フォー・ビギナーズ・シリーズ
フォー・ビギナーズ・シリーズは、イギリスやアメリカ、カナダ、ドイツ、ベトナムで出版されているシリーズ。日本では、現代書館で刊行されている。
概要[編集]
﹃~・フォー・ビギナーズ﹄として出されている、イラストと文章による書籍のシリーズである。﹁初心者のための~﹂という意味である。﹁見る思想書﹂と銘打たれている。 1966年に、メキシコのイラスト画家のリウスが、スペイン語の文とイラストでの本﹃初心者のためのキューバ﹄(Cuba para principiantes)を出版する。1970年に、イギリスの Writers & Readers Publishing Cooperative 社が、英訳の﹃キューバ・フォー・ビギナーズ﹄(Cuba For Beginners)を出版する。リウスの挿絵と文では、﹃マルクス・フォー・ビギナーズ﹄(Marx For Beginners)が人気を博す。また、リチャード・アッピグナネッセイの文章とオスカー・サーラテの挿絵で、﹃フロイト・フォー・ビギナーズ﹄や﹃レーニン・フォー・ビギナーズ﹄も、出版される。アメリカの Panthon Books 社や、Steerforth Press 社からも出版されている。 カナダの Éditions Boréal 社がフランス語版を刊行している。ドイツの Rowohlt Verlag 社がドイツ語版を出版している。ベトナムにおいても、ベトナム語版がある[1]。 日本では、1980年10月に、現代書館が、﹃フロイト・フォー・ビギナーズ﹄や、﹃マルクス・フォー・ビギナーズ﹄が、出版される。﹃アインシュタイン﹄や﹃カント﹄など、翻訳本があいついで刊行される。1982年2月、初の日本語版オリジナルとして、佐藤文明の文と貝原浩のイラストで、﹃戸籍・フォー・ビギナーズ﹄が出版される。日本語版オリジナルでは﹃天皇制﹄、﹃日本の教科書﹄といった内容の本が目立つ一方で、﹃宮沢賢治﹄や﹃宝塚﹄など政治色が感じられない本もある。2010年3月現在、現代書館でのフォー・ビギナーズ・シリーズでは、翻訳本が29冊、日本語版オリジナルが76冊出版されている。また、日本独自の﹃フォー・ビギナーズ・サイエンス﹄シリーズも13冊出版している。 なお、Steerforth Press 社の﹃バラク・オバマ・フォー・ビギナーズ﹄(Barack Obama For Beginners)[2]や、﹃サルトル・フォー・ビギナーズ﹄(Sartre For Beginners)[3] など、日本語版が実現していない﹃フォー・ビギナーズ﹄もかなりある。フォー・ビギナーズ・シリーズの一部[編集]
日本語に翻訳されたもの ●マルクス For beginners ●アインシュタイン For beginners ●フロイト For beginners ●レーニン FOR BEGINNERS ●資本主義 For beginners ●ダーウィン・フォー・ビギナーズ ●七大経済学 (For beginners ●食糧 For beginners ●エコロジー For beginners ●フランス革命 For beginnersシリーズ ●カント FOR BEGINNERS 日本語版オリジナル- 戸籍 FOR BEGINNERS
- 吉田松陰 For beginners
- 日本の仏教 FOR BEGINNERS
- 憲法 FOR BEGINNERS
- マイコン For beginners
- 天皇制 FOR BEGINNERS
- 生命操作 FOR BEGINNERS
- ラジコン・グライダー入門 FOR BEGINNERS
- ラジコン飛行機入門 FOR BEGINNERS
- 自然食 FOR BEGINNERS
- 教科書 FOR BEGINNERS
- 近代女性史 FOR BEGINNERS
- ラジコン・ヘリコプター入門 FOR BEGINNERS
- 日本の警察 FOR BEGINNERS
- エントロピー FOR BEGINNERS
- インスタントアート For beginners
- 吉本隆明 For beginners
- 家族 FOR BEGINNERS
- 三島由紀夫 FOR BEGINNERS
- ラジコン・ボート入門 FOR BEGINNERS
- ヤクザ FOR BEGINNERS
- 宮沢賢治 FOR BEGINNERS
- 宝塚 FOR BEGINNERS
- 住基ネットと人権 FOR BEGINNERS