エヴリシング (メアリー・J. ブライジの曲)
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「エヴリシング」 | ||||||||||||||
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メアリー・J. ブライジ の シングル | ||||||||||||||
初出アルバム『シェア・マイ・ワールド』 | ||||||||||||||
リリース | ||||||||||||||
規格 | CDシングル、マキシシングル | |||||||||||||
録音 | 1996年、Flyte Tyme Studios, Edina, MN | |||||||||||||
ジャンル | R&B、バラード、ソウル | |||||||||||||
時間 | ||||||||||||||
レーベル | MCAレコード | |||||||||||||
作詞・作曲 |
ジャム&ルイス リンダ・クリード、トム・ベル、中村八大、 ジェームス・ブラウン、ジョン・“ジャボ”・スタークス、フレッド・ウェズリー | |||||||||||||
プロデュース | ジャム&ルイス | |||||||||||||
チャート最高順位 | ||||||||||||||
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メアリー・J. ブライジ シングル 年表 | ||||||||||||||
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﹁エヴリシング﹂︵Everything︶はメアリー・J. ブライジのシングル。3rdアルバム﹃シェア・マイ・ワールド﹄(Share My World)から3枚目のシングルとして1997年8月に発売された[注釈 1]。メアリーのボーカルの﹁陽﹂と﹁陰﹂の両面を覗かせるこの曲は好セールスのヒット作となり[2][3]、ビルボード・R&Bチャート(Billboard Hot R&B/Hip-Hop Songs)で5位を獲得した[3][4][2]。全英シングルチャート(UK Singles Chart)でも6位の記録でイギリスにおけるメアリーのシングル初のトップ10入りを果たし[5]、それまでストリート色の強かったメアリーのイメージに新たな展開をもたらした楽曲の一つとなった[3]。
楽曲制作とプロデュースは、ジャム&ルイス︵ジミー・ジャムとテリー・ルイスのコンビ︶が担当している[3][2][1][4]。バックボーカル含めすべてのボーカルをメアリー・J. ブライジが歌い、ギターはマイク・スコットが担当している[3][2]。
楽曲構成[編集]
﹁エヴリシング﹂の曲の基調となっているのは、スタイリスティックスの1971年のヒット・バラード﹁ユー・アー・エヴリシング﹂(You Are Everything) である[3][2][1][4]。この曲はダイアナ・ロス&マーヴィン・ゲイのデュエット・カバー曲︵1974年︶でも知られるスタンダード・ナンバーであるが、その﹁ユー・アー・エヴリシング﹂のサビのフレーズの﹁You are everything, and Everything is you﹂︵君がすべてで、すべてが君だ︶のメロディー・ラインをサンプリングし、イントロや歌詞も引用している[3][2][1]。 また、ジェームス・ブラウンの1973年のナンバー﹁ペイバック﹂(The Payback)のドラム・ビートをサンプリングし、出だしのAメロは、坂本九の1963年︵アメリカ発売年︶のヒット曲﹁上を向いて歩こう﹂(Sukiyaki)のメロディーラインの一部を採用している[3][2][1][4]。この中村八大の作曲したオリジナル・ナンバー﹁上を向いて歩こう﹂は、テイスト・オブ・ハニーの1981年のカバー﹁すきやき﹂(Sukiyaki)の東洋風アレンジでも知られており、﹁エヴリシング﹂ではどちらかというとテイスト・オブ・ハニー版の方のテンポやイメージに近いものとなっている[2]。トラック・リスト[編集]
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「エヴリシング Everything」(ラジオ・エディット Radio Edit) | |
2. | 「ラヴ・イズ・オール・ウィ・ニード Love Is All We Need」(D.Y.M.K. クラブ・ミックス DYMK Club Mix) | |
3. | 「エヴリデイ Everyday」 | |
4. | 「エヴリシング everything」(フル・クルー・クラブ・ミックス Full Clue Club Mix) |
●1曲目の﹁エヴリシング﹂は、アルバム﹃シェア・マイ・ワールド﹄(Share My World)のオリジナル収録曲︵4:58︶より短いラジオ・エディット・バージョンである[1]。 ●2曲目の﹁ラヴ・イズ・オール・ウィ・ニード﹂︵Love Is All We Need︶のオリジナルも﹃シェア・マイ・ワールド﹄収録曲であるが、このD.Y.M.K. クラブ・ミックス・バージョンは、マーク ・ピッチオッティによるリミックスである[1]。 ●3番目の﹁エヴリデイ﹂(Everyday)は、ディアンジェロとアンジー・ストーンの作詞・作曲、プロデュースによるものである[1]。このメアリー歌唱の﹁エヴリデイ﹂はアルバム未収録の幻の楽曲となっている[1]。この曲はその後アンジー・ストーン本人でリリースされた。
チャート記録[編集]
チャート(1997) | 最高位 |
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ヨーロッパ「ユーロ・シングルチャート」(Eurochart Hot 100) | 23[6] |
アイスランド「アイスランド・トップ40」(Íslenski Listinn Topp 40) | 36[7] |
オランダ「ネーダラントス・トップ40」(Tipparade) | 6[8] |
オランダ「シングル・トップ100」(Single Top 100) | 62 |
ニュージーランド「RIANZ」 (Recorded Music NZ) | 13 |
