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「空気系」の版間の差分

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==ジャンルへの論評==

==ジャンルへの論評==


''''''{{Sfn|2012|loc=§|p=234}}

''''''{{Sfn|2012|loc=§|p=234}}


[[セカイ系]]の解説書である[[前島賢]]の『セカイ系とは何か』で、空気系(ないし日常系)と呼ばれる作品についても言及している。「萌え4コマ」と呼ばれる作品の例として『[[らき☆すた]]』、『[[けいおん!]]』、さらに同ジャンルのヒット作『あずまんが大王』を挙げて論評している{{Sfn|前島|2010|p=233-235}}。『[[らき☆すた]]』と『[[けいおん!]]』は、セカイ系作品のヒット作を手掛けた京都アニメーションによってそれぞれ2007年と2009年にアニメ化されている。4コマ漫画を原作とするそれらの作品には明確な物語が無く、セカイ系に見られるような男性キャラクターが少ないことが特徴とされる。こうした作品が4コマ漫画以外にも広がり、ライトノベル『[[生徒会の一存]]』などのヒットに繋がったと述べている。<!--出典で前島は『ラノベ部』『僕は友達が少ない』も挙げている-->

[[セカイ系]]の解説書である[[前島賢]]の『セカイ系とは何か』で、空気系(ないし日常系)と呼ばれる作品についても言及している。「萌え4コマ」と呼ばれる作品の例として『[[らき☆すた]]』、『[[けいおん!]]』、さらに同ジャンルのヒット作『あずまんが大王』を挙げて論評している{{Sfn|前島|2010|p=233-235}}。『[[らき☆すた]]』と『[[けいおん!]]』は、セカイ系作品のヒット作を手掛けた京都アニメーションによってそれぞれ2007年と2009年にアニメ化されている。4コマ漫画を原作とするそれらの作品には明確な物語が無く、セカイ系に見られるような男性キャラクターが少ないことが特徴とされる。こうした作品が4コマ漫画以外にも広がり、ライトノベル『[[生徒会の一存]]』などのヒットに繋がったと述べている。<!--出典で前島は『ラノベ部』『僕は友達が少ない』も挙げている-->

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調{{Sfn||p=81}}[[]][[]][[]]!{{Sfn||2013b|pp=283-310|ps=-: {{Harvnb||2013a|pp=7-22}}}}{{Sfn||pp=80-90}}{{Sfn||2013b|pp=283-310|ps=-: {{Harvnb||2013a|pp=7-22}}}}{{Sfn||pp=80-90}}

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[[]]1<ref>{{Cite news |title=Trick ? |newspaper= |date=2014-06-06 |url=https://ddnavi.com/interview/196443/a/ |accessdate=2021-03-26 }}</ref>

[[]]1<ref>{{Cite news |title=Trick ? |newspaper= |date=2014-06-06 |url=https://ddnavi.com/interview/196443/a/ |accessdate=2021-03-26 }}</ref>9:1[[]][[]]8:2203010[[]]<ref>[https://web.archive.org/web/20221120060230/http://www.p-tina.net/interview/80.html 4 ]</ref>


==代表的作品==

==代表的作品==

=== 2000以前 ===

=== 1990以前 ===

空気系・日常系の作品として、1999年に連載が開始され大ヒットした[[あずまきよひこ]]の[[4コマ漫画]]作品『[[あずまんが大王]]』を挙げる文献が多い。同作は、後年のヒット作である『らき☆すた』や『けいおん!』につながる作品として{{Sfn|前島|2010|p=234}}、空気系を完成させたもの{{Sfn|『ゼロ年代の想像力』ハードカバー版|p=237}}、空気系の礎と述べられ{{Sfn|『本格ミステリー・ワールド2012』|loc=§二〇一一年テレビアニメ作品とミステリの並行関係|p=233}}、初期の重要な作品とみなされている。

空気系・日常系の作品として、1999年に連載が開始され大ヒットした[[あずまきよひこ]]の[[4コマ漫画]]作品『[[あずまんが大王]]』を挙げる文献が多い。同作は、後年のヒット作である『らき☆すた』や『けいおん!』につながる作品として{{Sfn|前島|2010|p=234}}、空気系を完成させたもの{{Sfn|『ゼロ年代の想像力』ハードカバー版|p=237}}、空気系の礎と述べられ{{Sfn|『本格ミステリー・ワールド2012』|loc=§二〇一一年テレビアニメ作品とミステリの並行関係|p=233}}、初期の重要な作品とみなされている。



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82[[]]{{Sfn|2012|loc=§|p=234}}{{Sfn||p=237}}

82[[]]{{Sfn|2012|loc=§|p=234}}{{Sfn||p=237}}


=== 2001から2010年頃 ===

=== 2000 ===

[[芳文社]]の4コマ漫画雑誌『[[まんがタイム]]』の姉妹誌として、オタク系の男性読者が好む女性キャラクターを4コマ漫画に取り入れた「萌え4コマ漫画」を専門に扱う『[[まんがタイムきらら]]』が2002年に創刊、その後の10年間で同種の作品形態は人気を拡大し、漫画市場における1つのジャンルとして定着していった<ref name="宇野2018" />。そして後年、それら萌え4コマ漫画のアニメ化が空気系ブームの流れへと繋がってゆく<ref name="宇野2018" />。

[[芳文社]]の4コマ漫画雑誌『[[まんがタイム]]』の姉妹誌として、オタク系の男性読者が好む女性キャラクターを4コマ漫画に取り入れた「萌え4コマ漫画」を専門に扱う『[[まんがタイムきらら]]』が2002年に創刊、その後の10年間で同種の作品形態は人気を拡大し、漫画市場における1つのジャンルとして定着していった<ref name="宇野2018" />。そして後年、それら萌え4コマ漫画のアニメ化が空気系ブームの流れへと繋がってゆく<ref name="宇野2018" />。



