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ガス燈 (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

: Gaslight1938

[]


19401944

1939BBC[1]194112Angel Street3G[2]

19441970使[3]

ストーリー[編集]

霧深いロンドンに、ある夫婦が暮らしている。夫に「物忘れや盗癖が目立つ」と指摘された妻は自分がおかしくなったのだと思い込み、不安に苛まれるようになる。しかし、それは夫がそう言い聞かせることで妻を精神的に追い込んでいたからだった。そこにはかつてアリスという裕福な女性が殺害され、宝石が盗まれた事件が関係しており、その犯人はまだ捕まっていなかったという事実があった。

ガス燈(1940年)[編集]

ガス燈
Gaslight
監督 ソロルド・ディキンソン英語版
脚本 A・R・ローリンソン英語版
ブリジッド・ボランド英語版
原作 パトリック・ハミルトン英語版
ガス燈英語版
製作 ジョン・コーフィールド英語版
出演者 アントン・ウォルブルック英語版
ダイアナ・ウィンヤード
音楽 リチャード・アディンセル
撮影 バーナード・ノールズ英語版
編集 シドニー・コール英語版
製作会社 ブリティッシュ・ナショナル・フィルムズ英語版
配給 Anglo-American Film Corporation
公開 イギリスの旗 1940年6月25日
上映時間 84分
製作国 イギリスの旗 イギリス
言語 英語
テンプレートを表示

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1944MGM[4] DVD1944[5]

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B.G.:  - 

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1944[4]

Rotten Tomatoes6107.7[6]

ガス燈(1944年)[編集]

ガス燈
Gaslight
監督 ジョージ・キューカー
脚本 ジョン・ヴァン・ドルーテン英語版
ウォルター・ライシュ英語版
ジョン・L・ボルダーストン英語版
原作 パトリック・ハミルトン英語版
ガス燈英語版
製作 アーサー・ホーンブロウ・ジュニア英語版
出演者 シャルル・ボワイエ
イングリッド・バーグマン
ジョゼフ・コットン
音楽 ブロニスラウ・ケイパー
撮影 ジョセフ・ルッテンバーグ
編集 ラルフ・E・ウィンタース
製作会社 メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
配給 アメリカ合衆国の旗 ロウズ
日本の旗 セントラル映画社
公開 アメリカ合衆国の旗 1944年5月4日
日本の旗 1947年6月3日
上映時間 114分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 2,068,000ドル
興行収入 2,263,000ドル(北米配収)
2,350,000ドル(海外配収)[7]
テンプレートを表示

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1875



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2姿

登場人物[編集]

  • ポーラ・アルクィスト・アントン - 絞殺された名歌手アリス・アルクィストの姪。
  • グレゴリー・アントン - ポーラの夫、作曲家でピアノ弾き。
  • ブライアン・キャメロン - ロンドン警視庁の総監の助手。
  • ベッシー・スウェイツ - 近所の老婦人。
  • ナンシー・オリヴァー - メイド。
  • エリザベス・トンプキンス- 料理人。耳が遠い。
  • マエストロ・グアルディ - イタリアの声楽教師。アリスの親友。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
東京12ch PDDVD
ポーラ・アルキスト・アントン イングリッド・バーグマン 池田昌子 日野由利加
グレゴリー・アントン シャルル・ボワイエ 納谷悟朗 仲野裕
ブライアン・キャメロン ジョゼフ・コットン 堀勝之祐 檀臣幸
ベッシー・スウェイツ メイ・ウィッティ 高村章子 浅井晴美
ナンシー・オリヴァー アンジェラ・ランズベリー 芝田清子 加納千秋
エリザベス・トンプキンス バーバラ・エヴェレスト英語版 浅井淑子 桐山ゆみ
ウィリアムズ巡査 トム・スティーブンソン 岸野一彦 遠藤純一
ダルロイ夫人 ヘザー・サッチャー英語版 鈴木れい子
ハドレストン刑事部長 エドモンド・ブレオン英語版 増岡弘
水道屋 アレック・クレイグ英語版 叶年央
不明
その他
田村勝彦
山本勉
大塚智則
橘鈴
松永麻里
日本語吹替版スタッフ
演出 福永莞爾 多部博之
翻訳 佐藤一公 塩崎裕久
効果 TFC
調整 遠西勝三
制作 東北新社
解説
初回放送 1978年8月29日
火曜映画劇場[注 1]
21:00-22:54

