キャーティプ・チェレビー
キャーティプ・チェレビー︵トルコ語: Kâtip Çelebi 、本名: ムスタファ・ブン・アブドゥッラー Mustafa bin Abdullah、1609年 - 1657年 ︶は、オスマン帝国の文人であり、オスマン朝で最大の博学者の一人として知られる。キャーティプ・チェレビーは職業につく名を指す。欧米では、ハッジ・ハリーファ( Haji Khalifa or Kalfa )という名でも知られている。
キャーティプ・チェレビーのコレクション︵﹃世界の鏡﹄︵Cihânnümâ︶、﹃諸書名と諸学問についての疑問の探求﹄︵Kashf al-ẓunūn︶など︶は2023年に世界の記憶に登録された[1]。
﹃世界の鏡﹄に所収されている日本列島の地図
イスタンブールの役人の家庭に生まれ、自身も役人として各地に赴任し、イスタンブールで没した。イスラームと世俗学問について研究し、書誌学、歴史学、地理学などに著作を残した。
中でも﹃諸書名と諸学問についての疑問の探求﹄( 別名﹃書誌総覧﹄、Kashf al-ẓunūn ‘an asāmī al-kutub wa-al-funūn )は、イスラーム世界の著作の書誌として貴重な史料とされている。地理学では、オスマン朝最大の世界地理書である﹃世界の鏡﹄︵未完︶を書いた。歴史学では、アラビア語のイスラーム通史やトルコ語のオスマン朝史を著し、政治についての著作﹃混乱の改革における行動の原則﹄はオスマン朝の政治家に影響を与えた。
生涯[編集]
脚注[編集]
- ^ “UNESCO Memory of the World Register”. UNESCO. 2023年5月27日閲覧。
出典[編集]
外部リンク[編集]
- http://www.britannica.com/eb/article-9044843?query=sci-fi&ct=eb
- Gilman, D. C.; Peck, H. T.; Colby, F. M., eds. (1905). . New International Encyclopedia (英語) (1st ed.). New York: Dodd, Mead.