ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲
ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲 | |
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監督 | 那須博之 |
脚本 | 那須真知子 |
原作 | きうちかずひろ(講談社版) |
出演者 |
仲村トオル 清水宏次朗 柏原芳恵 |
音楽 | 埜邑紀見男 |
主題歌 |
仲村トオル「It's All Right」 仲村トオル「Young Blood」 清水宏次朗「Love Balladeは歌えない」 |
撮影 | 森勝 |
編集 | 山田真司 |
配給 | 東映 |
公開 | 1987年12月12日 |
上映時間 | 90分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
配給収入 | 12億5000万円[1] |
前作 | ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎行進曲 |
次作 | ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎音頭 |
﹃ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲﹄は、きうちかずひろの漫画﹃ビー・バップ・ハイスクール﹄を原作とした1987年12月12日公開の日本映画。シリーズ第4作。
ストーリー[編集]
ヒロシ︵清水宏次朗︶が偶然知り合った女子大生・まゆみ︵柏原芳恵︶といたところに、城東工業高校退学組の柴田・西︵小椋正・永田博康︶が絡んできたことから、ヒロシ・トオルと柴田・西の抗争に発展する。柴田と西は、トラックに跳ねられ左足を骨折したヒロシを拉致しトオルを呼び出す。トオルはちんどん屋から奪った馬に乗って駆けつけ、柴田・西とその仲間を撃退したのであった。 原作収録エピソード 3、7〜9巻参考 ●1喧嘩人生前途多難(9巻) ●2即席紳士男女交際術(9巻) ●3留年生(ダブリ)退学決意編(3巻) ●4高校与太郎協奏曲(コンチェルト)(7巻)&高校与太郎怨歌(8巻) ●5哀愁野郎恋愛伝説(7巻)備考[編集]
●高所恐怖症であった清水宏次朗にとって本シリーズ中で最も辛かったのは、本作で女子中学生役の少女隊にトオルや菊永とともに蹴り飛ばされ、牛のアドバルーンにぶらさがるシーンだった。 命綱であるワイヤーが絶対に切れないことを念入りに確認したにもかかわらず、撮影が終わって吊るされたまま降りてきた時に地面まであと30cmというところで清水のワイヤーだけが切れたため激怒したという。 ●本作で愛徳コンビが対決した城東退学組である柴田を演じた小椋正は、菊永役の石井博泰と当時働いていた会社で知り合って石井の推挙もあってオーディションに応募した。 最終選考まで残った時に那須監督から﹁歯が抜けるか?﹂と訊ねられ、﹁仕方がないか﹂と諦め半分の気持ちで﹁大丈夫ですよ﹂と答えたが、彼を気遣った原作者のきうちかずひろや他のスタッフたちが反対した事により、特殊メイクの入れ歯を作ってもらって事なきを得た。 ●同じく城東退学組である柴田の相棒・西を演じた永田博康は板前をしながら、﹃恐怖のヤッちゃん﹄︿1987﹀に出演していた経緯があり、当時、仲村トオル主演﹃新宿純愛物語﹄の併映で﹃ヤッちゃん﹄の注目度が高まり、永田自身もインタビューを受けることになったが﹁仲村トオルと写真を撮らせてくれるなら﹂という条件で引き受けるも仲村の取材が押して、時間になってもなかなか来ることができず、スタッフが気を利かして﹃純愛物語﹄の監督である那須博之と話をさせるもイライラしていた永田が﹃ビー・バップ﹄のダメ出しを延々と語ってしまい、後日那須監督から直々にオファーがあり、西役に抜擢され、西役には7,000~8,000人の希望者がいたがオーディションに参加せずに異例の抜擢となった。 ●本作のクライマックスでトオルが馬に乗って駆け下りるシーンで一部アニメーションになるシーンがある。当初は仲村トオルも自ら乗馬が可能と判断したが、那須監督が﹁今のアニメの技術は凄い。実際にやらなくても凄い画になる﹂と自信満々に答えたことから任せたところ、完成された作品は仲村の想像を遥かに超えたものになっていた。仲村は﹁やっぱり、那須さんの想像力に常人が付いていくことは不可能です(笑)﹂と答えている。 同じく柴田役の小椋正も最も印象に残っているシーンでこの場面を挙げており、撮影では那須監督から﹁あの山のてっぺんから、トオルが馬に乗って飛んでくる。柴田一派はあの方向を見ながら仰天して倒れてくれ!﹂と言われ、よくわからないまま、監督の演出どおりに演じた後、完成品として試写室であのシーンを観て、みんな﹁……﹂というリアクションだったのに、那須監督だけがどういうわけかガッツポーズしていたと語っている。[2]キャスト[編集]
