するなど、デジタル加工で得られない映像効果も探求されている。
  5. ^ シネマスコープサイズの映像をテレビで放送する場合の処理は、
    • 4:3または16:9に合わせて横方向をサイドカットする
    • 4:3または16:9に合わせてレターボックス形式にする
    • 極稀であるがスクイーズ映像のまま(縦長に表示される映像のまま)
    の3種類が運用側の必要に応じて行われている。
  6. ^ 「4:3レターボックス(レターボックス表示の4:3サイズフォーマット映像)」や「16:9レターボックス(レターボックス表示の16:9サイズフォーマット映像)」の呼称基準から言えば異なる基準になり統一性が取れないことになるが、区分する上で不都合ないため便宜上でそう呼ばれている。
  7. ^ ただし1タイトルごとに収録ピクセル数・アスペクト比は1つであり、プレーヤーまたはテレビで表示方法を変える。
  8. ^ なお、4:3用の映像の多くは704×480として記録されている場合が多く、720×480の解像度を目いっぱい使った記録はワイド映像(16:9)用の場合(スクイーズ)に多く利用される。
  9. ^ たとえばMPEGファイルなどを直接再生ソフトで見た場合が想定される。ただしPCの画面上での見え方は再生するソフトウェアの機能に依存しており、再生する映像データの規格情報をどこまで考慮しているかで異なる。PCのOSであるWindowsに標準装備されているWindows Media Playerを使用した再生では、DVD-Video規格の映像ソフトウェアの再生時以外は機能の一つとしてある手動での意図的なアスペクト比変更をしないかぎりは1:1としてしか表示されない(あくまでPC上でのAVデータファイルの再生を前提にしたソフトウェアであるため)。一方、一般の市販提供されているAV再生ソフトにはピクセルアスペクト比10:11を前提にしたものもある。
  10. ^ 勘違いされやすいが、16:9は黄金比ではないので注意(黄金比は無理数比である)。
  11. ^ 縦横比2:1を超えるワイド画面の視聴方法もテレビ以外の再生方法では幾つも存在している。横方向を圧縮した映像をアナモルフィックレンズを装着したプロジェクターで横幅を広げて映写することでDVDやBlu-rayの解像度を最大限に活かしながらシネマスコープにも対応可能である。また動画変換ソフトTMPGEncでは縦横比2.21:1(スコープサイズより僅かに縦長の70mmサイズに近い。整数比に直せば約42:19)のMPEGやWMV方式の動画が作成可能で、縦横比21:9の「ウルトラワイド液晶モニタ」も2012年以後複数のモデルが発売されている。

出典[編集]

  1. ^ 「怪獣アイテム豆辞典」『東宝編 日本特撮映画図鑑 BEST54』特別監修 川北紘一成美堂出版〈SEIBIDO MOOK〉、1999年2月20日、150頁。ISBN 4-415-09405-8 
  2. ^ a b c d 東宝特撮映画全史 1983, p. 136, 「東宝特撮映画作品史 地球防衛軍」
  3. ^ シネラマ映画(シネラマ社公認の純正シネラマ作品リスト)

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]