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ゼロ年代後半は、空気系が一種のブームとなった<ref name="asahi20111205">[[#CITEREF朝日新聞2011年12月5日|朝日新聞2011年12月5日]]</ref>。

ゼロ年代後半は、空気系が一種のブームとなった<ref name="asahi20111205">[[#CITEREF朝日新聞2011年12月5日|朝日新聞2011年12月5日]]</ref>。

2007年より[[蒼樹うめ]]原作『ひだまりスケッチ』のテレビアニメ放送が開始され、テレビシリーズ4期、特別編2作品にわたる人気作となった<ref name="宇野2018" /><ref name="Hidamari">トライワークス[https://moviewalker.jp/news/article/26166/ 「この作品がなければ「まどマギ」は誕生しなかった!? 日常系人気アニメとの関係は?」]『Movie Walker』2011年12月2日(2018年12月2日閲覧)。<br />

2007年より[[蒼樹うめ]]原作『ひだまりスケッチ』のテレビアニメ放送が開始され、テレビシリーズ4期、特別編2作品にわたる人気作となった<ref name="宇野2018" /><ref name="Hidamari">トライワークス[https://moviewalker.jp/news/article/26166/ 「この作品がなければ「まどマギ」は誕生しなかった!? 日常系人気アニメとの関係は?」]『Movie Walker』2011年12月2日(2018年12月2日閲覧)。<br />

[https://mediaarts-db.bunka.go.jp/collection/search?q=%E3%81%B2%E3%81%A0%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%81&cTemplateIds=co503&cTemplateIds=co504&cTemplateIds=co505&cTemplateIds=co506&cTemplateIds=cm104&cTemplateIds=cm106&cTemplateIds=cm105&cTemplateIds=cm107&cTemplateIds=an207&cTemplateIds=an208&cTemplateIds=an209&cTemplateIds=an210&cTemplateIds=an211&cTemplateIds=gm306&cTemplateIds=gm305&cTemplateIds=ma408&cTemplateIds=ma409 『メディア芸術データベース』(アニメーション「ひだまりスケッチ」)]2007年1月 - 2013年11月(2018年12月2日閲覧)</ref>。

[https://mediaarts-db.artmuseums.go.jp/collection/search?q=%E3%81%B2%E3%81%A0%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%81&cTemplateIds=co503&cTemplateIds=co504&cTemplateIds=co505&cTemplateIds=co506&cTemplateIds=cm104&cTemplateIds=cm106&cTemplateIds=cm105&cTemplateIds=cm107&cTemplateIds=an207&cTemplateIds=an208&cTemplateIds=an209&cTemplateIds=an210&cTemplateIds=an211&cTemplateIds=gm306&cTemplateIds=gm305&cTemplateIds=ma408&cTemplateIds=ma409 『メディア芸術データベース』(アニメーション「ひだまりスケッチ」)]2007年1月 - 2013年11月(2018年12月2日閲覧)</ref>。

初期のテレビシリーズでは、パースを潰した平面的デザインの背景画など、[[シャフト (アニメ制作会社)|シャフト]]制作作品で[[新房昭之]]監督が従来から多用している映像的特徴が顕著だったが、これについて新房は、本作の作風に関しては映像の独自性よりも4コマ漫画のテイストをアニメ表現として試行錯誤した結果であると述べている<ref name="Shinbou">小黒祐一郎「新房昭之3万字インタビュー」『アニメスタイル003』2013年、p.68。</ref>。


[[ ()|]][[]]4<ref name="Shinbou">30032013p.68</ref>[[ARIA_()|ARIA The ANIMATION]]{{Sfn||p=129}}{{Sfn||p=90}}{{Sfn||p=99}}



[[]]<ref name="2018" />[[]][[]]<ref>{{Cite journal | |author=[[]] |title= |journal=[[#{{SfnRef|︿vol.4}}|︿vol.4]] |page=131}}</ref>[[ ()|]][[ ()|]]2009<ref>{{Cite journal | |author=[[]] |author2=[[]] |author3=[[]] |author4=[[]] |author5=[[ ()|]] |title= |journal=[[#{{SfnRef|︿vol.4}}|︿vol.4]] |page=208}}</ref>[[]][[]]{{Sfn||2010|pp=234-235}}

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2009年には、空気系の代表的作品のひとつである[[かきふらい]]原作の『[[けいおん!]]』がアニメ化、深夜帯の放送ながらシリーズ最高視聴率4.5%を記録し、関連商品を含む市場規模が150億円に達する大ヒット作品となった<ref name="Nikkei Entertainment!-pp16-18">金井真紀「『けいおん!』現象の〈解〉」『日系エンタテインメント!』2011年12月号、日経BP社、pp.16-18。</ref>。

2009年には、空気系の代表的作品のひとつである[[かきふらい]]原作の『[[けいおん!]]』がアニメ化、深夜帯の放送ながらシリーズ最高視聴率4.5%を記録し、関連商品を含む市場規模が150億円に達する大ヒット作品となった<ref name="Nikkei Entertainment!-pp16-18">金井真紀「『けいおん!』現象の〈解〉」『日系エンタテインメント!』2011年12月号、日経BP社、pp.16-18。</ref>。


[[]][[]][[]]<ref name="Nikkei Entertainment!-pp16-18" />

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アニメ評論家の[[小黒祐一郎]]は、ネガティブなドラマの排除と高度なリアリティ表現を両立している点が同作の特徴であり、劇中のキャラクター描写を通じて高校生の放課後を追体験するような視聴感覚が作品の魅力であると評した<ref name="animestyle_No.5">小黒祐一郎「『けいおん!』は(実は)とんでもないアニメだ!」『アニメスタイル』第5号、2011年、pp.12-15。</ref>。

