珪石
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珪石︵けいせき、英: silica stone︶は、ケイ酸質の鉱物や岩石を資源として扱うときの鉱石名。鉱物としては石英、岩石としてはチャート、珪質砂岩、珪岩、石英片岩︵珪質片岩︶などがある。外観は白っぽいものが多い。
用途[編集]
●セメント : 大量の石灰石と粘土に少量の珪石と鉄滓をそれぞれ細かく粉砕し、混合した後、焼成すると、セメントクリンカーを得る。これを少量の石膏と混ぜて粉砕することでセメントができあがる。 ●シリカ : 二酸化ケイ素 ●シリカゲル : 水酸化ナトリウムと反応させてケイ酸ナトリウムをつくり、これに塩酸を加えて溶解加熱すると出来る。 ●ケイ素鋼 : 少量のケイ素を鋼鉄に混ぜると、磁気透過性が改善される。 ●ガラスや陶芸の原料として用いられる。 ●還元された単体の高純度シリコンが、半導体の原料として使用される。産地[編集]
かつては日本各地で採取されていた。火成岩には高純度の珪石が含まれることが多く、硫黄島や伽藍岳などで採掘されていたが、輸入鉱石に価格面で太刀打ちできず多くの鉱山が閉山している。愛知県瀬戸市や静岡県西伊豆町が産地として有名である。西伊豆町での採掘は1938年から2008年まで続けられ、最盛期には日本国内の板ガラス原料の90%を産していた︵伊豆珪石鉱山︶[1]。脚注[編集]
- ^ 西伊豆町についての出典 : 『南から来た火山の贈り物 冒険半島伊豆へようこそ 伊豆半島ジオパーク公式ガイドブック』、静岡新聞社、2013年
参考文献[編集]
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関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 珪石・珪砂(硅石・硅砂)とは - 三河珪石株式会社
- 伊豆珪石、愛知珪石、板荷珪石 - 東海工業株式会社