長岡護美

長岡 護美︵ながおか もりよし、天保13年︵1842年︶ - 明治39年︵1906年︶︶は、肥後国熊本藩の家老。下野国喜連川藩の嫡子。明治期の外交官・華族︵子爵︶・貴族院議員。喜連川藩嫡子時代は、喜連川 紀氏︵きつれがわ のりうじ︶と称した。

熊本藩主・細川斉護の六男。嘉永3年︵1850︶、喜連川藩主・喜連川煕氏の養子となった。しかし、安政5年︵1858年︶4月に喜連川家を離籍し、実家に戻った。

明治元年︵1868年︶、明治新政府の参与に就任する。明治3年︵1870年︶、熊本藩知事細川護久に重用されて、大参事に就任する。藩の諸式・諸法律の改変、藩士のリストラや俸禄の削減、領民に対しての免税や封建制度の撤廃など当時としてはかなり進歩的な藩政改革を行なった。

明治5年から明治12年まで、欧米に留学する。帰国後、旧熊本藩細川家から分家し、華族に加えられる。明治13年、外務省に入省、ベルギーやオランダの公使として活躍し、明治15年、元老院議官に就任する。明治17年︵1884︶7月8日、男爵を授けられる。明治23年7月から翌年10月まで、貴族院議員をつとめる。明治24年︵1891年︶4月23日、明治維新期の活躍により、子爵に昇進した。明治30年7月から明治39年4月まで、貴族院議員をつとめる。