アニメ評論家の[[小黒祐一郎]]は、ネガティブなドラマの排除と高度なリアリティ表現を両立している点が同作の特徴であり、劇中のキャラクター描写を通じて高校生の放課後を追体験するような視聴感覚が作品の魅力であると評した<ref name="animestyle_No.5">小黒祐一郎「『けいおん!』は(実は)とんでもないアニメだ!」『アニメスタイル』第5号、2011年、pp.12-15。</ref>。

ドラマチックな[[カタルシス]]などを前提とした[[ドラマツルギー (社会学)|ドラマツルギー]]を廃し、青春ものとしてごく普通のありふれた高校生活の描写に主眼を置いた作風に対して、シリーズ開始当初は「ドラマがない」とする批評も多かった<ref name="animestyle_No.5" />。

ドラマチックな[[カタルシス]]などを前提とした[[ドラマツルギー (社会学)|ドラマツルギー]]を廃し、青春ものとしてごく普通のありふれた高校生活の描写に主眼を置いた作風に対して、シリーズ開始当初は「ドラマがない」とする批評も多かった<ref name="animestyle_No.5" />。

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他方、[[TBSテレビ|TBS]]のプロデューサーとして『けいおん!』シリーズなどのアニメ作品を手がける[[中山佳久]]は<ref name="Nikkei Entertainment!-pp16-18" />、同作が現実同様の学校生活の営みを描いた成長譚であると述べ、物語の希薄さを指摘する批評に対して「作品を短絡的に見ているだけなのではないか」と反論している{{Sfn|広瀬|2013a|p=16}}{{Sfn|『“日常系アニメ”ヒットの法則』|p=181}}。

他方、[[TBSテレビ|TBS]]のプロデューサーとして『けいおん!』シリーズなどのアニメ作品を手がける[[中山佳久]]は<ref name="Nikkei Entertainment!-pp16-18" />、同作が現実同様の学校生活の営みを描いた成長譚であると述べ、物語の希薄さを指摘する批評に対して「作品を短絡的に見ているだけなのではないか」と反論している{{Sfn|広瀬|2013a|p=16}}{{Sfn|『“日常系アニメ”ヒットの法則』|p=181}}。


<ref>CYZO×PLANETS CROSS REVIEW ANIMECYZO×PLANETS SPECIAL PRELUDE2011201086ISBN 978-4905325017</ref>

<ref>CYZO×PLANETS CROSS REVIEW ANIMECYZO×PLANETS SPECIAL PRELUDE2011201086ISBN 978-4905325017</ref>

広瀬は同作を空気系の先入観によってカテゴリ化することに否定的な見解を示した<ref name="あいち国際女性映画祭">2013年「あいち国際女性映画祭」で開催されたシンポジウム「男なんていらない!?」に関する記事中での論説(小原篤[http://www.asahi.com/showbiz/column/animagedon/TKY201209160102.html 「『けいおん!』愛される理由」『朝日新聞DIGITAL』](2012年9月17日)2013年6月1日閲覧)。</ref>。

広瀬は同作を空気系の先入観によってカテゴリ化することに否定的な見解を示した<ref name="あいち国際女性映画祭">2013年「あいち国際女性映画祭」で開催されたシンポジウム「男なんていらない!?」に関する記事中での論説(小原篤[https://www.asahi.com/showbiz/column/animagedon/TKY201209160102.html 「『けいおん!』愛される理由」『朝日新聞DIGITAL』](2012年9月17日)2013年6月1日閲覧)。</ref>。

漫画評論家の[[藤本由香里]]は、広瀬の主張を受け、同作の緻密な演出や描写の密度はゆるい日常系アニメのステレオタイプとは一線を画していると述べた<ref name="あいち国際女性映画祭" />。[[朝日新聞]]記者の小原篤は、男性登場人物の少ない本作が性別を問わず人気を得た理由として、類型化されたアニメ的な美少女キャラクターとは異なる女性からみた女の子のかわいらしさが描写されていることに加え、男女それぞれの立場で恋愛の煩わしさを敬遠する社会の風潮が背景にあると指摘している<ref name="あいち国際女性映画祭" />。

漫画評論家の[[藤本由香里]]は、広瀬の主張を受け、同作の緻密な演出や描写の密度はゆるい日常系アニメのステレオタイプとは一線を画していると述べた<ref name="あいち国際女性映画祭" />。[[朝日新聞]]記者の小原篤は、男性登場人物の少ない本作が性別を問わず人気を得た理由として、類型化されたアニメ的な美少女キャラクターとは異なる女性からみた女の子のかわいらしさが描写されていることに加え、男女それぞれの立場で恋愛の煩わしさを敬遠する社会の風潮が背景にあると指摘している<ref name="あいち国際女性映画祭" />。

<!-- (以下の記述は専門外の新聞記者による作品紹介記事しか出典がなく、当該の作品群(日常、ぱにぽに、はるみねーしょん!、WORKING!!、男子高校生の日常)が本記事の主要出典で扱われる「日常系」「空気系」の定義に該当するか不明なので、精度と特筆性の疑義から一旦コメントアウトしました)

<!-- (以下の記述は専門外の新聞記者による作品紹介記事しか出典がなく、当該の作品群(日常、ぱにぽに、はるみねーしょん!、WORKING!!、男子高校生の日常)が本記事の主要出典で扱われる「日常系」「空気系」の定義に該当するか不明なので、精度と特筆性の疑義から一旦コメントアウトしました)

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このほかゼロ年後半以降には、空気系らしい舞台設定ながらもタイトルに反した奇怪な設定の多い『[[日常 (漫画)|日常]]』や(空気系作品でよく描かれる女子高生ではなく)男子高校生の描写を中心にすえた『[[男子高校生の日常]]』といったように、空気系の定型を少し外した作品が登場している<ref>「[https://web.archive.org/web/20111203080434/http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20111129-OYT8T00833.htm 「日常系マンガ」が人気…現実離れのステキ空間]」[[YOMIURI ONLINE]](2011年11月30日)</ref>。-->

