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コンサートホール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Ríos Reyna Hall, Teresa Carreño Cultural Complex, カラカス, ベネズエラ

コンサートホール: concert hall)あるいは音楽堂(おんがくどう)は主にクラシック音楽演奏会が催されることを目的とした文化的な建築物である。多くのコンサートホールは、複数のホールや、より大きな芸術的または文化的複合施設の演奏用スペースの一部として存在する。

多くの大都市には公設・私設両方のコンサートホールが所在する一方で、とりわけ上述の役割を担う施設の選択肢がさほど多くないような中小都市では、コンサートホールはその主要な用途に加えて、(例えば)ロックのコンサートから大学の卒業式典まで、異なる活動用途にも利用できるような場合がある。

当項目のコンサートホールのリストには、コンサートホール専門の施設のみ挙げる。

概要[編集]

現代において、コンサートホールは狭義的には「オペラを除くクラシック音楽の演奏が催される専用ホール」と定義される。しかし、下述のように、現在も色々な形式のホールが建設される中で試行が様々繰り返されている状況であり、その定義はその時々に応じて若干の幅をもって解釈されることに留意されたい。また、当記事と併せて、多目的ホール劇場歌劇場等の記事も参照されたい。

歴史[編集]


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19

 

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シューボックス型
靴を入れる箱の形、すなわち直方体の形をシューボックス型という。代表的なのはウィーン楽友協会大ホールやコンセルトヘボウなど。日本の例として、ステージ四面を客席が囲んでいる形(この特徴をアリーナ型という)の大阪のザ・シンフォニーホールなど。
ヴィンヤード型
客席がブドウ畑のように(段々畑のように)ブロックに分割されている形をヴィンヤード型という。英語のvineyard(ぶどう畑)から来ている。ワインヤードと表記されていることがあるが、語源から考えると正しい表記ではない[注釈 2]
ドイツではベルリン・フィルハーモニー、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスをはじめ、新たなコンサートホールの多くがこの型である。アメリカでは2003年完成したウォルト・ディズニー・コンサートホールがある。欧米に加えて、日本・中国などアジア各地にもこの型のホールが増えている。日本の例として、東京のサントリーホールが挙げられる。

代表的なコンサートホール[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ウィーン・フィルのコンサートマスターのライナー・キュッヒルが来日公演の際に日本のクラシック音楽月刊誌とのインタビューで「演奏者」側の立場として、自らは「ウィーン楽友協会大ホールの響きはあまり好きではない」と答えている。その理由として、音響面で演奏者にとって演奏しづらいという点をキュッヒルは挙げている。ピアノなどを加えて演奏する際のその移動、ステージの狭さ、ホールの空調(空調の雑音や効率)、楽器の収納、等々、多くの機能性の面でも、19世紀建造の伝統的なコンサートホールは、現代においては問題点が多い。
  2. ^ 日本初のヴィンヤード型ホールであるサントリーホール建築時に、オーナーである酒造メーカーのサントリーが「ワインヤード」と言い換えたのが「ワインヤード型」という俗称の起源といわれる。なお、2020年現在、サントリーホールにおいてもヴィンヤード型としている。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]