イアン・アーシー
イアン・アーシー︵Iain Arthy、1962年 - ︶は、カナダ出身の翻訳家、日本語研究家である。
日本の国家機関で用いられるいわゆる﹁お役所言葉﹂を評して﹁整備文﹂の概念を提唱したり、マスコミや商業宣伝︵コマーシャル︶に見られる独特の言葉遣いを用いた日本語を﹁コーコクニーズ﹂と命名したりするなど、日本語に関する皮肉のこもった愛情と鋭い着眼点からくる日本語論が知られている。翻訳者としては、日本語の英訳を手がけている。文法的ないわゆる﹁日本語の乱れ﹂は﹁日本語の成長﹂の面もあると主張する一方、前述の﹁整備文﹂や﹁コーコクニーズ﹂などの﹁変な日本語﹂の発生とその蔓延は憂慮すべきものとして著書﹃政・官・財の日本語塾﹄において批判的姿勢を貫いている。