このほかゼロ年後半以降には、空気系らしい舞台設定ながらもタイトルに反した奇怪な設定の多い『[[日常 (漫画)|日常]]』や(空気系作品でよく描かれる女子高生ではなく)男子高校生の描写を中心にすえた『[[男子高校生の日常]]』といったように、空気系の定型を少し外した作品が登場している<ref>「[https://web.archive.org/web/20111203080434/http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20111129-OYT8T00833.htm 「日常系マンガ」が人気…現実離れのステキ空間]」[[YOMIURI ONLINE]](2011年11月30日)</ref>。-->



=== 2011以降 ===

=== 2010 ===

2010年代の動向について人気は沈静化、日常系の要素を持った別ジャンルへ移行、定着などの意見がみられる。


2010



2011[[]]{{Sfn||pp=426,450|loc=}}

2011[[]]{{Sfn||pp=426,450|loc=}}

[[]][[]]20111[[]]<ref>[http://nikkan-spa.jp/37231 ][[SPA!]]2011719552011912</ref>

[[]][[]]20111[[]]<ref>[https://nikkan-spa.jp/37231 ][[SPA!]]2011719552011912</ref>[[]]15[[]] 11[[]] 16[[|]] 43[[]]<ref>[http://archive.j-mediaarts.jp/festival/2011/animation/works/15an_PUELLA_MAGI_MADOKA_MAGICA/ 152011  ]201361<br>

15[[]] 11[[]] 16[[|]] 43[[]]<ref>[http://archive.j-mediaarts.jp/festival/2011/animation/works/15an_PUELLA_MAGI_MADOKA_MAGICA/ 152011  ]201361<br>

[https://mantan-web.jp/article/20120216dog00m200033000c.html 「東京アニメアワード : 「コクリコ坂から」が最高賞 「まどマギ」「タイバニ」も3冠」『MANTANWEB(まんたんウェブ)毎日新聞デジタル』](2012年2月16日)2013年6月1日閲覧。<br>

[https://mantan-web.jp/article/20120216dog00m200033000c.html 「東京アニメアワード : 「コクリコ坂から」が最高賞 「まどマギ」「タイバニ」も3冠」『MANTANWEB(まんたんウェブ)毎日新聞デジタル』](2012年2月16日)2013年6月1日閲覧。<br>

[http://www.anime-kobe.jp/archive/2011/anime-kobe/ 「第16回アニメーション神戸賞 受賞者・受賞作品」『アニメーション神戸』]2013年6月1日閲覧。<br>

[http://www.anime-kobe.jp/archive/2011/anime-kobe/ 「第16回アニメーション神戸賞 受賞者・受賞作品」『アニメーション神戸』]2013年6月1日閲覧。<br>


[http://www.sf-fan.gr.jp/awards/2012result.html 2012 43]201361</ref>[[]][[]]<ref>[https://www.cinematoday.jp/news/N0032102 -]201157201361</ref>

[http://www.sf-fan.gr.jp/awards/2012result.html 『2012年 第43回星雲賞』]2013年6月1日閲覧。</ref>。

また、映画『[[星を追う子ども]]』の監督を手がけた[[新海誠]]は、震災によって衣食住がままならない現実を差し置いてアニメという娯楽表現を作ること自体に思い悩んだ結果、困難なときに様々な作品が心の助けとなった自身の経験を思い返し、迷いを振り切ったと述べている<ref>映画『星を追う子ども』公開初日舞台あいさつでのコメント(肥沼和之[http://www.cinematoday.jp/page/N0032102 「新海誠監督、東日本大震災の後にアニメ製作の理由を見失いかけたことを告白-『星を追う子ども』初日舞台あいさつ」『シネマトゥデイ』](2011年5月7日)2013年6月1日閲覧)。</ref>。



2011年夏、「[[百合 (ジャンル)|百合]]」と呼ばれる女性同士の恋愛ものを扱う漫画雑誌『[[コミック百合姫]]』に連載中の4コマ漫画『[[ゆるゆり]]』がアニメ化、テレビ放映された<ref>[http://www.anime-kobe.jp/archive/2012/anime-kobe/ 「第17回アニメーション神戸賞 受賞者・受賞作品(「ゆるゆり」作品概要)」『アニメーション神戸』]2013年6月1日閲覧</ref>。

一方2011年夏には、「[[百合 (ジャンル)|百合]]」と呼ばれる女性同士の恋愛ものを扱う漫画雑誌『[[コミック百合姫]]』に連載中の4コマ漫画『[[ゆるゆり]]』がアニメ化、テレビ放映された<ref>[http://www.anime-kobe.jp/archive/2012/anime-kobe/ 「第17回アニメーション神戸賞 受賞者・受賞作品(「ゆるゆり」作品概要)」『アニメーション神戸』]2013年6月1日閲覧</ref>。

アニメ愛好家のブログなどを通じて話題が拡散する形で徐々に人気が拡大<ref name="anime-kobe-Yuruyuri">[http://www.anime-kobe.jp/archive/2012/anime-kobe/ 吉岡勇「第17回アニメーション神戸賞 受賞者・受賞作品(「ゆるゆり」授賞理由)」『アニメーション神戸』]2013年6月1日閲覧</ref>、日常系の要素も備えた百合作品として百合ブームの端緒となった<ref name="ダヴィンチ">波多野公美「[https://ddnavi.com/interview/420470/a/ きっかけは『ゆるゆり』! ブレイクする「百合」の魅力を専門誌編集長に聞いてみた。]」『ダビンチニュース』2017年12月6日(2018年1月8日閲覧)。</ref>。