愛徳高校[編集]
●中間徹︵2年F組︶ - 仲村トオル ●加藤浩志︵2年F組︶ - 清水宏次朗 ●三原山順子︵3年︶ - 宮崎萬純 ●兼子信雄︵2年F組︶ - 古川勉 ●横浜銀一︵2年F組︶ - 八巻保幸 ●赤城山忠治︵2年F組︶ - 小林啓志 ●大前均太郎︵1年︶ - 上野隆彦 ●黒田晋平︵1年、シンペー︶ - 岡田東二 ●川端純︵1年、ジュン︶ - 百々英二 ●水崎雅裕︵3年︶ - 福井秀明 ●城戸健二︵3年、ケン坊︶ - 前田裕二郎 ●戸塚先生︵数学教師︶ - 大地康雄北高校[編集]
●前川新吾 - 小沢仁志城東工業高校退学組[編集]
●柴田 - 小椋正 ●西︵スナック﹁百草﹂ボーイ︶ - 永田博康立花商業高校[編集]
●菊永淳一 - 石井博泰 ●郷 ミノル - 土岐光明中学生[編集]
●如月翔子︵五中の鬼姫︶ - 五十嵐いづみ ●里子 - 少女隊・トモ ●百合 - 少女隊・レイコ ●エミ - 少女隊・ミホその他[編集]
●浅野まゆみ︵マドンナ役の美術大学油絵科2年、Be-1[3]に乗っている︶ - 柏原芳恵 ●本町警察署 防犯課少年係 刑事 鬼島 - 地井武男 ●宣美 - 一条寺美奈 ●智香子 - 高橋理絵 ●銀星会元村組組長 元村 - 志賀勝 ●A-Cha︵山口由子、木村由美子、鈴木亜希︶ ●那須正成 ●福田健利 ●川本賢哲 ●林美樹 ●浜口竜哉 ●坂田崇悟 ●増山進 ●佐々木卓也 ●柳沼義孝 ●増山勝一 ●保坂和成 ●御園生智実 ●アルサー ●柄沢次郎 ●浦田賢一 ●小川亜佐美 ●志水季里子スタッフ[編集]
●監督 - 那須博之 ●プロデューサー - 黒澤満、紫垣達郎 ●原作 - きうちかずひろ︵講談社版︶ ●脚本 - 那須真知子 ●撮影 - 森勝 ●照明 - 野口素胖 ●録音 - 橋本文雄 ●美術 - 和田洋 ●編集 - 山田真司 ●キャスティング‥飯塚滋 ●助監督 - 祭主恭嗣 ●製作担当‥望月政雄、鎌田賢一 ●音楽 - 埜邑紀見男 ●音楽プロデューサー - 高桑忠男、石川光 ●主題歌 ●仲村トオル﹁It's All Right﹂︵コロムビアレコード︶ ●仲村トオル﹁Young Blood﹂︵コロムビアレコード︶ ●清水宏次朗﹁Love Balladeは歌えない﹂︵ワーナーパイオニア︶ ●音響効果‥伊藤進一 ●選曲‥竹田康宏 ●リーレコ‥杉本潤 ●スチール - 久井田誠 ●ネガ編集‥堀口正則 ●記録‥鈴木さとみ ●装飾‥板村一彦、大光寺康、谷口保、葛井泰介 ●装置‥斉藤和弘 ●特機‥城田幸夫、奥田悟 ●技闘 - 臼木基晴︵倉田アクションクラブ︶ ●操演‥白熊栄次 ●馬術指導‥井上秀一 ●絵画‥到津伸子 ●楽器提供‥ヨコハマ・セーラースタジオ ●スチール‥久井田誠 ●スタイリスト‥源武美 ●メイク‥杵渕陽子、立川須美子 ●特殊メイク‥原口智生 ●衣裳‥越智雅之 ●演技事務‥河合啓一 ●製作進行‥大澤茂樹、工藤圭一朗 ●録音‥にっかつスタジオセンター ●衣裳‥第一衣裳 ●特機‥エヌ・ケイ ●特機器材‥日本映機 ●車輌‥スキルワーク ●現像‥東映化学 ●衣裳協力‥YAHVAN D.C. / K.HOUSE INC / BASICO / PAO / ST.TOROSA. / P.B.C. COMPANY ●撮影協力‥清水駅前銀座商店会、静岡鉄道株式会社、清水厚生病院、向ヶ丘遊園、46BLUFF、丸井新宿店インテリア館、にっかつ芸術学院 ●製作協力‥セントラル・アーツ同時上映[編集]
﹃はいからさんが通る﹄脚注[編集]
- ^ 1988年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
- ^ 映画『ビー・バップ・ハイスクール』血風録 高校与太郎大讃歌(タツミムック)
- ^ “ギャラリー:愛車の履歴書──Vol30. 柏原芳恵さん(前編)”. GQ JAPAN (2024年1月25日). 2024年1月26日閲覧。