エンブラエル EMB 110
エンブラエル EMB-110
「バンデイランテ」
エンブラエル EMB 110 バンデイランテ︵Embraer EMB 110 Bandeirante︶は、ブラジルのエンブラエルが最初に製造した地域路線専用の双発ターボプロップ旅客機である。
TAM航空のエンブラエルEMB110
ブラジルの国営航空機製造会社のエンブラエルの最初の旅客機として、1960年代中盤に製造が計画された。設計開始は1965年で、軍用のプロトタイプYC-95が初飛行したのは1968年10月であった。その後旅客機のプロトタイプが1972年8月9日に初飛行し、商業路線には1973年4月16日に就航した。
その後様々な軍民様々な派生型が製造されたが、大型化した後継機EMB 120が登場したために、1990年に製造が終了した。1968年から1990年まで軍民あわせて500機生産され、同社を世界的航空機メーカーに躍進させた旅客機である。
愛称は﹁バンデイランテ︵別名‥バンデランテ︶﹂といい、ポルトガルの植民地時代のサンパウロの奴隷狩り﹁エントラーダ︵探検隊︶﹂に由来し、ポルトガル語でボーイスカウトの意である。