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無線︵むせん、wireless︶とは、線を使わない方法・方式のこと。
接頭辞などとして被修飾語に附加され、複合語を構成する。そのうち特に﹁無線電気通信﹂︵あるいは﹁無線通信﹂︶は頻繁に短縮され単に﹁無線﹂と呼ばれるので、結果として﹁無線﹂は無線電気通信やトランシーバーを指していることが多い。
無線と有線の両方式が併用されているからこそ区別するのであって、線のいらない方法しかない場合にわざわざ﹁無線﹂と修飾することは稀である。たとえば、電気通信以外の方法で音声や光を︵電気信号へ変換せずにそのままで︶伝送するとき、すなわち具体的には対面会話・鐘や大砲の音・のろし・灯台などのことであるが、これらの手段により離れた相手へ情報を伝えるときには、伝送線は使わない。しかしながら、対比すべき有線の方法がごく限られたもの︵伝声管や糸電話‐これは音声そのままではなく振動へ変換して伝達するのだが‐など︶しかなく、区別する必要が生じないので、﹁無線﹂︵あるいは﹁無線通信﹂﹁無線音声伝達﹂など︶と呼ぶことは通常ない。
かつては、電気信号の無線通信を実用化した手段は電波(radio)だけだったので、国語辞典に﹁無線とは、電波を利用した通信のこと﹂のように書かれた時期もある。しかし近年光ファイバーの普及により有線の光通信が実用化されるにともない、対立する﹁光無線通信﹂という表現もしばしば用いられるようになった。
英語のwirelessについても事情は同じで、﹁ワイヤが無い﹂という意味であるが、単にwirelessとのみいう場合はワイヤレス通信(Wireless Communication)の略であることが多い。主としてたとえばワイヤレスの通信機による通信などがイメージされている。ワイヤレスマイクロフォンは音声を電気信号に変換してから、電波や赤外線などによる通信をしている。
なお、ワイヤが無いことを意味する表現でも、ブラジャーの場合には﹁ノンワイヤー﹂と呼ぶ。