アニメ愛好家のブログなどを通じて話題が拡散する形で徐々に人気が拡大<ref name="anime-kobe-Yuruyuri">[http://www.anime-kobe.jp/archive/2012/anime-kobe/ 吉岡勇「第17回アニメーション神戸賞 受賞者・受賞作品(「ゆるゆり」授賞理由)」『アニメーション神戸』]2013年6月1日閲覧</ref>、日常系の要素も備えた百合作品として百合ブームの端緒となった<ref name="ダヴィンチ">波多野公美「[https://ddnavi.com/interview/420470/a/ きっかけは『ゆるゆり』! ブレイクする「百合」の魅力を専門誌編集長に聞いてみた。]」『ダビンチニュース』2017年12月6日(2018年1月8日閲覧)。</ref>。

特に男性ファンの増加が顕著で、同作がアニメ化された2011年頃を機に、それまで女性ファン中心だった百合ジャンル全体における漫画読者層の男女比を逆転させた<ref name="ダヴィンチ" /><ref group="注">百合専門誌『コミック百合姫』読者の2017年末時点での男女比はおよそ6:4。</ref>。

特に男性ファンの増加が顕著で、同作がアニメ化された2011年頃を機に、それまで女性ファン中心だった百合ジャンル全体における漫画読者層の男女比を逆転させた<ref name="ダヴィンチ" /><ref group="注">百合専門誌『コミック百合姫』読者の2017年末時点での男女比はおよそ6:4。</ref>。



劇場アニメでは2011年12月に『映画けいおん!』が公開され、リアリティのある日常描写が幅広い層の支持を得た<ref name="K-ON!">[http://www.japan-academy-prize.jp/prizes/?t=35 「第35回に本アカデミー賞優秀作品」『日本アカデミー賞』](2013年6月1日閲覧)。<br>

劇場アニメでは2011年12月に『映画けいおん!』が公開され、リアリティのある日常描写が幅広い層の支持を得た<ref name="K-ON!">[https://www.japan-academy-prize.jp/prizes/?t=35 「第35回に本アカデミー賞優秀作品」『日本アカデミー賞』](2013年6月1日閲覧)。<br>

櫻井孝昌(審査委員・コンテンツメディアプロデューサー)[http://www.anime-kobe.jp/archive/2012/anime-kobe/ 「第17回アニメーション神戸賞 受賞者・受賞作品(映画「けいおん!」授賞理由)」『アニメーション神戸』]2013年6月1日閲覧。<br>

櫻井孝昌(審査委員・コンテンツメディアプロデューサー)[http://www.anime-kobe.jp/archive/2012/anime-kobe/ 「第17回アニメーション神戸賞 受賞者・受賞作品(映画「けいおん!」授賞理由)」『アニメーション神戸』]2013年6月1日閲覧。<br>

[http://www.eiren.org/toukei/ 『一般社団法人日本映画製作者連盟』][http://www.eiren.org/toukei/img/2013.pdf 「2012年 (平成24年) 全国映画概況」](2013年6月1日閲覧)。<br>

[http://www.eiren.org/toukei/ 『一般社団法人日本映画製作者連盟』][http://www.eiren.org/toukei/img/2013.pdf 「2012年 (平成24年) 全国映画概況」](2013年6月1日閲覧)。<br>


{{Cite news |date=2012-11-27 |url=https://animeanime.jp/article/2012/11/27/12193.html |title= 1 HMV ONLINE |work=!! |publisher= |accessdate=2012-12-25 }}<br>

{{Cite news |date=2012-11-27 |url=https://animeanime.jp/article/2012/11/27/12193.html |title= 1 HMV ONLINE |work=!! |publisher= |accessdate=2012-12-25 }}<br>

{{Cite news |date=2012-03-07 |author=福田麗 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0040087 |title=『映画「けいおん!」』がアニメーション映画として破格の興収17億円突破の大ヒット! |work=シネマトゥデイ |publisher=ウエルバ |accessdate=2012-04-03 }}。</ref>。

{{Cite news |date=2012-03-07 |author=福田麗 |url=https://www.cinematoday.jp/news/N0040087 |title=『映画「けいおん!」』がアニメーション映画として破格の興収17億円突破の大ヒット! |work=シネマトゥデイ |publisher=ウエルバ |accessdate=2012-04-03 }}。</ref>。

同年の第35回[[日本アカデミー賞]]にて優秀アニメーション作品賞を受賞、興行収入が19億円に達するなど商業的にも成功を収めた<ref name="K-ON!" />。映画というメディアの性質上、作品にスケール感を加味するという要請からロンドンを舞台としたエピソードが盛り込まれたが、放課後の部活動風景をはじめ些細な日常の中の青春譚を描くテレビシリーズの作風を踏襲し、「ファンタジーになることは避けた」と山田尚子監督は述べている<ref>金井真紀「『けいおん!』現象の〈解〉」『日系エンタテインメント!』2011年12月号、日経BP社、pp.22-24。<br>

同年の第35回[[日本アカデミー賞]]にて優秀アニメーション作品賞を受賞、興行収入が19億円に達するなど商業的にも成功を収めた<ref name="K-ON!" />。映画というメディアの性質上、作品にスケール感を加味するという要請からロンドンを舞台としたエピソードが盛り込まれたが、放課後の部活動風景をはじめ些細な日常の中の青春譚を描くテレビシリーズの作風を踏襲し、「ファンタジーになることは避けた」と山田尚子監督は述べている<ref>金井真紀「『けいおん!』現象の〈解〉」『日系エンタテインメント!』2011年12月号、日経BP社、pp.22-24。<br>

『映画けいおん!』パンフレット、桜高軽音部、2011年12月3日、pp.20-21。<br>

『映画けいおん!』パンフレット、桜高軽音部、2011年12月3日、pp.20-21。<br>

{{Cite news |date=2011-12-05 |author=福田麗 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0037442 |title=『けいおん!』山田尚子監督、寂しい…と本音チラリ!テレビシリーズ最終回へとつながる劇場版の展開は感動もの! |work=シネマトゥデイ |publisher=ウエルバ |accessdate=2012-05-11 }}</ref>。

