Publishing TeX
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開発元 | アスキー |
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初版 | 1987年 (j1.0) |
最新版 |
p3.1.11 / 2009年8月25日 |
リポジトリ | |
対応OS | クロスプラットフォーム |
対応言語 | 日本語 |
ライセンス | BSD |
公式サイト | アスキー日本語TeX(pTeX) |
Publishing TeX (Publishing TeX) は、日本語用の機能を追加した TeX(TeX) の一種で、通常 pTeX(pTeX) と表記される。
TeXは組版処理を行うフリーソフトウェアであり、ソースコードも公開されている。そのため、誰でも改良を加えることができる。英語圏で開発されたTeXを日本語に対応させる試みはいくつかあって、NTT によるもの (NTT JTeX [NTT JTeX]) や、アスキーによるもの︵アスキー日本語TeX︶が代表的であった。互換性を維持するなどの技術的な理由で、当初はどちらも縦組みの文章を組版できなかった。
このような状況の中で、1990年にアスキーはTeXの改造を進めて縦組みにも対応させ、これを機にその名称を “pTeX” (Publishing TeX) に改めた。
TeX上の拡張マクロセット LaTeX(LaTeX) を日本語に対応させた、pTeX上の拡張マクロセットもある。これを pLaTeX(pLaTeX) と呼ぶ。
アスキーでは、pTeXを含む様々な編集ツール群を開発し、自社の出版業務に使用するとともに、このツール群を “EWB” (Editor's Work Bench) と呼んで公開もしている。
派生版
pTeXには派生版が存在する。 ●upTeX - 2007年、田中琢爾作。内部をUTF-8対応させたもの。TeX Live 2012で取り込まれた。サイト‥upTeX, upLaTeX − 内部Unicode版 pTeX, pLaTeX の実装 ●ε-pTeX - 2008年、北川弘典作。ε-TeXと同じくレジストリ数を拡張したもの。TeX Live 2011で取り込まれた。サイト‥e-pTeX 派生版については、2012年の北川弘典の講演資料が詳しい[1]。公開サイト‥数学ソフトウェアとフリードキュメント XIV関連項目
脚注・出典
- ^ 北川弘典 (2012年3月25日). “pTeX系列の最近の状況について” (PDF). 数学ソフトウェアとフリードキュメントXIV. 2013年5月26日閲覧。