ジョセフ・ルッテンバーグ

受賞
アカデミー賞
	撮影賞（白黒）; 1938年『グレート・ワルツ』; 1942年『ミニヴァー夫人』; 1956年『傷だらけの栄光』; 撮影賞（カラー）; 1958年『恋の手ほどき』
ゴールデングローブ賞
	撮影賞（カラー）; 1954年『ブリガドーン』
その他の賞

ジョセフ・ルッテンバーグ; Joseph Ruttenberg
	『ジュリアス・シーザー』撮影時のルッテンバーグ（右）。デボラ・カー（左）、グリア・ガースンと
生年月日	1889年7月4日
没年月日	1983年5月1日（93歳没）
出生地	ロシア帝国サンクトペテルブルク
死没地	アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス
職業	撮影監督
受賞
アカデミー賞
	撮影賞（白黒）; 1938年『グレート・ワルツ』; 1942年『ミニヴァー夫人』; 1956年『傷だらけの栄光』; 撮影賞（カラー）; 1958年『恋の手ほどき』
ゴールデングローブ賞
	撮影賞（カラー）; 1954年『ブリガドーン』
その他の賞
	テンプレートを表示

ジョセフ・ルッテンバーグ︵Joseph Ruttenberg, 1889年 7月4日 - 1983年 5月1日︶は、ロシアで生まれ、アメリカ合衆国で活動したフォトジャーナリスト、撮影監督である^[1^]。アカデミー撮影賞を4回、ゴールデングローブ賞を1回受賞している。

生涯[編集]

ロシア帝国のサンクトペテルブルクでユダヤ系の家庭に生まれる。10歳の時に家族でアメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンに移る。若年期は﹃ボストン・グローブ﹄紙でフォトジャーナリストとして活動するが、1915年に退職してニューヨークのフォックス・フィルム・コーポレーションに入り、撮影監督を目指す。2年後、サイレント映画﹃The Painted Madonna﹄でデビューする^[2]。 1920年末にはパラマウント映画に移った。D・W・グリフィスの﹃The Struggle﹄︵1931年︶はルッテンバーグが初めて手がけたトーキー作品となった。1934年にメトロ・ゴールドウィン・メイヤーと契約し、ハリウッドに移った。また全米撮影監督協会にも入った。 1968年に引退し、1983年にカリフォルニア州ロサンゼルスで亡くなった。

主なフィルモグラフィ[編集]

激怒 Fury (1936)
マルクス一番乗り A Day at the Races (1937)
グレート・ワルツ The Great Waltz (1938)
ザ・ウィメン The Women (1939)
フィラデルフィア物語 The Philadelphia Story (1940)
哀愁 Waterloo Bridge (1940)
踊るニュウ・ヨーク Broadway Melody of 1940 (1940)
ジキル博士とハイド氏 Dr. Jekyll and Mr. Hyde (1941)
美人劇場 Ziegfeld Girl (1941)
奥様は顔が二つ Two-Faced Woman (1941)
女性No.1 Woman of the Year (1942)
心の旅路 Random Harvest (1942)
ミニヴァー夫人 Mrs. Miniver (1942)
キュリー夫人 Madame Curie (1943)
ガス燈 Gaslight (1944)
パーキントン夫人 Mrs. Parkington (1944)
冒険 Adventure (1945)
愛の決断 The Valley of Decision (1945)
奥様武勇伝 Julia Misbehaves (1948)
フォーサイト家の女 That Forsyte Woman (1949)
歌劇王カルーソ The Great Caruso (1951)
ジュリアス・シーザー Julius Caesar (1953)
ブリガドーン Brigadoon (1954)
雨の朝巴里に死す The Last Time I Saw Paris (1954)
わが愛は終りなし Interrupted Melody (1955)
傷だらけの栄光 Somebody Up There Likes Me (1956)
恋の手ほどき Gigi (1958)
緑の館 Green Mansions (1959)
バターフィールド8 BUtterfield 8 (1960)

受賞とノミネート[編集]

賞	年	部門	作品名	結果
アカデミー賞	1938年^[3]	撮影賞（白黒）	グレート・ワルツ	受賞
	1940年^[4]		哀愁	ノミネート
	1941年^[5]		ジキル博士とハイド氏	ノミネート
	1942年^[6]		ミニヴァー夫人	受賞
	1943年^[7]		キュリー夫人	ノミネート
	1944年^[8]		ガス燈	ノミネート
	1953年^[9]		ジュリアス・シーザー	ノミネート
	1956年^[10]		傷だらけの栄光	受賞
	1958年^[11]	撮影賞（カラー）	恋の手ほどき	受賞
	1960年^[12]	撮影賞（カラー）	バタフィールド8	ノミネート
ゴールデングローブ賞	1954年^[13]	撮影賞（カラー）	ブリガドーン	受賞

参考文献[編集]

外部リンク[編集]

[1

[2]

[3]

[4]

[5]

[6]

[7]

[8]

[9]

[10]

[11]

[12]

[13]

