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交響曲第3番 (シベリウス)

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シベリウス交響曲第3番 ハ長調 作品52は、1907年に完成した交響曲

作曲の経緯[編集]


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第1楽章 Allegro moderato
ハ長調、ソナタ形式。冒頭低弦により提示される第1主題は純朴でリズミカルな主題。これの主題はシベリウスがかつてイギリスを訪問した時に沿岸から見た霧に煙るイギリスの様子にインスパイアされたともいわれる。第2主題はチェロにより提示されるほの暗くメロディアスな主題である。
第2楽章 Andante con moto, quasi allegretto
嬰ト短調、自由な変奏曲。冒頭、ピツィカートの動機とフルートの動機が発展してゆき中心主題を形成し、この主題が変形されながら5
回変奏される。
第3楽章 Moderato - Allegro (ma non tanto) - Meno allegro
ハ長調。モデラートの序奏の後、前半は戦闘的なアレグロ、後半はコラール風主題による部分からなる自由な形式。モデラートの短い序奏に続いてアレグロの主部に入る。6/8拍子、様々なモチーフが登場しては交替し全体としてスケルツォ風の音楽を形成して行く。この手法は交響曲第4番ではほぼ全曲で採用される。音楽が高揚したところでヴィオラがコラール風のテーマを奏でるとスケルツォを形成していたモチーフは次々に消えてゆき4/4拍子のフィナーレ部に入る。フィナーレ部は先にヴィオラで演奏されたコラール主題に基づく音楽で、徐々にその規模を拡大してゆく。音楽は頂点に達したところで速やかに下降音型を採り、潔いまでにあっさりと終止する。

参考図書[編集]

外部リンク[編集]