キャロライン・ウェルズ
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キャロライン・ウェルズ Carolyn Wells | |
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誕生 |
1862年6月18日 アメリカ合衆国 |
死没 | 1942年3月26日 |
職業 | 小説家・詩人 |
ジャンル | ミステリー |
代表作 | 『手がかり』 |
デビュー作 | 『スフィンクスのサイン』 |
ウィキポータル 文学 |
キャロライン・ウェルズ[1]︵Carolyn Wells, 1862年6月18日 - 1942年3月26日︶は、アメリカ合衆国出身の詩人・小説家。﹁フレミング・ストーン﹂を主人公にした長編推理小説を70作も書いたことで知られる[2]。
生涯[編集]
1862年6月18日、アメリカのニュージャージー州ローウェイにウイリアムおよびアンナ・ウェルズの娘として生まれ、ローウェイ図書館の司書を務めた。当初は詩人として詩集﹃スフィンクスのサイン﹄︵At the Sign of the Sphinx ︶を処女作として1896年にデビューした。1909年に発表した長編﹃手がかり﹄︵The Clue ︶からはじまる私立探偵フレミング・ストーンの[3]の生みの親として知られている[4]。主な著作[編集]
フレミング・ストーンもの[編集]
- The Clue (1909年) ストーン初登場の第1長編。 『手がかり』
- The Gold Bag (1911年) 第2長編。ただし、ストーンは脇役で物語最後で登場するのみ。『金の鞄』
- A Chain of Evidence (1912年) 『証拠の連鎖』
- The Maxwell Mystery (1913年) 『マクスウェルの謎』
- The The Curved Blades (1915年) 『曲がった刃』
- The Diamond Pin (1919年) 『ダイヤモンドのピン』
- Feathers Left Around (1923年)
- The Furthest Fury (1924年)
- The Bronze Hand (1926年) 『ブロンズの手』
- The Umbrella Murder (1931年) 『雨傘殺人事件』
- The Roll-Top Desk Mystery (1932年)
- Eyes in the Wall (1934年) 『壁に目あり』
- In the Tiger's Cage (1936年) 『虎の檻』
- Murder On Parade (1940年) 『パレード殺人事件』
シャーロック・ホームズのパロディ(名探偵協会もの)作品[編集]
- The Adventure of the Clothes-Line (1925年) 『洗濯ひもの冒険』[5]
- Sure Way to Catch Every Criminal. Ha! Ha! (1926年)『犯罪者捕獲法奇譚』[6]
- The Adventure of Mona Lisa (1927年)『モナリザの冒険』
ノン・シリーズ[編集]
- The Bride of a Moment (1916年)
- The Fourteenth Key (1924年)『14番目の鍵』
- The skeleton at the feast (1930年)『饗宴の骸骨』[7]
詩集[編集]
- At the Sign of the Sphinx (1896年)『スフィンクスのサイン』
脚注[編集]
(一)^ 早川書房ではカロリン・ウエルズの表記
(二)^ のちに、E・S・ガードナーがペリー・メイスン弁護士ものを82長編も発表し、﹁同一作家による長編への最多登場の探偵﹂の記録を更新した。
(三)^ Allen J. Hubin's Crime Fiction IV: A Comprehensive Bibliography, 1749–2000 (2003)—number 61 titles
(四)^ ﹃手がかり﹄は、エラリー・クイーン編﹃クイーンの定員﹄にも推理小説の歴史を語る作品として採用されている。
(五)^ エラリー・クイーン編﹁シャーロック・ホームズの災難︵上︶﹂(東京創元社)に日本語訳あり
(六)^ 北原尚彦編訳﹁シャーロック・ホームズの栄冠﹂(論創社)に日本語訳あり
(七)^ skeleton at the feastには﹁パーティーの座をしらけさせる人﹂の意味がある。