イアン・デューリー
イアン・デューリー | |
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ラウンドハウス公演にて(1978年) | |
基本情報 | |
出生名 | イアン・ロビンス・デューリー |
生誕 | |
死没 | 2000年3月27日(57歳没) |
ジャンル | |
職業 | |
担当楽器 | |
活動期間 | 1971年 - 2000年 |
共同作業者 |
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公式サイト | IanDury.com |
イアン・ロビンス・デューリー︵Ian Robins Dury、1942年5月12日 - 2000年3月27日︶は、イギリスのシンガーソングライター[6][7]、俳優[5]。
来歴[編集]
1942年にロンドンのハーロウに生まれた。7歳の時に小児麻痺を患い、左半身が不自由になり、障害者のための施設と普通校を行き来する。 1966年に美術学校に入ると、友人たちとバンド活動を開始。キルバーン&ザ・ハイローズを結成し、1971年頃から本格的なライブ活動を始める。1974年に、WEAの子会社ラフト・レーベルと契約し、1st.アルバム﹃Wotabunch!﹄の録音するも、レーベルが倒産してしまったためにお蔵入りとなる︵1977年に発売︶。翌1975年に2nd.アルバム﹃Handsome﹄でデビュー。過激なライブ・パフォーマンスで一部で話題になるも、商業的な成功は得られず、すぐに解散した。 デューリーが34歳の1977年、チャズ・ジャンケル︵ギター︶、チャーリー・チャールズ︵ドラムス︶、ノーマン・ワット=ロイ︵ベース︶、ジョニー・ターンブル︵ギター︶、ミッキー・ギャラガー︵キーボード︶と共に、イアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズとして活動を開始した[8]。 ファンキーな楽曲とステージングが話題を呼び、スティッフ・レーベルから発表されたシングル﹃Sex & Drugs & Rock & Roll﹄が全英チャート2位に、1st.アルバム﹃New Boots and Panties!!﹄が全英チャート5位となる大ヒットになった。 翌1978年発表のシングル﹃ヒット・ミー・ウィズ・ユア・リズム・ステック/Hit Me With Your Rhythm Stick﹄は全英チャート1位に、2nd.アルバム﹃Do It Yourself﹄も全英チャート2位となる大ヒットを記録した。しかしその直後、重要なソングライターだったチャズ・ジャンケルが脱退し、元ドクター・フィールグッドのウィルコ・ジョンソン︵ギター︶が加入。 1980年の3rd.アルバム﹃Laughter﹄、ジャマイカでスライ&ロビーとともに制作した1981年の4th.アルバム﹃Lord Upminster﹄はセールス的に伸び悩み、さらにデューリーは、病気により1年間の療養生活に入る。 1984年の復帰後発表された5th.アルバム﹃4,000 Weeks' Holiday﹄︵4000週間のご無沙汰でした!︶も大きな売上には至らなかったが、シェイクスピア﹁ハムレット﹂への出演をきっかけに、俳優としての活躍が主となり、ザ・ブロックヘッズは活動休止状態となった。 1986年、忌野清志郎が1st.ソロ・アルバム﹃RAZOR SHARP﹄でザ・ブロックヘッズを起用し︵イアン・デューリーもゲスト参加︶、さらにツアーも敢行。それが縁で、1987年にイアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズとして初来日公演を行い、音楽活動を再開した。1989年には、俳優だけでなく、自ら脚本と音楽まで担当したミュージカル﹃Apples﹄を録音しアルバムとして発表。 1990年に、ドラムスのチャーリー・チャールズが癌で亡くなり、翌1991年、イアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズとして追悼ライブを行い、その模様がアルバム﹃Live! Warts 'n' Audience﹄として発表された。 以後も、アルバム﹃The Bus Driver's Prayer & Other Stories﹄﹃Mr. Love Pants﹄などを発表し、音楽活動をするも、2000年3月に癌により死去した。 2001年には、ポール・マッカートニー、ロビー・ウィリアムズ、マッドネス、シニード・オコナーなど豪華メンバーが参加したトリビュート・アルバム﹃Brand New Boots & Panties﹄がリリースされた。ディスコグラフィ[編集]
イアン・デューリー[編集]
アルバム ●ニュー・ブーツ・アンド・パンティーズ/New Boots and Panties!! ︵1977年︶※Ian Dury ●Do It Yourself ︵1979年︶ ※Ian Dury & The Blockheads ●Laughter ︵1980年︶ ※Ian Dury & The Blockheads ●Lord Upminster ︵1981年︶ ※Ian Dury ●4,000 Weeks' Holiday ︵1984年︶ ※Ian Dury & The Music Students ●Apples ︵1989年︶ ※Ian Dury ●The Bus Driver's Prayer & Other Stories ︵1992年︶ ※Ian Dury ●Mr. Love Pants ︵1998年︶ ※Ian Dury & The Blockheads ライブ・アルバム ●Live! Warts 'n' Audience ︵1990年︶ ※Ian Dury & The Blockheads ●All the Best Mate ︵2000年︶ ※Ian Dury & The Blockheads ●Straight From The Desk ︵2001年︶ ※Ian Dury & The Blockheads 主なベスト・アルバム ●Sex & Drugs & Rock 'n' Roll: Best Of Ian Dury ︵1992年︶ ※Ian Dury & The Blockheads ●The Best of Ian Dury ︵1995年︶ ※Ian Dury ●Reasons To Be Cheerful (The Very Best Of Ian Dury & The Blockheads) ︵1999年︶ ※Ian Dury & The Blockheads ●Ten More Turnips from the Tip ︵2002年、未発表作品集︶ ※Ian Dury & The Blockheads ●sex&drugs&rock&roll - The Essential Collection ︵2010年︶ ※Ian Dury & The Blockheads DVD ●Hold On To Your Structure︵2003年︶ ※輸入盤のみ ●Rare And Unseen︵2010年︶ ※輸入盤のみ ●Live At Rockpalast 1978︵2012年︶シングル[編集]
●セックス&ドラッグズ&ロックンロール ●ヒット・ミー・ウィズ・ユア・リズム・ステックキルバーン&ザ・ハイローズ[編集]
アルバム- Handsome (1975年)
- Wotabunch! (1977年)
- The Best Of Kilburn & The High Roads (1983年、ベスト・アルバム)
出演[編集]
映画[編集]
- Number One(1985年) - テディ・ブライアント 役
- ポランスキーの パイレーツ(1986年)
- O Paradeisos anoigei me antikleidi(1987年) - アクロバット 役
- ハーツ・オブ・ファイヤー(1987年) - ボーンズ 役
- The Raggedy Rawney(1988年) - ウィーゼル 役
- Brennende Betten(1988年) - ハリー・ウィンフィールド 役
- The Voice(1989年) - コワルスキー 役
- コックと泥棒、その妻と愛人(1989年) - テリー・フィッチ 役
- Bearskin: An Urban Fairytale(1989年) - チャーリー 役
- ホドロフスキーの虹泥棒(1990年) - バーテンダー 役
- After Midnight(1990年) - ハリー 役
- スプリット・セカンド(1992年) - ジェイ・ジェイ 役
- ジャッジ・ドレッド(1995年) - ガイガー 役
- THE CROW/ザ・クロウ(1996年) - ノア 役
- ディファレント・フォー・ガールズ(1997年)
- Underground(1998年) - ラットの父 役
- Middleton's Changeling(1998年) - デ・フローレス 役
テレビドラマ[編集]
- King of the Ghetto(1986年) - サミー 役
- Rocinante(1986年) - ジェスター 役
- スクリーン・トゥー「Skallagrigg」(1994年) - レンデル 役
コメディ番組[編集]
- Fundamental Frolics(1981年) - 本人 役
テレビゲーム[編集]
- Deus Ex Machina(1984年)※声の出演
脚注[編集]
(一)^ abcErlewine, Stephen Thomas. “[イアン・デューリー - オールミュージック Ian Dury Biography, Songs, & Albums]”. AllMusic. All Media Network. 2023年1月16日閲覧。
(二)^ abDenselow, Robin (2000年3月27日). “Ian Dury”. Guardian (Guardian News & Media) 2023年1月16日閲覧。
(三)^ Nelson, Chris (2000年3月27日). “New-Wave Singer Ian Dury Dead From Cancer At 57”. MTV. 2023年1月16日閲覧。
(四)^ Jones, Emma (2010年1月7日). “Serkis uncovers Ian Dury's poetic depths”. BBC News. BBC. 2023年1月16日閲覧。
(五)^ ab“Ian Dury; Punk Rock Singer, Actor”. articles.latimes.com. Los Angeles Times (2000年3月30日). 2015年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月16日閲覧。
(六)^ Silberman, Jeff (December 30, 2000). “The Year In Music 2000 - Passings”. Billboard 112 (53): YE-32. ISSN 0006-2510.
(七)^ Ellis, Iain (2012). Brit Wits: A History of British Rock Humor. Fishponds, Bristol: Intellect Books. p. 70. ISBN 978-1-841-50671-5
(八)^ “Blockheads official website”. 2020年3月3日閲覧。