スコットランド「スコットランド・チャート」(Scottish Charts、Official Charts Company) | 31[9] |
イギリス「UKシングルチャート」(UK Singles Chart、Official Charts Company) | 6[5] |
イギリス「UK R&Bシングルチャート」(UK R&B Chart、Official Charts Company) | 3[10] |
アメリカ「ホット100・シングルチャート」(Billboard Hot 100) | 24[11] |
アメリカ「ホットR&B/ヒップホップ・シングルチャート」(Billboard Hot R&B/Hip-Hop Songs) | 5 |
リミックス・バージョン[編集]
●フル・クルー・クラブ・ミックス (Full Clue Club Mix)[12]。 ●イギリスのR&Bプロデューサー・Full Crewによるミックス。 ●So So Def リミックス (So So Def Remix)[13] ●ジャーメイン・デュプリとフィル・タンによるミックス。D・ナイスの﹁コール・ミー・D・ナイス﹂(Call Me D-Nice)がサンプリング・フィーチャーされている。 ●クラシック・クラブ・ミックス (Classic Club Mix)[14] ●フランキー・ナックルズと富家哲によるミックス。 ●リップル・ミックス (I Don't Know What It Is But It Sure Is Funky)[13] ●ロドニー・ジャーキンスのプロデュースによるリップルの曲﹁アイ・ドント・ノウ・ホワット・イット・イズ・バット・イット・シュア・イズ・ファンキー﹂(I Don't Know What It Is But It Sure Is Funky)のサンプリング・ミックス。 ●クワイエット・ミックス (The Quiet Mix)[13] ●マリク・ペンドルトンによるミックス。 ●カーティス&ムーア・ボーカル・ミックス (Curtis & Moore Vocal Mix)[12] ●2002年のリミックス・アルバム﹃ダンス・フォー・ミー﹄ (Dance for Me)に収録されている。 ●ジャズ・ミックス (Jazz Mix)ノミネート[編集]
●1998年ソウル・トレイン・ミュージック・アワード (1998 Soul Train Music Awards) ●最優秀R&B/ソウル・シングル-女性部門 (Best R&B/Soul Single – Female)ノミネート他の楽曲へのサンプリング[編集]
出典は[15] ●ビジー・シグナル﹁イッツ・オール・ビコーズ・オブ・ユー﹂(It's All Because Of You feat. Tami chynn)︵2005年︶ - アルバム﹃Throw Back Giggy Riddim﹄に収録。 ●ヤング・M.A﹁サマー・ストーリー﹂(Summer Story)︵2016年︶ ●B-Lovee﹁マイ・エヴィリシング﹂(My Everything)︵2021年︶- アルバム﹃My Everything﹄に収録。 ●ビジー・バンクス (Bizzy Banks)﹁マイ・エヴィリシング・フリースタイル﹂(My Everything Freestyle)︵2021年︶ ●ビッグ・YBA (Big YBA)﹁マイ・エヴィリシング・リミックス﹂(My Everything Remix)︵2022年︶ ●リコ・カルテル (Rico Cartel)﹁マイ・エヴィリシング﹂(My Everything)︵2021年︶ ●917 Rackz﹁ホワット・Nyc・サウンズ・ライク﹂(What Nyc Sounds Like)︵2022年︶ ●IamDerby﹁テイク・ミー・アウェイ﹂(Take Me Away)︵2022年︶ - アルバム﹃The Samples Volume 4: Love Injunction’s﹄に収録。脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ マキシシングルの帯では2枚目のシングルとなっているが[1]、実際には1997年3月リリースの先行シングル「ラヴ・イズ・オール・ウィ・ニード」(Love Is All We Need))があり、それが1枚目となるので「エヴリシング」は3枚目となる。
出典[編集]
(一)^ abcdefghiエヴリ 1997
(二)^ abcdefghバラッズ 2000
(三)^ abcdefghシェア 2015
(四)^ abcdメアリー 1999
(五)^ ab“Mary J Blige|full Official Chart History”. Official Charts. 2023年1月18日閲覧。
(六)^ “Music & Media: Eurochart Hot 100”. Music & Media 2019年6月24日閲覧。.
(七)^ (アイスランド語) Íslenski Listinn Topp 40 (NR. 237 Vikuna 4.9. '97 - 11.9. '97). Dagblaðið Vísir 2019年7月24日閲覧。.
(八)^ “Mary J Blige - Everything” (Dutch). top40.nl. 2019年7月24日閲覧。
(九)^ “Official Scottish Singles Sales Chart Top 100”. Official Charts Company. 2019年7月24日閲覧。
(十)^ “Official R&B Singles Chart Top 40”. officialcharts.com. 2019年7月24日閲覧。
(11)^ “Mary J. Blige”. Billboard. 2023年1月18日閲覧。
(12)^ ab“Mary J. Blige–Everything”. Discogs. 2019年7月28日閲覧。
(13)^ abc“Mary J. Blige–Everything”. Discogs. 2019年7月28日閲覧。
(14)^ “Mary J. Blige–Everything”. Discogs. 2019年7月28日閲覧。
(15)^ Mary J. Blige-Everything﹁Songs That Sample Everything﹂︵Genius︶