{{Cite news |date=2011-12-05 |author=福田麗 |url=https://www.cinematoday.jp/news/N0037442 |title=『けいおん!』山田尚子監督、寂しい…と本音チラリ!テレビシリーズ最終回へとつながる劇場版の展開は感動もの! |work=シネマトゥデイ |publisher=ウエルバ |accessdate=2012-05-11 }}</ref>。



中山佳久は空気系作品の長期的な動向について、日常の幸せをテーマとする作品は今後も支持されてゆくだろうと2011年時点の発言で述べている<ref name="asahi20111205" />。

中山佳久は空気系作品の長期的な動向について、日常の幸せをテーマとする作品は今後も支持されてゆくだろうと2011年時点の発言で述べている<ref name="asahi20111205" />。

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2010[[?]][[]][[!]][[NEW GAME! ()|NEW GAME!]][[ ()|]][[]]20191<ref>{{Cite news |title=! 10 |newspaper= |date=2019-06-30 |author= |url=https://realsound.jp/2019/06/post-382423_2.html |accessdate=2021-03-26 }}</ref>[[]]<ref>{{Cite news |title=? |newspaper= |date=2020-02-06 |author= |url=https://realsound.jp/movie/2020/02/post-497173.html |accessdate=2021-03-26 }}</ref>[[]][[OL]][[]][[]][[]]YouTube<ref>{{Cite news |title=3! 20191/3

2010[[?]][[]][[!]][[NEW GAME! ()|NEW GAME!]][[ ()|]][[]]20191<ref>{{Cite news |title=! 10 |newspaper= |date=2019-06-30 |author= |url=https://realsound.jp/2019/06/post-382423_2.html |accessdate=2021-03-26 }}</ref>[[]]<ref>{{Cite news |title=? |newspaper= |date=2020-02-06 |author= |url=https://realsound.jp/movie/2020/02/post-497173.html |accessdate=2021-03-26 }}</ref>[[]][[OL]][[]][[]][[]]YouTube<ref>{{Cite news |title=3! 20191/3

|newspaper=リアルサウンド映画部 |date=2019-12-30 |url=https://realsound.jp/movie/2019/12/post-470403.html |accessdate=2021-03-26 }}</ref><ref>{{Cite news |title=安達奈緒子の3作品が高評価! “日常系”が増え始めた2019年を振り返るドラマ評論家座談会【前編】(2/3)

|newspaper=リアルサウンド映画部 |date=2019-12-30 |url=https://realsound.jp/movie/2019/12/post-470403.html |accessdate=2021-03-26 }}</ref><ref>{{Cite news |title=安達奈緒子の3作品が高評価! “日常系”が増え始めた2019年を振り返るドラマ評論家座談会【前編】(2/3)

|newspaper=リアルサウンド映画部 |date=2019-12-30 |url=https://realsound.jp/movie/2019/12/post-470403_2.html |accessdate=2021-03-26 }}</ref>。成馬は『[[あさが来た]]』のヒットも『けいおん!』のように対立や不快な要素を排除して物語を後退させ、主人公の家族を中心とした登場人物たちの楽しいやりとりがなされ、その代表として田村宜のように彼女は将来についての葛藤はあっても物語を持っていないマスコット的な存在で、この人物ほど徹底されていれば余計な物語は不必要とも思えてくるが、同作が後の朝ドラに大きな影響を与えることも考えられ、物語性の後退を懸念した<ref>{{Cite news |title=『あさが来た』はなぜ成功したのか? “鬱展開”を排除した作りと、キャラクターの魅力 |newspaper=リアルサウンド映画部 |date=2016-04-04 |author=成馬零一 |url=https://realsound.jp/movie/2016/04/post-1360_2.html |accessdate=2021-03-26 }}</ref>。


 |newspaper= |date=2019-12-30 |url=https://realsound.jp/movie/2019/12/post-470403_2.html |accessdate=2021-03-26 }}</ref>[[]]!退退<ref>{{Cite news |title=?  |newspaper= |date=2016-04-04 |author= |url=https://realsound.jp/movie/2016/04/post-1360_2.html |accessdate=2021-03-26 }}</ref>!2017[[]]<ref>{{Cite web |title= {{!}} UtaTen |url=https://utaten.com/specialArticle/index/4135 |website=UtaTen |access-date=2024-06-04 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web |title=  |url=https://www.cinematoday.jp/news/N0090590 |website= |date=2017-03-28 |access-date=2024-06-04 |language=ja}}</ref>



4![[GA]]452011[[]]2017<ref name="WHAT's IN">{{Cite news |title=70 |newspaper=WHAT's IN? tokyo |date=2020-08-28 |url=https://web.archive.org/web/20200828115128/https://tokyo.whatsin.jp/607080 |accessdate=2021-03-26 }}</ref>2010[[ (2019-)|]][[]]<ref name="WHAT's IN" />[[]]2021<ref>{{Cite news |title= 2020 |newspaper= |date=2021-01-31 |url=https://realsound.jp/movie/2021/01/post-699600_5.html |accessdate=2021-03-26 }}</ref>

4![[GA]]452011[[]]2017<ref name="WHAT's IN">{{Cite news |title=70 |newspaper=WHAT's IN? tokyo |date=2020-08-28 |url=https://web.archive.org/web/20200828115128/https://tokyo.whatsin.jp/607080 |accessdate=2021-03-26 }}</ref>

=== 2020年代 ===


[[ (2019-)|]]<ref name="WHAT's IN" />[[]]2021<ref>{{Cite news |title= 2020 |newspaper= |date=2021-01-31 |url=https://realsound.jp/movie/2021/01/post-699600_5.html |accessdate=2021-03-26 }}</ref>


== 他の作品類型との関係 ==

== 他の作品類型との関係 ==

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*『“日常系アニメ”ヒットの法則』(2011年)は「日常系」を主題とした本だが「空気系」という言葉も紹介し、区別されることがあると記述しているものの、差は述べず同じものとする立場を取っている{{Sfn|『“日常系アニメ”ヒットの法則』|p=12}}。

