ブローニー
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ブローニー︵英語: Brownie ︶は、コダックが製造販売したカメラのブランド、製品のシリーズである。ロールフィルムを用い、形式にはボックスカメラとフォールディングカメラがある。
最初の﹁ブローニー写真機﹂は、1900年︵明治33年︶に発売されたブローニーカメラであり、画面サイズ﹁6×6cm判﹂の﹁117フィルム﹂を使用する[1]。現代日本で﹁ブローニー﹂の語は120フィルムおよび220フィルムやそのサイズ︵いわゆる中判︶を指す通称となっているが、これは国際的には通用しない和製英語である。なお発音はブラウニー︵en:wikt:Brownie︶。
当時カメラとフィルムを作っていたコダックは、同名の小人のキャラクター﹁ブラウニー﹂を用いてコマーシャル活動をしていた[1]︵en:The Brownies#Merchandising︶。ブローニーブランドを使ったカメラは全部で58種類ある[1]。
使用フィルムは、コダック式ロールフィルム番号順に﹁116フィルム﹂﹁117フィルム﹂﹁120フィルム﹂﹁122フィルム﹂﹁124フィルム﹂﹁127フィルム﹂﹁616フィルム﹂﹁620フィルム﹂である。
製品[編集]
116フィルム使用カメラ[編集]
●No.2Aフォールディングポケットブローニー︵1910年発売︶ ●No.2Aフォールディングオートグラフィックブローニー︵1915年発売︶ - フォールディングカメラ。 ●No.2Aブローニー - ボックスカメラ。 ●No.2Aブローニースペシャル117フィルム使用カメラ[編集]
●ブローニーカメラ/No.1ブローニー︵1900年発売[1]︶ - 最初に﹁ブローニー﹂ブランドで発売されたカメラ[1]。設計者はF・A・ブローネル[1]。将来の顧客として子どもを狙い、1ドルという安価な価格を設定し、当時子どもに人気が絶大だった漫画の主人公の名前をつけ、広告宣伝にも起用した[1]。6×6cm判[1]。木で補強した厚紙製人造革張りのボックスカメラ[1]。レンズは105mmF17単玉固定焦点[1]。ロータリーシャッターT、I。ファインダーは付属せず25セントで別売りであった[1]。業界への影響は大きく、1902年頃からイギリスで同様のボックスカメラが現れ出した[1]。No.2ブローニー発売後はNo.1ブローニーとして区別した[1]。120フィルム使用カメラ[編集]
122フィルム使用カメラ[編集]
●No.3Aフォールディングブローニー124フィルム使用カメラ[編集]
●No.3AフォールディングブローニーモデルA127フィルム使用カメラ[編集]
●ベビーブローニー ●ベビーブローニースペシャル ●ブローニー127 ●ブローニーフィエスタ ●ブローニーホリディ ●ブローニーレフレックス ●ブローニースターフレックス ●ブローニースーパー27616フィルム使用カメラ[編集]
●ブローニージュニア︵Brownie Junior ︶ ●ブローニーターゲットシックス-20︵Brownie Target Six-16 ︶ ●ブローニースペシャルシックス-20︵Brownie Special Six-16 ︶620フィルム使用カメラ[編集]
関連項目[編集]
出典[編集]
参考文献[編集]
- 『クラシックカメラ専科』朝日ソノラマ