初宮参り
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![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/41/Okunitama_2008-3-29_Miyamairi_girl-2.jpg/180px-Okunitama_2008-3-29_Miyamairi_girl-2.jpg)
初宮参り︵はつみやまいり︶とは、赤ちゃんが無事に生誕1か月目を迎えたことを産土神に感謝して報告する行事である。初宮詣︵はつみやもうで︶とも。通常、単に宮参り︵お宮参り︶というと初宮参りのことを指す。
風習[編集]
日本には赤ちゃんの誕生と健やかな成長を願って、生誕約1か月目に、両親と父方の祖母が付き添って神社にお宮参りをする風習がある。古くは男児32日目、女児33日目に乳母または親戚の女性が抱き、その上に宮参り着と呼ばれる晴れ着を被せて、将来を祝福されるために産土神に参詣した[1]。時期[編集]
一般的に男の子は生後31日や32日、女の子は32日や33日に行われるようであるが各地域で様々である。最近では主に生後1か月頃に行われていることが多い。 京都においては、女の子が早くお嫁に行けるようにと、男の子よりも早い時期にお宮参りを済ませる風習がある。宮参り着の例[編集]
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地方習俗[編集]
あやつこ(綾子[2]) 子供の﹁お宮参り﹂の時に、鍋墨(なべずみ)や紅などで、額に﹁×﹂、﹁犬﹂と書くことをこう呼ぶ。悪魔よけの印で、イヌの子は良く育つということに由来するとされ、全国的にでは無いが、地方によって行われる所がある。 古文献によると、この﹁あやつこ(綾子)﹂は紅で書いたとある、だが紅は都の上流階級でのみ使われたことから、一般の庶民は﹁すみ﹂、それも﹁なべずみ﹂で書くのが決まりであったという。この﹁なべずみ﹂を額に付けることは、家の神としての荒神(こうじん)の庇護を受けていることの印であった。東北地方で、この印を書くことを﹁やすこ﹂を書くと言う。宮参りのみでなく、神事に参列する稚児︵ちご︶が同様の印を付ける例がある。 ﹁あやつこ(綾子)﹂を付けたものは、神の保護を受けたものであることを明示し、それに触れることを禁じたのであった。のちには子供の事故防止のおまじないとして汎用されている。柳田國男の﹃阿也都古考﹄によると、奈良時代の宮女には﹁あやつこ(綾子)﹂の影響を受けたと思われる化粧の絵も認められ、また物品にもこの印を付けることもされていたらしい。 雪隠参(せっちんまいり) 類似した風習は関東地方でも行われ、生後7日目に雪隠に参ることが行われていた[3]。産神の元を離れこの世で再生する儀礼である[4][3]。脚注[編集]
(一)^ ﹁宮詣り着に就いて﹂﹃裁縫精義. 特種物篇﹄奈良女子高等師範学校裁縫研究会 編 (東洋図書, 1949) (二)^ 漢字表記の出典‥広辞苑第五版(版‥岩波書店) (三)^ ab須藤義人﹁﹁子ども文化﹂の基礎的研究-民俗祭祀の中にみる︿子ども像﹀の諸相-﹂﹃沖縄大学人文学部紀要﹄第8号、沖縄大学人文学部、2006年10月、53-64頁、ISSN 13458523、NAID 110006427108。 (四)^ 吉川祐子、﹃静岡県子ども民俗誌 ハレの日の名優﹄ 静岡新聞社 1993年, ISBN 978-4783810650関連項目[編集]
参考文献[編集]
- 『冠婚葬祭・暮らしのマナー大百科』日本文芸社、2005年、ISBN 978-4537203653。
外部リンク[編集]