表話編歴アカデミー撮影賞
1928–1940	チャールズ・ロッシャー&カール・ストラス（1928）クライド・デ・ヴィンナ（1929）ジョセフ・ラッカー&ウィラード・ヴァンダーヴィーア（1930）フロイド・クロスビー（1931）リー・ガームス（1932）チャールズ・ラング（1933）ヴィクター・ミルナー（1934）ハル・モーア（1935）トニー・ゴーディオ（1936）カール・フロイント（1937）ジョセフ・ルッテンバーグ（1938）グレッグ・トーランド / アーネスト・ホーラー&レイ・レナハン（1939）ジョージ・バーンズ / ジョージ・ペリナル（1940）
1941–1960	アーサー・C・ミラー / アーネスト・パーマー（1941）ジョセフ・ルッテンバーグ / レオン・シャムロイ（1942）アーサー・C・ミラー / ハル・モーア（1943）ジョセフ・ラシェル / レオン・シャムロイ（1944）ハリー・ストラドリング / レオン・シャムロイ（1945）アーサー・C・ミラー / チャールズ・ロッシャー&レナード・スミス&アーサー・アーリング（1946）ガイ・グリーン / ジャック・カーディフ（1947）ウィリアム・H・ダニエルズ / ジョセフ・A・ヴァレンタイン&ウィリアム・V・スコール&ウィントン・ホック（1948）ポール・ヴォーゲル / ウィントン・ホック（1949）ロバート・クラスカー / ロバート・サーティース（1950）ウィリアム・C・メラー / アルフレッド・ジルクス&ジョン・アルトン（1951）ロバート・サーティース / ウィントン・ホック&アーチー・スタウト（1952）バーネット・ガフィ / ロイヤル・グリッグス（1953）ボリス・カウフマン / ミルトン・R・クラスナー（1954）ジェームズ・ウォン・ハウ / ロバート・バークス（1955）ジョセフ・ルッテンバーグ / ライオネル・リンドン（1956）ジャック・ヒルデヤード（1957）サム・リーヴィット / ジョセフ・ルッテンバーグ（1958）ウィリアム・C・メラー / ロバート・サーティース（1959）フレディ・フランシス / ラッセル・メティ（1960）
1961–1980	オイゲン・シュフタン / ダニエル・L・ファップ（1961）ジャン・ブールゴワン&ワルター・ウォティッツ / フレディ・ヤング（1962）ジェームズ・ウォン・ハウ / レオン・シャムロイ（1963）ウォルター・ラサリー / ハリー・ストラドリング（1964）アーネスト・ラズロ / フレディ・ヤング（1965）ハスケル・ウェクスラー / テッド・ムーア（1966）バーネット・ガフィ（1967）パスクァリーノ・デ・サンティス（1968）コンラッド・L・ホール（1969）フレディ・ヤング（1970）オズワルド・モリス（1971）ジェフリー・アンスワース（1972）スヴェン・ニクヴィスト（1973）フレッド・J・コーネカンプ&ジョセフ・F・バイロック（1974）ジョン・オルコット（1975）ハスケル・ウェクスラー（1976）ヴィルモス・スィグモンド（1977）ネストール・アルメンドロス（1978）ヴィットリオ・ストラーロ（1979）ジェフリー・アンスワース&ギスラン・クロケ（1980）
1981–2000	ヴィットリオ・ストラーロ（1981）ビリー・ウィリアムズ&ロニー・テイラー（1982）スヴェン・ニクヴィスト（1983）クリス・メンゲス（1984）デヴィッド・ワトキン（1985）クリス・メンゲス（1986）ヴィットリオ・ストラーロ（1987）ピーター・ビジウ（1988）フレディ・フランシス（1989）ディーン・セムラー（1990）ロバート・リチャードソン (1991) フィリップ・ルースロ（1992）ヤヌス・カミンスキー（1993）ジョン・トール（1994）ジョン・トール（1995）ジョン・トール（1996）ラッセル・カーペンター（1997）ヤヌス・カミンスキー（1998）コンラッド・L・ホール（1999）ピーター・パウ（2000）
2001–2020	アンドリュー・レスニー（2001）コンラッド・L・ホール（2002）ラッセル・ボイド（2003）ロバート・リチャードソン（2004）ディオン・ビーブ（2005）ギレルモ・ナヴァロ（2006）ロバート・エルスウィット（2007）アンソニー・ドッド・マントル（2008）マウロ・フィオーレ（2009）ウォーリー・フィスター（2010）ロバート・リチャードソン（2011）クラウディオ・ミランダ（2012）エマニュエル・ルベツキ（2013）エマニュエル・ルベツキ（2014）エマニュエル・ルベツキ（2015）リヌス・サンドグレン（2016）ロジャー・ディーキンス（2017）アルフォンソ・キュアロン（2018）ロジャー・ディーキンス（2019）エリック・メッサーシュミット（2020）
2021–現在	グリーグ・フレイザー（2021）ジェームズ・フレンド（英語版）（2022）ホイテ・ヴァン・ホイテマ（2023）

典拠管理データベース
全般	FAST ISNI VIAF WorldCat
国立図書館	スペインフランス BnF data カタルーニャドイツイスラエルアメリカポーランド
芸術家	写真家識別目録
人物	ドイッチェ・ビオグラフィー
その他	SNAC IdRef