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﹃パーレー万国史﹄︵パーレーばんこくし、Peter Parley's Universal History, on the Basis of Geography︶は、1837年に初版が出版され、少なくとも1886年まで版を重ねた、世界各国の歴史を取り上げた子ども向けの書籍。
日本語では、様々な表記の揺れがあり、﹃パーレーの万国史﹄のほか、﹃巴来万国史﹄、﹃パアレイ万国史﹄、﹃パーリー氏万国史﹄などの表記による言及がある。
明治時代の日本において、初期には歴史書として、後には英語の教科書、副読本として広く親しまれ、多数の翻刻本、翻訳書などが出版され、大きな影響力をもった。﹁当時の日本でもっともよく読まれた教科書の一冊﹂であったとされる[5]。
ピーター・パーレー (Peter Parley) は、サミュエル・グリスウォルド・グッドリッチが大衆向けの歴史書、啓蒙書などを出版する際に用いていた筆名であり[6]、本書も多数あるピーター・パーレーもののひとつとして出版された。
しかし、実際に執筆にあたったのは、グッドリッチと関係のあり、当時まだ無名であった作家ナサニエル・ホーソーンで、グッドリッチは、ホーソーンが姉エリザベス︵英語版︶の支援を受けて書き上げた原稿を100ドルで買い取り、自分の筆名を冠して出版したのだとされている。
世界の歴史を取り扱ってはいるが、内容は一貫してキリスト教第一主義の観点が貫かれている。