*『“日常系アニメ”ヒットの法則』(2011年)は「日常系」を主題とした本だが「空気系」という言葉も紹介し、区別されることがあると記述しているものの、差は述べず同じものとする立場を取っている{{Sfn|『“日常系アニメ”ヒットの法則』|p=12}}。

*上記の「空気系」論を対象とした批評である広瀬正浩、禧美智章の前出の論においても「日常系」を同じものとしており、意味の違いには言及していない。

*上記の「空気系」論を対象とした批評である広瀬正浩、禧美智章の前出の論においても「日常系」を同じものとしており、意味の違いには言及していない。

*ネット上の記事でも同じものとして解説しているものが複数<ref>{{Cite web |author=[[虚構新聞|虚構新聞・社主UK]] |date=2013-10-18 |url=https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1310/18/news008.html |title=このマンガを読んで人生で初めてファンレターを書きました 第6回「ひまわりさん」 |work=[[ITmedia|ねとらぼ]] |publisher=ITmedia |accessdate=2018-01-11 }}</ref><ref>{{Cite web |author=ロペ子 |date=2013-11-02 |url=https://otapol.com/2013/11/post-112.html |title=実は“空気系アニメ”だった!? 可愛い女の子を愛でるべき『ガリレイドンナ』 |work=おたぽる |publisher=[[サイゾー]] |accessdate=2018-01-11 }}</ref><ref>{{Cite web |author=織作亜樹良 |date=2014-09-24 |url=https://www.cyzo.com/2014/09/post_18782_entry.html |title=日常系なのに登山は本格志向! 第2期シリーズから一気に化けた『ヤマノススメ』 |work=日刊サイゾー |publisher=[[サイゾー]] |accessdate=2018-01-11 }}</ref><ref name="excite20151010_p4">{{Cite web |author=飯田一史 |coauthors=[[藤田直哉]] |date=2015-10-10 |url=https://www.excite.co.jp/news/article/E1444294179265/?p=4 |title=「ご注文はうさぎですか?」は禅である 見ていると無の境地になれる |work=エキサイトレビュー |publisher=[[エキサイト]] |accessdate=2018-01-11 |page=4 }}</ref>。

*ネット上の記事でも同じものとして解説しているものが複数<ref>{{Cite web|和書|author=[[虚構新聞|虚構新聞・社主UK]] |date=2013-10-18 |url=https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1310/18/news008.html |title=このマンガを読んで人生で初めてファンレターを書きました 第6回「ひまわりさん」 |work=[[ITmedia|ねとらぼ]] |publisher=ITmedia |accessdate=2018-01-11 }}</ref><ref>{{Cite web|和書|author=ロペ子 |date=2013-11-02 |url=https://otapol.com/2013/11/post-112.html |title=実は“空気系アニメ”だった!? 可愛い女の子を愛でるべき『ガリレイドンナ』 |work=おたぽる |publisher=[[サイゾー]] |accessdate=2018-01-11 }}</ref><ref>{{Cite web|和書|author=織作亜樹良 |date=2014-09-24 |url=https://www.cyzo.com/2014/09/post_18782_entry.html |title=日常系なのに登山は本格志向! 第2期シリーズから一気に化けた『ヤマノススメ』 |work=日刊サイゾー |publisher=[[サイゾー]] |accessdate=2018-01-11 }}</ref><ref name="excite20151010_p4">{{Cite web|和書|author=飯田一史 |coauthors=[[藤田直哉]] |date=2015-10-10 |url=https://www.excite.co.jp/news/article/E1444294179265/?p=4 |title=「ご注文はうさぎですか?」は禅である 見ていると無の境地になれる |work=エキサイトレビュー |publisher=[[エキサイト]] |accessdate=2018-01-11 |page=4 }}</ref>。



上記の通り、空気系と日常系は同じものとして扱われることが多く、上記文献に使い分けを説明したものはない。

上記の通り、空気系と日常系は同じもの、あるいは空気系の新しい呼び名が日常系であるとして扱われることが多く、上記文献に使い分けを説明したものはない。




[[]][[]]2010ARIA{{Sfn||p=129}}[[]]{{Sfn||p=99}}2010[[_()#|]][[]][[]]<ref group=""></ref>

CGDCTCute Girls Doing Cute Things<ref>{{Cite news |title=!& |newspaper=AV Watch |date=2020-04-02 |url=https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1244506.html |accessdate=2021-03-26 }}</ref>



CGDCTCute Girls Doing Cute Things<ref>{{Cite news |title=!& |newspaper=AV Watch |date=2020-04-02 |url=https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1244506.html |accessdate=2021-03-26 }}</ref>

評論以外では、作品、出版社の紹介などで「日常系」というジャンルを称することがあるほか、タイトルに「日常系」を含むものも登場している<ref group="注">『[[異能バトルは日常系のなかで]]』。本作自体は日常系というジャンルで呼ばれる作品ではない。</ref>



== 脚注 ==

== 脚注 ==

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* {{Cite book |和書 |author=山口直彦 |chapter=セカイ系と日常系| title=ライトノベル研究序説 |publisher=[[青弓社]] |date=2009 |isbn=978-4787291882 |ref={{SfnRef|『ライトノベル研究序説』}}}}

* {{Cite book |和書 |author=山口直彦 |chapter=セカイ系と日常系| title=ライトノベル研究序説 |publisher=[[青弓社]] |date=2009 |isbn=978-4787291882 |ref={{SfnRef|『ライトノベル研究序説』}}}}