作品の評価[編集]

映画批評家によるレビュー[編集]

Rotten Tomatoesによれば、32件の評論のうち高評価は88%にあたる28件で、平均点は10点満点中7.8点となっている[8]

受賞歴[編集]

映画祭・賞 部門 候補 結果
第17回アカデミー賞 作品賞 ノミネート
主演男優賞 シャルル・ボワイエ
主演女優賞 イングリッド・バーグマン 受賞
助演女優賞 アンジェラ・ランズベリー ノミネート
脚色賞 ジョン・ヴァン・ドルーテン
ウォルター・ライシュ
ジョン・L・ボルダーストン
美術監督賞(白黒) セドリック・ギボンズ
ウィリアム・フェラーリ英語版
ポール・フルトシンスキー英語版
エドウィン・B・ウィリス
受賞
撮影賞(白黒) ジョセフ・ルッテンバーグ ノミネート

映像ソフト[編集]

DVDは両面1層で、A面に1944年版、B面に1940年版と特典映像(ドキュメンタリー、1944年版のオリジナル劇場予告編など)が収録されている。

作品ごとの違い[編集]

オリジナルの戯曲と2本の映画でメインとなる登場人物3人の名前が異なっている。

オリジナル戯曲 1940年版 1944年版
ジャック・マニンガム ポール・マレン グレゴリー・アントン
ベラ・マニンガム ベラ・マレン ポーラ・アルキスト・アントン
ラフ刑事 B.G.ラフ(元刑事) ブライアン・キャメロン警部補
  • 1944年版では殺されたアリスの設定が違う。オリジナル戯曲および1940年版ではただの裕福な女性という設定だが、1944年版では国際的に有名なオペラ歌手であり、ヒロインの伯母(または叔母)で育ての親である。またアリスの名字はオリジナル戯曲および1940年版ではバーロウだが、1944年版ではアルキストになっている。
  • 1944年版は開始3分弱、ポーラの歌のレッスンの場面ではドニゼッティオペラ ランメルモールのルチア 第1部の二重唱 "Verranno a te sull'aure"[注 2]の冒頭が歌われ、ポーラの今後の運命が暗示される。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 再放送1982年9月5日『日曜洋画劇場 銀幕の恋人 バーグマンを偲んで』[要出典]
  2. ^ "Verranno a te sull'aure"(私は誓った、裏切られて死んだ父の墓に~燃える吐息はそよ風にのって)。このオペラ最後の『狂乱の場』でヒロインが狂乱状態で歌う場面にこのメロディが再現される。

出典[編集]



(一)^ Gaslight (1939) ().  BFI. 2021219

(二)^ Angel Street ().  Internet Broadway Database. 2021219

(三)^ Rush, Florence (1980). The best kept secret: sexual abuse of children. Englewood Cliffs, NJ: Prentice-Hall. p. 81. ISBN 0-13-074781-5 

(四)^ abGaslight (1940) ().  Turner Classic Movies. 2021219

(五)^   [DVD].  Amazon.co.jp. 2021219

(六)^ Gaslight (1940) ().  Rotten Tomatoes. 2021218

(七)^ The Eddie Mannix Ledger, Los Angeles: Margaret Herrick Library, Center for Motion Picture Study.

(八)^ "Gaslight". Rotten Tomatoes (). 2021218 

外部リンク[編集]

1940年作品
1944年作品