「覇王」の版間の差分
表示
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし |
|||
1行目: | 1行目: | ||
{{Otheruses|「覇王」の一般的な意味|ゲーム雑誌|覇王マガジン}} |
{{Otheruses|「覇王」の一般的な意味|ゲーム雑誌|覇王マガジン}} |
||
'''覇王'''(はおう)とは[[徳]]によらず武力・策略で |
'''覇王'''(はおう)とは[[徳]]によらず武力・策略で諸侯を従えて天下を治める人のことをいう。 |
||
元々は[[孟子]]によって提唱された覇道と王道から生まれた言葉。 |
元々は[[孟子]]によって提唱された覇道と王道から生まれた言葉。 |
||
9行目: | 9行目: | ||
孟子は王道こそを理想とし、覇道を賎しいものとした。これを尊王賎覇と言う。 |
孟子は王道こそを理想とし、覇道を賎しいものとした。これを尊王賎覇と言う。 |
||
戦国の形勢が進み、強大な武力を誇る[[秦]]の統一が間近に迫ってくると、最早王道政治は夢であり、両者の間の区別が消滅して'''覇王'''の語が登場した。 |
戦国の形勢が進み、強大な武力を誇る[[秦]]の統一が間近に迫ってくると、最早王道政治は夢であり、両者の間の区別が消滅して'''覇王'''の語が登場した。秦滅亡後に[[項籍|項羽]]は西楚の覇王を名乗った。
|
||
尊王賎覇の考えが[[日本]]では、王=[[天皇]]・覇=[[武家政権]]([[源氏]]・[[北条氏]]・[[平氏]]・[[細川氏]]・[[三好氏]]・[[織田氏]]・[[豊臣氏]]・[[足利氏]]・[[徳川氏]])と解釈された。 |
尊王賎覇の考えが[[日本]]では、王=[[天皇]]・覇=[[武家政権]]([[源氏]]・[[北条氏]]・[[平氏]]・[[細川氏]]・[[三好氏]]・[[織田氏]]・[[豊臣氏]]・[[足利氏]]・[[徳川氏]])と解釈された。 |
2017年11月17日 (金) 14:24時点における版
覇王︵はおう︶とは徳によらず武力・策略で諸侯を従えて天下を治める人のことをいう。
元々は孟子によって提唱された覇道と王道から生まれた言葉。
儒家によって理想とされた夏・殷・周のように徳を持って世を治めることを王道と呼び、それを遂行する者を王者と呼んだ。
また、春秋時代の諸侯のように知力や武力を持って世を治めることを覇道と呼び、それを遂行する者を覇者と呼んだ。
孟子は王道こそを理想とし、覇道を賎しいものとした。これを尊王賎覇と言う。
戦国の形勢が進み、強大な武力を誇る秦の統一が間近に迫ってくると、最早王道政治は夢であり、両者の間の区別が消滅して覇王の語が登場した。秦滅亡後に項羽は西楚の覇王を名乗った。
尊王賎覇の考えが日本では、王=天皇・覇=武家政権︵源氏・北条氏・平氏・細川氏・三好氏・織田氏・豊臣氏・足利氏・徳川氏︶と解釈された。