いけちゃんとぼく
﹃いけちゃんとぼく﹄は西原理恵子による絵本作品と同名実写映画である。
文芸雑誌﹃野性時代﹄誌上にて﹁ぼくの わたしの まえのこと。﹂の題名で連載された。連載期間中の扱いは漫画だった[1]。
2009年6月20日には実写映画が公開された。
概要[編集]
連載中は漫画として扱われていたが[1]、2006年9月1日に角川書店より絵本として出版された。絵本としての装丁以外には絵柄や内容は他の西原作品︵漫画︶との明確な違いはないが、連載時に母親の不倫を描いた回は絵本では未掲載となっている。漫画家である西原理恵子にとって、本作品は初めての絵本作品となる。 不思議な生き物﹁いけちゃん﹂誕生のいきさつは、作者の息子の落書きが元である。﹁いけちゃん﹂は、作者の息子のIC (imaginary companion, 想像上の友人)を元に作られたキャラクターであるとの見解もある[2]。フジテレビ系列﹁ザ・ベストハウス123﹂で雑誌﹃ダ・ヴィンチ﹄の編集長に紹介され、絶対泣ける本第1位に選ばれた[3][4]。 初出 ﹁ぼくの わたしの まえのこと。﹂﹃野性時代﹄No.5-8,12-20,27-30、角川書店あらすじ[編集]
ふしぎな生き物﹁いけちゃん﹂とぼくは、ぼくが物心ついたときから一緒にいる。ぼくにはいけちゃんの正体は分からないが、いつもなんとなく傍にいてぼくのことを見守ってくれる。いけちゃんはうれしいことがあると数が増え、困ると小さくなり、ぼくが女の子と仲良くすると真っ赤になって怒り出す。ぼくはそんないけちゃんが大好きだった。18歳になり初めての恋をしてから、ついにいけちゃんの姿が見えなくなってしまった。実写映画[編集]
いけちゃんとぼく | |
---|---|
監督 | 大岡俊彦 |
脚本 | 大岡俊彦 |
製作 | 「いけちゃんとぼく」製作委員会 |
製作総指揮 | 井上文雄 |
出演者 |
深澤嵐 ともさかりえ 萩原聖人 蒼井優(声の出演) |
音楽 | 川嶋可能 |
主題歌 | 渡辺美里「あしたの空」 |
撮影 | 藤石修 |
編集 | 上野聡一 |
配給 | 角川映画 |
公開 | 2009年6月20日 |
上映時間 | 107分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
2009年6月20日に大岡俊彦監督による実写映画が全国公開。配給は角川映画。オールロケで、西原理恵子の故郷でもある高知県で撮影が行われた。
実写作品であるが、いけちゃんだけはフルCGで描かれており声を蒼井優が担当した。