*{{Cite news |author=宮本茂頼 |date=2011-12-05 |title=空気系 物語なき楽園 穏やかな日常描き人気 |newspaper=[[朝日新聞]]朝刊13版 |page=30面 |publisher=[[朝日新聞社]] |ref=CITEREF朝日新聞2011年12月5日 |url=http://www.asahi.com/showbiz/manga/TKY201112060258.html |archivedate=2011-12-07 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20111207193931/http://www.asahi.com/showbiz/manga/TKY201112060258.html |accessdate=2013-01-25 }}

*{{Cite news |author=宮本茂頼 |date=2011-12-05 |title=空気系 物語なき楽園 穏やかな日常描き人気 |newspaper=[[朝日新聞]]朝刊13版 |page=30面 |publisher=[[朝日新聞社]] |ref=CITEREF朝日新聞2011年12月5日 |url=http://www.asahi.com/showbiz/manga/TKY201112060258.html |archivedate=2011-12-07 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20111207193931/http://www.asahi.com/showbiz/manga/TKY201112060258.html |accessdate=2013-01-25 }}

* {{Cite book |和書 |author=新房昭之 | title=新房語 |publisher=[[一迅社]] |date=2012 |isbn=978-4758012591 |ref={{SfnRef|『新房語』}}}}

* {{Cite journal |和書 |journal=[[SCREEN (雑誌)|SCREEN特別版 Screen+]] |date=2011 |volume=29 |publisher=[[近代映画社]] |isbn=978-4-7648-8293-5 |ref={{SfnRef|『Screen+』vol.29}} }}

* {{Cite journal |和書 |journal=[[SCREEN (雑誌)|SCREEN特別版 Screen+]] |date=2011 |volume=29 |publisher=[[近代映画社]] |isbn=978-4-7648-8293-5 |ref={{SfnRef|『Screen+』vol.29}} }}

* {{Cite journal|和書|author=広瀬正浩 |year=2013 |title=「空気系」という名の檻 : アニメ『けいおん!』と性をめぐる想像力 |journal=言語と表現―研究論集― |issue=10 |pages=7-22 |naid=120005991099 |url=http://id.nii.ac.jp/1454/00001918/ |accessdate=2022-02-08 |ref={{SfnRef|広瀬|2013a}} }}

* {{Cite journal|和書|author=広瀬正浩 |year=2013 |title=「空気系」という名の檻 : アニメ『けいおん!』と性をめぐる想像力 |journal=言語と表現―研究論集― |issue=10 |pages=7-22 |naid=120005991099 |url=http://id.nii.ac.jp/1454/00001918/ |accessdate=2022-02-08 |ref={{SfnRef|広瀬|2013a}} }}

* {{Cite book |和書 |author=広瀬正浩|authorlink=広瀬正浩 |date=2013-09-20 |title=戦後日本の聴覚文化――音楽・物語・身体 |publisher=[[青弓社]] |isbn=978-4-7872-7340-6 |chapter=補論 『空気系』という名の檻 ――アニメ『けいおん!』と性をめぐる想像力 |pages=283-310 |ref={{SfnRef|広瀬|2013b}}}}

* {{Cite book |和書 |author=広瀬正浩|authorlink=広瀬正浩 |date=2013-09-20 |title=戦後日本の聴覚文化――音楽・物語・身体 |publisher=[[青弓社]] |isbn=978-4-7872-7340-6 |chapter=補論 『空気系』という名の檻 ――アニメ『けいおん!』と性をめぐる想像力 |pages=283-310 |ref={{SfnRef|広瀬|2013b}}}}

* {{Cite journal|和書|author=禧美智章 |title=「空気系」と物語 : 『けいおん!』にみる成長の物語 |journal=[http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/rb/index.htm 立命館文學] |ISSN=0287-7015 |publisher=立命館大学人文学会 |year=2017 |month=aug |issue=652 |pages=1216-1227 |naid=40021384972 |url=http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/rb/652/652PDF/Yoshimi.pdf |format=PDF |accessdate=2022-02-08 |ref={{SfnRef|禧美}} }}

* {{Cite journal|和書|author=禧美智章 |title=「空気系」と物語 : 『けいおん!』にみる成長の物語 |journal=[https://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/rb/index.htm 立命館文學] |ISSN=0287-7015 |publisher=立命館大学人文学会 |year=2017 |month=aug |issue=652 |pages=1216-1227 |naid=40021384972 |url=https://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/rb/652/652PDF/Yoshimi.pdf |format=PDF |accessdate=2022-02-08 |ref={{SfnRef|禧美}} }}

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2024年6月4日 (火) 11:10時点における最新版


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2010ARIA[27][29]2010[ 5]

CGDCTCute Girls Doing Cute Things[78]

脚注[編集]

注釈[編集]



(一)^   304

(二)^ 20176:4

(三)^ 2009ISBN 978-4523264842

(四)^ 2006

(五)^ 

出典[編集]



(一)^  2010, p. 233.

(二)^ ab 2013a, p. 7.

(三)^ ab, p. 80.

(四)^ ab 2010, p. 235.

(五)^ ab 2 200918ISBN 978-4568221336

(六)^ CGDCT

(七)^ abcd2012, p. 234, §.

(八)^  2010, p. 233-235.

(九)^ ︿vol.4319-320 

(十)^ abcde 41 EXTRA(2011WEBRENZABURO)

(11)^ ︿vol.433310 

(12)^ , p. 298.

(13)^ ab LOVE !!&︿2011112666-67ISBN 978-4-04-895440-2 

(14)^ , p. 81.

(15)^ ab 2013b, pp. 283310-:  2013a, pp. 722

(16)^ ab, pp. 8090.

(17)^ Trick ?. . (201466). https://ddnavi.com/interview/196443/a/ 2021326 

(18)^ 4 

(19)^  2010, p. 234.

(20)^ abc, p. 237.

(21)^ 2012, p. 233, §.

(22)^  2010, pp. 7073.

(23)^ abcd︿vol.4320 

(24)^ abc2011125

(25)^ !?Movie Walker20111222018122
20071 - 2013112018122

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関連項目[編集]